39 / 85
一章
向かうのはそっち?
しおりを挟む
「私…卑怯なんです。だから…課長が謝る必要なんて…」
そこまで言うのが限界だった。それ以上言うと、きっと泣いてしまう。でも、この場で泣く事だけはしたくなかった花耶は、唇を噛んでその生理現象をやり過ごそうとした。
と、唇に柔らかいものの感触を感じて花耶はびっくりして視線を前に向けると、そこには自分を覗き込むようにして見つめる奥野がいた。唇に触れているのは…奥野の指らしかった。
「噛むと傷つくから」
そう言って指の腹で唇を撫でられて、花耶は硬直してしまった。前も似たようなことがあったと思い出すと、顔の真ん中に急速に熱が集まってくるのを感じた。てっきり呆れるか、気分を害するだろうと思っていた花耶は、奥野の行動が予測範囲外で戸惑った。もっとも、奥野は花耶にとってはいつだって予測不可能なのだが…
「あ、あの…」
「ん?」
唇に指が残っている状態で話すのは何だか酷く恥ずかしくてやめて欲しいのですが…と思うのだが、奥野が気にする風もなかった。というか、なぜか機嫌がよくなっている気がする…
「あの…呆れたり…しないんですか?」
「呆れる?なんで?」
「何でって…だって…私…」
奥野には仕事に影響が出ると困るから我慢していたと言っていたのに、実際はそうでなかったし、それなりに楽しんでいたんだと言ったのだから、ここは呆れるか、なんだこいつは…と思うところではないのだろうか?なのに、この奥野の態度はどういう事だろう…
「ああ、それこそ呆れるなんてあり得ないぞ。花耶にとって俺との時間は苦痛しかなかったのかと思っていたが…そうじゃなかった時間もあったのなら、俺としては嬉しいんだが…」
「え?」
「何だ、違うのか?」
「い、いえ…そういう訳じゃ…ない、です、けど…」
「だろう?だったらまだチャンスはあるって事だろう?」
「はぁ?」
今度こそ花耶は盛大に声を上げた。今までの会話の流れでどこをどうしたらそうなるのか…ここは互いに謝罪して終わるシーンではないだろうか…何でこの人は一々花耶とは逆の一方向に向かっていくのだろう…
「最初に全力で口説くって言ったし、俺は諦めるなんてまだ言ってないぞ。勿論、花耶が許してくれるのが前提だが。だが、簡単に諦められるなら、社内の部下になんか手を出さないから」
「いえ…でも…」
「それに、病室でも俺から離れないように必死だっただろう?あれはそれだけ信用されているのだと思ったのだが…」
違うのか?と無駄に綺麗な顔に確信めいたものを滲ませて言われてしまい、花耶は言葉を失った。病室での自分の恥ずかしすぎる失態を思い出して、一気に羞恥心が高まる。もし一人だったら、転げまわって悶えたかもしれないし、いっそあの時の自分は消して欲しいと叫んだかもしれない…いや、むしろ今すぐ消えたい…消させて欲しい…
「それに、この部屋に隠れていたのは、ここが花耶にとって一番安全だと思ったからだろう?」
重ねてそう言われてしまった花耶の精神は、既に瀕死だった。寝室は悪い思い出しかない筈なのに、そこを一番安全だと思っていたと奥野は思っているのだ。それはつまり…いやいや、それ以上考えたらだめだと思って花耶は思考を止めようとした。
「こ、この部屋を選んだのは…ベッドの寝心地がいいのと、被れるシーツがあったからで…」
「このベッドが気に入ったのか?」
「え、その、気に入ったのは寝心地ですから!」
「でも、ベッドの上にはいなかったじゃないか?」
そう言われてしまい花耶はぐうの音も出ず、奥野はそれはそれは嬉しそうに花耶を見ていた。なんだろう、この確信犯的な物言いは…絶対に何かを誤解、いや自分のいい様に解釈している気がして、でもそれを聞くのもまずい気がして花耶は口をつぐんだ。おかしい…なんでこんな方向に向かっているのか…花耶が釈然としないものを感じていると、奥野が心配しなくてもこのベッドは花耶専用だから、と言ったため、花耶はとうとう気力ゲージが枯渇した気がした。
「調子に乗り過ぎた…悪かった…」
そう言って奥野は、花耶の枕元で謝りながら甲斐甲斐しく世話をしていた。もとより安静を医師から厳命されていた花耶だったが、あの後熱が上がっている事がわかり、奥野が慌てたのは言うまでもない。花耶がどうしてもと奥野との話し合いを強行したのはよかったが、思いがけない展開に花耶の精神が付いて行けず、結果元々底だった体力まで切れてしまったのだ。
