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1章、楽師、南海に囀りて
3、武装船団、絆を深めてショータイム
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サミルとハルディアが乗船するのは、武装船団の中でもひときわ大きな船だった。
乗り込む者らは冒険者も多いが国軍に籍を置く兵らが多いようだった。
潮風に濡れて日に晒された木肌の臭い、人の肌や汗――たくさんの臭いが充ちている。
3、武装船団、絆を深めてショータイム
「なんと、もしやと思ったが其処に居るのは本当に我が戦友サミルではあるまいかな」
人懐こく陽気な男の声がして振り返ると、そこにはアイザールの国軍に籍を置く武人がいた。
歳は確か三十路の入り口だったか。
強い日光に橙色めく金髪を煌めかせたアイザール系の褐色肌の将軍は、名をグリエルモといい、市井にて呼ばれる二つ名は『成り上がり』。
その名の通り、奴隷から将軍まで成り上がったという男であった。
ハルディアの視線を感じつつ、サミルは顔を晒して微笑んだ。
「やあ、アイザールの将軍様に名前を覚えてもらえていて光栄だな!」
陽光にその麗しいかんばせが露わになると、周囲から好奇心や好色的な視線が注がれる。ハルディアはそれをはらはらと見守った。
(凄い見られてる。やっばい。これはいかんぞ、楽師さんの春をもとめて行列ができちゃうんじゃないか)
『楽師さん』は美人だ。
陽光の下、いっそう白さを際立たせるきめ細やかな肌に、淡く自然に色づく唇は花めいて潤いを感じさせ、瞳は何者にも染まらぬというような黒瑪瑙に似て印象的。
艶やかな目元は色香を漂わせ、蠱惑的。
女性のよう、とは形容すまい。
体付きは間違いなく男性のもので、骨ばっていて、嫋やかなように思わせつつも、実は露出するとそれなりにしっかりと筋肉もある。均整取れたしなやかな肢体、要所に触れた時の骨ばった感ときゅっと締まった筋肉の隆起が美しいのだ。肌からは色を誘うような特有の香りもして、ハルディアの雄を刺激する――、否、おそらく他の『過去に春を買った男』たちもさぞ、そそられて興奮したに違いない。
「サミル~!」
グリエルモは、サミルに近付いて笑顔を向けている。
この『成り上がり』の男の特質めいたものとして、なんとなく親しみやすさみたいなものが湧く社交性がある。
人懐こく、馴れ馴れしく、人の懐に自然に飛び込んで友人みたいな空気をつくってしまうのだ。
「お前さんを忘れるなど、あるものか。戦場で背を預け、同じ釜の飯を食らった戦友なのだから」
グリエルモの快活な声はそんな『健全』な事を言っているが。
(グリエルモも、『過去に春を買った男』なんだろうか? ――……そうだったら、嫌だなあ……)
ハルディアは二人の間柄に神経をとがらせた。
(楽師さんは、春をひさぐ生活だったんだもの。きっと、この将軍ともあんな夜やこんな夜を……そ、そんなっ、あんなことまでっ?)
