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【12】本物はすごかった*
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「ごめん、ごめん、吉岡さん……い、イきそう……」
吉岡さんの肩をつかんで急激に興奮を高めていく。
性欲も湧かず、自慰で過ごしていた俺にとっては、柔らかな肢体はあまりにも気持ちよすぎて、自分勝手なセックスになってることにも気づかず、彼女の奥をひたすらに突き上げる。
すると吉岡さんは俺の首に腕を回して起き上がった。座位のスタイルになると吉岡さんが恨めし気に俺を見てるのがわかった。普段には考えられないほどセクシーな表情だった。
「風見さん、焦りすぎ……ちょっと、替わって。乗ってあげるから」
「へ……」
「強くしすぎても気持ちよくないから……ほら、横になって」
優しく、しかし断らせる隙はなく俺はベッドの上に寝かされる。ふたり結合したまま、吉岡さんは身軽に俺の下腹部の上に乗った。
吉岡さんがゆっくりと前後するとたわわな乳房が弾む。この上ないエロさに動揺しながらもさっきよりも勃起は激しくなり、抵抗できずに恍惚に陥る。
「ね。気持ちいいでしょう……?」
「う、ああ……っ」
「どう?気持ちいい?どんな感じ?」
「す、すげえ中が……あぁあ、締めないでくれ……」
絞りとられるような内側の動きに、俺は情けない声を上げた。
吉岡さんのタメ口にぶっ倒れそうなほど興奮する。やっぱり本物はすごかった。エロ動画など勝てるはずもないほど、吉岡さんはエロ可愛い。
一方的に騎乗位で責められるのを打破しようと体を起こし、胸に吸い付く。
「あん……可愛い……風見さん」
「うぅ、あ……出る…………」
「いいよ……このまま、中に出して」
このまま吉岡さんの中に――。
僅かな理性がそれはだめだと俺に告げる。が、吉岡さんは女神のような微笑みで俺の腰に足を絡めた。
「ね。イッて……?」
「うああああっ…………もう、俺……我慢できない、出る、出します……!」
ビュルルルッ……ビュル、ビュビュ……。
なぜか全く彼女に逆らうことができず――俺は彼女の温かい最奥で、一滴残らず白濁をぶち撒いた。
***
華奢な左手薬指に光るプラチナリング。彼女はそれを眺めながらにこにこと微笑んでいる。
「ありがとうございます、風見さん。素敵な指輪です」
彼女は本当に幸せそうに俺に微笑む。
可愛すぎて鼻血が出そうだが、素知らぬ顔で隣に座った。
引っ越しもしたから、リビングに三人掛けの大きなソファも置けた。
「なんでまだ敬語なの……。先週結婚したのに」
「ふふふ。癖でしょうね」
そう言いながら、セックス中はタメ口で容赦なく俺を責めてイカせるのだ。日に日に情けなくなる俺だがそれもまた彼女が愛しくてたまらない。
「お兄ちゃんが結婚を許してくれてよかったです。わりとシスコンと言うか……ずっと、いつも私のことを大切にしてくれていて……-本当にいろいろ世話焼いてくれてました」
「うん……瀬賀部長がまさか吉岡さんのお兄さんとは……」
瀬賀部長は婿養子で、旧姓が吉岡だそうだ。
吉岡さんを派遣で入れたのも瀬賀部長らしい。
「と、ところで……れ、玲奈」
呼び慣れていないが、結婚もしたことだし吉岡さんを下の名前で呼んでいる。が、吉岡さんは前の俺の恋人がレイナという名前だったことはすでに瀬賀部長経由で知っていた。
「……私の名前呼ぶとき、前の彼女さん思い出してませんか?」
「思い出してねえよ、漢字違うし」
「そう? だといいんですけど……」
玲奈がちょっと妬いたように唇を尖らせながら俺の肩にしなだれかかる。
こんなに可愛いのに、前の女なんて関係ねえよ。
「……玲奈こそ、前の男思い出したりするのか?」
「いえ。私、男の人と付き合ったことありませんから」
「ないの!?」
驚いて玲奈の顔を覗き見ると、こくりと小さく頷いた。
「お、俺が玲奈の初の彼氏で旦那なの!? な、なんか嬉しいな!」
「ふふ」
無邪気に喜ぶ俺に意味ありげに微笑む玲奈。
あれ、待てよ。でも、玲奈との初エッチ時には全く処女っぽさがなかったけど……。
むしろ慣れた感じで腰を振って、簡単に俺をイカせて……。
「これからも……お兄ちゃんにいろいろ教えてもらいながら、頑張りますね。いい奥さんになれるように……」
玲奈は本当に幸せそうな笑顔で、俺の手を握りながらそう言うのだった。
fin.
