KAGUYA

Pikochu

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第一章~タイムリープそして~横浜編

~闇~

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学校へ着くと柏がやってきた。

どうやら話があるらしい。
柏は俺の前に来て一礼すると話かけてきた。

「どうやら麒麟キリンという族ができたようです。俺達が戦争をしてる間に作られた新しい族みたいです。メンバーは今の所50人程集まっているようです。どうします? 潰しますか?」

「俺達に害がないならほっといてもいいんじゃないか?」

「まぁ、無害でしょうけど将来大きくなる可能性も秘めています。皇帝エンペラーと神鬼没からもメンバーが引き抜かれたみたいですよ」

「頭は誰か割れてるのか?」

「はい。竹内の話によると学校に行っていない東条博也というやつが頭らしいです」

「頭が割れてるならほおっておいてもいいだろう。悪さすれば別だがな」

「わかりました。しばらく様子をみてみます」
そう言って柏は教室を出て行った。
麒麟キリンかぁ、ビールみたな名前だな。やっかいな奴等じゃなければいいな。
そう思いつつ教室に入ってくるクラスメイトに挨拶をしていた。
あゆが来るとこう言った。

「あなた達が戦争してる間に新しい族出来たんだってね」

「なぜその事を知ってる」

「もう学校中の噂よ」

「なんでも皇帝エンペラーと神鬼没のメンバーからなる族だって言ってたな」

「新しい種は早めに摘み取っておいた方がいいんじゃないの?」

「まぁ、それはそうなんだが、悪さもしてないしな~」

「まっ! あたしには関係ないけどね」
あゆはそう言って話を打ち切った。
ホームルームのチャイムが鳴る。
出席を取ると俺はクッションを抱いて爆睡した。
昼休みに柏が来た。

「明日族長会議したいと竹内から連絡がありました。どうします?」

「神鬼没も集会の日だったな?」

「はい」

「じゃあ神鬼没連れて埠頭に行くぞ。そう連絡しておけ」

「わかりました」
あゆが口を挟んでくる。
「また族長会議なんかに行くの? 暴走族と関わるのやめなって」

「困ってる人がいたら手を差し伸べるもんだろ? そういうことだ」

「全然意味わかんない。ハイ、ノート」
そういうとノートを手渡してきた。
俺は午前中の勉強の内容を覚えあゆにノートを返した。



昼食は久しぶりに佐伯と一緒に食べた。
どうやらバイトはうまくいってるらしい。
そして佐伯の元にも麒麟キリンからの勧誘があったようだ。
そのように相談された。
一大勢力でも作るつもりか。

族に興味が無い一般人にまで手出すとはいただけないな。そう思った。
「誰から誘われたんだ?」

「校門を出たところで声をかけられたよ。自分は麒麟キリンのメンバーだと言ってたよ」
学校の回りもうろついてるのか。

「いいか佐伯。お前は暴走族に入るなよ」

「わかってるよ。俺弱いし」
念をおしておいた。これ以上勢力が増えると敵対しかねない。
弁当を食べ終わった頃、柏が入ってきた。

「明日、神鬼没は公園に20時に集合かけときました」

「じゃあうちに何時に来る?」

「19時30分に行きますんでよろしくお願いします」

「あぁ、わかったよ」
この学校の不良のほとんどは神鬼没だ。連絡も分散して手早く済んだのだろう。そう思った。
午後の授業はまともに聞いていた。
授業が終わると俺は学校を後にし、ジムへと向かった。

