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8-1.願いと祈りと命令
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「二人は幸せに暮らしました。おしまい」
終わりの文章を口にしてから、ネリーは絵本を閉じる。隣で楽しそうに聞いていたシェンナが、くふくふと喉を鳴らすようにして笑いながら、「今日のお話、私、好き」と頬を赤らめる。
同じように、聞いていた子ども達がそれぞれに感想を口にするのを眺めながら、ネリーはそっと吐息を零した。
朗読会を始めてから結構経つ。絵本は少しずつ少しずつ、救民院の書庫に集められており、その数も多くなってきた。
貴族のために作られた絵本を、中古とは言え手に入れようとすると中々骨が折れるが、そこはセレストも一緒になっていくつかを探してきてくれているので、今のところ絵本自体はまだまだネタがある。のだが。
(――この朗読会から、救民院に行く人が増える……ということはないんだよなあ)
以前、朗読会の場所を救民院に変えようと思ったのだが、そのもくろみは上手くいかなかった。多くの民衆は、ロゼが創設した場所、というだけで震え上がってしまう。そもそも、人が近づかないので、未だに廃墟のように思われている可能性もある。
床も天井も補修して、庭園だって少しずつ草花が芽吹きはじめている。そうだというのに、あの場所を利用するのは未だにネリーとセレストだけだ。
(ロゼの悪行が……! いや、一切してないんだけど、そんなこと……!)
人々を苦しめたというイメージがあまりにも先行してしまっている。ネリーは心の中で唇をかみしめつつ、表紙を眺めた。
折角綺麗になったのだ。あの場所がまた、使われることを、セレストも望んでいる。第二王子もどうやら支援してくれているらしい。だからこそ、朗読会を邪魔する人の姿は、なりを潜めた。
「でも、このお話、俺が聞いたのと違う終わり方してる」
少年が少しばかり不思議そうに首を傾げる。シェンナが「違う終わり方?」と問うと、少年はすぐ、自分が聞いたという物語を口にした。
ネリーが口にした終わり方が、誰もが救われて幸せになるものだとしたら、少年が口にしたものは、悪役がこてんぱんに酷い目に遭い、最終的に足を切られて終わるものだった。
「どうして違うんだろう?」
「どっちが本当なの?」
子ども達が首を傾げる。騒動の中心で、ネリーは小さく首を振った。
「それは多分、口頭で話されてきたから、っていうのがあるんじゃないかなあ」
「口頭で?」
「うん。ええと、つまり――誰かが本を読むでしょう。そうして、そのお話を聞いて、面白いと思った人が、家に帰ってお母さんやお父さんに話す。でも、聞いた話を全部間違い無く話せるわけではないから」
「つまり、誰かが間違って話したってこと?」
少年が首を傾げる。その可能性はあるだろう。ネリーは頷いて、それから「もしくは、もっと面白い終わり方にしよう、って思って、変えたのかもしれないね」と続けた。
「この方が面白い、こうした方が良い、って、そうやって話されていく内に少しずつ終わり方が変わっていったのかも」
ふうん、と子ども達が声を上げる。あまりわかっていない子が大半だろう。シェンナが瞬いて、それから「私も、お母さんにね、上手くお話出来ない時があるの」とだけ続けた。
そうしてから、絵本をちら、と見つめて「お姉ちゃんみたいに文字、読めたらいいのにな」とぽそりと囁いた。
恐らく無意識的に零れた言葉だったのだろう。ネリーは瞬く。そうしてから、僅かに喉を震わせた。
「あ。でもね。少しだけわかるようになったんだよ、文字」
ネリーが何かを言うよりも先に、シェンナが笑う。そうして「おしまい。だけ」と続ける。
物語を締める際に紡がれる言葉だ。大体の絵本に入っている文字だからこそ、覚えられたのだろう。シェンナは棒を手に取ると、地面に文字を書くように指を動かす。
少しバランスが悪いが、それでもきちんと、シェンナは文字を書き示してみせた。おしまい。その、単語だけを。
「これだよね?」
「そうだよ。シェンナは凄いね、こんな短期間で文字を覚えるなんて」
「えへへ。あのねえ、お母さんにも書いたの。びっくりしてたよ。凄いね、頑張ってるね、って」
貴族の識字率は、デイラシアにおいては高い。だが、平民の識字率は低い。大人からしたら、子どもが多少の文字を覚えて帰ってくるだけでも、驚きに値するものなのだろう。
少年が「俺も勇者だけは覚えてる!」と言いながら文字を指先で空中に描く。それぞれ、自分の興味のある単語だけは、どうやら覚え始めているようだ。
朗読会の日々が実を結んでいる。恐らくは、良い方向に。
――だが、ここで焦って、救民院に誘ってしまったら、ネリーの傍に近づいてきた子ども達の心は僅かに遠ざかってしまうだろう。
もう少し。もう少しだけ待って。それから、再度、救民院に誘ってみるべきだろうか。
ロゼが居た時のように、人で溢れた救民院を、セレストに見せたい、と思った。
昼を告げる鐘が鳴る。おのおの、自分の家の手伝いをするために走り出す子ども達の背を眺めつつ、ネリー自身も救民院へ向かうために支度を始める。鞄の中に本を仕舞い込み、そうしてからベンチから降りる。人通りの少ない道を歩けば、そこには救民院がある。
