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癒術士試験
38.しかたないこと、ではないこと
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「おかしいと思いませんか?」
夕飯後、ぷりぷりと怒ったままのリュジに連れられて、私は皇帝陛下から渡されたエトルの花を持ち、リュジとでカイネの部屋を訪ねていた。
風呂も済ませ、もう寝る前――といった風に、普段とは違うゆったりとした衣服に着替えたカイネは、怒り顔のリュジと、沈痛な面持ちでいる私を優しく出迎えてくれた。
使用人によって淹れられたお茶を口に寄せながら、カイネは小さく頷く。
「そうだね。おかしいと思う。癒術士の試験のことを、私は少ししか知らないのだけれど、流石にこれは……」
「枯れている花を咲かせろ、だなんて、絶対に無理に決まっています。皇帝陛下は何を考えて、メルにこんな無理難題を突きつけてきたのでしょうか」
皇帝陛下から出された難題について、リュジに伝えてからというもの、彼はずっと怒っている。食事の時も怒りが収まらないのか、眉根を逆立てたまま食べ物を口に運んでおり、タリオンおじさまがなんとも言えない顔をしていた。
「こんなの、はなから合格させるつもりが無い難題です。出来る人なんて、遠く昔、神話に語られる聖女くらいなものでしょう」
「本当に。……でも、そう、兄様は思うのだけれど」
カイネは紅茶にそっと息を吹きかけた。柔らかにくゆる湯気が、吐息によってそっと形を変える。
「イストリア帝国にとって、癒術士という存在は重要かつ不可欠なものだよ。それなのに、こんな――絶対に出来るはずもない難題を出して、どうして癒術士の数を減らそうとするのだろう」
「わかりません。何も考えていないのでは?」
「こら。リュジ。不敬だよ」
「敬われたいのであれば、敬われるべき行為をしてほしいものですが」
大体、とリュジは眉根を寄せたまま、現皇帝陛下に対する苛立ちと愚痴をぼろぼろとこぼし始める。色々と溜まっていたようだった。
「とにかく――俺は、おかしいと思います。なあ、メル。皇帝陛下に問題の変更をお願いすることは出来ないのか?」
リュジがぷんぷんとした表情で、こちらを見る。私自身、その場で「枯れた花は咲かせられない」と言ったのだが、「枯れてはいない」と怒られたので、問題の変更は無理なのだろう。
イストリア帝国建国史に関わる花を見る機会なんて、正直ほとんど無いわけだし、本来ならこんな花なんだ! 今でも残っているなんてすごいなぁ! さすがエトルの加護! と見ながら楽しむことが出来たら良かったのだが。
今はその、今に残すまでに強力なエトルの加護に、なんとも言えない気持ちを覚える。花の形があそこまで綺麗に残ってさえいなければ、こんな難題を出されるには至らなかっただろう。
「無理だと思う。私も枯れているから、と言ったんだけれど、エトルの加護を受けた花が枯れているだと? って言われたから」
「枯れているだろ。どう見ても」
リュジがガラスの箱へ視線を向ける。そうしてから、彼は小さく息を吐いた。
カイネがそっとカップを下ろし、同じように花を見つめる。青色の瞳が僅かに瞬いて、「……枯れているね」と囁くように続ける。
「――メルのご両親は、皇帝陛下から爵位を授けられるぐらいには覚えが良かったのに、その子どもにどうしてこんな……。本来なら、謁見だけで三級試験を突破、ということにしても良いくらいなのに」
カイネは囁くように言葉を続けると、私を見つめた。
「メル、謁見の時に何か言われた?」
「えっ……?」
「兄上はメルに問題があると言いたいんですか?」
「違うよ。そうじゃない。メルが不興を買う真似をするなんて、一切思わない。けれど、謁見の時のことを思い返したら、もしかしたら何か――わかることがあるかもしれないだろう?」
謁見の時のこと――は、もちろん覚えている。
その時に言われた言葉も、もちろん。――そう、両親の馬車の事故がミュートス家によるものなんじゃないか、とか、ミュートス教か、とか、言われたことも。
どちらも、カイネやリュジを誹るような意味合いがあることだけは、多分、確かだ。――皇帝陛下は私が今ミュートス家に身を寄せていることを、酷く嫌がっているような節があった。
