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第一幕:君にはわからない
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一言で言わせていただこう
僕は 死にたい
そんな事言うときっと怒られてしまうだろう
そんな事とっくの昔に知ってる
相談する気力もない
どうせ「悲しむ人がいる」 知ってる
「死ぬのは良くない」 知ってる
「生きれない人もいる」知ってる
当たり前な御託を並べられるくらいなら
いかないほうがマシだ
と思いながら変わらない公園を歩きながら思う
子供が楽しくブランコで遊んでいる
「そんなに楽しく遊べるのは今だけだぞ」という言葉を
心の奥に仕舞い込んでまた歩き始める
すると
「君…消えたがってるでしょ」
と声をかけられた
思わず振り返るとベンチに座っている
儚げな少女が目に入った
「俺ですか…?」
「そう、そこの君だよ」
とこちらを指差す
「君、こっちおいで?」
と手招きする
言葉だけでみると
だたの不審者のように感じる
まぁいいか、あと少しの人生なんだし
といって少女の横に座る
「私は零、雫の下が令和で零。君は?」
「俺は…大崎洞」
ふむふむと相槌をしたあと
背伸びをして言う
「本題に入るけど君、消えたがってるでしょ」
答え方は2つある
嘘をつく
本当のことを言うかの2つ
正直言ってどっちでもいい
本当のことを言って慰めの言葉をもらっても
俺の決意は変わらないから
「そうだ、俺は自殺志望者だ」
「お~なんかかっこいい言葉つかうねぇ~」
とニコニコしている
普通の人ならば
そんなの駄目だとか言うはず…
「みんなさ、君に色々慰めの言葉をあげるんだろうね。もしくは批判かな?」
「何が言いたいんだ?」
とすこし言葉キツめ突き放すように言ってみる
「いや~?私はねぇ~君に同情はできるけど共感は全然できないな」
君にはわからないだろうけどねと言う
「は?」
「え~?わからない?」
いちいち癪に障る反応をする零
なんかヘラヘラしているような誤魔化しているような
相手を気遣っているような…
「この世の中そう考えてしまう痛み苦しみはわかるけど…動機は称賛できない」
「俺は称賛なんてものいらない」
そんなもの…邪魔でしかない
ずっとずっと周りの期待に答えてきた
「いい子だ」「天才だ」なんて口だけの言葉で育てられた
けど実際は本当の俺のことなんて
視界に入ってはいなかった
ただ『優等生』という肩書だけしか見られてなかった
そして大学生になった俺はずっとその肩書に縛られ続けたんだ
もう称賛なんていらない欲しくない
そんなのただの人を肩書に縛るだけの行為だ
「んーじゃあ~おすすめしない!」
「…はぁなんでおすすめしないんだ?」
零が一呼吸入れて話し始める
「君はその動機で死んだら絶対に後悔する、そしてもう出ない涙を心から流すの」
・・・
俺はいろいろ頭の中に出てきた否定の言葉を飲み込み
ただ眼の前にいる人の言葉を否定し、突き放すため一つの言葉を言う
「お前に俺の何がわかんだよ」
僕は 死にたい
そんな事言うときっと怒られてしまうだろう
そんな事とっくの昔に知ってる
相談する気力もない
どうせ「悲しむ人がいる」 知ってる
「死ぬのは良くない」 知ってる
「生きれない人もいる」知ってる
当たり前な御託を並べられるくらいなら
いかないほうがマシだ
と思いながら変わらない公園を歩きながら思う
子供が楽しくブランコで遊んでいる
「そんなに楽しく遊べるのは今だけだぞ」という言葉を
心の奥に仕舞い込んでまた歩き始める
すると
「君…消えたがってるでしょ」
と声をかけられた
思わず振り返るとベンチに座っている
儚げな少女が目に入った
「俺ですか…?」
「そう、そこの君だよ」
とこちらを指差す
「君、こっちおいで?」
と手招きする
言葉だけでみると
だたの不審者のように感じる
まぁいいか、あと少しの人生なんだし
といって少女の横に座る
「私は零、雫の下が令和で零。君は?」
「俺は…大崎洞」
ふむふむと相槌をしたあと
背伸びをして言う
「本題に入るけど君、消えたがってるでしょ」
答え方は2つある
嘘をつく
本当のことを言うかの2つ
正直言ってどっちでもいい
本当のことを言って慰めの言葉をもらっても
俺の決意は変わらないから
「そうだ、俺は自殺志望者だ」
「お~なんかかっこいい言葉つかうねぇ~」
とニコニコしている
普通の人ならば
そんなの駄目だとか言うはず…
「みんなさ、君に色々慰めの言葉をあげるんだろうね。もしくは批判かな?」
「何が言いたいんだ?」
とすこし言葉キツめ突き放すように言ってみる
「いや~?私はねぇ~君に同情はできるけど共感は全然できないな」
君にはわからないだろうけどねと言う
「は?」
「え~?わからない?」
いちいち癪に障る反応をする零
なんかヘラヘラしているような誤魔化しているような
相手を気遣っているような…
「この世の中そう考えてしまう痛み苦しみはわかるけど…動機は称賛できない」
「俺は称賛なんてものいらない」
そんなもの…邪魔でしかない
ずっとずっと周りの期待に答えてきた
「いい子だ」「天才だ」なんて口だけの言葉で育てられた
けど実際は本当の俺のことなんて
視界に入ってはいなかった
ただ『優等生』という肩書だけしか見られてなかった
そして大学生になった俺はずっとその肩書に縛られ続けたんだ
もう称賛なんていらない欲しくない
そんなのただの人を肩書に縛るだけの行為だ
「んーじゃあ~おすすめしない!」
「…はぁなんでおすすめしないんだ?」
零が一呼吸入れて話し始める
「君はその動機で死んだら絶対に後悔する、そしてもう出ない涙を心から流すの」
・・・
俺はいろいろ頭の中に出てきた否定の言葉を飲み込み
ただ眼の前にいる人の言葉を否定し、突き放すため一つの言葉を言う
「お前に俺の何がわかんだよ」
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