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五章、眠れる火竜と獅子王の剣
98、四角関係なんですか?修羅場なんですか?
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翌朝目覚めた僕の身体はちょっと気怠いけど、つらくはなかった。
ノウファムが浄化や治癒の術を使ってくれたに違いない。
とろりと寝惚け眼で視線を上げると、ノウファムの整った顔がある。
眼を閉じていて、規則正しく気持ちよさそうな寝息を繰り返して、すっぽりと僕を抱きしめている。眠っている……。
一定のリズムの呼吸と、それにあわせて動く肩や胸が、僕に安心感を齎してくれる。
胸元には例の指輪が括られたネックレスがある。世界樹の泉で浄化された指輪は清かな煌めきを魅せていて、僕はその魅力的な輝きに少しだけ魅入った。
――以前と違い、『眠っている間に奪う』とか不埒な考えは浮かばなくなっていたけれど、気になるものは気になる。
「……エーテル?」
ぼんやりとした声がかけられる。
起こしてしまっただろうか。
二人っきりの空間で、僕はいつも距離感が迷子だ。
ノウファムは、僕が覚えていない僕を知っている。
僕は、自分の記憶が曖昧だ。
以前と全く同じ自分ではない。記憶がなくて、途切れてしまって……でも、胸の中にどうしようもない執着がある。
ずっと。ずっと。
「……お兄様」
以前の自分が呼ぶことのなかった呼び方をすると、ちょっと恥ずかしいようでもあり、特別な何かを自分だけが手に入れたような悦びもある。
僕に「兄と呼べ」と言うノウファムも、こんな気持ちなのだろうか。
「ん……」
目を閉じたまま、半分夢の中みたいなノウファムが、微かに微笑んだ。
そして、後頭部に大きな手がまわされて、髪の流れを整えるみたいに撫でられる。
「もう少し、このままで……」
微睡みに誘うように請われて、背中に手が落ちていって優しくぽんぽんと叩かれると、僕の身体が自然と眠りに引き寄せられていく。
あったかい。ぬくぬくで、すごく安心する――、
瞼がゆっくり降りて、すっぽりと身を包む体温の中、僕は優しい眠りに身をゆだねた。
ステントスは朝にはもういなくなっていた。
朝食の席で、ロザニイルとノウファムが当然のように隣に座る。
僕の手に汗が浮いて、不思議な緊張が胸を締め付けた。
ああ、テーブルの上を彩る花が綺麗。爽やかな匂いもいい。
白い花瓶に活けられた花は、中央が純白な白い花で、周囲をピンクや赤紫の花が彩っている。
隙間に見える黄緑の葉っぱが鮮やかだ――一、
「……よお、おはよう!」
ロザニイルの挨拶は明るかった。僕がおずおずと挨拶を返すと、いつものように笑ってくれた。
ノウファムは一瞬だけピリッと引きつくような気配を見せて、ロザニイルに頷いた。
「おはよう、ロザニイル」
ロザニイルの鮮やかな緑の眼が、まっすぐにノウファムを視る。
「これが美味い」
ロザニイルがテーブルに並ぶ明るい色をした木のトレイにある緑色のスープを薦めれば、ノウファムは銀の器にぽっこり収まったつるりとした紫色の卵を薦め返した。
「俺はこれが美味いと思う」
仲が良い感じだ。
二人は大丈夫そう、なのだろうか。
内心でホッとしながら果物をたっぷり乗せた格子模様のワッフルにナイフを滑らせる僕の眼の前に、スープ皿と卵の器が差し出される。
「ふぁっ?」
「エーテル、スープ飲めよ」
「エーテルは卵が好きなんだ」
視えない謎の火花が僕を挟んで散っている。
「どっちが美味い? スープだよなあ?」
「ロザニイルのスープは飲まなくていいぞ」
ああ、仲が悪そうな感じだ! これ、あんまり大丈夫じゃなさそうな感じだ!?