吉岡さんの肩をつかんで急激に興奮を高めていく。
性欲も湧かず、自慰で過ごしていた俺にとっては、柔らかな肢体はあまりにも気持ちよすぎて、自分勝手なセックスになってることにも気づかず、彼女の奥をひたすらに突き上げる。
すると吉岡さんは俺の首に腕を回して起き上がった。座位のスタイルになると吉岡さんが恨めし気に俺を見てるのがわかった。普段には考えられないほどセクシーな表情だった。
「風見さん、焦りすぎ……ちょっと、替わって。乗ってあげるから」
「へ……」
「強くしすぎても気持ちよくないから……ほら、横になって」
優しく、しかし断らせる隙はなく俺はベッドの上に寝かされる。ふたり結合したまま、吉岡さんは身軽に俺の下腹部の上に乗った。
吉岡さんがゆっくりと前後するとたわわな乳房が弾む。この上ないエロさに動揺しながらもさっきよりも勃起は激しくなり、抵抗できずに恍惚に陥る。
「ね。気持ちいいでしょう……?」
「う、ああ……っ」
「どう?気持ちいい?どんな感じ?」
「す、すげえ中が……あぁあ、締めないでくれ……」
絞りとられるような内側の動きに、俺は情けない声を上げた。
吉岡さんのタメ口にぶっ倒れそうなほど興奮する。やっぱり本物はすごかった。エロ動画など勝てるはずもないほど、吉岡さんはエロ可愛い。
一方的に騎乗位で責められるのを打破しようと体を起こし、胸に吸い付く。
「あん……可愛い……風見さん」
「うぅ、あ……出る…………」
「いいよ……このまま、中に出して」
このまま吉岡さんの中に――。
僅かな理性がそれはだめだと俺に告げる。が、吉岡さんは女神のような微笑みで俺の腰に足を絡めた。
「ね。イッて……?」
「うああああっ…………もう、俺……我慢できない、出る、出します……!」
ビュルルルッ……ビュル、ビュビュ……。
なぜか全く彼女に逆らうことができず――俺は彼女の温かい最奥で、一滴残らず白濁をぶち撒いた。
***
華奢な左手薬指に光るプラチナリング。彼女はそれを眺めながらにこにこと微笑んでいる。
「ありがとうございます、風見さん。素敵な指輪です」
彼女は本当に幸せそうに俺に微笑む。
可愛すぎて鼻血が出そうだが、素知らぬ顔で隣に座った。
引っ越しもしたから、リビングに三人掛けの大きなソファも置けた。
「なんでまだ敬語なの……。先週結婚したのに」
「ふふふ。癖でしょうね」
そう言いながら、セックス中はタメ口で容赦なく俺を責めてイカせるのだ。日に日に情けなくなる俺だがそれもまた彼女が愛しくてたまらない。
「お兄ちゃんが結婚を許してくれてよかったです。わりとシスコンと言うか……ずっと、いつも私のことを大切にしてくれていて……-本当にいろいろ世話焼いてくれてました」
「うん……瀬賀部長がまさか吉岡さんのお兄さんとは……」
瀬賀部長は婿養子で、旧姓が吉岡だそうだ。
吉岡さんを派遣で入れたのも瀬賀部長らしい。
「と、ところで……れ、玲奈」
呼び慣れていないが、結婚もしたことだし吉岡さんを下の名前で呼んでいる。が、吉岡さんは前の俺の恋人がレイナという名前だったことはすでに瀬賀部長経由で知っていた。
「……私の名前呼ぶとき、前の彼女さん思い出してませんか?」
「思い出してねえよ、漢字違うし」
「そう? だといいんですけど……」
玲奈がちょっと妬いたように唇を尖らせながら俺の肩にしなだれかかる。
こんなに可愛いのに、前の女なんて関係ねえよ。
「……玲奈こそ、前の男思い出したりするのか?」
「いえ。私、男の人と付き合ったことありませんから」
「ないの!?」
驚いて玲奈の顔を覗き見ると、こくりと小さく頷いた。
「お、俺が玲奈の初の彼氏で旦那なの!? な、なんか嬉しいな!」
「ふふ」
無邪気に喜ぶ俺に意味ありげに微笑む玲奈。
あれ、待てよ。でも、玲奈との初エッチ時には全く処女っぽさがなかったけど……。
むしろ慣れた感じで腰を振って、簡単に俺をイカせて……。
「これからも……お兄ちゃんにいろいろ教えてもらいながら、頑張りますね。いい奥さんになれるように……」
玲奈は本当に幸せそうな笑顔で、俺の手を握りながらそう言うのだった。
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