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賢人のペット
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2号店も完成して少年奴隷6人と成人女性2人を買った賢人。
そして魔物とのお目見えの日になって練兵場に連れて来られた。
「おおおおおお!!」
熊の様な外見だが前足が4本あり、象並に大きい。
毛は赤く、爪が短剣ぐらいの長さがある。
そんな魔物が生きた状態で、太い鎖に繋がれていた。
「グガアアアア!!ギャオオオオ!!」
よくこんな魔物を生きて捕まえたと感心する賢人とリリア。
そしてリリアは怖がってダーデの後ろに隠れる。
ダーデ「こいつはかなり手強いのだ。大きい身体で耐久力があり、そして素早いし力が強い。こいつの爪は鎧ごと身体を引き裂かれるのだ」
賢人「へえー! 本当に強そう! こいつが1番強いの?」
ダーデ「最強という訳ではないが、かなり強いぞ。こいつを殺すなら手榴弾が4個は必要だからな」
賢人「すげえ!! 飼えないかな?」
ダーデ「わはははは!! 魔物が懐くなんて話は聞かんな!!」
ダーデは大笑いした。
周りの兵士は万が一拘束が外れた時に備え、20名がコンバットマグナムを持って携えていた。
「いいか熊!! 俺はお前の親で、飼い主だ! 犬よりも忠実に人間に従え!」
大きい頭部にあるだろう脳に賢人の命令には従わなければならないと刷り込ませる。
賢人もかなり労力が溜まり、高品質なロンギアルの水を飲みながら脳に働きかける。
興奮して暴れ狂い、吠えていた魔物は徐々に大人しくなっていく。
賢人「絶対に言う事を聞けよ? 分かったら……這い蹲れ!」
賢人が命令すると、身体を地面に密着させて、目は賢人を見る。
周りは信じられない光景を見て唖然としている。
誰も声を発せられない。
賢人「よし! じゃあ、大人しくしてろよー」
賢人は近づいて首に乗る。
賢人「よし! 立て!」
そして立ち上がった。
賢人は普段では見れない目線の高さと、大きい動物を服従させた喜びを大いに楽しんでいる。
最初に呆けから戻ったのはリリアだった。
リリア「……!? 賢人!! 降りなさい!!」
リリアの声にダーデや兵達も正気に戻った。
ダーデ「降りろ!! 危ないぞ!」
賢人「大丈夫大丈夫。完全に服従させたから。もう人は襲わないよ。さ、また這い蹲れ!」
這い蹲った魔物から降りた賢人は、頭を撫でてやる。
ダーデ「ま……魔物が人に!? どうやった!?」
賢人「脳に俺の言う事には逆らうなって教えた。後は人間が味方で敵は魔物で、お前は俺の下僕だって憶え込ませただけ」
リリア「のう?」
賢人「頭の中にある、気持ち悪くて丸い物」
ダーデ「見た事はあるが、あそこに命令するだけで言う事を聞くものなのか?」
賢人「うん。実際聞いたし! お前目も赤いな」
リリア「信じられない……」
賢人の魔法の行使が可能な範囲が広すぎる。
発掘に製造、新しい物の創造に調教。
犬や鳥、イルカやシャチの調教の魔法はあるが、魔物の調教というのは不可能だったのだ。
そして、賢人は不可能だった事柄を成功させてしまった。
賢人「名前何にしようか? 赤目にするか! お前の名前は今日から赤目な!」
ダーデ「……本当に言う事を聞くと分かるまでは拘束しておくぞ」
賢人「いいよ。他の見よう!」
それからは様々な死骸を見る。
賢人「大きいムカデ………脚尖ってるし……っ」
ダーデの「そいつらは柔らかいのだが切断してもそうそう死なないから鬱陶しい。脚も金属なのか、剣では傷しかつけられん」
賢人「じゃあ脚は回収した方が良いね。鍛冶屋さんに見てもらった方が良いかも。鉄や鋼以外の金属なら良いんだけど」
ダーデ「そうか。そうしよう」
いつの間にかリリアは姿を消している。
死骸を気味悪がったのだろうか。
