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一章
鎖に繋がれる※
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昼食も終え、もういい加減帰るだろうと思っていた花耶だったが、暫くモール内を歩いていると、また奥野が足を止めた。足を止めたのは宝飾品を扱う店で、まだ何か買う気?しかもここで?と凍り付いた花耶だったが、花耶の懸念も虚しく、奥野は店の中に入って行ってしまい、花耶は本気で逃げ出そうかと思った。
まさか自分になんてことはないだろう…と思うのだが、先ほどからの行動を想うと嫌な予感しかしない。足も疲れたしそろそろ…と店を出る方向に促そうとしたが、奥野はショーケースを覗き込んで何やら熱心に見るばかりで、花耶の憂いには気が付かないようだった。
何をお探しですか?と側に来た年配の店員に奥野は、普段使いにもなるもので…と希望をいくつか告げていたが、それならと店員が出してきたのは、シンプルなデザインのネックレスだった。
何だろう…とても素敵な品だとは思うが、嫌な予感しかしない。逃げようにもいつの間にかしっかり手を繋がれていてそれも適わず、花耶は相変わらず奥野が店員とあれこれ言い交しているのを見ているしか出来なかった。
「花耶はどっちがいいと思う?」
この店の品全部買ったらいくらになるんだろう…などと、本当にどうでもいい事を考えて現実逃避していた花耶だったが、奥野に話しかけられて現実に戻された。奥野と花耶の前にはネックレスが入った二つの箱が並んでいた。一つはゴールドのハートとシルバーのリングが繋がったヘッドのもので、もう一つは金と銀の二種類のリングを絡ませた様なものだった。
あまり考えたくないのだが、これも買う気なのだろうか…怖くて聞けないが、もし自分にだったら本当にやめて欲しいと切実に思った。ワンピースだけでもどれだけ散財したのかと想像すると空恐ろしい。質素倹約をモットーにしている花耶からすると、奥野のお金の使い方は度が過ぎているようにも思えた。
花耶が返事もせずにネックレスを眺めていると、どっちか選べないか?それとも他のものがいいか?と聞いてきて、花耶は自分の想像が悪い方に当たったのを感じた。さすがにこれは受け取れそうもないと思いながら、別の可能性を祈った。
「…こ、これは…ど、どなたに?」
「ん?もちろん花耶にだが?」
「う、受け取れません!」
こんなもの受け取ったら、余計逃げられなくなる…花耶は絶対に受け取ってはだめだと自分の中で鳴り響く警報に従い、無駄だと思いながらも奥野を説得しようと試みる事にした。さっきも服を買ってもらったし、これ以上は受け取れない、困る、何も返せないと思いつくだけの理由を挙げた。本当に遠慮などではなく、これ以上は精神的な負担が大きすぎると。
なのに奥野は、そんな事を気にする必要はない、残業や休日出勤ばかりで金を使うところもないから問題ない、と花耶の遠慮をあっさりと流し去った。それどころか、謙虚なところも可愛い、そう言うところがまた買ってやりたくなるんだ、などと店員の前で言いだし、花耶を余計に窮地に追い込んだ。あらあら、大切にされていらっしゃるのね、と店員さんにまで言われて、花耶は勝ち目がない事を悟った。
選べとの奥野からの無言の圧に負けて、結局、迷った挙句にハートとリングを組み合わせたデザインの物を花耶は選んだ。気分はもう蛇に睨まれた蛙だ。テンションが谷底まで下がった花耶に気付くはずもない店員は、もう一つ箱を出して中身を奥野に見せた。箱の中に入っていたのは、花耶の物と同じようなデザインで、ハートの部分がシルバーと黒のリングになっているものだった。ぱっと見は別物のようにも見えるが、並べるとペアである事が分かる。花耶は魂が抜けた様に二人のやり取りを眺めていた。
「まさか…ペア…」
「さすがに指輪は会社では難しいからな。これなら服を着てしまえばわからないだろう」
「そういう問題では…」
「なんだ?花耶は指輪の方がよかったのか?花耶がいいのならそうするぞ。どうせそれも買う予定だったし」
「…いえ、ネックレスでお願いします」
