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04 大魔女さんと雪の都
マナ砂糖のフラワーゼリー 後編
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街のちょうど真ん中辺りで馬車が止まった時、目の前にあったのは、いかにも頑丈そうな石造りの建物。雪の都の中でもいちばん立派なお屋敷だろう。
僕たちが招かれた先は、アルゼン公の住んでいる場所。そこは文字通りの『お城』だった。
門を守る番兵もいれば、屋内を警備する兵士もいる。使用人らしい人たちもひっきりなしに廊下を行き来している。
僕にはよくわからないけど、たぶんあちこちの調度品もすごいものばかりなんだと思う。
こんな場所で緊張するなっていうのは、やっぱり結構無茶ぶりだ。
そわそわと辺りを見回していると、トッティが極めつけに能天気な口調で言った。
「そんなに緊張しなくても大丈夫よ。アルゼン公って、優しくて気さくな方だから。何かやらかして無礼うちされるなんてことも絶対にないわよ」
「そうは言ってもさ……、王様でしょ。僕、そんな偉い人となんて人生で一度も会ったことないよ」
「それなら今日はとっても良い経験になるわね!」
「呆れるくらい前向きだなあ……」
赤い絨毯が引かれた控え室で少し待つ。出されたお茶のカップまでもが、細かい装飾がきれいな高そうなやつだった。割ったらどうしようと思うと、全然飲んだ気がしない。
そうこうするうちに、広間に案内された。
ここがいわゆる謁見の間だろうか?
部屋の奥まったところには、古めかしいけど豪華な玉座がある。
そして玉座には、何人かの家来に囲まれた威厳のあるおじいさんが座っていた。
真っ白な髪の頭の上には冠。長くて白いヒゲをたくわえている。ふわふわの暖かそうなマントをまとって、偉い人という感じではあるけど優しそうな雰囲気だ。
僕たちが目の前まで進み出ると、アルゼン公が口を開いた。
「久しいのう、トッティ。息災であったかな? そして隣のそなたが書状に記されておったカイか」
「お久しぶりですわ、閣下」
「は、初めまして……」
「わしがアルゼン公国の守護たるヘルベルト・アデン・アルゼンじゃ」
アルゼン公の名乗りを聞いて、トッティが慣れた仕草でおじぎをする。僕も慌てて見よう見まねで頭を下げた。
「カイよ、そうかたくならずとも良いぞ。そなたは腕の良い料理人だとか。この食いしん坊のお眼鏡にかなうとは、実に素晴らしい腕前と見た。トッティとて、久しいからと言って他人行儀になる必要はないぞ。ほれ、良い良い、いつも通りで。楽にせい」
「そんな風におっしゃるから。家臣のみなさまが困っておられますわよ、おじさま」
アルゼン公はおどけた口調で話し出す。喋るたびに黙っていた時の威厳がだんだんどこかに吹っ飛んでいくみたいだ。
トッティも思わず苦笑をこぼしている。
でももしかしたらアルゼン公は、不慣れな異世界人の僕を緊張させないように気をつかってくれているのかもしれない。
素直にありがたかった。偉い人に対する対応なんて、こちらの世界は元より日本式でだってかなり怪しいぐらいなのだ。
「さて早速じゃが、本題に入ろうかの。聞きたいことがいくつかあってそなたらを呼んだのだ。トッティ、そなたにも願いがあるということであったな」
「左様でございますわ。隠遁先のニーガから都にやって来たのには、カイ――蝕による客人の保護のご報告以外にも、わけがあります」
「ふむ、相分かった。ではまずはわしの用件から話そう」
アルゼン公はゆったりとうなずくと話を始めた。
「蝕以来、魔法使いたちからは世界の魔法力に異常が発生しているという報告が相次いでおる。一方冒険者たちからも、雪原や森に出没する魔物に変化が生じているという報告が多数上がっている。今まで生息していなかった魔物がおり、数が増え、力も増しているとか」
「ええ、その報告は間違いない事実かと」
「諸国と連絡をとったところ、そのような現象はどうやら世界の各地で起こっておるようじゃ。このことについてそなたはどう見る?」
蝕の影響で魔物が増えるとトッティは何度か言っていたけど、それは世界規模の話だったらしい。
