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03 大魔女さんと霜の巨人
大イノシシと雪茸のあったか鍋 前編
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今日は久しぶりの晴天。
空に輝く太陽に照らされて、しろがね雪原はその名前にふさわしく眩く輝いていた。
そりを犬型の石人形に引かせつつ、僕たちはニーガの街から旅立つ。街に来た時とは違って、今度は大荷物だ。
雪原はどこまでも続くかのようだ。この先にはちゃんと森が待っているのは、地図でわかっているんだけど。
眩しさに負けないように、僕もトッティのようなつばの広い帽子をかぶっている。
それに今回からは護身用の杖も持っている。硬い樫の木に、さらに魔文字を施してあるなかなかの逸品なのだそうだ。
この姿はなんだか魔女の弟子にでもなったみたいで面映ゆい。
「今回からはある程度あなたも身を守れるだろうけど、絶対に自分から手を出しちゃダメよ。それに正面から攻撃受けたら強化してても杖は折れちゃうから、受け流しに徹するように」
「わかってるよ、トッティ」
「うんうん、そういう素直さがカイの良いところよ。料理がとっても上手なところもね」
料理は関係ないと思うけど……。
素直さを褒めてはくれたけど、本当はとても歯がゆく思っているのを見透かされているようだ。
くれぐれも勇み足でトッティに迷惑をかけないように心掛けないと。我慢、我慢。
雪原に現れる魔物たちは、トッティでこそ簡単に倒しているものの、一般人(つまり僕)にはかなりの脅威なんだから。
一日目は前に立ち寄った猟師小屋ですごし、雪原にさらに踏み入っていく。
道なき道だけど、彼女の歩みに迷いはない。
ぽつぽつ林が見えるようになってきて、『氷晶樹』の名前の意味がわかってきた。木々がまるでクリスタルが何かで飾られたように、キラキラときらめいているのだ。
僕が思わず脇見をしていると、
「綺麗でしょ」
「すごいね、これは……。本当にめちゃくちゃ綺麗だ」
「空気の中の魔法力が凍りついて、木々に付着したものが氷晶樹と呼ばれているの。しろがね雪原の見どころのひとつね。森になるともっとすごいわよ」
「それは楽しみだなあ……」
少しだけ足を止めてそんな話をしていたその時。
トッティの表情が鋭くなり、不意に彼女が魔法杖を振り上げた。
「簡略式! 浮遊せよ!」
「わっ!?」
僕たちが、それに石人形とソリまでふわりと宙に浮かび上がる。
ちょうど二メートルほど浮かび上がった僕の目に映ったのは、雪原の向こうの方から上がる雪煙。それがすごい勢いでこちらに近づいてくるのだ。
「トッティ……!」
「ここまでは届かないわ、大丈夫」
さらに高度をあげて、様子を見守る。
すると……。
ドドドドド……ドドドドドド!!
雪をかきちらしながら、ものすごい勢いで迫ってくるのは……大きなイノシシだ。鋭い牙に、バリバリと逆立つ毛皮も相まって、とんでもない迫力だ。
そんな巨大生物が蛇行しながら雪景色の中を走り回っているから、たまったものではない。もし巻き込まれたら大変だったが、高みの見物をしていられることに胸をなでおろす。
ところが、それだけではなかった。
「ぴぃぃぃぃ……!たーーすーーけーーてーー!」
イノシシの走る音に混じって、細く高い悲鳴が響く。
えっ!? と思いながら声の主を探す。
声はしても姿は見えずと思いきや、どうやらイノシシの大きな牙の方から聞こえるようなのだ。
「あっ! トッティ、牙のとこ! なんか虫みたいなのが……」
「妖精ね! 待って。助けるから」
猛スピードで走り回るイノシシから助けるってもしや……! と思っていたら、トッティはやはりひらりと地上に舞い降りた。
「簡略式! 浮遊せよっ!」
向かってくるイノシシに素早く魔法をかけると、大きな体が浮かび上がる。
浮遊したイノシシが荒れ狂ってぶんぶんと首を振った拍子に、角に引っかかった妖精が吹っ飛んだ!
