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八月
二十二日『カニカマの日』
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「ハル、夕飯どうしようか?」
「うーん、そうだねぇ」
晴日が水槽を洗っていると、信周がやってきた。カニたちはシンクの中を自由に歩き回っている。
「なあ、ハル。こいつらって元々唐揚げ用だったよな?」
「うん、そうだけど……」
じっとカニを見つめる信周の表情が何だか怖くて、晴日は慌てた。
「ノブくん、何考えてんの? だめだよっ」
「え?」
「これ洗ったら、俺買い物行ってくる。ほら、えっと、カニカマ! カニカマいっぱい買ってくるからっ」
――いや、そんなつもりはなかったんだけどな。
早口でまくし立てる晴日に、信周はふっと笑ってみせた。
「ハルが可愛がってるカニ、食べたりなんかしないよ。買い物、一緒に行こう?」
優しく諭すように言われて、晴日はほっとした顔でこくりと頷いた。
「うーん、そうだねぇ」
晴日が水槽を洗っていると、信周がやってきた。カニたちはシンクの中を自由に歩き回っている。
「なあ、ハル。こいつらって元々唐揚げ用だったよな?」
「うん、そうだけど……」
じっとカニを見つめる信周の表情が何だか怖くて、晴日は慌てた。
「ノブくん、何考えてんの? だめだよっ」
「え?」
「これ洗ったら、俺買い物行ってくる。ほら、えっと、カニカマ! カニカマいっぱい買ってくるからっ」
――いや、そんなつもりはなかったんだけどな。
早口でまくし立てる晴日に、信周はふっと笑ってみせた。
「ハルが可愛がってるカニ、食べたりなんかしないよ。買い物、一緒に行こう?」
優しく諭すように言われて、晴日はほっとした顔でこくりと頷いた。
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