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五章、眠れる火竜と獅子王の剣
102、この者の生命が惜しければ退くがいい
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「セルズ国の勇士たちよ、臆することなかれ!」
「下山したかった者は張り切って腕を奮いなさい、これで下山できますよ」
ズハオとワゥランが声をあげ、戦士たちの哨戒が山を震わせる。割れるような大声量を個々人が放つのは、恐怖を振り切り勇気を奮い起こすため。
火竜はそんな獣人たちに身の毛もよだつような咆哮を放ち、今まさに決戦の火蓋が切られる――そんな野営地の片隅で、僕はノウファムを揺さぶっていた。
「で、殿下、殿下ぁ……っ?」
両手で掴む左右の肩はがっしりしていて、身体は重たい。軽く揺すって呼びかけると、言葉の体を成さない唸り声が洩れる。重たげに片目の瞼があがって、うつらうつらと眠たげに閉じ掛ける。とても眠そうだ。深夜帯は薬がちょうど効き頃なのだろう、この時間に深い眠りに導くための薬だもの。
「あっ、クレーバスの実。これ、目が覚めるんだっけ。殿下、こちらを」
僕はハッと思い出して薄紫の実を取り出した。
「うぅん……」
「火竜ですよ、火竜。緊急事態ですよ……むぐっ」
ノウファムの眉間にきゅっと皺が寄って、僕をぎゅーっと抱き寄せる。そして、反抗期の少年めいた刺々しい気配をのぼらせた。
「そなたは安眠妨害が趣味なのか。抱かないと言っておろうに」
不思議と懐かしさを感じる気配で言って、ノウファムは駄々っ子がむずがるように首を横に振った。
「いやだ……いやだ……エーテルの言うことは聞かない」
「ふぇっ」
あっ、これ寝惚けてる。
完全に寝惚けてる!
「お口を開けてください殿下、あーん。あーん?」
「またエーテルが俺に媚薬を盛ろうとしてる……」
「それは夢ですね殿下、僕そんなこと……多分したなぁ……っ? いっぱいしたんだろうなぁ……っ! でもそれは現在じゃなくてこの実は媚薬じゃないんですぅ!」
自分の罪を数えながらノウファムの口にクレーバスの実を押し込めば、すごく嫌そうながら咀嚼して嚥下する気配がある。
じれじれと見守っていれば、ノウファムはちょっとずつ意識を現実に醒ましていくようだった。
「騒がしいな……」
呟く声がぼんやりしている。
僕は意識して呼び方を選んだ。
「お兄様、火竜が来たんです……来たんだよ」
「ん……」
ふるふると首を振って、ノウファムは弟にするような温度感で僕の頭を撫でた。
そして、僕が見守る中をゆらりと立ち上がり、剣を抜いた。
「よかった。クレーバスの実が効いたみたいで……」
おぼつかなかった足取りが少しずつしっかりとしていくのを視て、僕は胸をなでおろした。
「全員動くな」
乱戦にノウファムの声が放たれる。
特に大声を振り絞るでもなく淡々と放たれた声は魔力の籠った鼓膜をビリビリさせるような大きさで、無視できない迫力があった。
「戦っている奴は止まれ」
魔力を籠めた威圧に、何人かが武器を落とす音が続く。
ズハオやモイセスは「それどころではない、これから決戦しようという時なのだぞ」「火竜が襲ってきたのです!」と叫び返して振り返り、絶句した。
「なっ!?」
全員が息を呑む。
その場に居合わせた全員の視線を一身に浴びて、ノウファムはチュエン爺に剣を突きつけていた。
驚愕の声に、底冷えのする隻眼が巡らさせる。
「この者の生命が惜しければ退くがいい」
隻眼は真っすぐに火竜を睨んでいた。
火竜は一瞬、身じろぎもせず隻眼を見つめ返した。
そして、身の内からマグマのように湧き上がる激情を煮詰めて爆発させたような恐ろしい雄叫びを迸らせ、全員の肝をゾッと冷やして、羽搏いた。
