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第一章 建国前夜編
22話 依頼発生
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人と戦うってことは殺してしまう可能性があるってことだ、平和な日本で生きてた俺にそんなことできると思えない。
ヒトツメはあくまでモンスターの要素が大きかったから戦えただけだ。
ゴブリンが相手でも躊躇する可能性が高いと思うくらい人型の種族との戦闘は厳しく感じる。
でも、俺が参加を断ればカインはその依頼を受けられない。
掌握スキルが発動した以上、俺の選択はいずれにしても参加する方に動いていくはずだ。
あまり寝付けないまま朝を迎え、天井をぼんやりと眺めながら頭の中でグルグルと依頼についてまとまらない考えが回っていく。
腹減ったな…、喉も乾いた。
考えていても埒があかないし、一旦食堂に行こう。
食堂に行くと、カインが既に朝食を食べているところだった。
「よお、寝れなかったのか?目の下の隈がやばいぞ。」
俺の顔を見るなりカインは言う。
ほとんど寝れてないのは事実だ、ずっと堂々巡りを繰り返して結局考えもまとめられなかった。
「あのあと俺も考えたんだけど、初めての依頼で戦争参加ってのも重たいだろうから、今回はパーティメンバーとして参加するだけで戦闘には参加しないってことでどうだ?」
カインも考えてくれていたらしくて妥協案を提案してくる。
「そんなことが許されるのか?」
「後方支援に回してもらうように言えばな。いずれにしても今回のドラグーンは少数だし、予備隊の編成も考えると半分くらいは戦闘に参加しないんじゃ無いか?」
そう言うもんなのか。
先頭に直接的に関わらないんであればありなのかもしれない。
多少グロいのは対人戦に比べれば我慢できるか…?
「そういうことなら参加してもいい。悪いな、気を使わせて。」
ガチャ
「カインはいるか?」
俺がカインに返事をした直後、玄関のドアが開いて傭兵風の男が入ってきた。
「おう、どうした。」
カインが返事をする。
「城塞都市から朝一番の便で依頼が届いた!例の殲滅戦の噂は本当だったみたいだ。高ランク者のみ事前説明を行うから、ギルドに来てくれてと指示だ。準備ができ次第きてくれ!」
男はそう言って急いで琥珀亭を出て行った。
どうやら他にも伝えに行くようだ。
「よし、じゃあ早いとこギルドに向かうか。ちなみにタケルもC級待遇で高ランク扱いになるから行く必要があるぞ。」
素知らぬ顔で朝食を食べていた俺にカインは言った。
「C級で高ランク扱いになるのか?てかそもそもカインって何級なんだ?」
「あー、その辺について話してなかったよな。俺はB級だよ。全登録傭兵中上位10%くらいがB級なんだ。C級は15%くらいだったかな?ちなみにグロウのおっさんはA級で3%いないくらいなはずだ。S級に至っては実在するのかすら怪しい。」
へー、じゃあ残りの70%くらいはDからF級ってことか。
俺はなるほどと返事をして急いで朝食をかき込んだ。
てかカイン実はB級なのか。
結構能力も高いのか?
鑑定で調べようにもどうやら同種族、又は上位の種族の鑑定は名前くらいしか見えないみたいで、街に入ってから片っ端から鑑定してみたが亜人しか詳細を見れなかった。
流し込むように水を一杯飲み、俺も席を立って琥珀亭をカインと出た。
ギルドに向かう道中、カインからこの後の段取りについて説明を受ける。
ギルド到着後は高ランク者の配置を決定して、作戦概要の説明を受けるみたいだ。
ほとんどの高ランク者は前線に配備されることになるらしく、ギルドの人間にはカインから俺の後方支援配備の依頼をしてもらうことになった。
そこで認められなかった場合は、今回の作戦を一緒に辞退しようと言ってくれた。
ヒトツメはあくまでモンスターの要素が大きかったから戦えただけだ。
ゴブリンが相手でも躊躇する可能性が高いと思うくらい人型の種族との戦闘は厳しく感じる。
でも、俺が参加を断ればカインはその依頼を受けられない。
掌握スキルが発動した以上、俺の選択はいずれにしても参加する方に動いていくはずだ。
あまり寝付けないまま朝を迎え、天井をぼんやりと眺めながら頭の中でグルグルと依頼についてまとまらない考えが回っていく。
腹減ったな…、喉も乾いた。
考えていても埒があかないし、一旦食堂に行こう。
食堂に行くと、カインが既に朝食を食べているところだった。
「よお、寝れなかったのか?目の下の隈がやばいぞ。」
俺の顔を見るなりカインは言う。
ほとんど寝れてないのは事実だ、ずっと堂々巡りを繰り返して結局考えもまとめられなかった。
「あのあと俺も考えたんだけど、初めての依頼で戦争参加ってのも重たいだろうから、今回はパーティメンバーとして参加するだけで戦闘には参加しないってことでどうだ?」
カインも考えてくれていたらしくて妥協案を提案してくる。
「そんなことが許されるのか?」
「後方支援に回してもらうように言えばな。いずれにしても今回のドラグーンは少数だし、予備隊の編成も考えると半分くらいは戦闘に参加しないんじゃ無いか?」
そう言うもんなのか。
先頭に直接的に関わらないんであればありなのかもしれない。
多少グロいのは対人戦に比べれば我慢できるか…?
「そういうことなら参加してもいい。悪いな、気を使わせて。」
ガチャ
「カインはいるか?」
俺がカインに返事をした直後、玄関のドアが開いて傭兵風の男が入ってきた。
「おう、どうした。」
カインが返事をする。
「城塞都市から朝一番の便で依頼が届いた!例の殲滅戦の噂は本当だったみたいだ。高ランク者のみ事前説明を行うから、ギルドに来てくれてと指示だ。準備ができ次第きてくれ!」
男はそう言って急いで琥珀亭を出て行った。
どうやら他にも伝えに行くようだ。
「よし、じゃあ早いとこギルドに向かうか。ちなみにタケルもC級待遇で高ランク扱いになるから行く必要があるぞ。」
素知らぬ顔で朝食を食べていた俺にカインは言った。
「C級で高ランク扱いになるのか?てかそもそもカインって何級なんだ?」
「あー、その辺について話してなかったよな。俺はB級だよ。全登録傭兵中上位10%くらいがB級なんだ。C級は15%くらいだったかな?ちなみにグロウのおっさんはA級で3%いないくらいなはずだ。S級に至っては実在するのかすら怪しい。」
へー、じゃあ残りの70%くらいはDからF級ってことか。
俺はなるほどと返事をして急いで朝食をかき込んだ。
てかカイン実はB級なのか。
結構能力も高いのか?
鑑定で調べようにもどうやら同種族、又は上位の種族の鑑定は名前くらいしか見えないみたいで、街に入ってから片っ端から鑑定してみたが亜人しか詳細を見れなかった。
流し込むように水を一杯飲み、俺も席を立って琥珀亭をカインと出た。
ギルドに向かう道中、カインからこの後の段取りについて説明を受ける。
ギルド到着後は高ランク者の配置を決定して、作戦概要の説明を受けるみたいだ。
ほとんどの高ランク者は前線に配備されることになるらしく、ギルドの人間にはカインから俺の後方支援配備の依頼をしてもらうことになった。
そこで認められなかった場合は、今回の作戦を一緒に辞退しようと言ってくれた。
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