顔が赤いのは恥ずかしがっているからだと二人とも思っていたのだが、実際には熱が上がっていたのだ。話が一段落したところでホッとしたせいか、花耶は急に身体のだるさを感じて眉をひそめたが、それを奥野が見逃す筈もなく、熱を測ったら思った以上に上がっていたのだった。
奥野は大きな身体を小さくして謝っていたが、その態度からは嬉しさがにじみ出ているようにも見えて、花耶は複雑な気分になった。ただ、花耶自身も呆れられてこの関係はここで終わりだと思っていただけに、どこかホッとしている自分がいるのを感じていた。好きなのかどうかと聞かれるとよくわからないが、自分の中で奥野の存在感と言うか好感度が、今日一日で急速に上がった気がする。とはいえ、今は身体を直す事が第一で、今後の事はまた体調が戻ってからだった。
気がかりだった伊東からの電話について、奥野は松永にも電話で相談し、今後の対策を話し合っていた。花耶は麻友の事が気になり、巻き込まれないかと気になっている事を奥野に告げると、それなら暫くは実家に帰って貰うか友達の家に泊らせてもらうなどして、一人にならないように頼んでみようと言い、松永を介して話を伝えてもらった。
花耶は自分が話をしたいと言ったが、まだ安静中だし、花耶がここにいる事は万が一の事を考えて麻友にも話していない事や、会社には入院中と説明している事をあげて、今は松永さんに任せた方がいいと告げた。松永の話を受けた麻友は、駅二つ離れた兄のアパートに暫く滞在する事になり、花耶は少しだけ安堵した。
奥野はその後、証拠集めのためにと花耶のスマホに幾つかアプリを入れてもいいかと言ってきた。留守電も件数を超えると古いものが自動的に消えてしまうため、出来ればもっと件数が多く保存できるような類のものがいいし、パソコンなどに保存できた方がいいと言う。その手の事に疎い花耶は、奥野に任せる事にした。
また、奥野は世話になった警察署に電話をし、伊東が花耶に繰り返し電話で脅迫まがいの事を言ってきていると相談した。花耶があの件で体調を崩し入院する予定だったが、伊東が押しかけてくる不安もあり無理に退院した事なども説明し、今後の対応を話し合った。花耶も電話で事情を説明したところ、続くようなら一度内容を聞かせて欲しい、場合によっては警察から警告を出す事も出来ると言ってくれたため、花耶は少しだけホッとした。
あそこまで色々振り切れてしまっている伊東に一人で対処するのは難しく感じた。奥野と警察という力も能力もある味方がいると言うのは、それだけでも心強かった。
その日の夜も、伊東からの電話があったため花耶は凍り付いたが、奥野がいたためにその恐怖は思った以上に少なかった。奥野は、留守電に好きなだけ録音させておけばいい、明日この録音データをUSBメモリに移して警察署に相談に行ってくると花耶に伝えた。さすがに明日は伊東も出勤のためか遅くまでは続かず、日付が変わる頃には収まっていた。
翌日、花耶のスマホから録音データをUBSに移した奥野は、ぎりぎりまで花耶にかまい倒してから出勤していった。お互いに誤解というかわだかまりが解けたのもあり、空気が以前に戻っているように感じて花耶は戸惑った。
あの後花耶は、奥野の事を好きかどうかわからない、尊敬しているし好感度は高いが、これが恋愛的なものなのかがわからないと告げたのだが、奥野は嫌われていないのであれば今はそれで十分だと言った。これからは花耶の気持ちも聞くし、嫌がる事はしないから、前向きに考えてくれないだろうか、と。既にすっかり絡め取られている気がしてならなかったが、不思議と嫌な気はしなくて、前向きに考える事を約束したのだ。
そこまで言うのが限界だった。それ以上言うと、きっと泣いてしまう。でも、この場で泣く事だけはしたくなかった花耶は、唇を噛んでその生理現象をやり過ごそうとした。
と、唇に柔らかいものの感触を感じて花耶はびっくりして視線を前に向けると、そこには自分を覗き込むようにして見つめる奥野がいた。唇に触れているのは…奥野の指らしかった。
「噛むと傷つくから」