指輪なんてとんでもない!との想いからネックレスでと言ってしまい、花耶はしまった!と後悔したが既に遅かった。そうか、ネックレスがいいかと奥野が嬉しそうに一人で納得すると、じゃ会計をと店員に告げてしまい、店員が商品をもって奥に下がってしまった。花耶は、そう言う意味じゃなくて…と奥野に言ったが、奥野は花耶の左手を取ると、今度はここに指輪を買いに来ような、と花耶の薬指に唇を落とした。言われた言葉とされた仕草に、花耶は目を見開いて言葉を失い、このままだとそのうちショック死するのではないかと将来に不安を感じた。
程なくして戻ってきた店員に奥野は、このまま付けて帰りたいと告げた。まぁ、仲がよろしいんですねと笑顔で店員に言われ、奥野は店員が箱から取り出したネックレスを受け取ると、まだ放心している花耶の首に付け、それから自身の分もつけた。とても素敵なネックレスだが、花耶には何だか首輪か何かのように感じられ、鎖で繋がれたような戸惑いしか感じられなかった。
ようやくショッピングモールを離れて奥野の家に着くころには、精神的なゲージが底をついている様な気がした花耶は、この二日間を無事に乗り切れるのだろうかと不安になった。先週も大変だったのだから、今週はもっと大変な気がする…しかも、奥野が買った服やアクセサリーで雁字搦めにされて、逃げ道すらもう見えなくなっている気がする…先週はまだ逃げられると思っていたが、その時点で逃げるべきだったのだと思うも、時すでに遅しだった。
「なっ、っ…んんっ…」
花耶が心配していた通り、奥野の玄関が閉まった途端、奥野が噛みつくように唇を重ねてきた。すっかり気力を使い果たしていた花耶は抵抗もままならず、されるがままだった。前にもこんな事があったっけ…と花耶はぼうっとした頭で考えていたが、何だかもう考えるのも億劫で諦めモードだった。そんな花耶に奥野は、最初は荒々しく舌を絡めてきたが、花耶の抵抗がないと感じたのか、途中からは優しいものへと変わっていった。とは言っても、容赦などある筈もなく、まさに貪ると言う言葉そのままにしつこいくらいに舌を絡め、唾液を注ぎ込み、花耶の口内を侵した。唇が離れる頃には腰が抜けてしまった花耶は自分の身体を支えられず、そのまま奥野に横抱きにして寝室に連れ込まれた。
「ちょ…まだ明る…っ…」
花耶の抵抗すらも可愛いと言い出しそうな奥野は、何とか逃れようとする花耶にのしかかると、再び唇を奪って今度はゆっくりじっくり堪能した。奥野の舌に絡め取られるたびに背筋にゾクゾクするものが這い上がり、身体の奥に表現しようのない何かをじわりと感じた。暫くすると気が済んだのか、時々唇を離して、花耶、可愛い、待ち遠しかったと囁き、花耶が呼吸出来る余裕を与えながら、啄むようなキスへと変えていった。その甘い言葉と優しい仕草に何だか泣きたいような気分になったが、その理由を花耶に見つけられなかった。
「ああ、よく似合ってるな」
「え…?っあ、っ…」
少し身体を起こして花耶の姿をその目に映した奥野は、うっとりとそう囁いて自身が買った物を纏う花耶を満足げに食い入るように見つめた。散々唇を貪ったおかげで、花耶は頬を紅色に染めて肌もほんのり色づき、シーツに広がった黒髪とのコントラストが妙に艶めかしい。花耶はこの先を想像して戸惑うように奥野を見上げたが、その怯えを含んだ様が奥野を余計に煽っていた。
奥野は花耶の首元に光るネックレスのヘッドに口づけ、チェーンに沿って首筋に舌を這わせた。まるで自分の物だと主張するように存在するそれに、満足げに微笑みながら、自身の舌に控えめに反応する花耶の肌を味わった。ところどころ啄むような舌の動きに反応する身体を花耶は自身でも抑えきれず、それがより羞恥心を煽ってきゅっと目を瞑ってその感覚をやり過ごした。
この先に来るのもが何なのかを思って、花耶は無意識に身体に力を込めていた。どうかお手柔らかに…と願ってしまうが、先週の事を思い返せば、それは中々に叶いそうもないものに思えた。まだ気持ちの上では納得できていないが、週末に口説けないと我慢できず会社で口説いてしまうだろうと言われれば、週末に会わないなど出来そうもなかった。
更に今日はたくさんの物を買って貰ってしまった手前、拒否する事は申し訳なくて考えられなかった。買って貰った物に花耶の意思は反映されなかったが、どれも素敵で自分では決して買えない物ばかりで心躍らないわけでもなかったのだ。あれらはこれから起こる事への対価なのだから当然だと思う反面、買われたような気分にもなって素直には喜べなかった。
「何を考えてる?」
「ん…っ」