妄想が脳内で勝手に広がって、青年は嫉妬心や敗北感を心に燃やした。
何と言っても、自分は男性経験がない。楽師さん相手の一度切りだ。
対してこの年上のグリエルモは如何であろう。きっと経験豊富に違いない。
自分と違い、様々な技を駆使して楽しみ、楽しませた……そんな妄想が湧きあがる。
「金をちらつかせてそんなことまでっ……ひ、ひどいぞグリエルモ。か、金なら一応、俺にだってそれなりにあるんだっ……」
「ハルディア? お前さんはいきなりどうした、何を言ってるんだ?」
グリエルモが驚いた顔でハルディアを見ている。
「ふっ、はは!」
その思考を読み取って、サミルは面白がるように言葉を響かせた。
「そうそう、グリエルモに褥で何度も可愛がって貰ったのを俺のほうとて、よくよく覚えているともさぁ!!」
周囲の好奇の視線がいっそう色めいて、ひそひそと囁き声が風に乗る。
「そ、そんなっ、やはり――」
ハルディアはショックを受けた顔であった。
「ははあ、そういう『遊び』かい。ふっ、常人ならば『俺を巻き込むな、迷惑だ』と申すところだが……」
サミルとハルディアを見比べて、グリエルモは興が乗ったようにからりとした笑みを明るく弾けさせた。
「俺は常人とは違うゆえ、あえて乗ろう。よし、再会を祝して今宵さっそく熱い夜を過ごそうではないか、我が愛人!」
大声で宣言するようにそのセリフが言い放たれると、ハルディアが血相を変えて剣の握りを手にした。
「それはダメだ、絶対ダメだ」
ハルディアの碧眼が譲れない激情に揺れて、戦意を高める。
殺伐とした気配にグリエルモが愉し気に口の端を吊り上げ、腰に佩く自身の剣『妖精殺し』に手をかける。
「この楽師は俺が買った。これよりの航海の間、毎晩独占する契約にて、将軍が所望されてもお譲りしかねる」
「おおっ、嫉妬心が丸出しではないか『堅牢剣鬼』。独占欲が明け透けではないか『堅牢剣鬼』。たいそうご執心ではないか、いいぞ『堅牢剣鬼』! お前さんはルカ皇子のお誘いも蹴って全く箸にも棒にもかからぬ大人しくてつまらぬお坊ちゃんだと思っていたが、かような愉快な一面のある血気盛んな雄であったか、大変結構ッ!」
言うが速いか、すでに剣は抜かれて挨拶でも交わすように抜いた勢いのまま切り上げられている。
『妖精殺し』の銘持つ剣は、かつて南西の陸地を支配していた古妖精――長く生き、強いちからを持つ妖精――を狩り倒したと言われる有名な魔剣だ。
その刃は超常なる存在を斬ることに真の能力を発揮するらしい。
高く澄んだ金属音を響かせて、剣が受け止められている。
剣で剣を受け止めたハルディアは、逆側に持つ大きな盾を強引に繰り出し、間近に相対すれば壁のように感じる重厚なそれで殴り掛かった。シールドバッシュと呼ばれる類の技だ。
「おおっと」
グリエルモがステップを踏み、それを避けている。
大きな悲鳴が周囲に湧いた。
「『堅牢剣鬼』が暴れ出したぞ!」
「喧嘩だ!」
恐れるような気配や余興めいて嗾けるような気配と共に人の輪ができた。巻き込まれぬよう逃げる者もいるが、野次馬根性丸出しで寄ってくる者も多い――特に、冒険者たちは「俺も混ざる」と言わんばかりに腕をまくって血気盛んな顔をする者までいるではないか。
「やあやあ、ここは楽しい『仕事場』になりそうではないかね、冒険者諸君」
騒動の真ん中でサミルは楽し気にニコニコして、優美にリュートをかき鳴らしてみせた。
「俺が噂の『男に取り合われる姫君』さ。どうだい、傾城の美人だろ。俺の魅力に英雄もいちころってわけさぁ! はっは!」
その顔を知る数人が二つ名を囁いて、すこしずつ正体が広まっていく。
「あれは、『神の子』……」
ハルディアが眉をあげる。
床を苛烈に踏み、横凪ぎに剣をかち合わせるグリエルモが何とも楽しそうではないか。
「よろしい、このグリエルモおじさんとハルディア君が剣の腕を競い、愛しの『神の子』を獲り合う面白おかしな愛憎劇を、そこな本人に謳ってもらおうぞ!!」
観衆がわいわいと湧いて一緒になって楽しんでいる。
まるで、見世物だ。
ハルディアがうんざりと首を振れば、丁度その時、愛らしい少年の声が場の空気に水を差した。
「おじさんは出航前に何を騒いでいるの?」
声がきこえた瞬間に、グリエルモがさっと戦意を低めて剣を引く。自然と調子を合わせるようにハルディアも距離を取り、剣をおさめた。
「ミハイ皇子」
