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04 大魔女さんと雪の都
踊りえびのエビフライ 後編
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風紋の神殿にたどり着いた僕たちは、厳重に締められた重い扉を開いた。
神殿の奥まで進むと、祭壇のような場所があった。
その祭壇に立ったトッティが魔法杖を掲げると、ここは屋内のはずなのに突然強い風が吹いて渦を巻く。
「わっ!? な、何!?」
「大丈夫よ。これから風の大精霊が現れるわ」
旋風というくらいの激しい風がやむと、神秘的で大きな鳥のような存在の姿があった。
若葉の色をしたほのかな光を帯びていて、ゆっくりとまたたいている。
きっとこれがトッティの言う風の大精霊なのだと、僕にも直感的にわかった。
「風の大精霊。お久しぶりです」
『久しいね、氷青の大魔女トッティ』
恭しく礼をしたトッティに、風の大精霊は穏やかに応じる。僕たちも慌てて頭を下げる。
『用件はわかっているよ。魔王の再来もすでに風の精霊たちからこちらの耳に入っている。預かっていたエデルの魔法書を授けよう』
「恐れ入ります。よもや再びこの魔法書を使うような事態になるとは……」
『今は千年前以来の危機的な状況なのさ。たとえその魔法書とあなたたちの力をもってしても、魔王討伐は容易い道ではない。けれど心折れなければ必ずや成し遂げられるだろう。邪竜退治すらやってのけた大魔女のあなたならば』
風の大精霊の話を聞いて、僕はヒソヒソ声でルジェに尋ねてみる。
「トッティって竜も倒したことがあるの?」
「そっす。トッティさんが大魔女と呼ばれるようになった決定打は、この国を脅かした邪竜退治の功績なんっすよ」
竜っていえば、僕たちの世界でだって有名だ。大きくて強くて、そして賢くて恐ろしい生き物の象徴だと思う。
そんなのまで倒しているなんて、改めてトッティのすごさを思い知らされた感じだ。
風の大精霊が大きな翼を数度羽ばたかせると、何もなかった空中に光が集まる。光は形を変えていき、やがて一冊の古びた本になった。
トッティが伸ばした手が本に触れると、本は再び光の輪となって弾け、そのまま消えてしまった。
「ありがとうございます、大精霊よ。確かに受け取りました」
『私はこれから、この地――氷青の大地の守護に力を尽くす。あなたと仲間たちに風の加護があるように』
風の大精霊は優しい眼差しを僕たちに向け、光の中へ羽ばたいて行き姿を消した。
後にはしんと静まり返った神殿と、僕たちが残された。
「お待たせ! これでまた強くなれたわ。エデル師匠の魔法書を手に入れた私はひと味違うわよ」
と言っても……。どう違うんだろうか。
白い魔女衣装のトッティはいつもと変わらずきれいだし、強そうになった気配も特にはわからない。
思わずじーっと見つめていると、彼女はなせが少し赤くなって詰め寄ってきた。
「何よ? ちょっと見すぎじゃない?」
「いや、パワーアップしても見た目とかは特に変わらない、いつものトッティのままなんだなあと思って……」
「当たり前でしょ。何トンチキなこと言ってるの」
何でか怒ったような口調で言うトッティを飛びながら覗き込んで、エリーチカがおやおやおや? なんてからかっている。
トッティがエリーチカをきゅっと絞めかけた時に、不意に僕の腕が引かれた。
「じゃ、行きましょっか、カイさん! ほら、トッティさんにエリーチカさん、置いてくっすよー」
「わわっ。そんな引っ張らなくても!」
二人のじゃれあいを放っておいて、ルジェはさっさと歩き出してしまう。しかも僕をぐいぐいと引っ張ってだ。
さすがのトッティとエリーチカも虚をつかれた顔をして、慌てて僕たちを追いかけてきたのだった。
神殿のそばには巡礼者用の小屋が解放されていた。
小屋に着く頃には、妙な感じになっていた空気ももう元通りだ。
今夜はここに泊まることにして、僕は夕飯の支度を始めた。
まずは踊りえびを下ごしらえする。
殻は剥いてしまうのだけど、しっぽのところはあえてちょっと残しておくのが今回のポイントだ。
そして加熱した時に丸まらないように切れ込みを入れて、塩コショウで味をつける。
白パンをほぐし、金網を使ってパン粉を作ったら、小麦粉と卵とパン粉で衣をつけ、油を敷いて揚げ焼きにする。
じゅうじゅうという良い音。こんがりと焼けていくサクサクの衣。赤く色づくしっぽ。
僕にはおなじみの姿だけど、この世界ではまだ一度も見たことがない。