急に胸元をきつく吸われてその痛みに思考がそちらに向いた。目を開くと奥野が何かを探るように花耶の瞳をじっと見つめていた。考えていた事を知られるのもバツが悪く、ああいう考え方が自分でも好きになれなかったのもあり、花耶は別に何も…とだけ答えた。追及されたらどう答えよう…と戸惑ったが、幸いにもそれ以上何かを言われる事はなかった。
まさか自分になんてことはないだろう…と思うのだが、先ほどからの行動を想うと嫌な予感しかしない。足も疲れたしそろそろ…と店を出る方向に促そうとしたが、奥野はショーケースを覗き込んで何やら熱心に見るばかりで、花耶の憂いには気が付かないようだった。
何をお探しですか?と側に来た年配の店員に奥野は、普段使いにもなるもので…と希望をいくつか告げていたが、それならと店員が出してきたのは、シンプルなデザインのネックレスだった。
何だろう…とても素敵な品だとは思うが、嫌な予感しかしない。逃げようにもいつの間にかしっかり手を繋がれていてそれも適わず、花耶は相変わらず奥野が店員とあれこれ言い交しているのを見ているしか出来なかった。
「花耶はどっちがいいと思う?」
この店の品全部買ったらいくらになるんだろう…などと、本当にどうでもいい事を考えて現実逃避していた花耶だったが、奥野に話しかけられて現実に戻された。奥野と花耶の前にはネックレスが入った二つの箱が並んでいた。一つはゴールドのハートとシルバーのリングが繋がったヘッドのもので、もう一つは金と銀の二種類のリングを絡ませた様なものだった。
あまり考えたくないのだが、これも買う気なのだろうか…怖くて聞けないが、もし自分にだったら本当にやめて欲しいと切実に思った。ワンピースだけでもどれだけ散財したのかと想像すると空恐ろしい。質素倹約をモットーにしている花耶からすると、奥野のお金の使い方は度が過ぎているようにも思えた。
花耶が返事もせずにネックレスを眺めていると、どっちか選べないか?それとも他のものがいいか?と聞いてきて、花耶は自分の想像が悪い方に当たったのを感じた。さすがにこれは受け取れそうもないと思いながら、別の可能性を祈った。
「…こ、これは…ど、どなたに?」
「ん?もちろん花耶にだが?」
「う、受け取れません!」
こんなもの受け取ったら、余計逃げられなくなる…花耶は絶対に受け取ってはだめだと自分の中で鳴り響く警報に従い、無駄だと思いながらも奥野を説得しようと試みる事にした。さっきも服を買ってもらったし、これ以上は受け取れない、困る、何も返せないと思いつくだけの理由を挙げた。本当に遠慮などではなく、これ以上は精神的な負担が大きすぎると。
なのに奥野は、そんな事を気にする必要はない、残業や休日出勤ばかりで金を使うところもないから問題ない、と花耶の遠慮をあっさりと流し去った。それどころか、謙虚なところも可愛い、そう言うところがまた買ってやりたくなるんだ、などと店員の前で言いだし、花耶を余計に窮地に追い込んだ。あらあら、大切にされていらっしゃるのね、と店員さんにまで言われて、花耶は勝ち目がない事を悟った。
選べとの奥野からの無言の圧に負けて、結局、迷った挙句にハートとリングを組み合わせたデザインの物を花耶は選んだ。気分はもう蛇に睨まれた蛙だ。テンションが谷底まで下がった花耶に気付くはずもない店員は、もう一つ箱を出して中身を奥野に見せた。箱の中に入っていたのは、花耶の物と同じようなデザインで、ハートの部分がシルバーと黒のリングになっているものだった。ぱっと見は別物のようにも見えるが、並べるとペアである事が分かる。花耶は魂が抜けた様に二人のやり取りを眺めていた。
「まさか…ペア…」
「さすがに指輪は会社では難しいからな。これなら服を着てしまえばわからないだろう」
「そういう問題では…」
「なんだ?花耶は指輪の方がよかったのか?花耶がいいのならそうするぞ。どうせそれも買う予定だったし」
「…いえ、ネックレスでお願いします」
指輪なんてとんでもない!との想いからネックレスでと言ってしまい、花耶はしまった!と後悔したが既に遅かった。そうか、ネックレスがいいかと奥野が嬉しそうに一人で納得すると、じゃ会計をと店員に告げてしまい、店員が商品をもって奥に下がってしまった。花耶は、そう言う意味じゃなくて…と奥野に言ったが、奥野は花耶の左手を取ると、今度はここに指輪を買いに来ような、と花耶の薬指に唇を落とした。言われた言葉とされた仕草に、花耶は目を見開いて言葉を失い、このままだとそのうちショック死するのではないかと将来に不安を感じた。
