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三章、悪役の流儀
46、仲良く楽しむイドロマ…ジャグジー(軽☆)
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「仲良く楽しむ……か」
魔術で身を清めながら、ノウファムはバスタブを半眼で見つめて気の進まない様子を見せた。
「お、お兄様は、お風呂があまり好きではないですか」
そういえばカンタータでも入っていなかった――そう思い出して言えば、ノウファムは控えめに頷いた。
「昔ちょっとな」
何かは知らないが、嫌な思い出があるらしい。
「とはいえ、入るか」
僕の隣で裸体になるノウファムは、着込んでいても体格の良さがはっきりとわかっていたが、脱ぐと筋肉の隆々とした身体付きや、過去に負った傷痕みたいなものが目を惹き付ける。
「……」
股間に無視できないモノが視えて、僕は眼を逸らした。
見てはいけない感じの、なんだか凄く大きなモノがあった。
勃起していた――、
「お……お兄様」
見ないフリをしたほうがいいのではないか。
気付かなかったフリをするべきではないかっ?
そんな葛藤を胸に、僕はもじもじと言葉をかけた。
「お兄様も、すっきりなさったらいいと思うのですが」
「ん……お前の魔導具を取ってからにする」
ノウファムはそう言って、熱い吐息をついた。
個室に反響する吐息交じりの声が凄絶な色香みたいなものを漂わせて聞こえて、僕の胸の内側で心臓がバクバクと騒ぐ。
「は……ぁっ」
バスタブに浸かると、途中までは温かなお湯が全身の強張った筋肉をほぐしてくれるようで、ホッとした。
達したばかりなのも手伝って、くたりと全身が弛緩して――けれど、魔導具に苛まれたままの胸粒が熱に浸かり、泡に擦られて、ビクッビクッと刺激が走る。
「ア……」
下から湧く泡が、湯の流れが、つらい。
「あ、ア、これ、痛……っ、お兄様……っ」
一緒に浸かるノウファムに縋りつくと、腹にそそり立つ剛直が触れる感触がある。昂りに触れてしまった瞬間、動揺が互いの間に駆け抜けた。
「っ、え、エーテル」
つらそうな声を耳にすると、腰のあたりがじんじんと痺れる。腹の内側で熱が跳ねる。
さっき達したばかりなのに、また高まってくる――泡が煽るように下から湧いて、刺激を繰り返している。
しゅわしゅわと湧く水泡が、足の指をくすぐる。
脚の外側を、内側を、ぽこぽこと叩いて上に駆けていく。
尻をくすぐり、過ぎて。また次の泡が微弱なノックをする。皮膚を撫でていく。
「は……っ」
僕は、淫乱なのだろうか。
僕の心の中が困惑でいっぱいになる。自己嫌悪みたいなものが生まれる。恥ずかしい。けれど、止められない。我慢できない。
ゆるく脚の間がまたきざしていて、腰を揺らすとノウファムのそれと擦れて、びりびりとした快楽を生む。
「お……兄、さ、ま……」
ハァッと息をついて腰を揺らしたら、また二つが擦れて、お湯の中でぬめる感触が気持ちいい。
「ぁ……、い、悦い……っ」
ノウファムの大きな手が思わずといった気配で僕の腰をつかんでから、もどかしげに腰を撫でる。
それが、凄く気持ちいい。
「ん、ん……っ、きもちい……っ」
背をのけぞらせて善がると、ノウファムがふうっと息を繰り返すのが獣めいて聞こえた。
興奮の気配が感じられて、僕の脳に不思議な感情が生まれる。
――ノウファムが欲情して、気持ちよさそうにしている。
それが、僕を昂らせる。
「いい、ですね……っ、お兄、様?」
心臓と呼吸と体温が生々しく感じられる。
身体のあちこちが熱くて、溶けてしまいそうだった。胸で絶えず主張する痛みが腰に甘ったるい痺れを溜める何よりの原因だと思い出して、僕はそこに手を伸ばした。
「こ、これ……そろそろ、外して……っ」
触れると、それだけで強すぎる刺激が走る。
外そうとする手が震えて、うまく外せない。
「……いい、でしょうか」
うるうると潤む目で請うように顔を見れば、ノウファムが情欲に染まった眼で頷いて手を重ねる。
「ああ」
両側にまわされたノウファムの手が乳首を挟む魔導具をきゅっと摘まむと、痛みだか快感だかわからないほど強烈なビリビリッとした刺激が奔る。
くいっと引っ張るようにして一気に両方が外されると、凄まじい快楽がゾワッと湧いて、僕の脳裏で快感が爆ぜた。
「ひ、ア――!!」
見開いた眼からぽろぽろと涙が落ちる。
背を大きくのけ反らせて、気付けば僕はまた精を放っていた。
魔術で身を清めながら、ノウファムはバスタブを半眼で見つめて気の進まない様子を見せた。
「お、お兄様は、お風呂があまり好きではないですか」
そういえばカンタータでも入っていなかった――そう思い出して言えば、ノウファムは控えめに頷いた。
「昔ちょっとな」
何かは知らないが、嫌な思い出があるらしい。
「とはいえ、入るか」
僕の隣で裸体になるノウファムは、着込んでいても体格の良さがはっきりとわかっていたが、脱ぐと筋肉の隆々とした身体付きや、過去に負った傷痕みたいなものが目を惹き付ける。
「……」
股間に無視できないモノが視えて、僕は眼を逸らした。
見てはいけない感じの、なんだか凄く大きなモノがあった。
勃起していた――、
「お……お兄様」
見ないフリをしたほうがいいのではないか。
気付かなかったフリをするべきではないかっ?