「コーチ、こんにちわ」

「おぅ、尾崎か。今日も頑張れよ」

「ハイ」

そう言って俺はトレーニングを始めた。
そして夕方になって日が暮れ始めた。

「今日はこの辺で帰ります」

「おぅ、また来いよ」

コーチがそう言ってくれた。


家に帰るとシャワーを浴びてパジャマに着替えた。
そして晩飯を食い部屋でボーッとしていた。
すると原と真也が入ってきた。

「明日の集会また神鬼没が来るんだってな」
原はそう言った。

「相変わらず情報が早いな」

「知り合いに情報屋がいるもんでね」

「明日は何するのかな~」
真也が言った。

「多分交流会だろう。あまり気にするな」
そういって2人はゲームを始めた。
俺は暇してたので大学受験のテキストをやっていた。

「そうそう、この街に新しい族が出来たんだってな」
真也が言う。

「どこでその情報を?」

「うちの学校の前で不審者がいたので問い出したら麒麟キリンとかいう族だった」
そう真也が言った。

「俺の高校の前にも不審者がいたよ。なんか勧誘してるっぽかった」
原が言う。

「そいつらどこに集まってるかわかるか?」
俺が聞くと2人共知らないという。

「甘い誘いには乗るなよ」
俺は2人にそう言った。
夜遅くなり2人は帰ると言って窓から出て行った。
麒麟キリンか。ほおっておいたら面倒くさそうだな。
そう思いながら寝た。

翌日教室に行くと柏が待っていた。

「今日はよろしくお願いします。19時30分に行きますんで」

「おぅ、わかったよ」
そうして柏は教室から出て行った。

「また危ない事しようとしてるんじゃないでしょうね?」
あゆが声をかけてきた。

「今日は何もないと思うよ。」

「危ない事しないでよね」

「はいはい。ご忠告感謝しますよっと」
そしてあゆと雑談してるとホームルームのチャイムが鳴った。
出席を取るといつも通り寝たが体育の授業があるというので起こされた。
不機嫌ながらに体育館にいくとバスケットボールをやらされた。
授業が終わるとまた教室に戻り爆睡した。

お昼にあゆがノートを貸してくれたのでその内容を覚えて返した。
午後の授業は真面目に受けた。
そして授業が終わると俺は急いで家に帰った。

原と真也がいる。
予想通りだった。

「お前等授業受けなくていいわけ?」

「午前中は真面目に聞いてたよ。集会となると準備とかがあるんで午後はフケた」
原がそう言った。

「俺も髪型作りしなきゃだから午後はフケてる」
真也もそう言った。

「その割にはうちに来るの早いじゃないか」

「午後はのんびりしてたんだよ」
原が答える。
2人とも飯食ってくだろ?母さんに頼んでくるから待ってろ。
そういって18時に飯を作ってもらうように言った。

「しばらくゲームでもしてな。そのうち声がかかるから」
そして18時になった。
リビングに行き夕食を3人で食べた。
そして部屋に戻ると俺が切り出した。

「今日は19時30分には出るから、お前等は20時までいていいぞ」

「また神鬼没は早く集まるのか」
真也がそう言った。

「ゆっくり話したい事もあるんだろうよ」

「じゃあ20時までここにいるわ」
原が言った。
そして19時30分になった。
外からV8サウンドが聞こえる。

「俺先にいくからな」

「いってらっしゃ~い」
2人がそう言った。
外に出ると柏が立っていた。

「今日もよろしくお願いします」

「おぅ、大丈夫だ。行くぞ」
そうしてリンカーンマークVは公園に向けて走り出した。
公園に着くと何十人か集まってた。
柏に缶コーヒーを買ってこさせると、ブランコに1人揺られていた。
すると裕子が近づいてきて隣のブランコに座った。