「蝕により世界に歪みが生じ、歪みに乗じて魔王がこの世界に現れております。それが異変の原因でしょう」
「なんと……。魔王の再来と申すか?」
「しろがね雪原で魔王の手先を倒しました。世界への影響がまだ大きくないので、動き始めたばかりとは思われますが」
再来。ということは前にもこんなことがあったのだろうか。
僕の考えを読み取ったかのように、トッティが付け加えてくれる。
「過去にも魔王が現れ、大被害をもたらしたことがあったの。千年前の蝕の時よ。その魔王は倒され、世界は今までそれなりに平穏だったの」
「しかし魔王の再来となれば、我々としてはいっそう備えねばならんだろうな……。急ぎ諸国との連携を始めねばならぬ」
「ニーガのそば、氷湖にいる魔女シェレスティアにも使いをお出しください。あの場所は公国を守護する魔法力の要。彼女が力を貸してくれるはずです」
もう一人の大魔女シェレスティア。確かに彼女は頼もしい。
僕はポケットにあるシェレスティアの水晶玉をそっとなでた。
僕たちに予言を授けてくれた彼女と会ったのがもうずいぶん前のことに思えるくらい、色々なことがあったんだなあと思う。
「うむ、その通りにしよう。してトッティ、そなたはいかがする?」
「ここからは私の願いに関わる話になります。まずは風紋の神殿の鍵をお貸し与えください。そして、港からは船を。私どもは世界を巡り、魔王の尖兵と戦い、いずれ魔王の打倒を目指します」
魔王の打倒と告げると、さすがのアルゼン公も、そして周りの家臣の人たちも息を飲んだのがわかった。
しばらくしてアルゼン公が深いため息をつく。
「そなたはいつもわしを驚かせてくれるな、トッティ。勝算があると言うのじゃな?」
「信じてくださいませ。あなたの国の大魔女を」
「……うむ。ならば鍵と船をそなたへと貸し与えよう。それにまつわって、聞きたいことがもうひとつあるのじゃ。カイのことについてなのじゃが」
「僕ですか?」
世界の危機について話題になっていたここで、僕の方に話が向くとは思わなかった。
「カイ、そなたは突然違う世界へと来てしまい、困りごとも多かろう。それにおそらく戦いの力は持っておらぬのだろう? もしそなたが望むなら、この街に住居を与えて不自由なく暮らせるように取り計らうが……」
「いえ、僕は……」
アルゼン公は本当に情け深い人のようだ。
どこの馬の骨ともしれない僕に、とてもありがたい申し出をしてくれる。
でも僕は――。
「おじさま。ありがたいご配慮ではありますが、カイは私の大事な仲間で、お料理番なんです」
「ううむ、そうは言うがな、トッティよ。カイ、そなたはそれで本当に大丈夫なのかね?」
「僕も……力足らずながら、トッティとずっと一緒に旅をするつもりでいますので!」
足でまといかもしれないけれど、僕はトッティとともに行くつもりなのだ。
彼女の仲間だから。元の世界に戻れるチャンスだから。僕が必要とされてるから。理由はひとつだけではないけど……。
それと、もうひとつ。「魔王には僕も狙われてるっぽいので」、でもこれはさすがに言えなかった。トッティも黙っているようだった。
アルゼン公は僕たちをまじまじと見ていたけれど、最終的に表情を緩めてうなずいてくれた。
「うむ、そうか。トッティ、そなたは良い仲間を得てまたひとつ成長したのじゃな。そなたは才能にあふれた大魔女だが、まだ若い。それで良い、それで良い。……カイ、トッティのことをよろしく頼むぞ」
「……! はい!」
僕は力強く答えた。
言われなくても僕は力を尽くすつもりだったけど、それでもアルゼン公にはとても大切なことを頼まれた気がしたのだ。
そのあとのアルゼン公との話は和やかなものだった。
広間を立ち去る直前、アルゼン公は僕たちに向けてこう声をかけてくれた。
「魔王との戦いを目指す道行は厳しいものであろうと思う。しかし、そなたたちほどの勇気には必ず運命と幸運が応えてくれるじゃろう。気をつけて行くのじゃぞ」
「ええ。また必ず戻ってまいりますわ。良い知らせとともに」
そうして僕たちはアルゼン公の城を後にしたのだった。
いよいよ旅が始まろうとしている。
ひとまず目指すのは風紋の神殿、それと港だとトッティは言っていたけど……。
最終的な目的地は魔王のところだ。
それまでいったい、どんな人やどんな場所が僕たちを待っているのだろうか。
