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七章、勇者の呪いと熱砂の誓い
143、SIDE ノウファム
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SIDE ノウファム
疲労の影は暗くて、重い。
夜は悪夢に支配され、落ち着きをなくした心音と呼吸の中で容赦なく過ぎていく時間をずっと意識し続けていた。
エーテル。
海に攫われて、見失った愛しい存在。
掴もうとして、守ろうとして、手をすり抜けていった恐怖。探しても探しても姿が見えず、最悪の予想が頭にこびりついて離れない日々。消息を追って生存に歓び、同時にその居場所に肝が冷える。
僭王のハレム。奴隷の身分。――ロザニイルも共にいる。
その報告が齎されてから今まで幾夜が過ぎただろう。
夜も昼もなく淫蕩の限りを尽くす悪逆の僭王が、エーテルを犯す。そんな恐ろしい現実は覆すことができない。どれほど急いでも、時間は無慈悲に経過して昼の後に夜が訪れる。
今この瞬間にも僭王の手に泣かされ、苛まれているのか。つらい目に遭っているのか。俺に助けを求めているに違いない。俺を信じて待っているに違いない。
――そうだろうか?
俺を待っていてくれるだろうか?
ロザニイルと手を取り合い、かつてカジャとそうしたように逃げるのでは?
――疑うのか、俺は。
友と恋人を?
俺は、信じないのか。
――信じたい。
信じたい。
俺は、二人のどちらも大切に想っている。
助けにいくのだ。疑うことなどせず、ただただ助けにいくのだ。
一刻も早く。そう……時間をかけてはいられない。時間は待ってくれない。こうしている間にも、二人が苦しんでいるかもしれないのだ。
二人が俺を裏切るかもしれない――違う。二人は、俺を裏切らない。
思考がぐしゃぐしゃと乱れて、情緒が狂い暴れて、時が経てば経つほどわけがわからなくなっていく。
寝ても覚めても最悪の現実が続いて――……ようやく首都に手が届く距離に来て――そして今、暗闇にいる。
「ここは、どこだ? 俺は急いでいる。一刻の猶予も惜しい。俺を元の世界に戻せ」
全身の感覚が覚束ない。
前後左右、上下が判別できない。
自分の手を見ようとしても見えない。自分が立っているのか座っているのかもわからない。
ただ、暗闇の中にいることしかわからない――気が狂いそうな静寂の中、呼吸を繰り返す。吸って、吐いて。吸って、吐く。意識して速度を緩めねば、呼吸の仕方もわからなくなりそうだった。
【ちからを望むのか】
極光が暗闇に咲く。
小さい。
なのに、存在感は圧倒的で、まるで神を目の前にしているような圧を感じる。
古い時代の存在だ。
伝説に語られるような、そんな特別な妖精だ。
それが、目の前にいるのだ。
自分は、そんな存在の支配領域に――取り込まれている? 招かれている?
「妖精……」
【『光の』フェアグリン――かつて人は、我をそう呼んでいた】
妖精が紡ぐ音は眩い光のようで、美しい。
「『光の』フェアグリン……俺は、ノウファムだ」
美しい気配は、頷いたように思われた。
俺は知っている。
この存在が、あの指輪――【覇者の指輪】を造ったのだ。
かつて、何人もの王を選んで人の土地を治めさせたのだ。
【心が割れている。歪んでいる。ノウファム――汝は壊れかけで、王にするには脆弱なのでは?】
「……!」
フェアグリンの声と共に、周囲にゆらりと陽炎めいた気配が揺らめく。
『俺はまだ心構えができていない。父がもっと長く国を治めてくれると思っていた。ゆっくり将来に備えればよいと思ってたんだ』
いつかの自分の声が聞こえる。
「ノウファム陛下。王国の太陽よ。終末より我らをおたすけください」
脚に縋りつくのは、無辜の民の影だ。
『俺はエーテルが生きていればそれでいい』
俺がエーテルを遠くから見つめている。
「ノウファム陛下。ロザニイルを抱くのです。そして陛下が世界を救う英雄となるのですよ」
――酷いことを言いながら、エーテルはカジャと手を取り合って俺に背を向けた。
「約束を忘れてはいけない、王よ。目の前の奇跡を喜ぶならば、我にも喜びをくれないといけない」
恐ろしい呪いの声がする。
『無理だ。だって、そなた。そなたの弟なんて、記憶が戻ったときには、もう死んでいる』
言い訳をする。
『ステントス。過去なんて忘れてしまえ』
そう願ってしまう。
「殿下。ノウファム殿下。お逃げください!」
俺をカジャの魔の手から逃そうと、大人たちが背中を見せる。
手を引かれる。
俺を守る者に囲まれて、幼い俺が逃される。
「殿下、貴方様は希望なのです。貴方様が生きておられるということが、その御命をお守りできたということが、彼らにとって……」
モイセスが語る声が、重い。
『……いやだ』
――そんなことは、言えない。
「ノウファム様が、成し遂げてくださると信じているのです」