「デートの約束忘れないでね」

「あぁ、わかってるよ。そのうちな」

「日曜日とか空いてる?」

「あぁ、空いてるよ」

「じゃあ日曜日真吾の家に行くね」

「わかったよ」
そういうと裕子は神鬼没の輪の中に消えていった。
缶コーヒーを飲みながらみんなのお喋りを見てると神埼がきた。

「今日は荒れるぜ。覚悟しといて下さい」

「何がだ?」

「今巷《ちまた》を騒がせてる麒麟キリンって連中ですよ。多分その事で俺等を呼んだんじゃないかと思う」
神埼がそう言った。
また麒麟キリンか。

「とりあえず竹内に会って話をしてみるよ」

「じゃあ尾崎さん後で」
そう言って神埼は神鬼没の輪の中に入っていった。
しばらくすると柏が大声で叫んだ。

「埠頭に移動だぁ!」
そして柏が近づいてくる。

「お待たせしました。行きましょう」
そう言うと俺はリンカーンマークVに乗り込んだ。
しばらく雑談してると埠頭に着いた。

竹内には皇帝《エンペラー》と神鬼没のグループを作るように指示した。

そして竹内、柏、神埼、俺の4人になった。
竹内が口を開いた。

「もう噂にはなってると思うが麒麟キリンの対処だ。皇帝エンペラーからも何人も引き抜かれている。神鬼没もそうだろう?」

「あぁ、うちも麒麟キリンに引き抜かれている」
柏が言うと神埼が言った。

「つまり遠まわしに俺達に喧嘩売ってきてるわけだよ。皇帝エンペラー、神鬼没共にな」

「そういうことになる。ここでどちらが対処すべきか話し合いたい」
竹内がそういうと柏が答えた。

「そういうことなら俺等が引き受けよう。数の少ない神鬼没から人を引き抜かれてるわけだから黙って見過ごせない」

「頭は東条博也という謎の人物だ。偵察隊からの情報によると、鬼没が以前集まってたゲームセンターにいるという事がわかった」

「この街で族を作るなら挨拶に来て当然だ」
神埼が言う。

「しかし相手は一方的に勢力を拡大させてるだけだ。目的がわからない」
竹内は言った。

「目的なんて関係ねえ、潰しちまえばいいんだよ」
神埼が言った。

「多分最終的にはこの街を取るつもりなのだろう。今は軍力を温存してるってとこか」
俺は言った。

「確かにその可能性が1番高い、潰すなら今のうちだろう」
竹内が言った。

「その役目引き受けた」
珍しく柏が前に出てきた。
全部神埼か俺に擦り付けようって事はないよな。そんな考えが頭をよぎった。

「じゃあ柏、頼んだぞ」
竹内がそう言った。そして柏もこう言う。

「元鬼没の溜まり場使うなんて許せねえ。すぐに方付けてやる」

「俺は今回見てるだけでいいかな~縄張り取られた鬼没の話だし」
神埼が冷たく言った。続けて柏が言う。

「ま~そういうなよ。力貸してくれくれとまでは言わないが見守っててくれ。もしも俺がやられたら頼む」

「東条ってやつの顔も見たいしな。俺も同行させてもらう」

竹内がそう言った。

「この街の族を甘く見てもらっては困るからな。俺が責任を持って潰す」
柏がそう言った。
そういえば俺が現れる前は3本の指に入る強さだとか言ってたっけな。
そんな事を俺は思い出した。
いつもボコボコになってるからそんな事すっかり忘れてた。