「ワッ……」
「うわああああ!!」
巨大な竜翼が巻き起こす暴風めいた風圧と、それに付随して飛散する激しい土煙や石礫。
悲鳴が湧いて、一瞬ののち――火竜は空に飛翔して、巣の方向へと去って行った。
「奴が飛んでいく……?」
「逃げて行ったのか?」
野営地に残された戦士たちがザワザワとしながら、ノウファムを視る。
ノウファムはチュエン爺を解放して、ずんずんとズハオに歩み寄った。足取りは確かだが、眦の辺りにちょっと疲労を思わせるような、気怠そうな気配もある。まだ眠いのか、それとも魔力を消耗しての疲労か。僕はソワソワとチュエン爺に駆け寄って、その背を摩った。
「大丈夫ですかっ……? その、今のは……」
たぶん、寝惚けたという理由での奇行ではないと思うのだが。そう思いたいのだが。
そんな思いでいっぱいになりながら僕はしどろもどろに謝った。
チュエン爺はびっくりしたみたいで、火竜が去って行った空をずっと見つめ続けていて、鼓動が速い。
「ズハオ殿」
「ノウファム殿下! 今のは、どういうことかッ!?」
決戦を邪魔された。火竜が去っていった――理解しがたい現実に若干殺気混じりに苛立ちながら疑問を呈するズハオに、ノウファムは片手を差し出した。
「それはこちらの台詞なのだが、ズハオ殿?」
その手はなんだ――言葉より雄弁にズハオの目が問いかけている。
視線が集中する中、ノウファムは泰然と言葉を連ねた。
「我が王国の諜報網に、【虎族が砂漠の国と王国に野心持ち東西で結託して挟撃しようと画策している】という情報が捉えられている。真であれば、遺憾であるな」
ズハオの虎の目がぎくりと瞠られた。
「我が弟、魔王カジャはまだそれを知らないが、知れば貴殿に並々ならぬ興味を示し、気紛れなる魔杖を貴殿に向けるであろう。場合によっては、貴殿だけでは済まないかもしれぬな」
獣人たちがズハオと砂漠の国の人たちを見て、王国勢へと視線を移す。
危険だ。
下手すると、「王国とはいずれ開戦するつもりだった。今この場で王国勢を討ち、カジャに王兄の首を送り届けて宣戦布告してやる」とか「ここに居る王国勢を全滅させて口封じしてしまえば済むことだ」なんて言われてもおかしくない。王国勢の間には痛いほどの緊張が漲り、みんなが互いを守るように集まり、防戦の構えを取った。
ピリピリとした空気の中、ノウファムは静かに声を響かせた。先ほどよりも控え目だが、魔力が籠められていて、無視できない存在感を放つ声だ。
「そなたらは先ほど俺に威圧されていたが、魔王は俺より遥かに強く、魔杖による術は千の兵を塵の如くあしらい蹂躙するという話は吟遊詩人も広く語るところである」
じろりと獣人たちを睥睨する隻眼は鋭く、野生の肉食獣が別の雄に自分が格上なのだと悟らせるような圧がある。
「……」
勇敢で恐れ知らずで好戦的なはずの獣人の戦士たちは、地面に落ちた剣と自分の手を見つめた。
そして、その原因である威圧を放ったノウファムを怖れるように視て尾を下げ、葛藤するように拳を握った。
ノウファムはそんな獣人の戦士たちにふっと圧を緩めて、気さくな声を寄せた。
「ところで、その情報は真であろうか? 俺は、貴殿らがかような計画をなさっているという情報を疑っているのだが」
「!」
ズハオはハッとした顔になり、ここぞとばかりに声をあげた。
「ノウファム殿下。我々虎族と砂漠の国の方々は、単に交易を通じて友好を深めていただけの仲。王国への野心などない。その情報は誤りだ、誤解であるぞ」
必死なズハオの声に合わせるように、虎族が縋るような視線を寄せる。
ノウファムは口の端を緩くもちあげて、爽やかに微笑んだ。
「そうか。いや、俺もそうではないかと思っていたのだ。疑ってすまなかった」