僕は体が少し震えるのを感じていた。
この先には、普通の大学生には想像もつかなかった景色が広がっている。
怖いような。でもどこか楽しみなような。
僕は、これから――。
僕たちが招かれた先は、アルゼン公の住んでいる場所。そこは文字通りの『お城』だった。
門を守る番兵もいれば、屋内を警備する兵士もいる。使用人らしい人たちもひっきりなしに廊下を行き来している。
僕にはよくわからないけど、たぶんあちこちの調度品もすごいものばかりなんだと思う。
こんな場所で緊張するなっていうのは、やっぱり結構無茶ぶりだ。
そわそわと辺りを見回していると、トッティが極めつけに能天気な口調で言った。
「そんなに緊張しなくても大丈夫よ。アルゼン公って、優しくて気さくな方だから。何かやらかして無礼うちされるなんてことも絶対にないわよ」
「そうは言ってもさ……、王様でしょ。僕、そんな偉い人となんて人生で一度も会ったことないよ」
「それなら今日はとっても良い経験になるわね!」
「呆れるくらい前向きだなあ……」
赤い絨毯が引かれた控え室で少し待つ。出されたお茶のカップまでもが、細かい装飾がきれいな高そうなやつだった。割ったらどうしようと思うと、全然飲んだ気がしない。
そうこうするうちに、広間に案内された。
ここがいわゆる謁見の間だろうか?
部屋の奥まったところには、古めかしいけど豪華な玉座がある。
そして玉座には、何人かの家来に囲まれた威厳のあるおじいさんが座っていた。
真っ白な髪の頭の上には冠。長くて白いヒゲをたくわえている。ふわふわの暖かそうなマントをまとって、偉い人という感じではあるけど優しそうな雰囲気だ。
僕たちが目の前まで進み出ると、アルゼン公が口を開いた。
「久しいのう、トッティ。息災であったかな? そして隣のそなたが書状に記されておったカイか」
「お久しぶりですわ、閣下」
「は、初めまして……」
「わしがアルゼン公国の守護たるヘルベルト・アデン・アルゼンじゃ」
アルゼン公の名乗りを聞いて、トッティが慣れた仕草でおじぎをする。僕も慌てて見よう見まねで頭を下げた。
「カイよ、そうかたくならずとも良いぞ。そなたは腕の良い料理人だとか。この食いしん坊のお眼鏡にかなうとは、実に素晴らしい腕前と見た。トッティとて、久しいからと言って他人行儀になる必要はないぞ。ほれ、良い良い、いつも通りで。楽にせい」
「そんな風におっしゃるから。家臣のみなさまが困っておられますわよ、おじさま」
アルゼン公はおどけた口調で話し出す。喋るたびに黙っていた時の威厳がだんだんどこかに吹っ飛んでいくみたいだ。
トッティも思わず苦笑をこぼしている。
でももしかしたらアルゼン公は、不慣れな異世界人の僕を緊張させないように気をつかってくれているのかもしれない。
素直にありがたかった。偉い人に対する対応なんて、こちらの世界は元より日本式でだってかなり怪しいぐらいなのだ。
「さて早速じゃが、本題に入ろうかの。聞きたいことがいくつかあってそなたらを呼んだのだ。トッティ、そなたにも願いがあるということであったな」
「左様でございますわ。隠遁先のニーガから都にやって来たのには、カイ――蝕による客人の保護のご報告以外にも、わけがあります」
「ふむ、相分かった。ではまずはわしの用件から話そう」
アルゼン公はゆったりとうなずくと話を始めた。
「蝕以来、魔法使いたちからは世界の魔法力に異常が発生しているという報告が相次いでおる。一方冒険者たちからも、雪原や森に出没する魔物に変化が生じているという報告が多数上がっている。今まで生息していなかった魔物がおり、数が増え、力も増しているとか」
「ええ、その報告は間違いない事実かと」
「諸国と連絡をとったところ、そのような現象はどうやら世界の各地で起こっておるようじゃ。このことについてそなたはどう見る?」
蝕の影響で魔物が増えるとトッティは何度か言っていたけど、それは世界規模の話だったらしい。
「蝕により世界に歪みが生じ、歪みに乗じて魔王がこの世界に現れております。それが異変の原因でしょう」
「なんと……。魔王の再来と申すか?」
「しろがね雪原で魔王の手先を倒しました。世界への影響がまだ大きくないので、動き始めたばかりとは思われますが」
再来。ということは前にもこんなことがあったのだろうか。