のを、僕が何とか受け止める。
「トッティ、大丈夫だ!」
「簡略式! 氷の矢よ!」
そのままトッティが呪文を唱えると、いく筋もの氷の矢が現れ、イノシシに突き刺さる。
刺さった魔力の矢の鏃の部分から氷がほとばしり、見る見るうちに大イノシシが凍りついていく。
そしてそのままズズン、と音を立てて地面に落っこちた。
「おい。おい、大丈夫か」
「……」
「生きてるか!」
「うん……んゆ……」
僕は手のひらに乗るくらいの妖精をそっと指で揺さぶってみた。
……反応がある。どうやら生きているようだ。
青いふわふわの長い髪。背中に生えているのは透き通った四枚の羽。薄い衣をまとっていて、整った人形のような姿。
まるでおとぎ話に出てくるような可愛らしさだ。
それが突然ぱっちりと目を開くと、慌てた様子でわめき出す。
「ひゃえええっ!! い、イノシシぃ!! 嫌だあっ!」
「わわっ! 大丈夫だから、落ち着いて、その、妖精さん」
「わーんっ! 今度こそ食べられるう! 食べられるう!」
「大イノシシは妖精は食べないわ」
騒ぎ出した妖精に真顔で釘を刺すように言い放って、トッティは杖を下ろした。
妖精はほええとか言って僕の顔を見るので、僕も全力でうなずいておいた。本当はイノシシの生態なんてよく知らないんだけど。
とにもかくにも、あんな事態になっていたのが心配なので彼女に声をかける。
「妖精さん、ケガはない? 痛いところとか……」
「あたしはエリーチカなのですう!」
「じゃあエリーチカ。あんな大イノシシに振り回されてたけど、大丈夫か?」
「ぬっ! もしかしてあなたがあたしを助けて……!? 命の恩人ってやつですう!?」
途端にキラキラと目を輝かせるので、慌てて真の功労者の方を示す。
「いや、それはあっち。君のこと受け止めたのは確かに僕だけど」
「ぬあっ! 雪原に似合わぬ黒髪褐色肌……も、もしや伝説の魔女トッティ・メイダ!?」
「あら、知ってるの、私のこと」
「そりゃ妖精の間じゃ有名ですう! 妖精づかい精霊づかいの荒い大魔……げふげふ」
大魔女さんの視線が痛かったからか、エリーチカはすぐに静かになった。
しかしトッティがそんな有名人だったとは……。初めてニーガの街に行った時にも有名人ぶりにな驚かされたけど、人間以外の種族にも有名なのはもっとびっくりする。
「魔法は精霊とか妖精の力を借りるものも多いからね」
「人づかい荒いとは思ってないから大丈夫だよ、トッティ」
「何も言ってないでしょ!」
「人間づかいも荒いんですう……?」
「ひねり潰すわよエリーチカ」
どんどんトッティのご機嫌がななめになっていく。僕はエリーチカに名を名乗って自己紹介したりして、話の流れを変えることに苦心する羽目になるのだった。
太陽はまだ高い。
純白の雪原での新たな出会いは、僕たちの旅路にとってまたひとつ、味の違ったスパイスとなりそうだった。
空に輝く太陽に照らされて、しろがね雪原はその名前にふさわしく眩く輝いていた。
そりを犬型の石人形に引かせつつ、僕たちはニーガの街から旅立つ。街に来た時とは違って、今度は大荷物だ。
雪原はどこまでも続くかのようだ。この先にはちゃんと森が待っているのは、地図でわかっているんだけど。
眩しさに負けないように、僕もトッティのようなつばの広い帽子をかぶっている。
それに今回からは護身用の杖も持っている。硬い樫の木に、さらに魔文字を施してあるなかなかの逸品なのだそうだ。
この姿はなんだか魔女の弟子にでもなったみたいで面映ゆい。
「今回からはある程度あなたも身を守れるだろうけど、絶対に自分から手を出しちゃダメよ。それに正面から攻撃受けたら強化してても杖は折れちゃうから、受け流しに徹するように」
「わかってるよ、トッティ」
「うんうん、そういう素直さがカイの良いところよ。料理がとっても上手なところもね」
料理は関係ないと思うけど……。
素直さを褒めてはくれたけど、本当はとても歯がゆく思っているのを見透かされているようだ。
くれぐれも勇み足でトッティに迷惑をかけないように心掛けないと。我慢、我慢。
雪原に現れる魔物たちは、トッティでこそ簡単に倒しているものの、一般人(つまり僕)にはかなりの脅威なんだから。
一日目は前に立ち寄った猟師小屋ですごし、雪原にさらに踏み入っていく。
道なき道だけど、彼女の歩みに迷いはない。
ぽつぽつ林が見えるようになってきて、『氷晶樹』の名前の意味がわかってきた。木々がまるでクリスタルが何かで飾られたように、キラキラときらめいているのだ。
僕が思わず脇見をしていると、
「綺麗でしょ」
「すごいね、これは……。本当にめちゃくちゃ綺麗だ」
「空気の中の魔法力が凍りついて、木々に付着したものが氷晶樹と呼ばれているの。しろがね雪原の見どころのひとつね。森になるともっとすごいわよ」
「それは楽しみだなあ……」
少しだけ足を止めてそんな話をしていたその時。
トッティの表情が鋭くなり、不意に彼女が魔法杖を振り上げた。
「簡略式! 浮遊せよ!」
「わっ!?」
僕たちが、それに石人形とソリまでふわりと宙に浮かび上がる。
ちょうど二メートルほど浮かび上がった僕の目に映ったのは、雪原の向こうの方から上がる雪煙。それがすごい勢いでこちらに近づいてくるのだ。
「トッティ……!」
「ここまでは届かないわ、大丈夫」
さらに高度をあげて、様子を見守る。
すると……。
ドドドドド……ドドドドドド!!