そう、今回のメニューはエビフライ。踊りえびのエビフライなのだ。
「よし、できあがりだ! みんな、食べようか」
形よく揚げ焼きにしたきつね色のエビフライ。つけ合わせは茹でた葉野菜だ。
今回はタルタルソースで頂くことにしよう。
「これは……踊りえびを油で揚げたもの?」
「初めての食べ方っす!」
「エビフライって言うんだ、美味しいよ。さあ、アツアツのうちに早く」
そして僕たちは揃って「いただきます」をした。
熱いエビフライだからと、みんな慎重に口へと運ぶ。
まず最初にやってくるのは、ざっくりとした小気味良い食感だ。そのあとに弾力を感じるえびの身の歯ごたえと、タルタルソースのコクのある旨みが広がる。
踊りえび、あんな不思議な生態の生き物だったけど、味が濃くてすごく美味しい。
「んんん! んまいっす!」
「えーっ! これは香ばしくて、ザクザクが楽しくて、たまらないですう!」
エリーチカの言う楽しさは、生のパン粉をまぶしたことによるボリューム感が理由だろう。
ニーガにいた時に料理書で見た知識によると、パン粉自体はこの世界にもあるみたいだった。だけどもっと粒は細かくて、僕に馴染み深い食感のこの日本のパン粉とは少し違うらしいのだ。
「エビフライかあ。こういう揚げ物、カイはよく食べていたの? 私もとっても気に入っちゃったわ」
「僕の世界でもすごく人気あるよ。エビフライとか、アジフライ、カキフライ、とんかつなんて言うのもあるよ」
「その料理、いつか全て制覇してみたいわね」
「色々作るから食べてみてほしいな、僕としても」
「試食担当、任せてくださいですう!」
「自分も名乗りを上げるっすよ!」
こうして、思わぬ幸運で出会ったエビフライの宴の夜は更けて行ったのだった。
お茶を飲んで眠る前に外を覗いてみたら、また雪が降り出していた。
港に着いてしまえば、あとはもう船に乗って海へ漕ぎ出すことになる。この世界の船旅では、いったいどんな冒険が待っているのだろうか。
きっと魔物は出るだろうし、お天気もどうだろう。船は揺れるかもしれない。船の乗組員の人と仲良くできるのかっていう問題もある。
そして何より、炎赤の大地では何が待ち受けているだろうか。
未来が占えるわけではない僕には、到底わからない。
でもきっと、このパーティなら……何が起きても何とかなる。
仲間も、未来も信じられる。
明日も早いので毛布をかぶった。緊張が段々と解け、僕は眠りへと落ちていった。
神殿の奥まで進むと、祭壇のような場所があった。
その祭壇に立ったトッティが魔法杖を掲げると、ここは屋内のはずなのに突然強い風が吹いて渦を巻く。
「わっ!? な、何!?」
「大丈夫よ。これから風の大精霊が現れるわ」
旋風というくらいの激しい風がやむと、神秘的で大きな鳥のような存在の姿があった。
若葉の色をしたほのかな光を帯びていて、ゆっくりとまたたいている。
きっとこれがトッティの言う風の大精霊なのだと、僕にも直感的にわかった。
「風の大精霊。お久しぶりです」
『久しいね、氷青の大魔女トッティ』
恭しく礼をしたトッティに、風の大精霊は穏やかに応じる。僕たちも慌てて頭を下げる。
『用件はわかっているよ。魔王の再来もすでに風の精霊たちからこちらの耳に入っている。預かっていたエデルの魔法書を授けよう』
「恐れ入ります。よもや再びこの魔法書を使うような事態になるとは……」
『今は千年前以来の危機的な状況なのさ。たとえその魔法書とあなたたちの力をもってしても、魔王討伐は容易い道ではない。けれど心折れなければ必ずや成し遂げられるだろう。邪竜退治すらやってのけた大魔女のあなたならば』
風の大精霊の話を聞いて、僕はヒソヒソ声でルジェに尋ねてみる。
「トッティって竜も倒したことがあるの?」
「そっす。トッティさんが大魔女と呼ばれるようになった決定打は、この国を脅かした邪竜退治の功績なんっすよ」
竜っていえば、僕たちの世界でだって有名だ。大きくて強くて、そして賢くて恐ろしい生き物の象徴だと思う。
そんなのまで倒しているなんて、改めてトッティのすごさを思い知らされた感じだ。
風の大精霊が大きな翼を数度羽ばたかせると、何もなかった空中に光が集まる。光は形を変えていき、やがて一冊の古びた本になった。
トッティが伸ばした手が本に触れると、本は再び光の輪となって弾け、そのまま消えてしまった。
「ありがとうございます、大精霊よ。確かに受け取りました」
『私はこれから、この地――氷青の大地の守護に力を尽くす。あなたと仲間たちに風の加護があるように』