「あ、あぅ。あぅ……」
二人分の圧を感じながら、僕はテーブルの上にあったバターミルクパンケーキの皿を引き寄せて切り分けた。
「バターミルクパンケーキ! 僕のおすすめです。みんなで食べましょう、バターミルクパンケーキ!」
テーブルを囲む僕たちの外野で、アップルトンがいつものように防諜魔術で従者間トークに花を咲かせている。
「三角関係なんですか? 修羅場なんですか?」
「カジャ陛下をいれると四人という……」
「四角関係なんですか? 修羅場なんですか?」
「言い直すとは律儀ですなアップルトン殿。まあまあ、坊ちゃん方もお若いですから」
「殿下はシェアはせぬと仰せでしたが、さてはて」
――全部聞こえてるよっ!!
僕はツッコミを入れたい気持ちを押さえつつ食事を乗り切り、試練について打ち合わせのためワゥランの屋敷を再び訪れた。
「殿下、ズハオ殿が砂漠の国と手を結んでいること、情報共有しておかないといけないと思うのです」
僕が賢し気に進言すると、ノウファムは眼を細めた。たまに感じる「以前のエーテルもこんな感じだったな」と思ってそうな顔だ。
「それに、殿下だけがご存じな情報もできるだけ共有してくださったら、みんなが助かると思うのです……」
「……では、できるだけそのようにしよう」
僕がウンウンと頷くと、ノウファムは柔らかな笑みを浮かべた。
「お二人は仲が良くていらっしゃるのですね。なるほど、ハネムーン隊……」
ワゥランが花を浮かべたお茶を手に、年嵩の従者を呼びつけた。ハネムーン隊の名前が定着している事実に僕は力なく笑みを返すことしかできない。
「数代前まで見られた巫様と獅子王様を思い出しますな」
静かな声で呟くのがきこえて、僕が視線を向けると、年嵩のネコ族従者が壁際で懐かしむような気配をのぼらせている。
「チュエン爺は、巫様がまだ獣人を導いてくださっていた頃を知っている者なのです」
ワゥランはそう言ってチュエン爺を紹介してくれた。
「当日は、私が狩猟班を指揮します。王国の皆さんのサポート役にはチュエン爺をつけますから、王国の皆さんは安全な拠点で獲得した素材の活用班をお願いしてもよろしいでしょうか?」
僕たち王国勢は、どうやら素材の活用班となるらしい。
僕は【オルグ火山】での狩猟対象となっている火鳥や火蜥蜴に思いを馳せて、素材をどう活用しようかとちょっとワクワクした。
料理もいい。
魔法薬もいい。
魔石や毛を活用して杖を作るのもいい……、
考えを巡らせる頭に、ふわっと何かのビジョンが浮かぶ。
「……」
白昼夢のように浮かんだビジョンは、たぶん僕の記憶だ。
地図を手に、僕は東の火山に指を置いて、そこから何かが移動するみたいに指を移動させていった。
【火山が噴火したらしい。この地帯は全滅だな……】
記憶の中で、自分の声が沈痛な響きで災害を呟く。
視線の先、地図に記された文字は――【オルグ火山】。
「……」
「お兄様?」
僕は恐る恐る現在世界のノウファムと視線を合わせた。
「どうした、エーテル」
ノウファムは、とても落ち着いていて寛いでいる。
僕はその姿に大森林での彼を重ねて、不安になった。
「【オルグ火山】って、噴火したりしないでしょうか……?」
そーっとそーっと問いかけると、ノウファムはゆったりと頷いた。「なんだ、そんなことを心配しているのか」――そんな雰囲気で。
「しない」
「そ、そ、そうですか」
本当だろうか。
えっ、本当に大丈夫だろうか?
僕は自分が一瞬白昼夢みたいに地図を眺めて災害情報を呟く記憶をフラッシュバックさせたのだと告げた。
「それは夢だ、エーテル」
ノウファムは爽やかに笑った。
――それは、いつも僕が言ってる台詞だ、ノウファム……!