周囲からそんな呼びかけがなされる。
明るい金髪に緑色の目をした、十かそこらの身なりの良い少年が護衛と思しき兵らを連れて近づいてくる。
ハルディアはその少年に見覚えがあった。
ルカ皇子の弟君、実年齢は11か12か、そんな皇子様だ。
「これはこれはミハイ! 俺は今『堅牢剣鬼』と絆を深めていたところだぞ」
グリエルモは親戚のおじさんのような顔でミハイ皇子を呼び捨てにし、あやすように言って両腕を広げる。すると、少年は当たり前のようにその腕に飛び込んで抱っこされる。
この将軍と皇子がまるで血のつながった親戚同士のように、あるいは父子のように特別親しいというのは、かなり有名な話であった。
「そうそう、今回の航海にはなんとこのミハイ殿下も同行なさるんだ。凄いだろう」
サミルへと視線を移し、グリエルモは誇るように笑った。
「ゆえに、貴殿らにはミハイ殿下の護衛の任をあたえるッ。なんならそのままアイザール陣営にくだってくれてもヨシ!」
抱っこされた姿勢のミハイ皇子はあどけない顔で笑い、「護衛をおねだりしていいなら、他にもつけてほしいのがいるけど」とおねだりをするようだった。
「ボクのシェリを護衛にしたいんだ。いいでしょ、おじさん。彼、こっちには参加しないって言ってるんだ……でも、ボクはこっちに来て欲しいんだ。獲って来てよ」
「なんとミハイの新しいシェリが! おじさん、気になるなあ。どんな子かな? で、そいつを攫ってくればいいのか? 彼ってのはどれかなー? というか、男なんだな!」
グリエルモは少し驚きつつ、おねだりをきく気配を見せていた。
手招きがされる――、
「さあさあ、さっそく仕事だ」
いったい何をさせられるというのか……、二人は肩を竦め、船の中の一室に案内されるのであった。
乗り込む者らは冒険者も多いが国軍に籍を置く兵らが多いようだった。
潮風に濡れて日に晒された木肌の臭い、人の肌や汗――たくさんの臭いが充ちている。
3、武装船団、絆を深めてショータイム
「なんと、もしやと思ったが其処に居るのは本当に我が戦友サミルではあるまいかな」
人懐こく陽気な男の声がして振り返ると、そこにはアイザールの国軍に籍を置く武人がいた。
歳は確か三十路の入り口だったか。
強い日光に橙色めく金髪を煌めかせたアイザール系の褐色肌の将軍は、名をグリエルモといい、市井にて呼ばれる二つ名は『成り上がり』。
その名の通り、奴隷から将軍まで成り上がったという男であった。
ハルディアの視線を感じつつ、サミルは顔を晒して微笑んだ。
「やあ、アイザールの将軍様に名前を覚えてもらえていて光栄だな!」
陽光にその麗しいかんばせが露わになると、周囲から好奇心や好色的な視線が注がれる。ハルディアはそれをはらはらと見守った。
(凄い見られてる。やっばい。これはいかんぞ、楽師さんの春をもとめて行列ができちゃうんじゃないか)
『楽師さん』は美人だ。
陽光の下、いっそう白さを際立たせるきめ細やかな肌に、淡く自然に色づく唇は花めいて潤いを感じさせ、瞳は何者にも染まらぬというような黒瑪瑙に似て印象的。
艶やかな目元は色香を漂わせ、蠱惑的。
女性のよう、とは形容すまい。
体付きは間違いなく男性のもので、骨ばっていて、嫋やかなように思わせつつも、実は露出するとそれなりにしっかりと筋肉もある。均整取れたしなやかな肢体、要所に触れた時の骨ばった感ときゅっと締まった筋肉の隆起が美しいのだ。肌からは色を誘うような特有の香りもして、ハルディアの雄を刺激する――、否、おそらく他の『過去に春を買った男』たちもさぞ、そそられて興奮したに違いない。
「サミル~!」
グリエルモは、サミルに近付いて笑顔を向けている。
この『成り上がり』の男の特質めいたものとして、なんとなく親しみやすさみたいなものが湧く社交性がある。
人懐こく、馴れ馴れしく、人の懐に自然に飛び込んで友人みたいな空気をつくってしまうのだ。
「お前さんを忘れるなど、あるものか。戦場で背を預け、同じ釜の飯を食らった戦友なのだから」
グリエルモの快活な声はそんな『健全』な事を言っているが。
(グリエルモも、『過去に春を買った男』なんだろうか? ――……そうだったら、嫌だなあ……)
ハルディアは二人の間柄に神経をとがらせた。
(楽師さんは、春をひさぐ生活だったんだもの。きっと、この将軍ともあんな夜やこんな夜を……そ、そんなっ、あんなことまでっ?)