ダーデ「こうしてみると何かに使えそうな物が多いな。これは軍でも検討せねばならんな」
賢人「歯は加工するなら俺じゃないと無理そうだよ。かなり硬いから」
ダーデ「む、そうか」
ダーデは何か考え込んだ。
ダーデを放っておいて赤目と遊ぶ賢人。
賢人「洗ってやらないとなー。それに2人乗れる様に座席も作らないと。あ、女王様に飼う許可貰わないと駄目か」
城に上がってリンゴの種とスイカの種、桃の種、とうもろこしの種を創造して献上した。
キュアノ「……寝床は作らせるが、本当に人の言う事を聞くまでは練兵場に置いておくぞ」
賢人「わかりました」
桃、スイカ、とうもろこしの種は賢人も知らなかったが、品種改良をされた物である。
育て方を確立して実がなると、通常より多く、可食部が増加した物に農家も驚いた。
結果的に食料事情も大幅に改善されてキュアノもコムドも大喜びする事になる。
更に、人工受粉という概念も教わって野菜も改良されていく。
キュアノ「魔物の死骸を利用するのもいくつか案が上がっている。鋼も製鋼は始まっているがどうも品質に難がある様だ」
賢人「持ってきてくれれば改良してコンバットマグナム造りますよ」
キュアノ「そうか。ではそうしよう」
工房に鋼のインゴットも持ち込まれる事が決まった。
新しい工房には修理が必要な自転車のパーツが持ち込まれる。
修理は力を行使しているのかどうか分からない程に消費しないので楽である。
鋼が届けられると近くにある鋼を改良して創造するだけなので1日に35丁まで造れるまでになった。
リリア「ロンギアルの水が品質上がればもっと造れるんだけどね……」
賢人「力ってすぐに上がるの?」
リリア「毎日限界まで力使ってるからすぐよ。今でも最初に比べれば品質は上がってるわ」
賢人「そうだけど、身体がおかしくなりそうだよ……」
リリア「……確かに。今は訓練生にも持たせてるらしいから、もうしばらく造ってれば備蓄出来るかな?」
賢人「弾も備蓄出来るぐらいになれば他の武器作りたい」
リリア「へえ。どんなの?」
賢人「M14」
そして魔物とのお目見えの日になって練兵場に連れて来られた。
「おおおおおお!!」
熊の様な外見だが前足が4本あり、象並に大きい。
毛は赤く、爪が短剣ぐらいの長さがある。
そんな魔物が生きた状態で、太い鎖に繋がれていた。
「グガアアアア!!ギャオオオオ!!」
よくこんな魔物を生きて捕まえたと感心する賢人とリリア。
そしてリリアは怖がってダーデの後ろに隠れる。
ダーデ「こいつはかなり手強いのだ。大きい身体で耐久力があり、そして素早いし力が強い。こいつの爪は鎧ごと身体を引き裂かれるのだ」
賢人「へえー! 本当に強そう! こいつが1番強いの?」
ダーデ「最強という訳ではないが、かなり強いぞ。こいつを殺すなら手榴弾が4個は必要だからな」
賢人「すげえ!! 飼えないかな?」
ダーデ「わはははは!! 魔物が懐くなんて話は聞かんな!!」
ダーデは大笑いした。
周りの兵士は万が一拘束が外れた時に備え、20名がコンバットマグナムを持って携えていた。
「いいか熊!! 俺はお前の親で、飼い主だ! 犬よりも忠実に人間に従え!」
大きい頭部にあるだろう脳に賢人の命令には従わなければならないと刷り込ませる。
賢人もかなり労力が溜まり、高品質なロンギアルの水を飲みながら脳に働きかける。
興奮して暴れ狂い、吠えていた魔物は徐々に大人しくなっていく。
賢人「絶対に言う事を聞けよ? 分かったら……這い蹲れ!」
賢人が命令すると、身体を地面に密着させて、目は賢人を見る。
周りは信じられない光景を見て唖然としている。
誰も声を発せられない。
賢人「よし! じゃあ、大人しくしてろよー」
賢人は近づいて首に乗る。
賢人「よし! 立て!」
そして立ち上がった。
賢人は普段では見れない目線の高さと、大きい動物を服従させた喜びを大いに楽しんでいる。
最初に呆けから戻ったのはリリアだった。