さび付いた門扉に触れて、そのまま救民院の扉を開く。もしかしたらセレストが居るかもしれない――と思ったが、最近のセレストは忙しそうだから、どうだろうな、とも思う。
最近、また、魔物が活発化しているのだという。ネリーの母親の元に依頼が来る回数も増えてきた。
デイラシアは基本的に平和な国である。だが、まるで波のように、時折、魔物が襲来してくる。騎士団員達はそういうとき、すぐに駆り出されることになっていた。
セレストはそういったことをネリーに告げた後、「だから会えない日もあるかもしれない」と囁くように続けた。今回は完全に情報の統制が取られているらしく、民衆の中に怯えた顔を見せるものは居ない。以前は第一王子が出陣するということもあって、恐らく吹聴されていたのだろう。
軽い戸をゆっくりと押すと、内部の構造が明らかになる。セレストの姿はやはり無い。もしかしたら、今日は来ないのかもしれない。
ネリーは木漏れ日の落ちる床を軽やかに走り抜け、書庫の方へ向かう。一冊の本を手に取って、またロビーの方へ戻った。
絵本を開き、文字を目で追いながら、けれどなんだか集中が出来ずに息を吐く。それを繰り返してから、今日は読書の日じゃないな、と、ネリーはぱたりと本を閉じた。
ぼんやりと表紙に目を寄せながら、思い出すのは先日、ネリーの十二歳の誕生日が過ぎた後、セレストによって手渡された花のことだ。
後日に渡すことになった、という負い目があったからか、それともどうなのか、渡された花は美しく可憐なものだった。恐らく花屋で見繕ったものなのだろう。ネリーの髪色に合うように選ばれた花だった。ネリーはそれを、満を持して花冠の中に加え、セレストの前で被ってみせた。
セレストは僅かに微笑んで、似合っている、とだけ言った。もっと笑って欲しい、と無茶ぶりをすると、その表情が硬くいびつなものになってしまったので、ネリーは少しだけ苦笑した。
ぼんやりと記憶を思い返しながら、なんだか、ネリーの胸を温める思い出の中には必ずセレストが居る、ということに気付く。
ネリーにとって、セレストは特別な人だ。唯一で、大事で、大切。幸せであってほしいと願う。だからこそ、ネリーは、きっと、セレストにロゼであるということを明かすことは無いだろう、とも思う。
だって、ネリーはセレストに、『ロゼ』が居なくても、幸せになってほしいのだから。
多分、きっと、一生、言うことは無いだろう。
そんなことをぼんやりと考えている内に、昼の終わりを告げる鐘の音が聞こえる。セレストは来なかった。ネリーは椅子の上からぴょんと飛び跳ねるようにおり、そうして手に持っていた絵本を書庫の方に大切にしまった。
明日は会えるだろうか。――会いたいな、と思う。セレストの顔を見ないと、なんだかそわそわとしてしまうのだ。
(明日は会えますように)
心の中で願いを込めながら、ネリーは救民院を後にする。
そうして家に帰ると、慌ただしく作業する母親がネリーを迎え入れてくれた。ネリーが帰ってくるのに気付くと同時に、「ネリー!」とほっとしたような声を上げる。
「帰ってきたばかりでごめん、けれど大事なお願いがあるの、聞いてくれる?」
「もちろん。なんでもするよ!」
ネリーは頷く。母親が安堵したような表情で、いくつかの薬草を口にした。魔物の持つ毒を消す魔法薬と、魔物の呪いに侵された者を助ける魔法薬に必要な薬草だ。
それらを頭の中で書き留めながら、ネリーは少しだけぞわ、と背筋が粟立つような感覚を覚える。直感にも似た考えが、ネリーの唇から零れ落ちた。
「な、なんでこんなに魔法薬が必要なの? もしかして、騎士団が大変なことになってるの?」
「――どうだろうね。でも、そうなのかもしれない。早急に作成して、シュヴァル通りの騎士寮へ届けるように言われたから」
嫌な直感が、じんわりと線を結ぶように繋がっていくような気がして、ネリーは小さく息を飲む。シュヴァル通りは騎士寮が建ち並ぶ道だ。どの騎士寮に届けるのか、その子細までは語られなかったが、ネリーの心臓がどくどくと嫌な音を立て始めるのがわかる。
終わりの文章を口にしてから、ネリーは絵本を閉じる。隣で楽しそうに聞いていたシェンナが、くふくふと喉を鳴らすようにして笑いながら、「今日のお話、私、好き」と頬を赤らめる。
同じように、聞いていた子ども達がそれぞれに感想を口にするのを眺めながら、ネリーはそっと吐息を零した。
朗読会を始めてから結構経つ。絵本は少しずつ少しずつ、救民院の書庫に集められており、その数も多くなってきた。
貴族のために作られた絵本を、中古とは言え手に入れようとすると中々骨が折れるが、そこはセレストも一緒になっていくつかを探してきてくれているので、今のところ絵本自体はまだまだネタがある。のだが。
(――この朗読会から、救民院に行く人が増える……ということはないんだよなあ)
以前、朗読会の場所を救民院に変えようと思ったのだが、そのもくろみは上手くいかなかった。多くの民衆は、ロゼが創設した場所、というだけで震え上がってしまう。そもそも、人が近づかないので、未だに廃墟のように思われている可能性もある。
床も天井も補修して、庭園だって少しずつ草花が芽吹きはじめている。そうだというのに、あの場所を利用するのは未だにネリーとセレストだけだ。
(ロゼの悪行が……! いや、一切してないんだけど、そんなこと……!)
