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好転

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キュアノと賢人に観賞されながら何度も果てたリリア。

おまけに女犬に尿を飲まれる場面も見られた。

理性が戻ると急激な羞恥心に襲われたリリアは、俯いたままキュアノの宿舎を出た。

リリア「あ、あんた陛下に見られて恥ずかしくないの?」

賢人「城でミリアとの行為も見られたし、ちゃんと中に出したか見るからねあの人。出てきた精液を指で掬ってミリアの中に突っ込むぐらいだから」

リリア「……っ全部見られた……っ」
賢人「そうだね。そろそろ寝るから、また明日」

賢人はリリアの隣に寝転んで、すぐに消えた。

リリアは恥ずかしさで眠れるか心配だったが、疲れもあってすぐに眠りに付いた。

翌朝は身体は疲労も欲求もスッキリしていたが、キュアノや賢人と顔を合わせると顔を赤らめた。

キュアノは呆れたが、恥ずかしいなら恥ずかしくなくなるまで慣れさせようと決意した。

賢人所属の魔法使いが呼び集められた。

賢人「ここに木造校舎を造る。アメリカのペンタゴンみたいな木造校舎」

「ペンタゴン? ああ」
「あれか」
「アメリカの……校舎の中はどうする?」

ダーデはアメリカのペンタゴンで通じる魔法使い達に実に楽が出来そうで上機嫌である。

賢人「3階校舎だから!」
「3階校舎なら1階は物置と調理室と風呂場かな」
「教室の大きさで区切らないと床が抜けそうね」
「窓は木窓で良いだろ?」

「両側は木窓で良いけど、魔物が入らない様に小さめにしないとね」

「病室もいるよな当然」

「もう1階は物置と調理室を近場に3箇所と風呂場で良いんじゃない?」

賢人「悪いけど、どこの部屋は何に使うとか決めてあるから。将軍の指示に従って作ってよ」

魔法使いは大きくて好きに作って良いと思っていたのか意気消沈の様相を見せた。

賢人「しかもある程度広げてからだから。さあ、木を抜いていくから運んでよ」

「はい……」

一回り、もう一回りと抜いて奴隷達が指定の大きさに切っていく。

警護の兵達は先へ進んで魔物を退治する。

加工された木を元に、魔法使い達の1階からの創造が開始された。

リリアや賢人、特に賢人は毎日の女犬での処理をさせられた。

女を買わない為の処置であり浮気防止でもある。

リリアも男犬からの快楽を受けさせられた。

1月掛けて完成したペンタゴンと新しい砦にダーデも満足した。

更に砦と校舎の間に宿舎を建てて大量の人員の寝泊まりと駐留が可能となった。  

校舎周りにも木の杭が張り巡らされている。

試しに賢人、キュアノ、リリア以外の面子が泊まるとかなり防衛しやすいと分かった。

この拠点は森の奥へと進行する為の重要な拠点となった。

砦の中はキュアノや賢人、ダーデ、幹部の詰所となる。

ダーデ「木造兵舎の各部屋には黒板を設置してくれているので各兵士にも物事が伝わりやすいですな。子供達の質は上がっておりますが成人はまだまだですので助かります」

キュアノ「その様な副次効果があるとはな。しかし子供達の教育によって貴族の子供と何ら変わらん質にまで高まっている子もいると聞く。慈愛教会の子など礼儀正しく言葉遣いや道徳教育も実施して非常に良い子供達だ」

ダーデ「これは貴族もふんぞり返っていると平民に取って代わられますな」

キュアノ「貴族社会にも良い刺激にもなる。程度の引い貴族は淘汰されて実に満足である」

薪も森に入れば手に入るので兵士達は毎日風呂に入れて体力の回復に大いに役立つ。

人も運び込まれてくる砦と兵舎に、撤退も容易となる。

森の攻略が進むと、獣道ならぬ魔物道が二手に別れた場所に着いた。

賢人「奥へと続く道に逸れる道かー」

ダーデ「ふむ……逸れる方は差し当たりテスカーナに続く道かもな」

賢人「テスカーナ?」 

ダーデ「ロンギアルの属国だ。小国であるので代々ロンギアルの庇護を受けていた。我等軍も何度も魔物の襲撃への為の救援を送り、ロンギアルの一部となる様に助言したのだが突っぱねた結果滅亡と民の奴隷化だ」