リリア「……!? 賢人!! 降りなさい!!」
リリアの声にダーデや兵達も正気に戻った。
ダーデ「降りろ!! 危ないぞ!」
賢人「大丈夫大丈夫。完全に服従させたから。もう人は襲わないよ。さ、また這い蹲れ!」
這い蹲った魔物から降りた賢人は、頭を撫でてやる。
ダーデ「ま……魔物が人に!? どうやった!?」
賢人「脳に俺の言う事には逆らうなって教えた。後は人間が味方で敵は魔物で、お前は俺の下僕だって憶え込ませただけ」
リリア「のう?」
賢人「頭の中にある、気持ち悪くて丸い物」
ダーデ「見た事はあるが、あそこに命令するだけで言う事を聞くものなのか?」
賢人「うん。実際聞いたし! お前目も赤いな」
リリア「信じられない……」
賢人の魔法の行使が可能な範囲が広すぎる。
発掘に製造、新しい物の創造に調教。
犬や鳥、イルカやシャチの調教の魔法はあるが、魔物の調教というのは不可能だったのだ。
そして、賢人は不可能だった事柄を成功させてしまった。
賢人「名前何にしようか? 赤目にするか! お前の名前は今日から赤目な!」
ダーデ「……本当に言う事を聞くと分かるまでは拘束しておくぞ」
賢人「いいよ。他の見よう!」
それからは様々な死骸を見る。
賢人「大きいムカデ………脚尖ってるし……っ」
ダーデの「そいつらは柔らかいのだが切断してもそうそう死なないから鬱陶しい。脚も金属なのか、剣では傷しかつけられん」
賢人「じゃあ脚は回収した方が良いね。鍛冶屋さんに見てもらった方が良いかも。鉄や鋼以外の金属なら良いんだけど」
ダーデ「そうか。そうしよう」
いつの間にかリリアは姿を消している。
死骸を気味悪がったのだろうか。
ダーデ「こうしてみると何かに使えそうな物が多いな。これは軍でも検討せねばならんな」
賢人「歯は加工するなら俺じゃないと無理そうだよ。かなり硬いから」
ダーデ「む、そうか」
ダーデは何か考え込んだ。
ダーデを放っておいて赤目と遊ぶ賢人。
賢人「洗ってやらないとなー。それに2人乗れる様に座席も作らないと。あ、女王様に飼う許可貰わないと駄目か」
城に上がってリンゴの種とスイカの種、桃の種、とうもろこしの種を創造して献上した。
キュアノ「……寝床は作らせるが、本当に人の言う事を聞くまでは練兵場に置いておくぞ」
賢人「わかりました」
桃、スイカ、とうもろこしの種は賢人も知らなかったが、品種改良をされた物である。
育て方を確立して実がなると、通常より多く、可食部が増加した物に農家も驚いた。
結果的に食料事情も大幅に改善されてキュアノもコムドも大喜びする事になる。
更に、人工受粉という概念も教わって野菜も改良されていく。
キュアノ「魔物の死骸を利用するのもいくつか案が上がっている。鋼も製鋼は始まっているがどうも品質に難がある様だ」
賢人「持ってきてくれれば改良してコンバットマグナム造りますよ」
キュアノ「そうか。ではそうしよう」
工房に鋼のインゴットも持ち込まれる事が決まった。
新しい工房には修理が必要な自転車のパーツが持ち込まれる。
修理は力を行使しているのかどうか分からない程に消費しないので楽である。
鋼が届けられると近くにある鋼を改良して創造するだけなので1日に35丁まで造れるまでになった。
リリア「ロンギアルの水が品質上がればもっと造れるんだけどね……」
賢人「力ってすぐに上がるの?」
リリア「毎日限界まで力使ってるからすぐよ。今でも最初に比べれば品質は上がってるわ」
賢人「そうだけど、身体がおかしくなりそうだよ……」
リリア「……確かに。今は訓練生にも持たせてるらしいから、もうしばらく造ってれば備蓄出来るかな?」
賢人「弾も備蓄出来るぐらいになれば他の武器作りたい」
リリア「へえ。どんなの?」
賢人「M14」
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