風の大精霊は優しい眼差しを僕たちに向け、光の中へ羽ばたいて行き姿を消した。
後にはしんと静まり返った神殿と、僕たちが残された。
「お待たせ! これでまた強くなれたわ。エデル師匠の魔法書を手に入れた私はひと味違うわよ」
と言っても……。どう違うんだろうか。
白い魔女衣装のトッティはいつもと変わらずきれいだし、強そうになった気配も特にはわからない。
思わずじーっと見つめていると、彼女はなせが少し赤くなって詰め寄ってきた。
「何よ? ちょっと見すぎじゃない?」
「いや、パワーアップしても見た目とかは特に変わらない、いつものトッティのままなんだなあと思って……」
「当たり前でしょ。何トンチキなこと言ってるの」
何でか怒ったような口調で言うトッティを飛びながら覗き込んで、エリーチカがおやおやおや? なんてからかっている。
トッティがエリーチカをきゅっと絞めかけた時に、不意に僕の腕が引かれた。
「じゃ、行きましょっか、カイさん! ほら、トッティさんにエリーチカさん、置いてくっすよー」
「わわっ。そんな引っ張らなくても!」
二人のじゃれあいを放っておいて、ルジェはさっさと歩き出してしまう。しかも僕をぐいぐいと引っ張ってだ。
さすがのトッティとエリーチカも虚をつかれた顔をして、慌てて僕たちを追いかけてきたのだった。
神殿のそばには巡礼者用の小屋が解放されていた。
小屋に着く頃には、妙な感じになっていた空気ももう元通りだ。
今夜はここに泊まることにして、僕は夕飯の支度を始めた。
まずは踊りえびを下ごしらえする。
殻は剥いてしまうのだけど、しっぽのところはあえてちょっと残しておくのが今回のポイントだ。
そして加熱した時に丸まらないように切れ込みを入れて、塩コショウで味をつける。
白パンをほぐし、金網を使ってパン粉を作ったら、小麦粉と卵とパン粉で衣をつけ、油を敷いて揚げ焼きにする。
じゅうじゅうという良い音。こんがりと焼けていくサクサクの衣。赤く色づくしっぽ。
僕にはおなじみの姿だけど、この世界ではまだ一度も見たことがない。
そう、今回のメニューはエビフライ。踊りえびのエビフライなのだ。
「よし、できあがりだ! みんな、食べようか」
形よく揚げ焼きにしたきつね色のエビフライ。つけ合わせは茹でた葉野菜だ。
今回はタルタルソースで頂くことにしよう。
「これは……踊りえびを油で揚げたもの?」
「初めての食べ方っす!」
「エビフライって言うんだ、美味しいよ。さあ、アツアツのうちに早く」
そして僕たちは揃って「いただきます」をした。
熱いエビフライだからと、みんな慎重に口へと運ぶ。
まず最初にやってくるのは、ざっくりとした小気味良い食感だ。そのあとに弾力を感じるえびの身の歯ごたえと、タルタルソースのコクのある旨みが広がる。
踊りえび、あんな不思議な生態の生き物だったけど、味が濃くてすごく美味しい。
「んんん! んまいっす!」
「えーっ! これは香ばしくて、ザクザクが楽しくて、たまらないですう!」
エリーチカの言う楽しさは、生のパン粉をまぶしたことによるボリューム感が理由だろう。
ニーガにいた時に料理書で見た知識によると、パン粉自体はこの世界にもあるみたいだった。だけどもっと粒は細かくて、僕に馴染み深い食感のこの日本のパン粉とは少し違うらしいのだ。
「エビフライかあ。こういう揚げ物、カイはよく食べていたの? 私もとっても気に入っちゃったわ」
「僕の世界でもすごく人気あるよ。エビフライとか、アジフライ、カキフライ、とんかつなんて言うのもあるよ」
「その料理、いつか全て制覇してみたいわね」
「色々作るから食べてみてほしいな、僕としても」
「試食担当、任せてくださいですう!」
「自分も名乗りを上げるっすよ!」
こうして、思わぬ幸運で出会ったエビフライの宴の夜は更けて行ったのだった。
お茶を飲んで眠る前に外を覗いてみたら、また雪が降り出していた。
港に着いてしまえば、あとはもう船に乗って海へ漕ぎ出すことになる。この世界の船旅では、いったいどんな冒険が待っているのだろうか。
きっと魔物は出るだろうし、お天気もどうだろう。船は揺れるかもしれない。船の乗組員の人と仲良くできるのかっていう問題もある。
そして何より、炎赤の大地では何が待ち受けているだろうか。
未来が占えるわけではない僕には、到底わからない。
でもきっと、このパーティなら……何が起きても何とかなる。
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