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第一章 建国前夜編
20話 傭兵登録
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早速始める、と言ったグロウが立った場所は、ステージの横に転がっている器具の前だった。
しかもそれを持ち上げるのが試験?
てかそれってただの重量挙げじゃないか。
「模擬戦で能力を見るとかじゃないのか?」
「A級の俺と模擬戦したところで能力差がありすぎて何も測ることができん。さっきも言った通り基礎能力を確認する試験だ。」
なんだ、本当に言葉通りだったのか。
これなら俺でもなんとかなる気がする。
地球人の方がそもそも能力が高いと神様も言ってたしな。
説明を改めて聞き、言われたように重量挙げを行っていく。
重りを増やしていき、限界まできたらそれを申告した。
その後も、まるで体育の授業のようなことをやらされていく。
垂直跳びや、反復横跳び、砲丸投げのようなこと。
なんだこれ。と思っているとそれっぽいものも出てきた。
飛んでくるボールを一歩も動くことなくかわし続けるというものと、そのあとは木剣を全力で指定された器具に叩きつけるということを行って試験は終了した。
少し渋い顔をしながら、グロウは手に持った書類に何かを記入している。
「やはりレベルに対して基礎能力が高すぎるな。書類を見て疑ったが、内容は事実らしいな。」
書類から顔を上げて俺を見ながらグロウが言う。
「現段階でもC級の能力値はあるうえに、私と同じレベルまで上がったとした場合倍以上の能力差が生まれそうだ。久々の天才だな。」
よかった。
比較対象がいないからどうなのかわからなかったが、試験の結果は問題なさそうだ。
やっぱり神様が言ってたのは本当だったのか。
そのままその場で今後のことや規則などの説明が行われて、無事傭兵登録ができることになった。
その際にさっきから気になっていたランクについて聞いたところ、FからSまでランクがあり、基本的にはFランクから始まるらしい。
このランクはそもそもの強さと貢献値で上がっていくらしく、どんなに強くても貢献していない、すごい貢献しているが戦闘が弱い、など偏りがあった場合はなかなか上がらないらしい。
「あとは何か確認しておきたいことはないか?」
「いや、あとは大丈夫だ。」
まあ分からないことがあったらカインにでも聞こうと思いそう答えた。
「では、これで登録は終了だ。」
そうグロウが言う。
じゃあカインのところに戻って結果でも報告するか。
「おつかれさん。試験のことすっかり忘れちまってた、悪かったな。で、試験はどうだった?」
カインが広間に戻った俺に気づくなり少し気まずそうにしながら聞いてきた。
「試験は無事合格、F級スタートだがC級待遇特別許可を出すって言ってたぞ。」
「特別許可付きだって?珍しいな、グロウのおっさんが特別許可を出すなんて。それだけタケルの成績が良かったってことか?」
少し驚いたようにカインは言った。
試験後のグロウの説明によると、待遇特別許可っていうのは、登録時は皆F級でスタートで登録をしないといけない中で、それ以上の能力があるものに関して見合った依頼を受けれるようにするための制度らしい。
「まあ心配はしてなかったけど、登録が無事済んで良かったよ。来る時に話した大きな依頼に関しての説明もしたいし、一旦宿に戻ろうか。」
「ああ、わかった、そうしよう。」
傭兵ギルドへ来ている依頼を一度確認してみたかったが、朝から街を見て回った上にさっきの体力テストで疲れたのでカインの提案に乗ることにした。
ギルドの外に出ると、もう日が傾き始めていた。
しかもそれを持ち上げるのが試験?
てかそれってただの重量挙げじゃないか。
「模擬戦で能力を見るとかじゃないのか?」
「A級の俺と模擬戦したところで能力差がありすぎて何も測ることができん。さっきも言った通り基礎能力を確認する試験だ。」
なんだ、本当に言葉通りだったのか。
これなら俺でもなんとかなる気がする。
地球人の方がそもそも能力が高いと神様も言ってたしな。
説明を改めて聞き、言われたように重量挙げを行っていく。
重りを増やしていき、限界まできたらそれを申告した。
その後も、まるで体育の授業のようなことをやらされていく。
垂直跳びや、反復横跳び、砲丸投げのようなこと。
なんだこれ。と思っているとそれっぽいものも出てきた。
飛んでくるボールを一歩も動くことなくかわし続けるというものと、そのあとは木剣を全力で指定された器具に叩きつけるということを行って試験は終了した。
少し渋い顔をしながら、グロウは手に持った書類に何かを記入している。
「やはりレベルに対して基礎能力が高すぎるな。書類を見て疑ったが、内容は事実らしいな。」
書類から顔を上げて俺を見ながらグロウが言う。
「現段階でもC級の能力値はあるうえに、私と同じレベルまで上がったとした場合倍以上の能力差が生まれそうだ。久々の天才だな。」
よかった。
比較対象がいないからどうなのかわからなかったが、試験の結果は問題なさそうだ。
やっぱり神様が言ってたのは本当だったのか。
そのままその場で今後のことや規則などの説明が行われて、無事傭兵登録ができることになった。
その際にさっきから気になっていたランクについて聞いたところ、FからSまでランクがあり、基本的にはFランクから始まるらしい。
このランクはそもそもの強さと貢献値で上がっていくらしく、どんなに強くても貢献していない、すごい貢献しているが戦闘が弱い、など偏りがあった場合はなかなか上がらないらしい。
「あとは何か確認しておきたいことはないか?」
「いや、あとは大丈夫だ。」
まあ分からないことがあったらカインにでも聞こうと思いそう答えた。
「では、これで登録は終了だ。」
そうグロウが言う。
じゃあカインのところに戻って結果でも報告するか。
「おつかれさん。試験のことすっかり忘れちまってた、悪かったな。で、試験はどうだった?」
カインが広間に戻った俺に気づくなり少し気まずそうにしながら聞いてきた。
「試験は無事合格、F級スタートだがC級待遇特別許可を出すって言ってたぞ。」
「特別許可付きだって?珍しいな、グロウのおっさんが特別許可を出すなんて。それだけタケルの成績が良かったってことか?」
少し驚いたようにカインは言った。
試験後のグロウの説明によると、待遇特別許可っていうのは、登録時は皆F級でスタートで登録をしないといけない中で、それ以上の能力があるものに関して見合った依頼を受けれるようにするための制度らしい。
「まあ心配はしてなかったけど、登録が無事済んで良かったよ。来る時に話した大きな依頼に関しての説明もしたいし、一旦宿に戻ろうか。」
「ああ、わかった、そうしよう。」
傭兵ギルドへ来ている依頼を一度確認してみたかったが、朝から街を見て回った上にさっきの体力テストで疲れたのでカインの提案に乗ることにした。
ギルドの外に出ると、もう日が傾き始めていた。
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