雪をかきちらしながら、ものすごい勢いで迫ってくるのは……大きなイノシシだ。鋭い牙に、バリバリと逆立つ毛皮も相まって、とんでもない迫力だ。
そんな巨大生物が蛇行しながら雪景色の中を走り回っているから、たまったものではない。もし巻き込まれたら大変だったが、高みの見物をしていられることに胸をなでおろす。
ところが、それだけではなかった。
「ぴぃぃぃぃ……!たーーすーーけーーてーー!」
イノシシの走る音に混じって、細く高い悲鳴が響く。
えっ!? と思いながら声の主を探す。
声はしても姿は見えずと思いきや、どうやらイノシシの大きな牙の方から聞こえるようなのだ。
「あっ! トッティ、牙のとこ! なんか虫みたいなのが……」
「妖精ね! 待って。助けるから」
猛スピードで走り回るイノシシから助けるってもしや……! と思っていたら、トッティはやはりひらりと地上に舞い降りた。
「簡略式! 浮遊せよっ!」
向かってくるイノシシに素早く魔法をかけると、大きな体が浮かび上がる。
浮遊したイノシシが荒れ狂ってぶんぶんと首を振った拍子に、角に引っかかった妖精が吹っ飛んだ!
のを、僕が何とか受け止める。
「トッティ、大丈夫だ!」
「簡略式! 氷の矢よ!」
そのままトッティが呪文を唱えると、いく筋もの氷の矢が現れ、イノシシに突き刺さる。
刺さった魔力の矢の鏃の部分から氷がほとばしり、見る見るうちに大イノシシが凍りついていく。
そしてそのままズズン、と音を立てて地面に落っこちた。
「おい。おい、大丈夫か」
「……」
「生きてるか!」
「うん……んゆ……」
僕は手のひらに乗るくらいの妖精をそっと指で揺さぶってみた。
……反応がある。どうやら生きているようだ。
青いふわふわの長い髪。背中に生えているのは透き通った四枚の羽。薄い衣をまとっていて、整った人形のような姿。
まるでおとぎ話に出てくるような可愛らしさだ。
それが突然ぱっちりと目を開くと、慌てた様子でわめき出す。
「ひゃえええっ!! い、イノシシぃ!! 嫌だあっ!」
「わわっ! 大丈夫だから、落ち着いて、その、妖精さん」
「わーんっ! 今度こそ食べられるう! 食べられるう!」
「大イノシシは妖精は食べないわ」
騒ぎ出した妖精に真顔で釘を刺すように言い放って、トッティは杖を下ろした。
妖精はほええとか言って僕の顔を見るので、僕も全力でうなずいておいた。本当はイノシシの生態なんてよく知らないんだけど。
とにもかくにも、あんな事態になっていたのが心配なので彼女に声をかける。
「妖精さん、ケガはない? 痛いところとか……」
「あたしはエリーチカなのですう!」
「じゃあエリーチカ。あんな大イノシシに振り回されてたけど、大丈夫か?」
「ぬっ! もしかしてあなたがあたしを助けて……!? 命の恩人ってやつですう!?」
途端にキラキラと目を輝かせるので、慌てて真の功労者の方を示す。
「いや、それはあっち。君のこと受け止めたのは確かに僕だけど」
「ぬあっ! 雪原に似合わぬ黒髪褐色肌……も、もしや伝説の魔女トッティ・メイダ!?」
「あら、知ってるの、私のこと」
「そりゃ妖精の間じゃ有名ですう! 妖精づかい精霊づかいの荒い大魔……げふげふ」
大魔女さんの視線が痛かったからか、エリーチカはすぐに静かになった。
しかしトッティがそんな有名人だったとは……。初めてニーガの街に行った時にも有名人ぶりにな驚かされたけど、人間以外の種族にも有名なのはもっとびっくりする。
「魔法は精霊とか妖精の力を借りるものも多いからね」
「人づかい荒いとは思ってないから大丈夫だよ、トッティ」
「何も言ってないでしょ!」
「人間づかいも荒いんですう……?」
「ひねり潰すわよエリーチカ」
どんどんトッティのご機嫌がななめになっていく。僕はエリーチカに名を名乗って自己紹介したりして、話の流れを変えることに苦心する羽目になるのだった。
太陽はまだ高い。
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