友好的に微笑んだノウファムは、差し出したままの手をアピールするように揺らして、視線をズハオの腰に移した。
そして、そこにある剣――【妖精殺し】を獲物を捉えたような眼差しで見つめて、言ったのだった。
「それはそうと、俺はこの剣が欲しい。譲ってくれないか」
「下山したかった者は張り切って腕を奮いなさい、これで下山できますよ」
ズハオとワゥランが声をあげ、戦士たちの哨戒が山を震わせる。割れるような大声量を個々人が放つのは、恐怖を振り切り勇気を奮い起こすため。
火竜はそんな獣人たちに身の毛もよだつような咆哮を放ち、今まさに決戦の火蓋が切られる――そんな野営地の片隅で、僕はノウファムを揺さぶっていた。
「で、殿下、殿下ぁ……っ?」
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「あっ、クレーバスの実。これ、目が覚めるんだっけ。殿下、こちらを」
僕はハッと思い出して薄紫の実を取り出した。
「うぅん……」
「火竜ですよ、火竜。緊急事態ですよ……むぐっ」
ノウファムの眉間にきゅっと皺が寄って、僕をぎゅーっと抱き寄せる。そして、反抗期の少年めいた刺々しい気配をのぼらせた。
「そなたは安眠妨害が趣味なのか。抱かないと言っておろうに」
不思議と懐かしさを感じる気配で言って、ノウファムは駄々っ子がむずがるように首を横に振った。
「いやだ……いやだ……エーテルの言うことは聞かない」
「ふぇっ」
あっ、これ寝惚けてる。
完全に寝惚けてる!
「お口を開けてください殿下、あーん。あーん?」
「またエーテルが俺に媚薬を盛ろうとしてる……」
「それは夢ですね殿下、僕そんなこと……多分したなぁ……っ? いっぱいしたんだろうなぁ……っ! でもそれは現在じゃなくてこの実は媚薬じゃないんですぅ!」
自分の罪を数えながらノウファムの口にクレーバスの実を押し込めば、すごく嫌そうながら咀嚼して嚥下する気配がある。
じれじれと見守っていれば、ノウファムはちょっとずつ意識を現実に醒ましていくようだった。
「騒がしいな……」
呟く声がぼんやりしている。
僕は意識して呼び方を選んだ。
「お兄様、火竜が来たんです……来たんだよ」
「ん……」
ふるふると首を振って、ノウファムは弟にするような温度感で僕の頭を撫でた。
そして、僕が見守る中をゆらりと立ち上がり、剣を抜いた。
「よかった。クレーバスの実が効いたみたいで……」
おぼつかなかった足取りが少しずつしっかりとしていくのを視て、僕は胸をなでおろした。
「全員動くな」
乱戦にノウファムの声が放たれる。
特に大声を振り絞るでもなく淡々と放たれた声は魔力の籠った鼓膜をビリビリさせるような大きさで、無視できない迫力があった。
「戦っている奴は止まれ」
魔力を籠めた威圧に、何人かが武器を落とす音が続く。
ズハオやモイセスは「それどころではない、これから決戦しようという時なのだぞ」「火竜が襲ってきたのです!」と叫び返して振り返り、絶句した。
「なっ!?」
全員が息を呑む。
その場に居合わせた全員の視線を一身に浴びて、ノウファムはチュエン爺に剣を突きつけていた。
驚愕の声に、底冷えのする隻眼が巡らさせる。
「この者の生命が惜しければ退くがいい」
隻眼は真っすぐに火竜を睨んでいた。
火竜は一瞬、身じろぎもせず隻眼を見つめ返した。
そして、身の内からマグマのように湧き上がる激情を煮詰めて爆発させたような恐ろしい雄叫びを迸らせ、全員の肝をゾッと冷やして、羽搏いた。
「ワッ……」
「うわああああ!!」
巨大な竜翼が巻き起こす暴風めいた風圧と、それに付随して飛散する激しい土煙や石礫。
悲鳴が湧いて、一瞬ののち――火竜は空に飛翔して、巣の方向へと去って行った。
「奴が飛んでいく……?」
「逃げて行ったのか?」