「いつやるんだ?」
竹内が言った。

「今からよ」

柏が答える。
皇帝エンペラーの偵察隊が戻ってきた。
どうやら竹内に何か伝えてる様子だ。

「例のゲームセンターに70人規模でいるそうだ。数では全然勝ってるが油断はするなよ」

「報告ありがとさん」
柏が偵察隊の1人の方を叩く。

麒麟キリンの頭の東条博也という男はこれまで表に出ては来なかった。ポッと出でこれだけの人数を集めるのは相当大変だっただろう」
竹内がそう言った。

「前々から計画してたんじゃねえのか?じゃねえとこんな短期間で70人も集められないぞ」
俺は言った。

「戦争でブルッた人間を集めたんじゃねえか?それならザコの集まりだ」
神埼は言う。

「俺が責任を持って麒麟キリンを潰す」
柏が言った。

「でもどうやって麒麟キリンを潰すんだ?」
竹内が問うた。

「ゲームセンターを制圧して東条を叩き潰す」
柏が言った。

「元皇帝エンペラー元神鬼没ならメンバーは話し合いで解決できねえかな?」
俺が言った。

麒麟キリンから抜けるというのであればまた歓迎しよう」
柏が言った。

「俺なら1人で70人と頭取れるけどな」
神埼が言う。

「まず東条博也の強さが全く分からない。気を引き締めていけよ」
竹内が柏に言う。柏がそれに答える。

「ポッと出のザコに負けるつもりはねえよ」

「お前いつもボコボコにされてんじゃん」
俺が言うと柏が答えた。

「相手が多いし強かったからですよ。所詮成り上がりの族には負けませんよ」

「じゃあ準備が整い次第行くとするか」
竹内が言う。

柏が神鬼没を集めだした。
なにやら話してるらしい。

「お待たせしました。行く準備は出来ました」

「それじゃチョチョイと行って方付けてくるか」

俺がそういうと竹内もZIIに乗った。

神埼はジェイソンに跨るとアクセルを吹かしている。
俺はリンカーンマークVの助手席に乗り込むと柏がホーンを鳴らした。

「本当にお前で大丈夫か?未知の敵だぞ?」

「これでも一応喧嘩には自信あるんで大丈夫ですよ」
すると大移動が始まった。
10数分で目的のゲームセンターまで着いた。

「特攻隊と切り込み隊は俺に着いて来い」
柏がそういうとゲームセンターに入っていった。
中では麒麟キリンがこっちを睨んでいる。
そこで竹内がゲームセンターに入った。

「総長!」
そんな声が聞こえてきた。

「東条博也ってのはどいつだ?」
柏が大声でいうと東条が出てきた。

「あら、神鬼没の柏さんじゃありませんか? 何かご用で?」

「お前皇帝エンペラーと神鬼没から人を引き抜いて族を作ったらしいな。それは俺たちに対して挑戦状とも取れる。ここで大人しく解散してもらう」
柏が言うと東条が言った。

「ザコの柏さんには付いていけないって事で集まったメンバーですよ。あんたに族を束ねる資格は無い」

「勝負だ!」
柏が言うと東条に向かって攻撃を仕掛けた。

「柏さん、返り討ちにしてあげますよ」
東条が言うと柏と喧嘩になった。
麒麟キリンのメンバーは圧倒的神鬼没と皇帝エンペラーの総長の前に成す術は無く固まっていた。
喧嘩は一方的に柏が東条を蹂躙していた。

負けると思ってたのに強いんだな。
そして柏が東条をボコボコにすると解散宣言をしろと言ってるようだった。
その時竹内が言った。

「今ならまだ皇帝エンペラーも神鬼没もお前達の面倒を見よう。降参するやつはこっちに来い」
すると大勢が竹内の近くに行った。

「総長裏切って申し訳ありませんでした」
麒麟キリンの1人がそう言う。
柏が圧倒的強さで東条を倒した。

「今日で麒麟キリンは解散だ。いいな?」
柏が言うとボコボコになった東条はそれを受け入れた。

「短い間だったけど楽しかったぞお前等、ありがとう」
東条が大声で言う。
メンバーは皇帝エンペラーと神鬼没に戻って行った。
どっちでもないメンバーは神鬼没が面倒を観る事になった。

「勝利だ!」
柏がそういうと神鬼没から歓喜の声援が沸き起こった。

「あの程度の奴俺が出て行くまでもねえぜ」
神埼がそう言った。神埼が続けてこう言う。
「柏に勝てないようじゃ族を名乗る資格すらねえな」

「まぁまぁカリスマ性はあったってことじゃねえか?」
俺は神埼に言った。

「強さがないと誰も着いて行かない。族ってのはそういう世界ですよ」
神埼が言うのも一理ある。
そして神鬼没と麒麟キリンの戦いは終わった。
竹内が元皇帝エンペラーのメンバーを連れて埠頭に帰ると言い出した。
柏も公園に戻ると言った。