その理由は、わからない。カイネを持ち上げるトゥーリッキの問題は少し前にどうにかなったし、これによってカイネが皇帝陛下の不興を買うなんてことはもう無いと思っていたのだけれど。
もしかして、私が思うよりも、ミュートス家と皇帝家の間にある軋轢は、深いものなのかもしれない。
呼吸が僅かに浅くなる。トゥーリッキの暴走を止めた。だからきっと、カイネは死なない。そう思っていたけれど、現実は、そう甘くないのかもしれない――。
「――メル?」
「あ……え、ええと。その、……花の癒術士と知られているから、咲かせられるだろう、とは、言われた……かも」
カイネに名前を呼ばれて、慌てて首を振る。流石に何も覚えていない、で通すわけにもいかないので、頭を必死に動かして、言葉を連ねる。カイネが僅かに瞬いて、それから小さく息を零す。
「それ以外には? 何も無かった?」
「な、無かったよ……」
カイネがじっと見つめてくる。流石にこれ以上のことは言えないし、正直ミュートス教とか言われたこと以外を除けば、そこまで問題の無い会話だったと思う。首を振って返すと、カイネは私をじっと見つめた後、そっと手を伸ばしてきた。指先が髪の毛を梳くように動く。ゆっくりとした撫で方で、カイネは私の頭に触れると、「……兄様の方でも、少し文献を漁って見るよ」と続ける。
「帝城に入る機会もあるから。多少なり、メルの役に立ちそうなものがあれば……」
「ありがとう。それにほら、今回は駄目でも、癒術士試験はまた次受ければ良いし。それで問題無いよ」
「問題無いって……」
リュジが僅かに怒ったような声を上げる。
「どうしてメルは怒らないんだ? こんな――こんなこと、許されていいわけないのに」
「え……」
「次また受ければ良い、とか、そんなので済む問題じゃないだろ」
リュジが僅かに息を零す。――難題を出されたら、どうしてかはわからない。だから仕方がないものとして受け入れる。そうしようとしていた私を、リュジは納得が出来ないとでも言うような顔で見つめてくる。
思わず視線を返しながら、私は小さく首を振った。確かに、リュジの言う通りだ。これは仕方無い――で済むことなのか。
きっと、そうではないはずだ。
「……そうだよね。確かに。次また受ければ、で済む問題じゃないよね」
「そうだよ。メルは――メルは、怒っても良いんだ。皇帝に、こんな変な問題なんて出すなって」
「……うん。そうだよね」
流石に皇帝に怒りを示すわけにはいけないけれど、そういった我慢を、今、このときまで露わにしないようにと、心を抑える必要なんて、無いはずだ。
リュジの言う通りだ。私は小さく頷いて、「……酷いよね。酷い。こんなの、おかしいよ」と、囁いた。
言葉を口にすると、それが実感を持って強く感じられるようになる。――うん、こんなの、やっぱり、おかしい。
カイネが僅かに瞬いて、それから、そうだね、と小さく頷いた。
「メル。メルの心はメルのものなのだから。沢山、嫌なことや苦しいことがあったら、それを出しても良いんだよ」
「兄様」
「メルが私にそう教えてくれたんだろう? ――兄様は、人間なのだから、好きなように生きて良いと」
カイネがそっと私の頭を撫でる。その暖かさに少しだけ心が震えて、拍子にじわ、と涙が零れそうになる。慌てて眦を拭うと同時に、体をぎゅうっと抱きしめられた。カイネによって、である。
「いいこ、いいこ。酷い目にあったね。辛かったね。……何も文句を言わないで、頑張って我慢したんだね」
「兄様……」
「大丈夫。大丈夫だよ、兄様はメルの味方だからね」
背中を優しく撫でられると、僅かに呼吸が荒くなる。私は必死に涙を零さないように息を整えながら、首を振った。
どう考えても解けない問題を出して、試験に落とそうとする。しかも多分、それは恐らくミュートス家に私が頼っているから、という理由が、根底にはある。
そんなことがまかり通って良いのかと思うと、きっと、そうではないはずだ。
ぐず、と鼻をすする。そうしてから私は「……びっくりさせたい」と静かに言葉を続けた。
「皇帝陛下を? うん、素敵だね。そうしよう。メル、兄様も何でも手伝うよ」
「俺も――俺も。メル。一緒に頑張ろう」
リュジが小さく頷く。赤い瞳と肩越しに視線を合わせて、私は頷いた。