そう言って指の腹で唇を撫でられて、花耶は硬直してしまった。前も似たようなことがあったと思い出すと、顔の真ん中に急速に熱が集まってくるのを感じた。てっきり呆れるか、気分を害するだろうと思っていた花耶は、奥野の行動が予測範囲外で戸惑った。もっとも、奥野は花耶にとってはいつだって予測不可能なのだが…
「あ、あの…」
「ん?」
唇に指が残っている状態で話すのは何だか酷く恥ずかしくてやめて欲しいのですが…と思うのだが、奥野が気にする風もなかった。というか、なぜか機嫌がよくなっている気がする…
「あの…呆れたり…しないんですか?」
「呆れる?なんで?」
「何でって…だって…私…」
奥野には仕事に影響が出ると困るから我慢していたと言っていたのに、実際はそうでなかったし、それなりに楽しんでいたんだと言ったのだから、ここは呆れるか、なんだこいつは…と思うところではないのだろうか?なのに、この奥野の態度はどういう事だろう…
「ああ、それこそ呆れるなんてあり得ないぞ。花耶にとって俺との時間は苦痛しかなかったのかと思っていたが…そうじゃなかった時間もあったのなら、俺としては嬉しいんだが…」
「え?」
「何だ、違うのか?」
「い、いえ…そういう訳じゃ…ない、です、けど…」
「だろう?だったらまだチャンスはあるって事だろう?」
「はぁ?」
今度こそ花耶は盛大に声を上げた。今までの会話の流れでどこをどうしたらそうなるのか…ここは互いに謝罪して終わるシーンではないだろうか…何でこの人は一々花耶とは逆の一方向に向かっていくのだろう…
「最初に全力で口説くって言ったし、俺は諦めるなんてまだ言ってないぞ。勿論、花耶が許してくれるのが前提だが。だが、簡単に諦められるなら、社内の部下になんか手を出さないから」
「いえ…でも…」
「それに、病室でも俺から離れないように必死だっただろう?あれはそれだけ信用されているのだと思ったのだが…」
違うのか?と無駄に綺麗な顔に確信めいたものを滲ませて言われてしまい、花耶は言葉を失った。病室での自分の恥ずかしすぎる失態を思い出して、一気に羞恥心が高まる。もし一人だったら、転げまわって悶えたかもしれないし、いっそあの時の自分は消して欲しいと叫んだかもしれない…いや、むしろ今すぐ消えたい…消させて欲しい…
「それに、この部屋に隠れていたのは、ここが花耶にとって一番安全だと思ったからだろう?」
重ねてそう言われてしまった花耶の精神は、既に瀕死だった。寝室は悪い思い出しかない筈なのに、そこを一番安全だと思っていたと奥野は思っているのだ。それはつまり…いやいや、それ以上考えたらだめだと思って花耶は思考を止めようとした。
「こ、この部屋を選んだのは…ベッドの寝心地がいいのと、被れるシーツがあったからで…」
「このベッドが気に入ったのか?」
「え、その、気に入ったのは寝心地ですから!」
「でも、ベッドの上にはいなかったじゃないか?」
そう言われてしまい花耶はぐうの音も出ず、奥野はそれはそれは嬉しそうに花耶を見ていた。なんだろう、この確信犯的な物言いは…絶対に何かを誤解、いや自分のいい様に解釈している気がして、でもそれを聞くのもまずい気がして花耶は口をつぐんだ。おかしい…なんでこんな方向に向かっているのか…花耶が釈然としないものを感じていると、奥野が心配しなくてもこのベッドは花耶専用だから、と言ったため、花耶はとうとう気力ゲージが枯渇した気がした。
「調子に乗り過ぎた…悪かった…」
そう言って奥野は、花耶の枕元で謝りながら甲斐甲斐しく世話をしていた。もとより安静を医師から厳命されていた花耶だったが、あの後熱が上がっている事がわかり、奥野が慌てたのは言うまでもない。花耶がどうしてもと奥野との話し合いを強行したのはよかったが、思いがけない展開に花耶の精神が付いて行けず、結果元々底だった体力まで切れてしまったのだ。
顔が赤いのは恥ずかしがっているからだと二人とも思っていたのだが、実際には熱が上がっていたのだ。話が一段落したところでホッとしたせいか、花耶は急に身体のだるさを感じて眉をひそめたが、それを奥野が見逃す筈もなく、熱を測ったら思った以上に上がっていたのだった。