「ノウファム殿下が正統な王として必ずや王国の民を導いてくださることでしょう」
「魔王を討つのは、英雄ノウファム様――」
赤毛の魔術師が笑っている。
「ノウファム陛下は、世界を救うのです」
『無理だ』
――そんなことは、言えない。
「お兄様」
エーテルが両腕を広げて、俺を待っている。
「ノウファム様、ノウファム様」
エーテルが呼んでいる。
……その瞳に映る者は、英雄であれ。
俺は静かに頷いた。
「すぐに行く」
英雄は――、
森妖精の吟遊詩人がいつか歌っていた詩が思い出される。
大陸中で喧伝された、勝手なイメージだ。
英雄ノウファムは、寡黙である。
その心は高潔で民想いで、優しく、勇気があり、揺らがぬ理想と志があり、その眼差しは千里を見通し――、
「なんでもできます」
子供みたいな声でエーテルが笑っている。
無垢で、無邪気で、夢見るように。
「僕のお兄様は、とっても強くて、なんでもわかっていて、奇跡みたいになんでもできちゃいます」
「この者は俺の聖杯だ」
「いいや、この者は俺の聖杯だ」
「エーテルは俺の弟だ」
「違う、恋人だ」
自分の声が連なって、わけがわからなくなってくる。
――壊れかけている。
【壊れかけている】
フェアグリンが笑っている。
『俺はエーテルを誰にも触れさせたくない』
『エーテル』
『エーテル……』
――壊れかけのこころに、妄執がある。
「大切なんだ。愛しいんだ。……やっと手に入れたんだ……」
駄々をこねる子供のような自分が、暗闇と極光の狭間で呟いた。
ふわり、と、どこかから風が吹いて、頬を柔らかに撫でていく。
『兄上! 正気に戻ってください……、ちからに呑み込まれ、妖精の傀儡王となっては、エーテルも悲しみます』
白い声がする。
一生懸命、黒くなろうとしていた弟だ。
俺は過去の時間を思い出し、自分の記憶として抱きしめた。
「……カジャ」
――弟を守ろうと思ったのだ。いつも、どの人生でも。記憶が戻る前の最初は同じだった。
『ノウファム。何をやってるんです』
生意気な声がする。
赤い声だ。俺の特別だ。
『へ、い、か……』
悪戯を仕掛けるみたいに、意地悪に囁く声が愛らしい。
――エーテル。
『僕の王様。起きて』
甘えるように言ってから、赤い声が不遜に命令する。
『起きなさい』
二度寝を叱るような温度で上から言われて、優しい体温が抱きしめてくれるのがわかる。
抱きしめられてキスされたのが感じられて、俺は自分の身体を思い出した。
手がある。脚がある。
『貴方って、いつも。……世話が焼けるんですから』
年下のくせに、俺を敬うことを忘れた魔術師の声だ。
――ああ、懐かしい。
――ああ、愛しい。
懐かしいと思う自分が、嫌ではない。
それもまた自分なのだと思えば、過去と現実の間の壁が取り払われて、何もかもがひとつに溶けていくようだった。
【王たらんとするならば、その強きこころを美しく響かせよ】
――光が囁いた。
きらきらと、さらさらと、光が俺に微笑んだ。
視界が鮮やかに現実を取り戻していく。
世界には、音が溢れていた。
戦いの音。風の音。砂の音。人の声。自分と誰かの呼吸の気配――、
世界には、匂いがあった。
大地と風と、愛しい匂いだ。
世界には、冷たさと温かさがあった。
皮膚は冷たい風に晒されて乾いていて、愛しい存在に体温を寄せられた部分があたたかかった。
「……、エー、テル……?」
夜だ。
幾度めの夜だろう。
失ったはずの温もりに名を呼べば、夢のような現実は生意気な魔術師の顔で微笑んだ。
「僕ですよ。ノウファム様……近くまで来てくださったのですね。僕は、待てなかったのでお迎えにきてしまいましたが」
甘えるように首に両腕がまわされて、ぎゅっと抱き着かれる。
背におろおろと手をやって、現実を確かめるように抱きしめれば、現実の感覚が強くなる。
「……すまない」
そっと呟く唇が愛しい唇に塞がれると、高鳴る心音と共に悪夢の終わりを告げる音が聞こえるような気がした。
疲労の影は暗くて、重い。
夜は悪夢に支配され、落ち着きをなくした心音と呼吸の中で容赦なく過ぎていく時間をずっと意識し続けていた。
エーテル。
海に攫われて、見失った愛しい存在。
掴もうとして、守ろうとして、手をすり抜けていった恐怖。探しても探しても姿が見えず、最悪の予想が頭にこびりついて離れない日々。消息を追って生存に歓び、同時にその居場所に肝が冷える。
僭王のハレム。奴隷の身分。――ロザニイルも共にいる。
その報告が齎されてから今まで幾夜が過ぎただろう。
夜も昼もなく淫蕩の限りを尽くす悪逆の僭王が、エーテルを犯す。そんな恐ろしい現実は覆すことができない。どれほど急いでも、時間は無慈悲に経過して昼の後に夜が訪れる。
今この瞬間にも僭王の手に泣かされ、苛まれているのか。つらい目に遭っているのか。俺に助けを求めているに違いない。俺を信じて待っているに違いない。
――そうだろうか?