こんなことで、へこたれない。絶対、絶対、どうにかしてみせる。
夕飯後、ぷりぷりと怒ったままのリュジに連れられて、私は皇帝陛下から渡されたエトルの花を持ち、リュジとでカイネの部屋を訪ねていた。
風呂も済ませ、もう寝る前――といった風に、普段とは違うゆったりとした衣服に着替えたカイネは、怒り顔のリュジと、沈痛な面持ちでいる私を優しく出迎えてくれた。
使用人によって淹れられたお茶を口に寄せながら、カイネは小さく頷く。
「そうだね。おかしいと思う。癒術士の試験のことを、私は少ししか知らないのだけれど、流石にこれは……」
「枯れている花を咲かせろ、だなんて、絶対に無理に決まっています。皇帝陛下は何を考えて、メルにこんな無理難題を突きつけてきたのでしょうか」
皇帝陛下から出された難題について、リュジに伝えてからというもの、彼はずっと怒っている。食事の時も怒りが収まらないのか、眉根を逆立てたまま食べ物を口に運んでおり、タリオンおじさまがなんとも言えない顔をしていた。
「こんなの、はなから合格させるつもりが無い難題です。出来る人なんて、遠く昔、神話に語られる聖女くらいなものでしょう」
「本当に。……でも、そう、兄様は思うのだけれど」
カイネは紅茶にそっと息を吹きかけた。柔らかにくゆる湯気が、吐息によってそっと形を変える。
「イストリア帝国にとって、癒術士という存在は重要かつ不可欠なものだよ。それなのに、こんな――絶対に出来るはずもない難題を出して、どうして癒術士の数を減らそうとするのだろう」
「わかりません。何も考えていないのでは?」
「こら。リュジ。不敬だよ」
「敬われたいのであれば、敬われるべき行為をしてほしいものですが」
大体、とリュジは眉根を寄せたまま、現皇帝陛下に対する苛立ちと愚痴をぼろぼろとこぼし始める。色々と溜まっていたようだった。
「とにかく――俺は、おかしいと思います。なあ、メル。皇帝陛下に問題の変更をお願いすることは出来ないのか?」
リュジがぷんぷんとした表情で、こちらを見る。私自身、その場で「枯れた花は咲かせられない」と言ったのだが、「枯れてはいない」と怒られたので、問題の変更は無理なのだろう。
イストリア帝国建国史に関わる花を見る機会なんて、正直ほとんど無いわけだし、本来ならこんな花なんだ! 今でも残っているなんてすごいなぁ! さすがエトルの加護! と見ながら楽しむことが出来たら良かったのだが。
今はその、今に残すまでに強力なエトルの加護に、なんとも言えない気持ちを覚える。花の形があそこまで綺麗に残ってさえいなければ、こんな難題を出されるには至らなかっただろう。
「無理だと思う。私も枯れているから、と言ったんだけれど、エトルの加護を受けた花が枯れているだと? って言われたから」
「枯れているだろ。どう見ても」
リュジがガラスの箱へ視線を向ける。そうしてから、彼は小さく息を吐いた。
カイネがそっとカップを下ろし、同じように花を見つめる。青色の瞳が僅かに瞬いて、「……枯れているね」と囁くように続ける。
「――メルのご両親は、皇帝陛下から爵位を授けられるぐらいには覚えが良かったのに、その子どもにどうしてこんな……。本来なら、謁見だけで三級試験を突破、ということにしても良いくらいなのに」
カイネは囁くように言葉を続けると、私を見つめた。
「メル、謁見の時に何か言われた?」
「えっ……?」
「兄上はメルに問題があると言いたいんですか?」
「違うよ。そうじゃない。メルが不興を買う真似をするなんて、一切思わない。けれど、謁見の時のことを思い返したら、もしかしたら何か――わかることがあるかもしれないだろう?」
謁見の時のこと――は、もちろん覚えている。
その時に言われた言葉も、もちろん。――そう、両親の馬車の事故がミュートス家によるものなんじゃないか、とか、ミュートス教か、とか、言われたことも。
どちらも、カイネやリュジを誹るような意味合いがあることだけは、多分、確かだ。――皇帝陛下は私が今ミュートス家に身を寄せていることを、酷く嫌がっているような節があった。
その理由は、わからない。カイネを持ち上げるトゥーリッキの問題は少し前にどうにかなったし、これによってカイネが皇帝陛下の不興を買うなんてことはもう無いと思っていたのだけれど。
