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【20】先生とキスする理由*

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「大き……」

先生の下腹部にが釘付けになってしまって思わず率直な感想が漏れる。先生のものはたぶんすごく大きい。
先生は苦笑しながら脱いだ服を軽く畳み、邪魔にならないように避けた。

「さっきからずっと見てるけど、中見たいですか?」

と、先生はトランクスのゴムに指を引っかけて少しだけ下に下げる真似をする。私はブラジャーの胸元を右手で隠しながら、ショーツの前を左手で隠しながら首を振った。
やはり全灯だと明るすぎて恥ずかしくてたまらなかった。先生はそんな私に笑いながら照明のスイッチを手に取る。

「そんなに恥ずかしい? 少し照明下げましょうか」

目に刺さるような青白い光から電球色の温かみのある明かりにセットされ、部屋は暗くなったが、まだまだお互いの体ははっきり見える。しかしさっきよりも恥ずかしさは薄らいだ。
明かり一つで部屋のムードもがらりと変わるものなんだな。

壁一面に並んだ年季の入った本は難しそうなものばかりで、その本棚の前に下着姿でいる自分がひどく異質なものに思えた。
今まで相当な時間を勉学に費やしてきたのだろう。改めて、先生は『先生』なのだとその壁を見ながら感じた。

私の後ろに先生が立った。
振り返るのが恥ずかしくてたまらない。でも――先生に滅茶苦茶に触れられたい。

「先生……触って下さい、たくさん……」
「どこを?」
「先生の好きなところ……を」

恥ずかしすぎて息が苦しいくらいだ。先生は私の肩に手を添えて正面を向かせた。先生の眼差しに弓なりの唇が目に飛び込む。

唇が触れ合った。下唇を優しく食まれて口内でちろりと舌先が触れ合う。ちろちろと優しく舌を絡めながら、時折ぬるりと奥まで先生の舌が入ってくる。
緩急をつけたセックスのようなキス。先生を追いかけるように舌を絡めていくと腰を強く抱かれた驚く。私のおなかに先生の熱く硬いそれが当たった。

「んんっ……」

あまりの硬さにびっくりしてキスしながら腰が引けた。しかし先生はさらに強く腰を抱き、硬いものがおなかの肉に食い込む。

「あっ、あ」

直くんなら、ここまでしない。こんなに大きくなって、ビンビンに勃起していることなんて知らしめようとはしない。
先生の行動に戸惑いを覚えつつも、擦り付けられるたびにおなかの奥が熱くなって、絡める舌を緩めてしまって先生にちゅるりと吸い上げられる。

「ふぁ……はあ……」

キスだけなのに、体が熱くて力が入らない。
先生は私を抱き上げてソファへ寝かせた。見上げると先生は切なげに微笑み、私の上に体重を掛けないように重なる。

「……あっ」

ぽるんと二つの白い丸みがブラジャーからこぼれた。いつの間にか先生にホックを外されていたようだ。
隠そうと胸元に手をやると先生がそれを妨げ、私の両腕を頭の上で縫い留めた。
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