ノウファムが浄化や治癒の術を使ってくれたに違いない。
とろりと寝惚け眼で視線を上げると、ノウファムの整った顔がある。
眼を閉じていて、規則正しく気持ちよさそうな寝息を繰り返して、すっぽりと僕を抱きしめている。眠っている……。
一定のリズムの呼吸と、それにあわせて動く肩や胸が、僕に安心感を齎してくれる。
胸元には例の指輪が括られたネックレスがある。世界樹の泉で浄化された指輪は清かな煌めきを魅せていて、僕はその魅力的な輝きに少しだけ魅入った。
――以前と違い、『眠っている間に奪う』とか不埒な考えは浮かばなくなっていたけれど、気になるものは気になる。
「……エーテル?」
ぼんやりとした声がかけられる。
起こしてしまっただろうか。
二人っきりの空間で、僕はいつも距離感が迷子だ。
ノウファムは、僕が覚えていない僕を知っている。
僕は、自分の記憶が曖昧だ。
以前と全く同じ自分ではない。記憶がなくて、途切れてしまって……でも、胸の中にどうしようもない執着がある。
ずっと。ずっと。
「……お兄様」
以前の自分が呼ぶことのなかった呼び方をすると、ちょっと恥ずかしいようでもあり、特別な何かを自分だけが手に入れたような悦びもある。
僕に「兄と呼べ」と言うノウファムも、こんな気持ちなのだろうか。
「ん……」
目を閉じたまま、半分夢の中みたいなノウファムが、微かに微笑んだ。
そして、後頭部に大きな手がまわされて、髪の流れを整えるみたいに撫でられる。
「もう少し、このままで……」
微睡みに誘うように請われて、背中に手が落ちていって優しくぽんぽんと叩かれると、僕の身体が自然と眠りに引き寄せられていく。
あったかい。ぬくぬくで、すごく安心する――、
瞼がゆっくり降りて、すっぽりと身を包む体温の中、僕は優しい眠りに身をゆだねた。
ステントスは朝にはもういなくなっていた。
朝食の席で、ロザニイルとノウファムが当然のように隣に座る。
僕の手に汗が浮いて、不思議な緊張が胸を締め付けた。
ああ、テーブルの上を彩る花が綺麗。爽やかな匂いもいい。
白い花瓶に活けられた花は、中央が純白な白い花で、周囲をピンクや赤紫の花が彩っている。
隙間に見える黄緑の葉っぱが鮮やかだ――一、
「……よお、おはよう!」
ロザニイルの挨拶は明るかった。僕がおずおずと挨拶を返すと、いつものように笑ってくれた。
ノウファムは一瞬だけピリッと引きつくような気配を見せて、ロザニイルに頷いた。
「おはよう、ロザニイル」
ロザニイルの鮮やかな緑の眼が、まっすぐにノウファムを視る。
「これが美味い」
ロザニイルがテーブルに並ぶ明るい色をした木のトレイにある緑色のスープを薦めれば、ノウファムは銀の器にぽっこり収まったつるりとした紫色の卵を薦め返した。
「俺はこれが美味いと思う」
仲が良い感じだ。
二人は大丈夫そう、なのだろうか。
内心でホッとしながら果物をたっぷり乗せた格子模様のワッフルにナイフを滑らせる僕の眼の前に、スープ皿と卵の器が差し出される。
「ふぁっ?」
「エーテル、スープ飲めよ」
「エーテルは卵が好きなんだ」
視えない謎の火花が僕を挟んで散っている。
「どっちが美味い? スープだよなあ?」
「ロザニイルのスープは飲まなくていいぞ」
ああ、仲が悪そうな感じだ! これ、あんまり大丈夫じゃなさそうな感じだ!?
「あ、あぅ。あぅ……」
二人分の圧を感じながら、僕はテーブルの上にあったバターミルクパンケーキの皿を引き寄せて切り分けた。
「バターミルクパンケーキ! 僕のおすすめです。みんなで食べましょう、バターミルクパンケーキ!」
テーブルを囲む僕たちの外野で、アップルトンがいつものように防諜魔術で従者間トークに花を咲かせている。
「三角関係なんですか? 修羅場なんですか?」
「カジャ陛下をいれると四人という……」
「四角関係なんですか? 修羅場なんですか?」
「言い直すとは律儀ですなアップルトン殿。まあまあ、坊ちゃん方もお若いですから」
「殿下はシェアはせぬと仰せでしたが、さてはて」
――全部聞こえてるよっ!!
僕はツッコミを入れたい気持ちを押さえつつ食事を乗り切り、試練について打ち合わせのためワゥランの屋敷を再び訪れた。
「殿下、ズハオ殿が砂漠の国と手を結んでいること、情報共有しておかないといけないと思うのです」
僕が賢し気に進言すると、ノウファムは眼を細めた。たまに感じる「以前のエーテルもこんな感じだったな」と思ってそうな顔だ。
「それに、殿下だけがご存じな情報もできるだけ共有してくださったら、みんなが助かると思うのです……」
「……では、できるだけそのようにしよう」
僕がウンウンと頷くと、ノウファムは柔らかな笑みを浮かべた。
「お二人は仲が良くていらっしゃるのですね。なるほど、ハネムーン隊……」
ワゥランが花を浮かべたお茶を手に、年嵩の従者を呼びつけた。ハネムーン隊の名前が定着している事実に僕は力なく笑みを返すことしかできない。
「数代前まで見られた巫様と獅子王様を思い出しますな」
静かな声で呟くのがきこえて、僕が視線を向けると、年嵩のネコ族従者が壁際で懐かしむような気配をのぼらせている。
「チュエン爺は、巫様がまだ獣人を導いてくださっていた頃を知っている者なのです」
ワゥランはそう言ってチュエン爺を紹介してくれた。
「当日は、私が狩猟班を指揮します。王国の皆さんのサポート役にはチュエン爺をつけますから、王国の皆さんは安全な拠点で獲得した素材の活用班をお願いしてもよろしいでしょうか?」
僕たち王国勢は、どうやら素材の活用班となるらしい。
僕は【オルグ火山】での狩猟対象となっている火鳥や火蜥蜴に思いを馳せて、素材をどう活用しようかとちょっとワクワクした。
料理もいい。
魔法薬もいい。
魔石や毛を活用して杖を作るのもいい……、
考えを巡らせる頭に、ふわっと何かのビジョンが浮かぶ。
「……」
白昼夢のように浮かんだビジョンは、たぶん僕の記憶だ。
地図を手に、僕は東の火山に指を置いて、そこから何かが移動するみたいに指を移動させていった。
【火山が噴火したらしい。この地帯は全滅だな……】
記憶の中で、自分の声が沈痛な響きで災害を呟く。
視線の先、地図に記された文字は――【オルグ火山】。
「……」
「お兄様?」
僕は恐る恐る現在世界のノウファムと視線を合わせた。
「どうした、エーテル」
ノウファムは、とても落ち着いていて寛いでいる。
僕はその姿に大森林での彼を重ねて、不安になった。
「【オルグ火山】って、噴火したりしないでしょうか……?」
そーっとそーっと問いかけると、ノウファムはゆったりと頷いた。「なんだ、そんなことを心配しているのか」――そんな雰囲気で。
「しない」
「そ、そ、そうですか」
本当だろうか。
えっ、本当に大丈夫だろうか?
僕は自分が一瞬白昼夢みたいに地図を眺めて災害情報を呟く記憶をフラッシュバックさせたのだと告げた。
「それは夢だ、エーテル」
ノウファムは爽やかに笑った。
――それは、いつも僕が言ってる台詞だ、ノウファム……!
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