奥野は大きな身体を小さくして謝っていたが、その態度からは嬉しさがにじみ出ているようにも見えて、花耶は複雑な気分になった。ただ、花耶自身も呆れられてこの関係はここで終わりだと思っていただけに、どこかホッとしている自分がいるのを感じていた。好きなのかどうかと聞かれるとよくわからないが、自分の中で奥野の存在感と言うか好感度が、今日一日で急速に上がった気がする。とはいえ、今は身体を直す事が第一で、今後の事はまた体調が戻ってからだった。
気がかりだった伊東からの電話について、奥野は松永にも電話で相談し、今後の対策を話し合っていた。花耶は麻友の事が気になり、巻き込まれないかと気になっている事を奥野に告げると、それなら暫くは実家に帰って貰うか友達の家に泊らせてもらうなどして、一人にならないように頼んでみようと言い、松永を介して話を伝えてもらった。
花耶は自分が話をしたいと言ったが、まだ安静中だし、花耶がここにいる事は万が一の事を考えて麻友にも話していない事や、会社には入院中と説明している事をあげて、今は松永さんに任せた方がいいと告げた。松永の話を受けた麻友は、駅二つ離れた兄のアパートに暫く滞在する事になり、花耶は少しだけ安堵した。
奥野はその後、証拠集めのためにと花耶のスマホに幾つかアプリを入れてもいいかと言ってきた。留守電も件数を超えると古いものが自動的に消えてしまうため、出来ればもっと件数が多く保存できるような類のものがいいし、パソコンなどに保存できた方がいいと言う。その手の事に疎い花耶は、奥野に任せる事にした。
また、奥野は世話になった警察署に電話をし、伊東が花耶に繰り返し電話で脅迫まがいの事を言ってきていると相談した。花耶があの件で体調を崩し入院する予定だったが、伊東が押しかけてくる不安もあり無理に退院した事なども説明し、今後の対応を話し合った。花耶も電話で事情を説明したところ、続くようなら一度内容を聞かせて欲しい、場合によっては警察から警告を出す事も出来ると言ってくれたため、花耶は少しだけホッとした。
あそこまで色々振り切れてしまっている伊東に一人で対処するのは難しく感じた。奥野と警察という力も能力もある味方がいると言うのは、それだけでも心強かった。
その日の夜も、伊東からの電話があったため花耶は凍り付いたが、奥野がいたためにその恐怖は思った以上に少なかった。奥野は、留守電に好きなだけ録音させておけばいい、明日この録音データをUSBメモリに移して警察署に相談に行ってくると花耶に伝えた。さすがに明日は伊東も出勤のためか遅くまでは続かず、日付が変わる頃には収まっていた。
翌日、花耶のスマホから録音データをUBSに移した奥野は、ぎりぎりまで花耶にかまい倒してから出勤していった。お互いに誤解というかわだかまりが解けたのもあり、空気が以前に戻っているように感じて花耶は戸惑った。
あの後花耶は、奥野の事を好きかどうかわからない、尊敬しているし好感度は高いが、これが恋愛的なものなのかがわからないと告げたのだが、奥野は嫌われていないのであれば今はそれで十分だと言った。これからは花耶の気持ちも聞くし、嫌がる事はしないから、前向きに考えてくれないだろうか、と。既にすっかり絡め取られている気がしてならなかったが、不思議と嫌な気はしなくて、前向きに考える事を約束したのだ。
10
お気に入りに追加
494
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷淡だった義兄に溺愛されて結婚するまでのお話
水瀬 立乃
恋愛
陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。
相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。
義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たられるようになってしまう。
陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。
しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる