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3月

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ー2010年3月1日ー   「人間達に言っておきたい事がある。生殖器の行き過ぎた改造や破壊をした者には罰として排尿時に激痛を伴う生殖器を割り振った。大いに反省したまえ。改造や破壊された生殖器は復元しておいたから安心してくれ」   

目醒めると行き過ぎた改造って何?!破壊って何?!という疑問で1日が始まった。   

そして最悪な事に初日から生理に当たった。    
母「紙オムツ履いて寝なさい」という助言に従っておいて良かった。     

女の勘は実に素晴らしい。   

症状も随分と軽い物であるが、母は生理用ショーツと通常のショーツを買う事を宣言した。   

姉には散々に弟をからかった罰が下った。   
ピアス付である。   

痛みは無いが身体を洗う時にヒヤヒヤしそうで、自慰行為も少し怖いらしい。    

神は公平な存在なのだなと内心は感謝した。    
が、男にショーツという恥辱を与える母に抗議する。     

母「そうは言ってもずっと紙オムツ着けてる気?学校にも行けないし、生理始まった時にトランクス履いてたら垂れるわよ?」   

全くもってその通りな主張に反論の余地は無かったが、母と姉で選んだ物は前に小さなリボンが着いていたりする。   

その「女が見ると可愛い」を基準で選んだショーツは男の俺が履くのである。   

父は憐れむ目で俺を見るが、それが余計に辛かった。    

父のはどうなんだろうか。    
セクシーな形状な物を履いてるかもしれない。    

この頃には女子トイレにも小便器も設置されていると聞くし、男子にショーツを履かせる際は子供に似合う物にしろと学校からの通達もあった。   

この頃こら女性達の体毛は濃くなり、男性の体毛は薄くなり始めたという事をテレビ番組は放送している。   

父や母に姉は共感している。   
父「確かにな。同僚や部下もそう話してる」   母「ご近所の奥さん達も言い始めてるわ」    

姉「学校でもそんな事言ってるなあ。女子はすごく悩んでる。あたしもそうだよ」    

悠ちゃん「俺は何とも…」   
父「お前はまだこれからだろ」     
母「まだまだちゃんは取れないわね」    
悠ちゃん「はぁ…」    

髪と眉毛以外はつるつるであった俺は生殖器交代で更に体毛は生えない。  

交代で着けられた陰毛ぐらいしか生えていなかった。   

3月も終わりを迎えようとしていた頃、またお告げがあった。     

「ごめん! ミスって生殖器交代がランダムになっちまった。その代わりエイズとかいうの無くしたし寝たら交代になる様にしたから突然代わる事も無いから安心してくれ。出来るだけ早く直すけど、それまで我慢してくれ。以上だ」   

目醒めた時、神様でもミスするんだなって思った。   
俺の生殖器は継続らしいのを確認してから朝食に向かった。    
父「誰か変わったか?俺は元に戻った」   
母「あたしも」    
由美「あたしもよ」    
悠ちゃん「変わってないの俺だけかよ!」   
父「女3人かあ」  
母「悠ちゃんは男でも女でもどっちでも良いわよ」由美「あたしも」   
父「俺は男1人って言うのは嫌なんだけどな」    
母と姉はニコニコとしている。   
朝であるし騒いでも無駄なので黙って食べた。   
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