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第7話 力の行方
反撃 Episode:03
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「み、道に迷って、帰れなくて。ずっと歩いてたら、こっちに明かりが見えたから……」
途中で泣いたフリして、その涙をぬぐってみせる。
こうすれば頬に涙と泥のあとが残って、けっこう可哀想に見えるのよね。
「おねがいです、助けてください……もうあたし、歩けない……」
その場へ座りこんで、泣きじゃくってみた。
――これはルーフェイアの方が上手なんだけど。
でもあたしだって、彼女見ながら勉強したんだから。
その甲斐があったのかな?
見張りが周りへ集まってきた。
「おい、どうする?」
「どうするって言われてもなぁ……けど、このままってのも可哀想だしよ」
わいわいがやがや。
けど警備してるはずなのに、こんな調子でいいのかな?
そりゃこっちは助かるけど。
――さぁて、と♪
隠し持っていた苦無を、そっと取り出す。ちなみに毒つき。
「なぁお嬢ちゃん、悪いがここ、泊めらんねーんだ。どっか送ってやっからさ、それで勘弁してくんねぇかな?」
バカなやつ。
泣いてるあたしを慰めに、わざわざしゃがんで抱き寄せるなんて。
「え、あ、なんでもいいです……」
そう言いながら苦無を、男の腹部に突き立てた。
「ぐ、な、なにを……」
「きゃぁぁぁ~~っ!!」
男の呟きを悲鳴でかき消して。
あたしが離れると支えを失った男の体がくずおれて、傍目から見ると「突然どうかなってしまった大人から、驚いて離れる子供」っていう状況になったの。
「いやいや、いやぁぁっ!!」
ついでだから、パニック起こした風に叫んでみたり。
「なんだ、どうしたっ!」
同時に屋敷から少し離れたところで、どんっという爆発音。
――ミル、ナイスタイミング♪
これで完全に、見張りたちの注意が向こうへ行く。
「敵か?!」
「わ、わかりません!」
「あっちだ、あっちで爆発があったぞ!!」
「何をしている、持ち場を離れるな!」
そこへさらに銃声。
ミルが何を思ったか、早々に撃ったみたい。
まぁきっと、なんか命中させてるんだろうけど。
途中で泣いたフリして、その涙をぬぐってみせる。
こうすれば頬に涙と泥のあとが残って、けっこう可哀想に見えるのよね。
「おねがいです、助けてください……もうあたし、歩けない……」
その場へ座りこんで、泣きじゃくってみた。
――これはルーフェイアの方が上手なんだけど。
でもあたしだって、彼女見ながら勉強したんだから。
その甲斐があったのかな?
見張りが周りへ集まってきた。
「おい、どうする?」
「どうするって言われてもなぁ……けど、このままってのも可哀想だしよ」
わいわいがやがや。
けど警備してるはずなのに、こんな調子でいいのかな?
そりゃこっちは助かるけど。
――さぁて、と♪
隠し持っていた苦無を、そっと取り出す。ちなみに毒つき。
「なぁお嬢ちゃん、悪いがここ、泊めらんねーんだ。どっか送ってやっからさ、それで勘弁してくんねぇかな?」
バカなやつ。
泣いてるあたしを慰めに、わざわざしゃがんで抱き寄せるなんて。
「え、あ、なんでもいいです……」
そう言いながら苦無を、男の腹部に突き立てた。
「ぐ、な、なにを……」
「きゃぁぁぁ~~っ!!」
男の呟きを悲鳴でかき消して。
あたしが離れると支えを失った男の体がくずおれて、傍目から見ると「突然どうかなってしまった大人から、驚いて離れる子供」っていう状況になったの。
「いやいや、いやぁぁっ!!」
ついでだから、パニック起こした風に叫んでみたり。
「なんだ、どうしたっ!」
同時に屋敷から少し離れたところで、どんっという爆発音。
――ミル、ナイスタイミング♪
これで完全に、見張りたちの注意が向こうへ行く。
「敵か?!」
「わ、わかりません!」
「あっちだ、あっちで爆発があったぞ!!」
「何をしている、持ち場を離れるな!」
そこへさらに銃声。
ミルが何を思ったか、早々に撃ったみたい。
まぁきっと、なんか命中させてるんだろうけど。
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