ドS王子は溺愛系

王冠

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 私は今、やる気に満ちている。いつもやられっぱなしではないのだ!私だって悪魔に勝てる時ぐらいあるのだ!!!



 そう……思っていた30分前の自分を叱り飛ばしたい。

 やめなさい!って。悪魔に敵うわけはないのよ!って。


「んっ…やぁあ…レオ…も…赦してぇ…」


 胸の頂にある飾りを熱い舌でころころと転がされている。空いている方は指の腹で捏ねられ擦られている…もうずっと。感覚が敏感になりすぎて、触れるだけでもピリッと快感が走り私の腰が揺れた。

「んっ…んっ…んああ!」

 ビクビクと身体がしなり、ふっと脱力感が私を襲った。

「ココだけでイケるようになった?」
「ん…も…やめ…」
「ティアから始めた事でしょう?」

 にこりと微笑む悪魔レオの瞳に欲を孕んだ火が揺らめいている。


 何で。

 何でこんなことになったのか…。


 そう、私の無謀な行動が全ての原因なのはわかっている。

 約30分前の私は愚かにも完全犯罪をやり遂げる気でいたのだ。眠れる悪魔を召喚する事なく、爽やかな朝を迎えるつもりでいた。

 レオの身体にたくさんのキスマークを付けて、明日、レオがビックリすればいいと。

 それを見て「レオがしてる事でしょ!した事は自分に返ってくるのよ!」とちょっとした文句を言うつもりだった。


 ……が。


 実際にたくさんのキスマークは付けるのも大変で。吸ってばかりだから、酸欠になるし頬は痛くなるしでうまくいかず。

 突起がある所なら吸いやすいかとレオの乳首に吸い付いた瞬間、悪魔が眼を覚まし……現在に至る。


 あぁ、神よ…愚かな子羊をお赦し下さい…。出来ることなら悪魔が眼を覚ます前に教えて頂きたい…いえ、行動に移す前に止めて頂ければ……。

「ティアはそんなに俺としたかったの?」
「や!違っ…んああ!」

 そっと伸ばされた手が私の下着に触れている。そこはもう見なくても解るほどに濡れていた。

「ほら、すごい濡れてるよ?」
「あっ…違う…違うの…」
「ん?なら汗なのかな?じゃあ拭かないとね」
「待っ…ひぁあっ…」

 ぐちゅん!と指が胎内なかに差し込まれる。リズムを付けて出し入れしながら、時折ぐっと指を曲げられ私はあっけなく達した。


「イッちゃった?…なわけないよね、汗だしね」

 クスクスと笑いながらレオはくちゅんくちゅんと私の胎内を攻め続けている。

「あっ…やっ…レオ…あっあっ…あああぁあ!!」

 ぷしゅっと何かが出た感覚があり、じんわりと足が冷たい。

「潮まで吹いて、気持ちいい?」

 くちゅくちゅくちゅ!と指の動きが速くなり左右にあるポイントを攻められる。じわじわと迫り上がるものに抗えるはずもなかった。

「やぁっ…あんああぁぁあっ!!」

 パタパタパタとシーツに落ちる水音。たらりとお尻まで流れる蜜が全てを現している。
 きゅんきゅんとするナカのその奥が″足りない″と催促をする。

「入口がヒクヒクしてるけど、どうして欲しい?」
「あ…も…挿入していれて…」
「いいよ」

 グッと推し入って来たのはさっきと同じ指で。
 イッたばかりの胎内はぎゅっと締まるけど、待っていた質量ではなくて。

 私の目には「これじゃない」と批難の涙が浮かぶ。

「違…指…やだ…んんっ…」
「指じゃないの?じゃあコレ?」

 指が抜き去られ、柔らかい舌がぐにっと入って来た。そのままぐちぐちと入口を擦られる。

「あん…あっ…違……」

 ついにポロリと涙が零れ落ちた。

「じゃあ何?ティアが欲しいもの、教えて?」
「や…言えな……」

 ちゅっと肉芽を吸われ、ひくりと開閉する入口からこぷりと液体が溢れ出した。

「じゃあ、もうお終い」
「え…」
「ティア、もう寝ないとね?」

 ごそごそとレオは私に身体を添わせて寝る体制を取る。

「レオ…?ね、寝るの…?」
「そうだよ、俺は抱き締めて寝るだけって約束したからね。今までのはティアがした事への仕返し」
「ん…レオ…私……」


 もぞもぞと膝を擦り合わせてもくちゅくちゅと音がするだけで待っている快感は得られない。

 ーーー奥に、欲しい。


「レオ……」


 私に眠る欲望がじわりと姿を現せた。

 もっと奥に熱くて硬いモノが欲しい。


「ん……」

 無意識にレオのズボンに手を掛け、するりと下に下ろす。

「ティア?何してるの?」
「あ…だって…」
「だって?」
「う…私…あの…」
″何も出来ない″からね」


 レオからは出来ない。じゃあ私なら出来る?
 この疼きを鎮めてくれるのは…。


「レオ…は目を閉じてて…」
「わかったよ」

 すんなりと目を瞑りレオは仰向けになった。
 私はレオのズボンと下着をそっと下ろし、ぶるんと飛び出した熱杭を目の当たりにする。


 初めてじっくり見た。いつも私をぐずぐずにする存在を。大きくて、赤黒くて血管が浮いている。
 こんな大きなモノが、私のナカにいつも入っていたなんて…。

 じっと見ていると、ぴくんっとソレが動いた。先のつるりとした所から透明な液がぷっくりと浮いている。

 私は熱に侵されたようにその液体をちろりと舐めていた。

「ティア!?」

 びくりと身体を震わせたレオが慌てて声を掛けてくる。まさか舐めるとは思ってなかったのだろう。でも、その液体はほんのり甘く感じられてまるで蜜のようにぷくりとまた浮いてくる。