僕の考えを読み取ったかのように、トッティが付け加えてくれる。
「過去にも魔王が現れ、大被害をもたらしたことがあったの。千年前の蝕の時よ。その魔王は倒され、世界は今までそれなりに平穏だったの」
「しかし魔王の再来となれば、我々としてはいっそう備えねばならんだろうな……。急ぎ諸国との連携を始めねばならぬ」
「ニーガのそば、氷湖にいる魔女シェレスティアにも使いをお出しください。あの場所は公国を守護する魔法力の要。彼女が力を貸してくれるはずです」
もう一人の大魔女シェレスティア。確かに彼女は頼もしい。
僕はポケットにあるシェレスティアの水晶玉をそっとなでた。
僕たちに予言を授けてくれた彼女と会ったのがもうずいぶん前のことに思えるくらい、色々なことがあったんだなあと思う。
「うむ、その通りにしよう。してトッティ、そなたはいかがする?」
「ここからは私の願いに関わる話になります。まずは風紋の神殿の鍵をお貸し与えください。そして、港からは船を。私どもは世界を巡り、魔王の尖兵と戦い、いずれ魔王の打倒を目指します」
魔王の打倒と告げると、さすがのアルゼン公も、そして周りの家臣の人たちも息を飲んだのがわかった。
しばらくしてアルゼン公が深いため息をつく。
「そなたはいつもわしを驚かせてくれるな、トッティ。勝算があると言うのじゃな?」
「信じてくださいませ。あなたの国の大魔女を」
「……うむ。ならば鍵と船をそなたへと貸し与えよう。それにまつわって、聞きたいことがもうひとつあるのじゃ。カイのことについてなのじゃが」
「僕ですか?」
世界の危機について話題になっていたここで、僕の方に話が向くとは思わなかった。
「カイ、そなたは突然違う世界へと来てしまい、困りごとも多かろう。それにおそらく戦いの力は持っておらぬのだろう? もしそなたが望むなら、この街に住居を与えて不自由なく暮らせるように取り計らうが……」
「いえ、僕は……」
アルゼン公は本当に情け深い人のようだ。
どこの馬の骨ともしれない僕に、とてもありがたい申し出をしてくれる。
でも僕は――。
「おじさま。ありがたいご配慮ではありますが、カイは私の大事な仲間で、お料理番なんです」
「ううむ、そうは言うがな、トッティよ。カイ、そなたはそれで本当に大丈夫なのかね?」
「僕も……力足らずながら、トッティとずっと一緒に旅をするつもりでいますので!」
足でまといかもしれないけれど、僕はトッティとともに行くつもりなのだ。
彼女の仲間だから。元の世界に戻れるチャンスだから。僕が必要とされてるから。理由はひとつだけではないけど……。
それと、もうひとつ。「魔王には僕も狙われてるっぽいので」、でもこれはさすがに言えなかった。トッティも黙っているようだった。
アルゼン公は僕たちをまじまじと見ていたけれど、最終的に表情を緩めてうなずいてくれた。
「うむ、そうか。トッティ、そなたは良い仲間を得てまたひとつ成長したのじゃな。そなたは才能にあふれた大魔女だが、まだ若い。それで良い、それで良い。……カイ、トッティのことをよろしく頼むぞ」
「……! はい!」
僕は力強く答えた。
言われなくても僕は力を尽くすつもりだったけど、それでもアルゼン公にはとても大切なことを頼まれた気がしたのだ。
そのあとのアルゼン公との話は和やかなものだった。
広間を立ち去る直前、アルゼン公は僕たちに向けてこう声をかけてくれた。
「魔王との戦いを目指す道行は厳しいものであろうと思う。しかし、そなたたちほどの勇気には必ず運命と幸運が応えてくれるじゃろう。気をつけて行くのじゃぞ」
「ええ。また必ず戻ってまいりますわ。良い知らせとともに」
そうして僕たちはアルゼン公の城を後にしたのだった。
いよいよ旅が始まろうとしている。
ひとまず目指すのは風紋の神殿、それと港だとトッティは言っていたけど……。
最終的な目的地は魔王のところだ。
それまでいったい、どんな人やどんな場所が僕たちを待っているのだろうか。
僕は体が少し震えるのを感じていた。
この先には、普通の大学生には想像もつかなかった景色が広がっている。
怖いような。でもどこか楽しみなような。
僕は、これから――。
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