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【34】夜明けに交わる理由*

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あれからも先生のベッドに移って交わり尽くした。
先生にひたすら求められることがとにかく幸せで、何度も愛してると言った。
先生はそのたびに切なげに私の名を呼んだ。
白濁を吐き出す瞬間に抱き締めてくれるのがたまらなかった。

白々とした夜明けの朝日が窓から差し込み始めて、隣で眠る先生の顔を見つめる。
そろそろ帰らないといけない。

私は先生を起こさないようにそっとベッドから降りて寝室を出た。
廊下に落ちていた服を拾って着る。

「いた……」

あんなに交わったせいか、少し痛い。快感よりも心の充足の方が余程大きかった。
直くんに対する罪悪感はあるけど、もう迷うことはないだろうと確信した。

私は、先生に恋をしているのだ。
先生以外こんな気持ちになることはない。
先生の本当の気持ちは私にはわからないけど、それでもいいと思えた。

「……鈴木さん? 帰るの?」

先生が少し慌てながら寝室から出てきた。頷くと、先生の腕に抱き締められる。
そしてキスをして、ぎゅうっと抱きしめ合った。

「やばい。こんなことしてたらまた勃っちゃった……」
「ふふ……」
「また、おいで。君が来たい時に。いつでも待ってる」

先生は、するりと手を離して私を解放した。

逃がされると帰りたくなくなる。先生はそれを知ってるのもしれない。
名残惜しくて先生にキスをすると、固く抱きしめられて深いキスを交わす。
すかさず先生の下腹部に手を伸ばし、硬度を確かめたら石のように硬くて驚いた。

「先生の、かちかち」
「朝だし、君が可愛いから。ずっと挿れてたのに、また挿れたい」
「早く挿れて、先生」

また寝室でショートパンツを脱ぎ捨てて片足を上げたら、ぎちぎちと先生が入ってくる。
目いっぱい広げられて徐々に先生の形になっていっているんだろうなと考えながら、奥まで先生が入った。

「もう、僕以外とこんなことしちゃだめだよ。わかってる?」
「あぅ、わかってるぅっ……あんっ、あん」

先生が奥を突きながら意地悪く囁く。
言われなくても誰ともする気はない。もう、私の身も心も先生のものだ。

「先生だって、私以外しちゃだめだよ?」
「当たり前だろ。もう、逃がす気ないよ、芽衣……っ」

先生に名前を呼ばれると、ひくひくと勝手に下が痙攣して、頭がふわりとする。

「あぁ、先生、気持ちいい、気持ちいいよう」
「芽衣、芽衣、僕……」

先生が絞り出すように私を呼び、硬直するように息を吐き私を抱きしめる。
その瞬間熱いものが私の奥で解き放たれた。
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