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02 大魔女さんと氷湖の魔女
氷晶片入りりんご酒とおツマミ数種 後編
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·····。
··········。
···············。
「カイ」
うーん。なんだかあちこち痛い気がする。
「カイ!」
ちょっと体が重いから待って·····。
「カーイ!!!」
あと五分·····。
ゴッ!!!
「いだっ!?!?」
額に衝撃が走って飛び起きると、目の前にはトッティがいた。どうやらトッティに頭突きを食らったらしい。
脇には心配そうにハラハラと見守るチーチ。遠巻きに心なしか呆れ顔をしたシェレスティアがいる。
開口一番、トッティが出した大声が氷の広間に響き渡る。
「カーイ!! このっ·····馬鹿!」
「わっ!」
「どうして、もう·····!」
「な、なに? 痛いんだけど」
「痛いんだけどじゃ済まないことになるところだったのよ。あなた、馬鹿でしょう、無理して」
トッティが指さすのはへこんだ鉄の鍋。
あ、そうだ、さっきトッティが危ないと思って僕は·····。
飛び出して。氷の石人形の攻撃を(おなかに仕込んだ鍋に)食らって·····。それでも殺しきれなかった衝撃にそのまま気絶したのか。
確かめるように、おそるおそるもう一度トッティを見てみるとカンカンに怒っている。
「どうして飛び出したりしたの!」
「どうしてって言われても·····」
「言われても!?」
「それはトッティが危なかったから、つい」
トッティがまばたきをする。ハトが豆鉄砲食らったような顔で。
チーチと、シェレスティアも奇妙な顔をして黙っている。
が、ほどなくして、シェレスティアの笑いが響いた。トッティはそっぽを向いて顔を押えている。
「大馬鹿者ですわ」
「··········もう! つい、じゃないのよ、·····」
「素敵なお馬鹿さんを仲間にお持ちのようですわね。わたくしも昔のことを思い出しました。今はもう、なくしてしまったけれど」
僕を見る氷の魔女の瞳は、今までになく優しい色を宿しているように思えた。
気づけば、もう周りにいた石人形たちの姿はない。戦いは終わったということなのだろうか。
「心配しなくてもよろしくてよ。あなたたちの実力は認めました。そこで倒れているあなたも、この後、見せてくれるのでしょう、覚悟だけではなくて“実力”も」
「彼は料理番なの」
「では、お料理番さん。わたくしたちに相応しい宴席の用意をしてくださるかしら?」
トッティを見ると、彼女はうなずく。
僕もうなずき返す。
新しい友達ができるかもしれない機会だ、腕を振るおう。今度こそ僕の出番だ。
僕は立ち上がり、この氷の城にもあるらしいキッチンを借りることにした。
氷の魔女シェレスティアからのリクエストとしては、熱いものが苦手なのでそうではないものがよいということだった。
僕たちの方はと言うと、あんまり体が冷えきってもつらいので、ほどほどに温菜も作らせてもらうことにしよう。
氷の城は天然の冷凍庫と冷蔵庫で、魚介から野菜まで様々な食材が取り揃えられている。それに欲しいと言ったものは、大概氷のゴーレムが持ってきてくれるという至れり尽くせり具合だ。
食材の解凍はトッティに借りた魔法具を使いつつ、献立を考える。
エビ、豆、野菜を刻んだものなどを卵液にいれ、スープストックを足して、鍋に湯を張り、簡単な茶碗蒸しのようなものを作る。僕たちの分は温かいままで、シェレスティアの分は冷やす。ぷるんとした弾力のある、洋風に言えばプティングの出来上がりだ。
残っていた持参の油と、冷凍冷蔵の野菜各種を使って揚げ浸しを。浸し液の味はできるだけ僕のイメージするめんつゆに近いものにして。
こないだチーチが作ったカニの燻製には、レモンをしぼれるように添える。味の保証はもうバッチリだ。
氷湖貝は軽くゆがいた後に、タマネギと一緒に酢でマリネにする。色合いが寂しいので、パフリカと同じ役割をする野菜とハーブを添えて。
「そうそう、氷晶片だな」
トッティが持ってきていたりんご酒を乾杯のお酒に使おうと思っていた。
氷晶片をガラス細工の杯に入れてお酒を注ぐと、すぐにキンキンに冷える。これで完成だ。
ようし、宴会だ!
氷の大食堂。
僕も一緒に席に着くと給仕ができないので、どうしても派手な食事はできないのだけど、白パンにバゲット、リエットの瓶も並べてなかなか立派な晩餐の準備が整った。
氷の椅子に毛皮を敷いて座る。
乾杯の音頭を取るのは、城の主のシェレスティア。
「では。新たな友との出会いを祝して」
「出会いを祝して!」
『乾杯』
寒いけど、りんご酒の引き締まって美味しい酸味と甘みは体に染みて快い。氷晶片の冷たさは、キンキンに冷えていてもなぜか頭が痛まないマイルドさも持ち合わせている。
おツマミは我ながらどれもお酒が進む味に仕上がったと思う。少し味を濃いめにつけて。味のバリエーションも酸っぱいから甘塩っぱいまで、幅広くできあがった。
「うんうん、まさにこういうのが良かったのよ」
「なるほど。これはなかなかお見事な腕前のようです。わたくしはプティングが特に気に入りました」
「どう? これなら実力·····認めてくれるでしょ?」
「宜しい。大変素晴らしいものですね」
お酒も話も進んでくれているようで何より。お酒のおかわりは、シェレスティアが提供してくれた葡萄酒があるが、これもコクと果実味があって美味しいのだ。
一時はどうなるかと思ったけど、すっかり和やかなムードになった。僕の料理も何だかんだ役に立った。思わずほっと胸をなで下ろす。
改めて、シェレスティアは口を開く。
「それで質問というのはなんでしょう?」
「単刀直入にいうと、“蝕”のことなんだけど·····。あなたは長いことここで眠っていたのよね?今回、蝕で異変が起きて、目覚めるに至った」
「ええ、そうですわね。あの“蝕”は今までにない大きさでしたから。わたくしが飛び起きるほどのね」
シェレスティアの話によると、彼女が氷湖の底に城を作り、その城ごと眠りについたのは今から数百年は前のことらしい。彼女は氷の精霊と妖精族の血を引いていて、とても長寿なのだとか。
そんな彼女でも出くわしたことのない規模と言うと、僕が巻き込まれてやってきた蝕は、かなり大規模な歪みだったことになる。
「あの蝕がもたらしたものって、なんだと思う?」
「恵み。落とし子。それに·····」
おもむろに彼女は大きな水晶玉を取り出す。手をかざすと水晶玉が輝き、光の中で何かが像を結ぶ。
やがてそれはモヤモヤとした黒い塊になって行き、その中で何かが光ったかと思うと、次の瞬間。
パリン!
まるでおもちゃのように水晶玉にヒビが入り、砕け散った。
「災禍――ただならぬ力の」
ごく冷静に、氷の魔女シェレスティアはトッティに視線を向ける。
大魔女トッティは黙ってうなずく。
二人の魔女の間に、何か通じるところがあったのだろうか。
僕とチーチには何が何だか分からなかったが、それでもその時なんとも言えない不安が胸をよぎったのだった。
そして別れ際。
「急に押しかけたのに色々世話になったわね、シェレスティア。次に来る時は何かいい知らせと美味しいものを持ってくるわ」
「ええ。お料理番さんたちも連れていらして。楽しみにしていますわ」
城の入口まで見送ってくれたシェレスティアは、多分社交辞令じゃなくそう言ってくれたみたいだ。
僕には氷のように透き通った宝石を手渡してくれた。
「お料理番さん、これをもってお行きなさい」
「カイです」
「カイ。きっと役に立ちますわ」
「これは·····」
「あなたの大魔女さんは、占いは得意じゃないみたいですからね。何か困った時にはわたくしをお呼びなさいな」
「でも、良いんですか」
言いかけると、彼女は僕の唇に人差し指をぴたりとあてて、そして初めて笑った。
僕は――なんだかドキッとしてしまった。
この人は、笑っている方がずっと綺麗だったので。そしてその笑みがなんとも言えず寂しそうだったので。
「宜しいのよ。わたくしにも、……昔はね、懐かしい……お馬鹿さんの仲間がいてね。あなたが思い出させてくれたから」
「……じゃあその。ありがたく頂いておきます」
「またいらっしゃい」
かくして氷湖の魔女シェレスティアとの出会いから、僕たちは五体満足で帰ってきた。
めでたしめでたし、の帰り道。
「トッティ?」
「·····」
「トッティ、どしたの」
「·····」
「なんか怒ってる?」
「怒ってないわよ」
「カイ、わかってない。わかってない、カイ」
なんでか不機嫌そうなトッティと、脇でやれやれという顔をしているチーチに挟まれ。
めでたしめでたし……なのか……?
いや、めでたいはずだけど……何、この空気?
釈然としない気持ちで、僕は氷湖をとぼとぼ歩くのだった。
··········。
···············。
「カイ」
うーん。なんだかあちこち痛い気がする。
「カイ!」
ちょっと体が重いから待って·····。
「カーイ!!!」
あと五分·····。
ゴッ!!!
「いだっ!?!?」
額に衝撃が走って飛び起きると、目の前にはトッティがいた。どうやらトッティに頭突きを食らったらしい。
脇には心配そうにハラハラと見守るチーチ。遠巻きに心なしか呆れ顔をしたシェレスティアがいる。
開口一番、トッティが出した大声が氷の広間に響き渡る。
「カーイ!! このっ·····馬鹿!」
「わっ!」
「どうして、もう·····!」
「な、なに? 痛いんだけど」
「痛いんだけどじゃ済まないことになるところだったのよ。あなた、馬鹿でしょう、無理して」
トッティが指さすのはへこんだ鉄の鍋。
あ、そうだ、さっきトッティが危ないと思って僕は·····。
飛び出して。氷の石人形の攻撃を(おなかに仕込んだ鍋に)食らって·····。それでも殺しきれなかった衝撃にそのまま気絶したのか。
確かめるように、おそるおそるもう一度トッティを見てみるとカンカンに怒っている。
「どうして飛び出したりしたの!」
「どうしてって言われても·····」
「言われても!?」
「それはトッティが危なかったから、つい」
トッティがまばたきをする。ハトが豆鉄砲食らったような顔で。
チーチと、シェレスティアも奇妙な顔をして黙っている。
が、ほどなくして、シェレスティアの笑いが響いた。トッティはそっぽを向いて顔を押えている。
「大馬鹿者ですわ」
「··········もう! つい、じゃないのよ、·····」
「素敵なお馬鹿さんを仲間にお持ちのようですわね。わたくしも昔のことを思い出しました。今はもう、なくしてしまったけれど」
僕を見る氷の魔女の瞳は、今までになく優しい色を宿しているように思えた。
気づけば、もう周りにいた石人形たちの姿はない。戦いは終わったということなのだろうか。
「心配しなくてもよろしくてよ。あなたたちの実力は認めました。そこで倒れているあなたも、この後、見せてくれるのでしょう、覚悟だけではなくて“実力”も」
「彼は料理番なの」
「では、お料理番さん。わたくしたちに相応しい宴席の用意をしてくださるかしら?」
トッティを見ると、彼女はうなずく。
僕もうなずき返す。
新しい友達ができるかもしれない機会だ、腕を振るおう。今度こそ僕の出番だ。
僕は立ち上がり、この氷の城にもあるらしいキッチンを借りることにした。
氷の魔女シェレスティアからのリクエストとしては、熱いものが苦手なのでそうではないものがよいということだった。
僕たちの方はと言うと、あんまり体が冷えきってもつらいので、ほどほどに温菜も作らせてもらうことにしよう。
氷の城は天然の冷凍庫と冷蔵庫で、魚介から野菜まで様々な食材が取り揃えられている。それに欲しいと言ったものは、大概氷のゴーレムが持ってきてくれるという至れり尽くせり具合だ。
食材の解凍はトッティに借りた魔法具を使いつつ、献立を考える。
エビ、豆、野菜を刻んだものなどを卵液にいれ、スープストックを足して、鍋に湯を張り、簡単な茶碗蒸しのようなものを作る。僕たちの分は温かいままで、シェレスティアの分は冷やす。ぷるんとした弾力のある、洋風に言えばプティングの出来上がりだ。
残っていた持参の油と、冷凍冷蔵の野菜各種を使って揚げ浸しを。浸し液の味はできるだけ僕のイメージするめんつゆに近いものにして。
こないだチーチが作ったカニの燻製には、レモンをしぼれるように添える。味の保証はもうバッチリだ。
氷湖貝は軽くゆがいた後に、タマネギと一緒に酢でマリネにする。色合いが寂しいので、パフリカと同じ役割をする野菜とハーブを添えて。
「そうそう、氷晶片だな」
トッティが持ってきていたりんご酒を乾杯のお酒に使おうと思っていた。
氷晶片をガラス細工の杯に入れてお酒を注ぐと、すぐにキンキンに冷える。これで完成だ。
ようし、宴会だ!