「東条。お前も神鬼没に入るか?」
俺は東条にそう言った。

「許されるなら是非」
東条がそう言った。

「柏許してやれよ。神鬼没に入れてやれ」
俺がそう言うと柏は言った。

「尾崎さんがそれでいいなら神鬼没に迎えます」

「よかったな東条。これで族を続けられるぞ」
俺は東条にそう言った。
そして竹内は元皇帝エンペラーを連れて埠頭に戻って行った。

柏も公園に帰ると言ってメンバーを引き連れて公園に向かった。
リンカーンマークVの中で俺は柏と会話した。

「お前そこそこ強いんだな。いつもボコボコにやられてるイメージしかなかったのに」

「ザコ相手には負けませんよ。戦争の時は多数相手じゃないですか。多数で来られると弱いんですよね」

「相手が多数でも1人1人相手にしてたらお前は負けないよ。自信を持て」

「ハイ!ありがとうございます」
そうして雑談してるうちに公園に着いた。
毎度おなじみ神鬼没の話談義に花が咲く。
東条も神鬼没の輪の中に入って行った。

俺は柏にコーヒーを買ってこさせると神鬼没の中心に立った。

「これから裏切る奴がいたら容赦しねえぞコラ!気合入れていけ!」


「「ウッス」」


神鬼没から返事が来た。
俺はブランコに戻るとコーヒーを開けて飲んだ。
神埼が近づいてくる。

「あの東条って男本当に入れて良かったんですか?いつ裏切るかわかりませんよ」

「俺は東条を信じてる。だからこれからは仲良くやっていけるはずだ」

「まぁ尾崎さんがいいって言うなら止めませんが」

「全責任は俺が持つ。安心してくれ。それにフリーの族も引き入れて戦力増強になったからな」

「量なんて問題じゃないです。東条より弱い連中は戦力にはなりませんよ」

「これから鍛え上げていくさ。心配ない。神鬼没内で勝ち抜き戦やるのも面白そうだな」

「それはいい考えですね。俺が勝つのは目に見えてますが」

「誰が勝つかじゃない。鍛え上げるのが目的だ」

「勝ち抜き戦楽しみにしてますよ」
そういって神埼は去って行った。
柏が続いて来た。

「東条上手くやってるみたいですよ」

「それは良かった。今後とも仲良くしてやれよ同じ神鬼没なんだから」

「わかってます。今までの事はチャラで仲良くしますよ。今日で神鬼没も結構メンバー増えましたね」

「今何人位いるかわかるか?」

「450人はいると思います。皇帝エンペラーとの戦争もこれで出来そうです」

「レディースは入れないから400人程度ってとこか」

「ハイ。この戦力なら皇帝エンペラーと戦う事が出来るかもしれません」

「竹内は自分の代で神鬼没を潰すと言ってる。今後半年は何も無いかもしれんが油断はするなよ」

「ハイ!わかりました」

「対皇帝エンペラー戦では俺も積極的に前へ出て戦う。そうじゃなきゃ竹内に勝てないからな」

「竹内は本物の化物です。走りもそうですけど喧嘩で負けたというのを聞いたことがありません」

皇帝エンペラー戦では竹内に神埼を当てる予定だ。多分神埼が勝つだろう」

「どうですかね。2人が本気で戦ってるの観た事ありませんから」

「まぁ、やってみないと分からないってとこか」

「そうですね」

「お前も神鬼没の輪の中に入って来い。みんな待ってるぞ」

「ハイ!そうします」
そして柏は神鬼没の輪の中に入って言った。
俺は1人でコーヒーを飲む。
すると裕子がやってきた。

「日曜日の約束忘れないでよね」

「あぁ、デートか。忘れてないよ」

「まだ水曜日だし先の事なんだけどね」

「日曜日なんてあっという間さ。時間が経つのは早いからね」

「日曜日真吾の家に行くね♪」

「あぁ、待ってるよ」

「じゃああたし戻るね」

「いってら~」
そしてしばらくボーッとしてると柏が近づいてきた。

「今日はもう集会終りです。家までお送りします」

「おぅ!頼むわ」
そしてリンカーンマークVに乗り込む。
雑談をしつつ家まで辿り着いた。

「今日もありがとうございました」

「俺何もしてねえよ? やったのは柏じゃん」

「いえいえ、居てくれるだけで助かります」

「そっか。またな~」

「お疲れ様です」
そして俺はシャワーを浴びてパジャマに着替えた。
原と真也は来る気配が無い。
そして俺は爆睡した。



この後前々から思ってた嫌な気配が現実となる事を知らずに。


Coming soon!!
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