俺を待っていてくれるだろうか?
ロザニイルと手を取り合い、かつてカジャとそうしたように逃げるのでは?
――疑うのか、俺は。
友と恋人を?
俺は、信じないのか。
――信じたい。
信じたい。
俺は、二人のどちらも大切に想っている。
助けにいくのだ。疑うことなどせず、ただただ助けにいくのだ。
一刻も早く。そう……時間をかけてはいられない。時間は待ってくれない。こうしている間にも、二人が苦しんでいるかもしれないのだ。
二人が俺を裏切るかもしれない――違う。二人は、俺を裏切らない。
思考がぐしゃぐしゃと乱れて、情緒が狂い暴れて、時が経てば経つほどわけがわからなくなっていく。
寝ても覚めても最悪の現実が続いて――……ようやく首都に手が届く距離に来て――そして今、暗闇にいる。
「ここは、どこだ? 俺は急いでいる。一刻の猶予も惜しい。俺を元の世界に戻せ」
全身の感覚が覚束ない。
前後左右、上下が判別できない。
自分の手を見ようとしても見えない。自分が立っているのか座っているのかもわからない。
ただ、暗闇の中にいることしかわからない――気が狂いそうな静寂の中、呼吸を繰り返す。吸って、吐いて。吸って、吐く。意識して速度を緩めねば、呼吸の仕方もわからなくなりそうだった。
【ちからを望むのか】
極光が暗闇に咲く。
小さい。
なのに、存在感は圧倒的で、まるで神を目の前にしているような圧を感じる。
古い時代の存在だ。
伝説に語られるような、そんな特別な妖精だ。
それが、目の前にいるのだ。
自分は、そんな存在の支配領域に――取り込まれている? 招かれている?
「妖精……」
【『光の』フェアグリン――かつて人は、我をそう呼んでいた】
妖精が紡ぐ音は眩い光のようで、美しい。
「『光の』フェアグリン……俺は、ノウファムだ」
美しい気配は、頷いたように思われた。
俺は知っている。
この存在が、あの指輪――【覇者の指輪】を造ったのだ。
かつて、何人もの王を選んで人の土地を治めさせたのだ。
【心が割れている。歪んでいる。ノウファム――汝は壊れかけで、王にするには脆弱なのでは?】
「……!」
フェアグリンの声と共に、周囲にゆらりと陽炎めいた気配が揺らめく。
『俺はまだ心構えができていない。父がもっと長く国を治めてくれると思っていた。ゆっくり将来に備えればよいと思ってたんだ』
いつかの自分の声が聞こえる。
「ノウファム陛下。王国の太陽よ。終末より我らをおたすけください」
脚に縋りつくのは、無辜の民の影だ。
『俺はエーテルが生きていればそれでいい』
俺がエーテルを遠くから見つめている。
「ノウファム陛下。ロザニイルを抱くのです。そして陛下が世界を救う英雄となるのですよ」
――酷いことを言いながら、エーテルはカジャと手を取り合って俺に背を向けた。
「約束を忘れてはいけない、王よ。目の前の奇跡を喜ぶならば、我にも喜びをくれないといけない」
恐ろしい呪いの声がする。
『無理だ。だって、そなた。そなたの弟なんて、記憶が戻ったときには、もう死んでいる』
言い訳をする。
『ステントス。過去なんて忘れてしまえ』
そう願ってしまう。
「殿下。ノウファム殿下。お逃げください!」
俺をカジャの魔の手から逃そうと、大人たちが背中を見せる。
手を引かれる。
俺を守る者に囲まれて、幼い俺が逃される。
「殿下、貴方様は希望なのです。貴方様が生きておられるということが、その御命をお守りできたということが、彼らにとって……」
モイセスが語る声が、重い。
『……いやだ』
――そんなことは、言えない。
「ノウファム様が、成し遂げてくださると信じているのです」
「ノウファム殿下が正統な王として必ずや王国の民を導いてくださることでしょう」
「魔王を討つのは、英雄ノウファム様――」
赤毛の魔術師が笑っている。
「ノウファム陛下は、世界を救うのです」