妄想が脳内で勝手に広がって、青年は嫉妬心や敗北感を心に燃やした。
何と言っても、自分は男性経験がない。楽師さん相手の一度切りだ。
対してこの年上のグリエルモは如何であろう。きっと経験豊富に違いない。
自分と違い、様々な技を駆使して楽しみ、楽しませた……そんな妄想が湧きあがる。
「金をちらつかせてそんなことまでっ……ひ、ひどいぞグリエルモ。か、金なら一応、俺にだってそれなりにあるんだっ……」
「ハルディア? お前さんはいきなりどうした、何を言ってるんだ?」
グリエルモが驚いた顔でハルディアを見ている。
「ふっ、はは!」
その思考を読み取って、サミルは面白がるように言葉を響かせた。
「そうそう、グリエルモに褥で何度も可愛がって貰ったのを俺のほうとて、よくよく覚えているともさぁ!!」
周囲の好奇の視線がいっそう色めいて、ひそひそと囁き声が風に乗る。
「そ、そんなっ、やはり――」
ハルディアはショックを受けた顔であった。
「ははあ、そういう『遊び』かい。ふっ、常人ならば『俺を巻き込むな、迷惑だ』と申すところだが……」
サミルとハルディアを見比べて、グリエルモは興が乗ったようにからりとした笑みを明るく弾けさせた。
「俺は常人とは違うゆえ、あえて乗ろう。よし、再会を祝して今宵さっそく熱い夜を過ごそうではないか、我が愛人!」
大声で宣言するようにそのセリフが言い放たれると、ハルディアが血相を変えて剣の握りを手にした。
「それはダメだ、絶対ダメだ」
ハルディアの碧眼が譲れない激情に揺れて、戦意を高める。
殺伐とした気配にグリエルモが愉し気に口の端を吊り上げ、腰に佩く自身の剣『妖精殺し』に手をかける。
「この楽師は俺が買った。これよりの航海の間、毎晩独占する契約にて、将軍が所望されてもお譲りしかねる」
「おおっ、嫉妬心が丸出しではないか『堅牢剣鬼』。独占欲が明け透けではないか『堅牢剣鬼』。たいそうご執心ではないか、いいぞ『堅牢剣鬼』! お前さんはルカ皇子のお誘いも蹴って全く箸にも棒にもかからぬ大人しくてつまらぬお坊ちゃんだと思っていたが、かような愉快な一面のある血気盛んな雄であったか、大変結構ッ!」
言うが速いか、すでに剣は抜かれて挨拶でも交わすように抜いた勢いのまま切り上げられている。
『妖精殺し』の銘持つ剣は、かつて南西の陸地を支配していた古妖精――長く生き、強いちからを持つ妖精――を狩り倒したと言われる有名な魔剣だ。
その刃は超常なる存在を斬ることに真の能力を発揮するらしい。
高く澄んだ金属音を響かせて、剣が受け止められている。
剣で剣を受け止めたハルディアは、逆側に持つ大きな盾を強引に繰り出し、間近に相対すれば壁のように感じる重厚なそれで殴り掛かった。シールドバッシュと呼ばれる類の技だ。
「おおっと」
グリエルモがステップを踏み、それを避けている。
大きな悲鳴が周囲に湧いた。
「『堅牢剣鬼』が暴れ出したぞ!」
「喧嘩だ!」
恐れるような気配や余興めいて嗾けるような気配と共に人の輪ができた。巻き込まれぬよう逃げる者もいるが、野次馬根性丸出しで寄ってくる者も多い――特に、冒険者たちは「俺も混ざる」と言わんばかりに腕をまくって血気盛んな顔をする者までいるではないか。
