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03 大魔女さんと霜の巨人
魔晶と雪茸のリゾット 前編
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ぶわっとものすごい勢いで、雪煙が宙を舞う。
ほぼ同時にガガガガと引っ掻くような凄まじい音を立てて、黒い炎が雪原を奔る。
そのどちらもが盾の魔法によって霧散した。間髪をいれずに、今度は敵からの魔法の痕跡をたどって、反撃の軌跡を刻む雷が撃ち出される。
「しぶとい!」
腹立たしそうに言い捨てたトッティが、続けざまに雷を操る。僕の襟元のエリーチカが支援魔法をかけなおして、またフリダシに戻る、だ。
――さきほどから彼女が相対しているのは、漆黒の影。変幻自在に姿を変え、縦横無尽に雪原を移動する。正直いって気色の悪い奴。それでも今まで会ったどの敵より手強い敵だった。
「大体ねえ、用件があるならさっさと言ったらどうなの? もったいぶらずに」
詠唱の合間にトッティが呟く。独り言というよりは、使い魔の向こうの相手に聞こえるように言ったものだろう。
「じゃないと――そろそろ消し飛ばすわよ。私、気が長い方じゃないの」
トッティに応じてなのかどうなのか、ぴたりと影の攻撃がやんだ。
ゆらゆら揺らめきながらこちらの様子を伺うかのように停止していたが、すぐに話し始める。
それはどこから出ているともとれない音……声で、気味が悪かった。 男のようにも女のようにも聞こえる。
『これはこれはこわい大魔女どのよ。かわいい口で恐ろしいことをおっしゃられる。少しからかいが過ぎたかな?』
大仰な口振り。こわいなどとは露ほども思っていなさそうな、小馬鹿にした気配が伝わってくる。
魔族……人の天敵。少なくとも快い対応は期待できなさそうだ。
しかしトッティは臆せずに宣言する。
「恐ろしい? 冗談はやめて。あなたが魔族だって見当はついてる。まだからかうって言うのなら、すぐに話はやめにしてコレを消し炭にするわ」
『おお、こわいこわい』
「あなたとおしゃべりに興じるつもりはないの。私からは二つ。あなたが誰に通じているのかということと、私たちに手を出すなというそれだけよ」
何がおかしいのか、ほほほ、ほほほほ……と相手は愉快そうに笑う。
『小娘が、本当に恐れを知らぬ』
「恐れたり怖がったりすればあなたたちの思うつぼでしょう。それに乗ってやる義理はないわ」
『ならば教えてやろう、我が主は魔王――。魔王ムーサルーシュの使いだ。それを知ってもその気丈さは折れぬものかな?』
我が主は魔王。
声は確かにそう言った。
……魔王!?
トッティが露骨に顔をしかめる。僕は息を飲み、エリーチカは小さく悲鳴をあげた。
魔王なんて、ゲームや小説ではよく出てくる存在で。でも王と言うからには配下がいる――少なくともこいつくらいには手強い手下がいることになるわけで。
僕が絶句していると、
「誰が折れますか、そんなことくらいで。それに百歩譲って魔王本人ならまだ話す意味があるかもしれないとして。あなたはただの使いっ走りにすぎない。こうして話しているのも時間の無駄よ、退きなさい」
トッティの返答はあくまで凛として揺るぎない。
魔王の使いは鼻白むが、それでもさすがに今での敵とは格が違う。
『口の減らない小娘じゃ。しかしそれがゆえに魔王様の目にとまったのかもしれんが』
「魔王の目に止まるって……トッティが?」
僕の出る幕ではないと思いつつも、黙っていられなくて思わず口を挟んでしまった。
案の定、影の矛先がこちらに向く。
「そしてそこなる蝕の『客人』。貴様もな」
「えっ……何で……」
何故僕が蝕に巻き込まれてこの世界に来たことを知っているんだ?