『無理だ』
――そんなことは、言えない。
「お兄様」
エーテルが両腕を広げて、俺を待っている。
「ノウファム様、ノウファム様」
エーテルが呼んでいる。
……その瞳に映る者は、英雄であれ。
俺は静かに頷いた。
「すぐに行く」
英雄は――、
森妖精の吟遊詩人がいつか歌っていた詩が思い出される。
大陸中で喧伝された、勝手なイメージだ。
英雄ノウファムは、寡黙である。
その心は高潔で民想いで、優しく、勇気があり、揺らがぬ理想と志があり、その眼差しは千里を見通し――、
「なんでもできます」
子供みたいな声でエーテルが笑っている。
無垢で、無邪気で、夢見るように。
「僕のお兄様は、とっても強くて、なんでもわかっていて、奇跡みたいになんでもできちゃいます」
「この者は俺の聖杯だ」
「いいや、この者は俺の聖杯だ」
「エーテルは俺の弟だ」
「違う、恋人だ」
自分の声が連なって、わけがわからなくなってくる。
――壊れかけている。
【壊れかけている】
フェアグリンが笑っている。
『俺はエーテルを誰にも触れさせたくない』
『エーテル』
『エーテル……』
――壊れかけのこころに、妄執がある。
「大切なんだ。愛しいんだ。……やっと手に入れたんだ……」
駄々をこねる子供のような自分が、暗闇と極光の狭間で呟いた。
ふわり、と、どこかから風が吹いて、頬を柔らかに撫でていく。
『兄上! 正気に戻ってください……、ちからに呑み込まれ、妖精の傀儡王となっては、エーテルも悲しみます』
白い声がする。
一生懸命、黒くなろうとしていた弟だ。
俺は過去の時間を思い出し、自分の記憶として抱きしめた。
「……カジャ」
――弟を守ろうと思ったのだ。いつも、どの人生でも。記憶が戻る前の最初は同じだった。
『ノウファム。何をやってるんです』
生意気な声がする。
赤い声だ。俺の特別だ。
『へ、い、か……』
悪戯を仕掛けるみたいに、意地悪に囁く声が愛らしい。
――エーテル。
『僕の王様。起きて』
甘えるように言ってから、赤い声が不遜に命令する。
『起きなさい』
二度寝を叱るような温度で上から言われて、優しい体温が抱きしめてくれるのがわかる。
抱きしめられてキスされたのが感じられて、俺は自分の身体を思い出した。
手がある。脚がある。
『貴方って、いつも。……世話が焼けるんですから』
年下のくせに、俺を敬うことを忘れた魔術師の声だ。
――ああ、懐かしい。
――ああ、愛しい。
懐かしいと思う自分が、嫌ではない。
それもまた自分なのだと思えば、過去と現実の間の壁が取り払われて、何もかもがひとつに溶けていくようだった。
【王たらんとするならば、その強きこころを美しく響かせよ】
――光が囁いた。
きらきらと、さらさらと、光が俺に微笑んだ。
視界が鮮やかに現実を取り戻していく。
世界には、音が溢れていた。
戦いの音。風の音。砂の音。人の声。自分と誰かの呼吸の気配――、
世界には、匂いがあった。
大地と風と、愛しい匂いだ。
世界には、冷たさと温かさがあった。
皮膚は冷たい風に晒されて乾いていて、愛しい存在に体温を寄せられた部分があたたかかった。
「……、エー、テル……?」
夜だ。
幾度めの夜だろう。
失ったはずの温もりに名を呼べば、夢のような現実は生意気な魔術師の顔で微笑んだ。
「僕ですよ。ノウファム様……近くまで来てくださったのですね。僕は、待てなかったのでお迎えにきてしまいましたが」
甘えるように首に両腕がまわされて、ぎゅっと抱き着かれる。
背におろおろと手をやって、現実を確かめるように抱きしめれば、現実の感覚が強くなる。
「……すまない」
そっと呟く唇が愛しい唇に塞がれると、高鳴る心音と共に悪夢の終わりを告げる音が聞こえるような気がした。
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