そんな葛藤を胸に、僕はもじもじと言葉をかけた。
「お兄様も、すっきりなさったらいいと思うのですが」
「ん……お前の魔導具を取ってからにする」
ノウファムはそう言って、熱い吐息をついた。
個室に反響する吐息交じりの声が凄絶な色香みたいなものを漂わせて聞こえて、僕の胸の内側で心臓がバクバクと騒ぐ。
「は……ぁっ」
バスタブに浸かると、途中までは温かなお湯が全身の強張った筋肉をほぐしてくれるようで、ホッとした。
達したばかりなのも手伝って、くたりと全身が弛緩して――けれど、魔導具に苛まれたままの胸粒が熱に浸かり、泡に擦られて、ビクッビクッと刺激が走る。
「ア……」
下から湧く泡が、湯の流れが、つらい。
「あ、ア、これ、痛……っ、お兄様……っ」
一緒に浸かるノウファムに縋りつくと、腹にそそり立つ剛直が触れる感触がある。昂りに触れてしまった瞬間、動揺が互いの間に駆け抜けた。
「っ、え、エーテル」
つらそうな声を耳にすると、腰のあたりがじんじんと痺れる。腹の内側で熱が跳ねる。
さっき達したばかりなのに、また高まってくる――泡が煽るように下から湧いて、刺激を繰り返している。
しゅわしゅわと湧く水泡が、足の指をくすぐる。
脚の外側を、内側を、ぽこぽこと叩いて上に駆けていく。
尻をくすぐり、過ぎて。また次の泡が微弱なノックをする。皮膚を撫でていく。
「は……っ」
僕は、淫乱なのだろうか。
僕の心の中が困惑でいっぱいになる。自己嫌悪みたいなものが生まれる。恥ずかしい。けれど、止められない。我慢できない。
ゆるく脚の間がまたきざしていて、腰を揺らすとノウファムのそれと擦れて、びりびりとした快楽を生む。
「お……兄、さ、ま……」
ハァッと息をついて腰を揺らしたら、また二つが擦れて、お湯の中でぬめる感触が気持ちいい。
「ぁ……、い、悦い……っ」
ノウファムの大きな手が思わずといった気配で僕の腰をつかんでから、もどかしげに腰を撫でる。
それが、凄く気持ちいい。
「ん、ん……っ、きもちい……っ」
背をのけぞらせて善がると、ノウファムがふうっと息を繰り返すのが獣めいて聞こえた。
興奮の気配が感じられて、僕の脳に不思議な感情が生まれる。
――ノウファムが欲情して、気持ちよさそうにしている。
それが、僕を昂らせる。
「いい、ですね……っ、お兄、様?」
心臓と呼吸と体温が生々しく感じられる。
身体のあちこちが熱くて、溶けてしまいそうだった。胸で絶えず主張する痛みが腰に甘ったるい痺れを溜める何よりの原因だと思い出して、僕はそこに手を伸ばした。
「こ、これ……そろそろ、外して……っ」
触れると、それだけで強すぎる刺激が走る。
外そうとする手が震えて、うまく外せない。
「……いい、でしょうか」
うるうると潤む目で請うように顔を見れば、ノウファムが情欲に染まった眼で頷いて手を重ねる。
「ああ」
両側にまわされたノウファムの手が乳首を挟む魔導具をきゅっと摘まむと、痛みだか快感だかわからないほど強烈なビリビリッとした刺激が奔る。
くいっと引っ張るようにして一気に両方が外されると、凄まじい快楽がゾワッと湧いて、僕の脳裏で快感が爆ぜた。
「ひ、ア――!!」
見開いた眼からぽろぽろと涙が落ちる。
背を大きくのけ反らせて、気付けば僕はまた精を放っていた。
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