「ん…」


 ちゅうっと吸い付いてみると、レオの腰が浮く。はぁっと何かに耐えるように息を吐く姿がとても妖艶で。

「ティア、無理はしなくていいっ…からね…?」
「んむ…ちゅ、レオ…嫌…?」
「んっ!嫌じゃないしむしろ気持ちいい…けど!」


 そうか、気持ちいいのか。ならもっと気持ち良くなって欲しい。私だってレオを溶かしたい。


 ちゅうっ…ちゅ…くちゅ…口腔内に招き入れてみたが、すぐに喉奥まで到達してしまって苦しい。先端を舌でくるくると舐めてみたら、レオが「くっ…んん…」と聞いた事のない声を漏らした。

「ティア…俺もティアを気持ち良くしたい。いい?」
「ん…いいよ…」
「なら、俺の上に乗って、お尻を俺の方に向けてみて」
「…こ、こう?」

 私はレオを咥えたまま、レオの顔の方にお尻を向けた……待って!凄い格好してない!!?恥ずかしい!!

「レオやっぱりダ…ひあぁああ!!」

 急激に走る快感に身体の力が抜けた。どうなっているのかと必死に首を後ろに向けると、レオが私の秘部に顔をくっつけている。
 かぁっと顔が熱くなり、くち、くち、と言う音からレオの舌で舐められているのが想像できる。


「んっ…んあっ…レオ…ダメ…!あっ…」
「ティア、お口が止まってるよ」
「あ。んむ…ん…」

 指摘をされて慌ててレオを口腔内に含む。さっきより質量が、増して先端からはたらたらと液体が流れてきた。

「はっ…ティア…どこで覚えてきたの…こんなの…」
「ん…んむ…液が…んっ…甘そう…だったからぁああぁ!!」


 言い終わる前に肉芽をじゅっと吸われる。一気に思考が止まり、ひくんっと秘部が震えた。

「レオ…も……欲し…」
「でもエマに怒られちゃうしなぁ…」
「お願…レオ…も…」
「じゃあティアが自分で挿入していれてみる?」
「ん……する……」


 奥に欲しくて、自分でどうにか出来るならしたいと思った。こくこくと頷いてレオの返事を待つ。
 私の脳内は完全にレオに染まっていた。


「ティアが自分で俺のを持って、ティアのナカに入れてごらん?」
「ん……こ、こう…?」


 私は体勢を立て直し、レオの反りたった剛直を手に取った。膝立ちの状態から、そろりと自分に近づける。しかし、何となくの場所は分かるものの上手くいかない。
 早く奥に欲しいのに、つるりと滑るばかりで気持ちだけが焦る。

「も…出来な…」

 じわりと涙が浮かんでくる。急かす私の脳と、上手く動かない手がちぐはぐで。

「ティア、泣かないで、ほら、ココだよ」

 そっと手を添えられ、一点に導かれる。くっと先端が入り口に当てられて、レオが、私のお尻を支えてくれる。

「ん…あ…」

 少しずつナカに感じる存在に、やっと疼きを解消できると力を抜いた瞬間。
 ぱっとレオが私を支えていた手を離した。

「んやあぁああぁああ!!」

 どちゅんと一気に奥まで到達した剛直がぐりっとある一点を押し上げた。私はあまりにも強い快感に身体をビクンビクンと跳ねさせ達した。

挿入したいれただけでイクとか、ティアはいやらしいね」
「あ……ぁ……」

 ぐったりと力が抜けて、レオに覆い被さるようにもたれている。はくはくと口は動くが呼吸は安定しない。

「ティア?大丈夫?」
「んあぁあ!」

 レオが身体を起こした事により、座る形になってしまった。レオは質量を保ったままで、それがまた違う箇所に当たりあられも無い声を上げてしまう。

「このままティアを気持ち良くしていい?」

 耳元で低く、甘く囁かれる声に反対なんて出来るわけもなくこくりと頷いた私はゆるりと動き出したレオにしがみつくしか出来なくて。

「あっあっあっ…深…いぃ…あぁん…」
「気持ちいい?」
「ん、気持ち…い…」
「ティア可愛い…」

 くちゅくちゅと絡み合った舌が頭をぼうっとさせる。
 ぐっと腰を押し付けられて、私は嬌声をあげてレオにしがみつく。

「はっ…ティア…愛してる…」

 ドクドクと最奥でレオの欲が弾けた。

 ぎゅうっと抱き締められた腕の感触を最後に、私は意識を失った。
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