人々を苦しめたというイメージがあまりにも先行してしまっている。ネリーは心の中で唇をかみしめつつ、表紙を眺めた。
折角綺麗になったのだ。あの場所がまた、使われることを、セレストも望んでいる。第二王子もどうやら支援してくれているらしい。だからこそ、朗読会を邪魔する人の姿は、なりを潜めた。
「でも、このお話、俺が聞いたのと違う終わり方してる」
少年が少しばかり不思議そうに首を傾げる。シェンナが「違う終わり方?」と問うと、少年はすぐ、自分が聞いたという物語を口にした。
ネリーが口にした終わり方が、誰もが救われて幸せになるものだとしたら、少年が口にしたものは、悪役がこてんぱんに酷い目に遭い、最終的に足を切られて終わるものだった。
「どうして違うんだろう?」
「どっちが本当なの?」
子ども達が首を傾げる。騒動の中心で、ネリーは小さく首を振った。
「それは多分、口頭で話されてきたから、っていうのがあるんじゃないかなあ」
「口頭で?」
「うん。ええと、つまり――誰かが本を読むでしょう。そうして、そのお話を聞いて、面白いと思った人が、家に帰ってお母さんやお父さんに話す。でも、聞いた話を全部間違い無く話せるわけではないから」
「つまり、誰かが間違って話したってこと?」
少年が首を傾げる。その可能性はあるだろう。ネリーは頷いて、それから「もしくは、もっと面白い終わり方にしよう、って思って、変えたのかもしれないね」と続けた。
「この方が面白い、こうした方が良い、って、そうやって話されていく内に少しずつ終わり方が変わっていったのかも」
ふうん、と子ども達が声を上げる。あまりわかっていない子が大半だろう。シェンナが瞬いて、それから「私も、お母さんにね、上手くお話出来ない時があるの」とだけ続けた。
そうしてから、絵本をちら、と見つめて「お姉ちゃんみたいに文字、読めたらいいのにな」とぽそりと囁いた。
恐らく無意識的に零れた言葉だったのだろう。ネリーは瞬く。そうしてから、僅かに喉を震わせた。
「あ。でもね。少しだけわかるようになったんだよ、文字」
ネリーが何かを言うよりも先に、シェンナが笑う。そうして「おしまい。だけ」と続ける。
物語を締める際に紡がれる言葉だ。大体の絵本に入っている文字だからこそ、覚えられたのだろう。シェンナは棒を手に取ると、地面に文字を書くように指を動かす。
少しバランスが悪いが、それでもきちんと、シェンナは文字を書き示してみせた。おしまい。その、単語だけを。
「これだよね?」
「そうだよ。シェンナは凄いね、こんな短期間で文字を覚えるなんて」
「えへへ。あのねえ、お母さんにも書いたの。びっくりしてたよ。凄いね、頑張ってるね、って」
貴族の識字率は、デイラシアにおいては高い。だが、平民の識字率は低い。大人からしたら、子どもが多少の文字を覚えて帰ってくるだけでも、驚きに値するものなのだろう。
少年が「俺も勇者だけは覚えてる!」と言いながら文字を指先で空中に描く。それぞれ、自分の興味のある単語だけは、どうやら覚え始めているようだ。
朗読会の日々が実を結んでいる。恐らくは、良い方向に。
――だが、ここで焦って、救民院に誘ってしまったら、ネリーの傍に近づいてきた子ども達の心は僅かに遠ざかってしまうだろう。
もう少し。もう少しだけ待って。それから、再度、救民院に誘ってみるべきだろうか。
ロゼが居た時のように、人で溢れた救民院を、セレストに見せたい、と思った。
昼を告げる鐘が鳴る。おのおの、自分の家の手伝いをするために走り出す子ども達の背を眺めつつ、ネリー自身も救民院へ向かうために支度を始める。鞄の中に本を仕舞い込み、そうしてからベンチから降りる。人通りの少ない道を歩けば、そこには救民院がある。
さび付いた門扉に触れて、そのまま救民院の扉を開く。もしかしたらセレストが居るかもしれない――と思ったが、最近のセレストは忙しそうだから、どうだろうな、とも思う。