程なくして戻ってきた店員に奥野は、このまま付けて帰りたいと告げた。まぁ、仲がよろしいんですねと笑顔で店員に言われ、奥野は店員が箱から取り出したネックレスを受け取ると、まだ放心している花耶の首に付け、それから自身の分もつけた。とても素敵なネックレスだが、花耶には何だか首輪か何かのように感じられ、鎖で繋がれたような戸惑いしか感じられなかった。
ようやくショッピングモールを離れて奥野の家に着くころには、精神的なゲージが底をついている様な気がした花耶は、この二日間を無事に乗り切れるのだろうかと不安になった。先週も大変だったのだから、今週はもっと大変な気がする…しかも、奥野が買った服やアクセサリーで雁字搦めにされて、逃げ道すらもう見えなくなっている気がする…先週はまだ逃げられると思っていたが、その時点で逃げるべきだったのだと思うも、時すでに遅しだった。
「なっ、っ…んんっ…」
花耶が心配していた通り、奥野の玄関が閉まった途端、奥野が噛みつくように唇を重ねてきた。すっかり気力を使い果たしていた花耶は抵抗もままならず、されるがままだった。前にもこんな事があったっけ…と花耶はぼうっとした頭で考えていたが、何だかもう考えるのも億劫で諦めモードだった。そんな花耶に奥野は、最初は荒々しく舌を絡めてきたが、花耶の抵抗がないと感じたのか、途中からは優しいものへと変わっていった。とは言っても、容赦などある筈もなく、まさに貪ると言う言葉そのままにしつこいくらいに舌を絡め、唾液を注ぎ込み、花耶の口内を侵した。唇が離れる頃には腰が抜けてしまった花耶は自分の身体を支えられず、そのまま奥野に横抱きにして寝室に連れ込まれた。
「ちょ…まだ明る…っ…」
花耶の抵抗すらも可愛いと言い出しそうな奥野は、何とか逃れようとする花耶にのしかかると、再び唇を奪って今度はゆっくりじっくり堪能した。奥野の舌に絡め取られるたびに背筋にゾクゾクするものが這い上がり、身体の奥に表現しようのない何かをじわりと感じた。暫くすると気が済んだのか、時々唇を離して、花耶、可愛い、待ち遠しかったと囁き、花耶が呼吸出来る余裕を与えながら、啄むようなキスへと変えていった。その甘い言葉と優しい仕草に何だか泣きたいような気分になったが、その理由を花耶に見つけられなかった。
「ああ、よく似合ってるな」
「え…?っあ、っ…」
少し身体を起こして花耶の姿をその目に映した奥野は、うっとりとそう囁いて自身が買った物を纏う花耶を満足げに食い入るように見つめた。散々唇を貪ったおかげで、花耶は頬を紅色に染めて肌もほんのり色づき、シーツに広がった黒髪とのコントラストが妙に艶めかしい。花耶はこの先を想像して戸惑うように奥野を見上げたが、その怯えを含んだ様が奥野を余計に煽っていた。
奥野は花耶の首元に光るネックレスのヘッドに口づけ、チェーンに沿って首筋に舌を這わせた。まるで自分の物だと主張するように存在するそれに、満足げに微笑みながら、自身の舌に控えめに反応する花耶の肌を味わった。ところどころ啄むような舌の動きに反応する身体を花耶は自身でも抑えきれず、それがより羞恥心を煽ってきゅっと目を瞑ってその感覚をやり過ごした。
この先に来るのもが何なのかを思って、花耶は無意識に身体に力を込めていた。どうかお手柔らかに…と願ってしまうが、先週の事を思い返せば、それは中々に叶いそうもないものに思えた。まだ気持ちの上では納得できていないが、週末に口説けないと我慢できず会社で口説いてしまうだろうと言われれば、週末に会わないなど出来そうもなかった。
更に今日はたくさんの物を買って貰ってしまった手前、拒否する事は申し訳なくて考えられなかった。買って貰った物に花耶の意思は反映されなかったが、どれも素敵で自分では決して買えない物ばかりで心躍らないわけでもなかったのだ。あれらはこれから起こる事への対価なのだから当然だと思う反面、買われたような気分にもなって素直には喜べなかった。
「何を考えてる?」
「ん…っ」
急に胸元をきつく吸われてその痛みに思考がそちらに向いた。目を開くと奥野が何かを探るように花耶の瞳をじっと見つめていた。考えていた事を知られるのもバツが悪く、ああいう考え方が自分でも好きになれなかったのもあり、花耶は別に何も…とだけ答えた。追及されたらどう答えよう…と戸惑ったが、幸いにもそれ以上何かを言われる事はなかった。
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