野営地に残された戦士たちがザワザワとしながら、ノウファムを視る。
ノウファムはチュエン爺を解放して、ずんずんとズハオに歩み寄った。足取りは確かだが、眦の辺りにちょっと疲労を思わせるような、気怠そうな気配もある。まだ眠いのか、それとも魔力を消耗しての疲労か。僕はソワソワとチュエン爺に駆け寄って、その背を摩った。
「大丈夫ですかっ……? その、今のは……」
たぶん、寝惚けたという理由での奇行ではないと思うのだが。そう思いたいのだが。
そんな思いでいっぱいになりながら僕はしどろもどろに謝った。
チュエン爺はびっくりしたみたいで、火竜が去って行った空をずっと見つめ続けていて、鼓動が速い。
「ズハオ殿」
「ノウファム殿下! 今のは、どういうことかッ!?」
決戦を邪魔された。火竜が去っていった――理解しがたい現実に若干殺気混じりに苛立ちながら疑問を呈するズハオに、ノウファムは片手を差し出した。
「それはこちらの台詞なのだが、ズハオ殿?」
その手はなんだ――言葉より雄弁にズハオの目が問いかけている。
視線が集中する中、ノウファムは泰然と言葉を連ねた。
「我が王国の諜報網に、【虎族が砂漠の国と王国に野心持ち東西で結託して挟撃しようと画策している】という情報が捉えられている。真であれば、遺憾であるな」
ズハオの虎の目がぎくりと瞠られた。
「我が弟、魔王カジャはまだそれを知らないが、知れば貴殿に並々ならぬ興味を示し、気紛れなる魔杖を貴殿に向けるであろう。場合によっては、貴殿だけでは済まないかもしれぬな」
獣人たちがズハオと砂漠の国の人たちを見て、王国勢へと視線を移す。
危険だ。
下手すると、「王国とはいずれ開戦するつもりだった。今この場で王国勢を討ち、カジャに王兄の首を送り届けて宣戦布告してやる」とか「ここに居る王国勢を全滅させて口封じしてしまえば済むことだ」なんて言われてもおかしくない。王国勢の間には痛いほどの緊張が漲り、みんなが互いを守るように集まり、防戦の構えを取った。
ピリピリとした空気の中、ノウファムは静かに声を響かせた。先ほどよりも控え目だが、魔力が籠められていて、無視できない存在感を放つ声だ。
「そなたらは先ほど俺に威圧されていたが、魔王は俺より遥かに強く、魔杖による術は千の兵を塵の如くあしらい蹂躙するという話は吟遊詩人も広く語るところである」
じろりと獣人たちを睥睨する隻眼は鋭く、野生の肉食獣が別の雄に自分が格上なのだと悟らせるような圧がある。
「……」
勇敢で恐れ知らずで好戦的なはずの獣人の戦士たちは、地面に落ちた剣と自分の手を見つめた。
そして、その原因である威圧を放ったノウファムを怖れるように視て尾を下げ、葛藤するように拳を握った。
ノウファムはそんな獣人の戦士たちにふっと圧を緩めて、気さくな声を寄せた。
「ところで、その情報は真であろうか? 俺は、貴殿らがかような計画をなさっているという情報を疑っているのだが」
「!」
ズハオはハッとした顔になり、ここぞとばかりに声をあげた。
「ノウファム殿下。我々虎族と砂漠の国の方々は、単に交易を通じて友好を深めていただけの仲。王国への野心などない。その情報は誤りだ、誤解であるぞ」
必死なズハオの声に合わせるように、虎族が縋るような視線を寄せる。
ノウファムは口の端を緩くもちあげて、爽やかに微笑んだ。
「そうか。いや、俺もそうではないかと思っていたのだ。疑ってすまなかった」
友好的に微笑んだノウファムは、差し出したままの手をアピールするように揺らして、視線をズハオの腰に移した。
そして、そこにある剣――【妖精殺し】を獲物を捉えたような眼差しで見つめて、言ったのだった。
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