氷の大食堂。
僕も一緒に席に着くと給仕ができないので、どうしても派手な食事はできないのだけど、白パンにバゲット、リエットの瓶も並べてなかなか立派な晩餐の準備が整った。
氷の椅子に毛皮を敷いて座る。
乾杯の音頭を取るのは、城の主のシェレスティア。
「では。新たな友との出会いを祝して」
「出会いを祝して!」
『乾杯』
寒いけど、りんご酒の引き締まって美味しい酸味と甘みは体に染みて快い。氷晶片の冷たさは、キンキンに冷えていてもなぜか頭が痛まないマイルドさも持ち合わせている。
おツマミは我ながらどれもお酒が進む味に仕上がったと思う。少し味を濃いめにつけて。味のバリエーションも酸っぱいから甘塩っぱいまで、幅広くできあがった。
「うんうん、まさにこういうのが良かったのよ」
「なるほど。これはなかなかお見事な腕前のようです。わたくしはプティングが特に気に入りました」
「どう? これなら実力·····認めてくれるでしょ?」
「宜しい。大変素晴らしいものですね」
お酒も話も進んでくれているようで何より。お酒のおかわりは、シェレスティアが提供してくれた葡萄酒があるが、これもコクと果実味があって美味しいのだ。
一時はどうなるかと思ったけど、すっかり和やかなムードになった。僕の料理も何だかんだ役に立った。思わずほっと胸をなで下ろす。
改めて、シェレスティアは口を開く。
「それで質問というのはなんでしょう?」
「単刀直入にいうと、“蝕”のことなんだけど·····。あなたは長いことここで眠っていたのよね?今回、蝕で異変が起きて、目覚めるに至った」
「ええ、そうですわね。あの“蝕”は今までにない大きさでしたから。わたくしが飛び起きるほどのね」
シェレスティアの話によると、彼女が氷湖の底に城を作り、その城ごと眠りについたのは今から数百年は前のことらしい。彼女は氷の精霊と妖精族の血を引いていて、とても長寿なのだとか。
そんな彼女でも出くわしたことのない規模と言うと、僕が巻き込まれてやってきた蝕は、かなり大規模な歪みだったことになる。
「あの蝕がもたらしたものって、なんだと思う?」
「恵み。落とし子。それに·····」
おもむろに彼女は大きな水晶玉を取り出す。手をかざすと水晶玉が輝き、光の中で何かが像を結ぶ。
やがてそれはモヤモヤとした黒い塊になって行き、その中で何かが光ったかと思うと、次の瞬間。
パリン!
まるでおもちゃのように水晶玉にヒビが入り、砕け散った。
「災禍――ただならぬ力の」
ごく冷静に、氷の魔女シェレスティアはトッティに視線を向ける。
大魔女トッティは黙ってうなずく。
二人の魔女の間に、何か通じるところがあったのだろうか。
僕とチーチには何が何だか分からなかったが、それでもその時なんとも言えない不安が胸をよぎったのだった。
そして別れ際。
「急に押しかけたのに色々世話になったわね、シェレスティア。次に来る時は何かいい知らせと美味しいものを持ってくるわ」
「ええ。お料理番さんたちも連れていらして。楽しみにしていますわ」
城の入口まで見送ってくれたシェレスティアは、多分社交辞令じゃなくそう言ってくれたみたいだ。
僕には氷のように透き通った宝石を手渡してくれた。
「お料理番さん、これをもってお行きなさい」
「カイです」
「カイ。きっと役に立ちますわ」
「これは·····」
「あなたの大魔女さんは、占いは得意じゃないみたいですからね。何か困った時にはわたくしをお呼びなさいな」
「でも、良いんですか」
言いかけると、彼女は僕の唇に人差し指をぴたりとあてて、そして初めて笑った。
僕は――なんだかドキッとしてしまった。
この人は、笑っている方がずっと綺麗だったので。そしてその笑みがなんとも言えず寂しそうだったので。
「宜しいのよ。わたくしにも、……昔はね、懐かしい……お馬鹿さんの仲間がいてね。あなたが思い出させてくれたから」
「……じゃあその。ありがたく頂いておきます」
「またいらっしゃい」
かくして氷湖の魔女シェレスティアとの出会いから、僕たちは五体満足で帰ってきた。
めでたしめでたし、の帰り道。
「トッティ?」
「·····」
「トッティ、どしたの」
「·····」
「なんか怒ってる?」
「怒ってないわよ」
「カイ、わかってない。わかってない、カイ」
なんでか不機嫌そうなトッティと、脇でやれやれという顔をしているチーチに挟まれ。
めでたしめでたし……なのか……?
いや、めでたいはずだけど……何、この空気?
釈然としない気持ちで、僕は氷湖をとぼとぼ歩くのだった。
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