そもそもトッティはともかく僕はとりたてて戦闘能力もないただのヒトだ。
魔王に狙われるとしたら明らかにお門違いな気がするが……。
『魔王様の崇高なご意志ははかりしれない。貴様らをご所望だということ以外はな』
「最低の口説き文句ね、それって」
『裁きを与えるべき愚弄だが、赦そう。魔王様の御意志ゆえに』
「えっらそうに。話は決裂よ」
『愚か者め』
言うやいなやだった。
空間を物理的に火花が走る。
トッティの防壁と魔族の攻撃が弾きあった結果だと気づくのに少し時間が要った。そんな攻撃が何度も続く。僕とエリーチカは身を守るのに精一杯だ……。とてもじゃないけど、普通の人間の力でどうにかできる相手ではない。
熾烈な戦いの転機はトッティの詠唱だ。
「重式詠唱――封印呪。大魔女トッティの名において精霊の加護よ顕現せよ……」
『封印呪だと!? 人間には使えぬはずじゃ、馬鹿な!』
聞いたことのないくらい長い呪文。それに魔族が慌てたような反応を示し、猛攻してくる。
トッティは盾の魔法を展開しながら長い詠唱をするという離れ業をやってのけているが、魔族の攻撃は微かに手に余るようで、今にも隙が生まれそうな綱渡りだ。
「エリーチカ」
「……ん! 任せろですう!」
僕の目配せにエリーチカは応えてくれた。
僕たちはじっと待つ。
そしてトッティの防壁をかいくぐった魔族の攻撃が命中しようとしたその時、僕たちは動く。
スタミナのないエリーチカは、ずっと魔法の盾を展開するのは無理だけど一瞬なら。
「トッティ! 任せろ」
「ですう!」
僕は襟巻の中にエリーチカをもぐりこませたままトッティをかばう。
エリーチカはもう魔法盾を展開している。
そして魔法の盾が小気味良い音を立てて敵の攻撃を弾いた。
「顕現せよ、封印の標よ!」
トッティが魔法を完成させたのはまさにその時だった。
雪原に光の魔法陣が出現したのだ。
『馬鹿な――』
文字通り断末魔の絶叫をあげて、不定形の影の魔族は封印の魔法陣に吸い込まれていく。
魔族の消滅とともに黒い雪はぴたりとやんだ。……それどころか、もともと積もっていた雪も透明度を取り戻し、その場には黒く澄んだ結晶が残された。
とても長く思えた戦いだが、本当はわずかの時間だったのかもしれない。
「……ッこら、あなたたち!」
「トッティ、ケガは大丈夫?」
「馬鹿っ!」
僕はトッティにぽかりと叩かれ、エリーチカは丁寧なデコピンを受ける。トッティは綺麗な顔に怒りのような、戸惑いのような表情を浮かべていた。
今回の僕は、怒られた理由がちゃんとわかっている。
「トッティ……謝らないよ。僕ら、わかっててやったんだ」
「そうですよぅ! ずっとは無理でも一瞬でも何とか力になりたかったんですぅ」
「君がそう思ってくれるように、僕らも君を守りたかったんだ」
二人で訴えかけると、トッティは言葉を詰まらせてしまった。彼女の手を取る。
「だってトッティ。僕たち、仲間だから」
「……私」
トッティの眼がまっすぐエリーチカを、そして僕を見る。
「私、もっと強くなる。仲間を守りたいから」
「うん。僕も、だ」
「あたしもですう!」
誓いを新たにした僕たちなのだった。
そして真剣な空気が少し緩む。トッティが微笑んだからだ。
「……安心したらおなかが減っちゃった。ねえカイ。なにか作ってくれない?」
「もちろんだ、任せて」
腹が減っては戦ができぬ。
霜の巨人の復活までは時間も要るということで、僕たちは食事をすることにするのだった。
ほぼ同時にガガガガと引っ掻くような凄まじい音を立てて、黒い炎が雪原を奔る。
そのどちらもが盾の魔法によって霧散した。間髪をいれずに、今度は敵からの魔法の痕跡をたどって、反撃の軌跡を刻む雷が撃ち出される。
「しぶとい!」
腹立たしそうに言い捨てたトッティが、続けざまに雷を操る。僕の襟元のエリーチカが支援魔法をかけなおして、またフリダシに戻る、だ。
――さきほどから彼女が相対しているのは、漆黒の影。変幻自在に姿を変え、縦横無尽に雪原を移動する。正直いって気色の悪い奴。それでも今まで会ったどの敵より手強い敵だった。
「大体ねえ、用件があるならさっさと言ったらどうなの? もったいぶらずに」
詠唱の合間にトッティが呟く。独り言というよりは、使い魔の向こうの相手に聞こえるように言ったものだろう。
「じゃないと――そろそろ消し飛ばすわよ。私、気が長い方じゃないの」
トッティに応じてなのかどうなのか、ぴたりと影の攻撃がやんだ。
ゆらゆら揺らめきながらこちらの様子を伺うかのように停止していたが、すぐに話し始める。
それはどこから出ているともとれない音……声で、気味が悪かった。 男のようにも女のようにも聞こえる。
『これはこれはこわい大魔女どのよ。かわいい口で恐ろしいことをおっしゃられる。少しからかいが過ぎたかな?』
大仰な口振り。こわいなどとは露ほども思っていなさそうな、小馬鹿にした気配が伝わってくる。
魔族……人の天敵。少なくとも快い対応は期待できなさそうだ。
しかしトッティは臆せずに宣言する。
「恐ろしい? 冗談はやめて。あなたが魔族だって見当はついてる。まだからかうって言うのなら、すぐに話はやめにしてコレを消し炭にするわ」
『おお、こわいこわい』
「あなたとおしゃべりに興じるつもりはないの。私からは二つ。あなたが誰に通じているのかということと、私たちに手を出すなというそれだけよ」
何がおかしいのか、ほほほ、ほほほほ……と相手は愉快そうに笑う。
『小娘が、本当に恐れを知らぬ』
「恐れたり怖がったりすればあなたたちの思うつぼでしょう。それに乗ってやる義理はないわ」
『ならば教えてやろう、我が主は魔王――。魔王ムーサルーシュの使いだ。それを知ってもその気丈さは折れぬものかな?』
我が主は魔王。
声は確かにそう言った。
……魔王!?