最近、また、魔物が活発化しているのだという。ネリーの母親の元に依頼が来る回数も増えてきた。
デイラシアは基本的に平和な国である。だが、まるで波のように、時折、魔物が襲来してくる。騎士団員達はそういうとき、すぐに駆り出されることになっていた。
セレストはそういったことをネリーに告げた後、「だから会えない日もあるかもしれない」と囁くように続けた。今回は完全に情報の統制が取られているらしく、民衆の中に怯えた顔を見せるものは居ない。以前は第一王子が出陣するということもあって、恐らく吹聴されていたのだろう。
軽い戸をゆっくりと押すと、内部の構造が明らかになる。セレストの姿はやはり無い。もしかしたら、今日は来ないのかもしれない。
ネリーは木漏れ日の落ちる床を軽やかに走り抜け、書庫の方へ向かう。一冊の本を手に取って、またロビーの方へ戻った。
絵本を開き、文字を目で追いながら、けれどなんだか集中が出来ずに息を吐く。それを繰り返してから、今日は読書の日じゃないな、と、ネリーはぱたりと本を閉じた。
ぼんやりと表紙に目を寄せながら、思い出すのは先日、ネリーの十二歳の誕生日が過ぎた後、セレストによって手渡された花のことだ。
後日に渡すことになった、という負い目があったからか、それともどうなのか、渡された花は美しく可憐なものだった。恐らく花屋で見繕ったものなのだろう。ネリーの髪色に合うように選ばれた花だった。ネリーはそれを、満を持して花冠の中に加え、セレストの前で被ってみせた。
セレストは僅かに微笑んで、似合っている、とだけ言った。もっと笑って欲しい、と無茶ぶりをすると、その表情が硬くいびつなものになってしまったので、ネリーは少しだけ苦笑した。
ぼんやりと記憶を思い返しながら、なんだか、ネリーの胸を温める思い出の中には必ずセレストが居る、ということに気付く。
ネリーにとって、セレストは特別な人だ。唯一で、大事で、大切。幸せであってほしいと願う。だからこそ、ネリーは、きっと、セレストにロゼであるということを明かすことは無いだろう、とも思う。
だって、ネリーはセレストに、『ロゼ』が居なくても、幸せになってほしいのだから。
多分、きっと、一生、言うことは無いだろう。
そんなことをぼんやりと考えている内に、昼の終わりを告げる鐘の音が聞こえる。セレストは来なかった。ネリーは椅子の上からぴょんと飛び跳ねるようにおり、そうして手に持っていた絵本を書庫の方に大切にしまった。
明日は会えるだろうか。――会いたいな、と思う。セレストの顔を見ないと、なんだかそわそわとしてしまうのだ。
(明日は会えますように)
心の中で願いを込めながら、ネリーは救民院を後にする。
そうして家に帰ると、慌ただしく作業する母親がネリーを迎え入れてくれた。ネリーが帰ってくるのに気付くと同時に、「ネリー!」とほっとしたような声を上げる。
「帰ってきたばかりでごめん、けれど大事なお願いがあるの、聞いてくれる?」
「もちろん。なんでもするよ!」
ネリーは頷く。母親が安堵したような表情で、いくつかの薬草を口にした。魔物の持つ毒を消す魔法薬と、魔物の呪いに侵された者を助ける魔法薬に必要な薬草だ。
それらを頭の中で書き留めながら、ネリーは少しだけぞわ、と背筋が粟立つような感覚を覚える。直感にも似た考えが、ネリーの唇から零れ落ちた。
「な、なんでこんなに魔法薬が必要なの? もしかして、騎士団が大変なことになってるの?」
「――どうだろうね。でも、そうなのかもしれない。早急に作成して、シュヴァル通りの騎士寮へ届けるように言われたから」
嫌な直感が、じんわりと線を結ぶように繋がっていくような気がして、ネリーは小さく息を飲む。シュヴァル通りは騎士寮が建ち並ぶ道だ。どの騎士寮に届けるのか、その子細までは語られなかったが、ネリーの心臓がどくどくと嫌な音を立て始めるのがわかる。
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