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第10話 空(うつほ)なる真実
閑話休題、孤島にて Episode:22
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「確かにそりゃヘンだ。結婚してるかどうかなんて、見ただけじゃ分かんないだろ」
シーモアも同意する。
彼女の言う通り、結婚してるかどうかなんて、本人に言われなきゃ分からないはずだ。
なのにそういう話になってるってことは、何か証拠でもあったんだろうか?
「あ、それ? あたしも聞いたんだけど、なんか娘連れてたって……あれ??」
「………」
今度は三人で顔を見合わせた。
「ルーフェ、あんたこの間、おふくろさんと一緒に帰ってきたんじゃなかったかい?」
「うん」
シーモアに訊かれてうなずく。
あたしはいいって言ったけど、母さん学院長と話があるとか言って、学院までついてきた。
「もしかしてその時、タシュア先輩とも一緒だったりした?」
「うん」
ナティエスの質問にもうなずく。
何度も船を出すわけにも行かないから、あの島から学院まで、タシュア先輩も一緒だ。
「じゃぁ、タシュア先輩の相手の、人妻金髪美人って……」
「それたぶん……母さん」
なんだか知らないうちに、話がとんでもないことになってるらしい。
思うに娘のあたしを連れてるところから「人妻」って話になって、さらに「あたしの母さん」っていう部分が、噂話から抜け落ちたんだろう。
「……あの人はあり得ないだろ」
「だよね。ルーフェのおばさん、そういうタイプじゃなさそうだもん」
会ったことがあるせいか、二人とも分かってくれたみたいだ。
というか母さん相手なんて、タシュア先輩が気の毒だ。
「おばさんの好み、ディアスさんタイプだろうしねぇ。タシュア先輩だとちょっと違うし、年下好みに思えないな」
「そうそう。クリアゾンのボスとならありそうだけど、タシュア先輩はないよねー」
何かすごく違うところで、すごいことを言われてる気がする。
「えーっとそうすると、浮気はなしかー」
「ケンカしただけじゃないか?」
二人がなんだか、検証を始めた。
「シルファ先輩が怒ってたのは事実らしいから、その辺じゃないかね」
「やっぱそっかなー。ルーフェなんか知ってる?」
いきなり話を振られる。
「えっと……」
何をどう言ったらいいんだろう?
シーモアも同意する。
彼女の言う通り、結婚してるかどうかなんて、本人に言われなきゃ分からないはずだ。
なのにそういう話になってるってことは、何か証拠でもあったんだろうか?
「あ、それ? あたしも聞いたんだけど、なんか娘連れてたって……あれ??」
「………」
今度は三人で顔を見合わせた。
「ルーフェ、あんたこの間、おふくろさんと一緒に帰ってきたんじゃなかったかい?」
「うん」
シーモアに訊かれてうなずく。
あたしはいいって言ったけど、母さん学院長と話があるとか言って、学院までついてきた。
「もしかしてその時、タシュア先輩とも一緒だったりした?」
「うん」
ナティエスの質問にもうなずく。
何度も船を出すわけにも行かないから、あの島から学院まで、タシュア先輩も一緒だ。
「じゃぁ、タシュア先輩の相手の、人妻金髪美人って……」
「それたぶん……母さん」
なんだか知らないうちに、話がとんでもないことになってるらしい。
思うに娘のあたしを連れてるところから「人妻」って話になって、さらに「あたしの母さん」っていう部分が、噂話から抜け落ちたんだろう。
「……あの人はあり得ないだろ」
「だよね。ルーフェのおばさん、そういうタイプじゃなさそうだもん」
会ったことがあるせいか、二人とも分かってくれたみたいだ。
というか母さん相手なんて、タシュア先輩が気の毒だ。
「おばさんの好み、ディアスさんタイプだろうしねぇ。タシュア先輩だとちょっと違うし、年下好みに思えないな」
「そうそう。クリアゾンのボスとならありそうだけど、タシュア先輩はないよねー」
何かすごく違うところで、すごいことを言われてる気がする。
「えーっとそうすると、浮気はなしかー」
「ケンカしただけじゃないか?」
二人がなんだか、検証を始めた。
「シルファ先輩が怒ってたのは事実らしいから、その辺じゃないかね」
「やっぱそっかなー。ルーフェなんか知ってる?」
いきなり話を振られる。
「えっと……」
何をどう言ったらいいんだろう?
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