「やあやあ、ここは楽しい『仕事場』になりそうではないかね、冒険者諸君」
騒動の真ん中でサミルは楽し気にニコニコして、優美にリュートをかき鳴らしてみせた。
「俺が噂の『男に取り合われる姫君』さ。どうだい、傾城の美人だろ。俺の魅力に英雄もいちころってわけさぁ! はっは!」
その顔を知る数人が二つ名を囁いて、すこしずつ正体が広まっていく。
「あれは、『神の子』……」
ハルディアが眉をあげる。
床を苛烈に踏み、横凪ぎに剣をかち合わせるグリエルモが何とも楽しそうではないか。
「よろしい、このグリエルモおじさんとハルディア君が剣の腕を競い、愛しの『神の子』を獲り合う面白おかしな愛憎劇を、そこな本人に謳ってもらおうぞ!!」
観衆がわいわいと湧いて一緒になって楽しんでいる。
まるで、見世物だ。
ハルディアがうんざりと首を振れば、丁度その時、愛らしい少年の声が場の空気に水を差した。
「おじさんは出航前に何を騒いでいるの?」
声がきこえた瞬間に、グリエルモがさっと戦意を低めて剣を引く。自然と調子を合わせるようにハルディアも距離を取り、剣をおさめた。
「ミハイ皇子」
周囲からそんな呼びかけがなされる。
明るい金髪に緑色の目をした、十かそこらの身なりの良い少年が護衛と思しき兵らを連れて近づいてくる。
ハルディアはその少年に見覚えがあった。
ルカ皇子の弟君、実年齢は11か12か、そんな皇子様だ。
「これはこれはミハイ! 俺は今『堅牢剣鬼』と絆を深めていたところだぞ」
グリエルモは親戚のおじさんのような顔でミハイ皇子を呼び捨てにし、あやすように言って両腕を広げる。すると、少年は当たり前のようにその腕に飛び込んで抱っこされる。
この将軍と皇子がまるで血のつながった親戚同士のように、あるいは父子のように特別親しいというのは、かなり有名な話であった。
「そうそう、今回の航海にはなんとこのミハイ殿下も同行なさるんだ。凄いだろう」
サミルへと視線を移し、グリエルモは誇るように笑った。
「ゆえに、貴殿らにはミハイ殿下の護衛の任をあたえるッ。なんならそのままアイザール陣営にくだってくれてもヨシ!」
抱っこされた姿勢のミハイ皇子はあどけない顔で笑い、「護衛をおねだりしていいなら、他にもつけてほしいのがいるけど」とおねだりをするようだった。
「ボクのシェリを護衛にしたいんだ。いいでしょ、おじさん。彼、こっちには参加しないって言ってるんだ……でも、ボクはこっちに来て欲しいんだ。獲って来てよ」
「なんとミハイの新しいシェリが! おじさん、気になるなあ。どんな子かな? で、そいつを攫ってくればいいのか? 彼ってのはどれかなー? というか、男なんだな!」
グリエルモは少し驚きつつ、おねだりをきく気配を見せていた。
手招きがされる――、
「さあさあ、さっそく仕事だ」
いったい何をさせられるというのか……、二人は肩を竦め、船の中の一室に案内されるのであった。
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