トッティが露骨に顔をしかめる。僕は息を飲み、エリーチカは小さく悲鳴をあげた。
魔王なんて、ゲームや小説ではよく出てくる存在で。でも王と言うからには配下がいる――少なくともこいつくらいには手強い手下がいることになるわけで。
僕が絶句していると、
「誰が折れますか、そんなことくらいで。それに百歩譲って魔王本人ならまだ話す意味があるかもしれないとして。あなたはただの使いっ走りにすぎない。こうして話しているのも時間の無駄よ、退きなさい」
トッティの返答はあくまで凛として揺るぎない。
魔王の使いは鼻白むが、それでもさすがに今での敵とは格が違う。
『口の減らない小娘じゃ。しかしそれがゆえに魔王様の目にとまったのかもしれんが』
「魔王の目に止まるって……トッティが?」
僕の出る幕ではないと思いつつも、黙っていられなくて思わず口を挟んでしまった。
案の定、影の矛先がこちらに向く。
「そしてそこなる蝕の『客人』。貴様もな」
「えっ……何で……」
何故僕が蝕に巻き込まれてこの世界に来たことを知っているんだ?
そもそもトッティはともかく僕はとりたてて戦闘能力もないただのヒトだ。
魔王に狙われるとしたら明らかにお門違いな気がするが……。
『魔王様の崇高なご意志ははかりしれない。貴様らをご所望だということ以外はな』
「最低の口説き文句ね、それって」
『裁きを与えるべき愚弄だが、赦そう。魔王様の御意志ゆえに』
「えっらそうに。話は決裂よ」
『愚か者め』
言うやいなやだった。
空間を物理的に火花が走る。
トッティの防壁と魔族の攻撃が弾きあった結果だと気づくのに少し時間が要った。そんな攻撃が何度も続く。僕とエリーチカは身を守るのに精一杯だ……。とてもじゃないけど、普通の人間の力でどうにかできる相手ではない。
熾烈な戦いの転機はトッティの詠唱だ。
「重式詠唱――封印呪。大魔女トッティの名において精霊の加護よ顕現せよ……」
『封印呪だと!? 人間には使えぬはずじゃ、馬鹿な!』
聞いたことのないくらい長い呪文。それに魔族が慌てたような反応を示し、猛攻してくる。
トッティは盾の魔法を展開しながら長い詠唱をするという離れ業をやってのけているが、魔族の攻撃は微かに手に余るようで、今にも隙が生まれそうな綱渡りだ。
「エリーチカ」
「……ん! 任せろですう!」
僕の目配せにエリーチカは応えてくれた。
僕たちはじっと待つ。
そしてトッティの防壁をかいくぐった魔族の攻撃が命中しようとしたその時、僕たちは動く。
スタミナのないエリーチカは、ずっと魔法の盾を展開するのは無理だけど一瞬なら。
「トッティ! 任せろ」
「ですう!」
僕は襟巻の中にエリーチカをもぐりこませたままトッティをかばう。
エリーチカはもう魔法盾を展開している。
そして魔法の盾が小気味良い音を立てて敵の攻撃を弾いた。
「顕現せよ、封印の標よ!」
トッティが魔法を完成させたのはまさにその時だった。
雪原に光の魔法陣が出現したのだ。
『馬鹿な――』
文字通り断末魔の絶叫をあげて、不定形の影の魔族は封印の魔法陣に吸い込まれていく。
魔族の消滅とともに黒い雪はぴたりとやんだ。……それどころか、もともと積もっていた雪も透明度を取り戻し、その場には黒く澄んだ結晶が残された。
とても長く思えた戦いだが、本当はわずかの時間だったのかもしれない。
「……ッこら、あなたたち!」
「トッティ、ケガは大丈夫?」
「馬鹿っ!」
僕はトッティにぽかりと叩かれ、エリーチカは丁寧なデコピンを受ける。トッティは綺麗な顔に怒りのような、戸惑いのような表情を浮かべていた。
今回の僕は、怒られた理由がちゃんとわかっている。
「トッティ……謝らないよ。僕ら、わかっててやったんだ」
「そうですよぅ! ずっとは無理でも一瞬でも何とか力になりたかったんですぅ」
「君がそう思ってくれるように、僕らも君を守りたかったんだ」
二人で訴えかけると、トッティは言葉を詰まらせてしまった。彼女の手を取る。
「だってトッティ。僕たち、仲間だから」
「……私」
トッティの眼がまっすぐエリーチカを、そして僕を見る。
「私、もっと強くなる。仲間を守りたいから」
「うん。僕も、だ」
「あたしもですう!」
誓いを新たにした僕たちなのだった。
そして真剣な空気が少し緩む。トッティが微笑んだからだ。
「……安心したらおなかが減っちゃった。ねえカイ。なにか作ってくれない?」
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