賢人「馬鹿だなもう……で、どうする?」

ダーデ「行ってみよう。ただし行っても何もない可能性もあるから道もそんなに広げなくていい」

そうと決まれば道を逸れたダーデや賢人。

数日経つと、先行した兵士から森の中に村の跡があるとの報告が入る。

そこまで進むと確かに壊れ、確かに朽ちた木造の家が至る所にあった。

ダーデ「山の近くにある村だったのだな。名は知らんが」

賢人「どうしようか?」

ダーデ「この辺の木はまだ若いという事だから放っておこう。兵舎に戻るぞ」

砦にいるキュアノに報告をした。

キュアノ「そうか。もうどこが国境なのかも分からんな」

ダーデ「如何しましょう?」

キュアノ「ここからロンギアルまでの森の木を樵達に全て見させて切るには頃合いの木を切らせよう。更に視界を確保して兵達が進みやすい様にする。時々抜いて植林に使うぞ」

ダーデ「かしこまりました」

キュアノはミューズ障壁内に活動拠点を移し、再び木の採伐と抜き取りを開始して森に光を入れる。

コムドの森へ手伝いに来ている貴族の収入を監視して充分だと判断された者は入れ替える。

虫種の死骸も若木の近くに放置して腐らせ、栄養を森に与えながら木を切り抜いて回る。

とうとう兵舎まで辿り着いた1団。

キュアノ「次は兵舎の周りの木を選別と切り倒しと抜きに掛かるぞ。更に防衛を簡易にしよう」  

キュアノの意向とあらばさっさと取り掛かる。

ダーデ「樵になった気分だ。なんとなく切る木と切らない木の判別が付くようになってきたぞ」

賢人「俺は無理かな。抜かないといけないからそんな見てる暇無い」

ダーデ「わしも運動がてら斧でも振るかな」

ダーデも斧を持って木を切って遊んでいると、森の奥から赤熊も含む大型種が到来したようだ。 

しかし道沿いからある程度外れると木が邪魔で兵達に攻撃できないらしく、道は渋滞を見せている。

賢人の意向で赤熊以外の殲滅が決定され、赤熊は更に8匹確保した。

キュアノ「賢人、4匹くれ。王族専用としたい」
賢人「え? でも1人1匹なら足りませんよ?」

キュアノ「妹達には2人で1匹で良い。あとは甥で1匹だ」

賢人「分かりました。調教するので森の外に出ます」

キュアノ「うむ。頼んだ」

リリアは新しい赤熊を8匹連れて出てきた賢人に思わず口が開く。

賢人「あ、リリアさんも1匹いるよね。じゃあ3匹は俺の物か」

賢人は8匹を集中して調教を施す。

5匹にはそれぞれの飼い主の顔と名を頭に刷り込んでいく。

僅か5日で服従させ、調教を完了し賢人も実に満足した。

キュアノはそれぞれに首輪を着け、自分用の赤熊とリリア用の赤熊以外を兵士に城に連れて行かせた。

キュアノ「これで緊急時の護衛と逃走手段が手に入った。礼を言うぞ」

賢人「別に良いですよ?」

姉妹達からも感謝の手紙が届き、赤熊達は可愛がられた。

賢人「次は軍で使う赤熊の確保だね」

ダーデ「お、よく分かってるではないか。今まで王族の方々も所有していなかったのでくれとも言えんかったがな。100は欲しいな」

賢人「見かけたらね」

そんな事を言っていると大型種が続々とやって来て赤熊達も混ざっていた。

賢人が捕まえ、魔法使い達が調教を施す為に少し森の攻略に支障をきたす。

キュアノも軍の増強となるので不満ではない様子だった。




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