もしかして、私が思うよりも、ミュートス家と皇帝家の間にある軋轢は、深いものなのかもしれない。
呼吸が僅かに浅くなる。トゥーリッキの暴走を止めた。だからきっと、カイネは死なない。そう思っていたけれど、現実は、そう甘くないのかもしれない――。
「――メル?」
「あ……え、ええと。その、……花の癒術士と知られているから、咲かせられるだろう、とは、言われた……かも」
カイネに名前を呼ばれて、慌てて首を振る。流石に何も覚えていない、で通すわけにもいかないので、頭を必死に動かして、言葉を連ねる。カイネが僅かに瞬いて、それから小さく息を零す。
「それ以外には? 何も無かった?」
「な、無かったよ……」
カイネがじっと見つめてくる。流石にこれ以上のことは言えないし、正直ミュートス教とか言われたこと以外を除けば、そこまで問題の無い会話だったと思う。首を振って返すと、カイネは私をじっと見つめた後、そっと手を伸ばしてきた。指先が髪の毛を梳くように動く。ゆっくりとした撫で方で、カイネは私の頭に触れると、「……兄様の方でも、少し文献を漁って見るよ」と続ける。
「帝城に入る機会もあるから。多少なり、メルの役に立ちそうなものがあれば……」
「ありがとう。それにほら、今回は駄目でも、癒術士試験はまた次受ければ良いし。それで問題無いよ」
「問題無いって……」
リュジが僅かに怒ったような声を上げる。
「どうしてメルは怒らないんだ? こんな――こんなこと、許されていいわけないのに」
「え……」
「次また受ければ良い、とか、そんなので済む問題じゃないだろ」
リュジが僅かに息を零す。――難題を出されたら、どうしてかはわからない。だから仕方がないものとして受け入れる。そうしようとしていた私を、リュジは納得が出来ないとでも言うような顔で見つめてくる。
思わず視線を返しながら、私は小さく首を振った。確かに、リュジの言う通りだ。これは仕方無い――で済むことなのか。
きっと、そうではないはずだ。
「……そうだよね。確かに。次また受ければ、で済む問題じゃないよね」
「そうだよ。メルは――メルは、怒っても良いんだ。皇帝に、こんな変な問題なんて出すなって」
「……うん。そうだよね」
流石に皇帝に怒りを示すわけにはいけないけれど、そういった我慢を、今、このときまで露わにしないようにと、心を抑える必要なんて、無いはずだ。
リュジの言う通りだ。私は小さく頷いて、「……酷いよね。酷い。こんなの、おかしいよ」と、囁いた。
言葉を口にすると、それが実感を持って強く感じられるようになる。――うん、こんなの、やっぱり、おかしい。
カイネが僅かに瞬いて、それから、そうだね、と小さく頷いた。
「メル。メルの心はメルのものなのだから。沢山、嫌なことや苦しいことがあったら、それを出しても良いんだよ」
「兄様」
「メルが私にそう教えてくれたんだろう? ――兄様は、人間なのだから、好きなように生きて良いと」
カイネがそっと私の頭を撫でる。その暖かさに少しだけ心が震えて、拍子にじわ、と涙が零れそうになる。慌てて眦を拭うと同時に、体をぎゅうっと抱きしめられた。カイネによって、である。
「いいこ、いいこ。酷い目にあったね。辛かったね。……何も文句を言わないで、頑張って我慢したんだね」
「兄様……」
「大丈夫。大丈夫だよ、兄様はメルの味方だからね」
背中を優しく撫でられると、僅かに呼吸が荒くなる。私は必死に涙を零さないように息を整えながら、首を振った。
どう考えても解けない問題を出して、試験に落とそうとする。しかも多分、それは恐らくミュートス家に私が頼っているから、という理由が、根底にはある。
そんなことがまかり通って良いのかと思うと、きっと、そうではないはずだ。
ぐず、と鼻をすする。そうしてから私は「……びっくりさせたい」と静かに言葉を続けた。
「皇帝陛下を? うん、素敵だね。そうしよう。メル、兄様も何でも手伝うよ」
「俺も――俺も。メル。一緒に頑張ろう」
リュジが小さく頷く。赤い瞳と肩越しに視線を合わせて、私は頷いた。
こんなことで、へこたれない。絶対、絶対、どうにかしてみせる。
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