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1章【〜異世界生活の始まり〜】

初戦闘

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大人しく木の後ろに隠れていた俺だが何故かあいつはどんどんこっちに近づいてきているかなり大きい木だから大丈夫だと思ったけどバレたのか?
もしかして匂いか!匂いで俺のいる所を嗅ぎ分けたのかそれならもう隠れてても意味ないよなでも音的にゆっくり歩いてきてるから無理に今動いたら視認されるから絶対殺されるよな今はまだ匂いだけで
俺を見つけただけなはずだちゃんとした武器があればまだやりようはあったのに…

『ガサッガサッ…ワオォォーン!!』

今度はなんだ?また違う魔物か?勘弁してくれ
そう思っていると
『グルルルゥ』

とブラッドタイガーが威嚇していた
もしかしてこいつら争ってくれるもう一匹の方は姿も名前も知らないけどこれなら俺まだ生きれるかも
相打ちになってくれないかなそしたら確実に生き残れるでもそんな事なかなか無いから取り敢えず俺は傍観だな体感で10分位経っただろうか争いの音が無くなったつまりどっちかが殺られたはずだ
ただ音が全くしないもしかして相打ちだったのか?
ここまで血の匂いがしてきたその匂いを感じて初めて颯は死の危険を感じとてつもない吐き気が押し寄せてきた颯は吐き出して楽になりたかったが血で匂いが嗅ぎ分けられなくなってるはずの今そんなことをすればせっかく生き残れるチャンスを無くすと思い飲み込もうとしたが
「ウェッオロオロオロォォ」

吐いてしまった、あぁ終わったな…こんな所で死ぬのかまだ異世界1日目だぞ全部全部あのロリ神のせいだ…
「はぁ~…」
時間が経っても一向に音がしないなんでだと不思議に思った俺は戦ってたであろう場所を見るすると…
なんと二匹ともが倒れていた「え、まじで?」
つい声が漏れてしまうそれもそうださっきまで死ぬと思っていたのに殺されずに済むと思い安堵した
ブラッドタイガーはわかるがもう一匹は狼みたいな見た目をしているがこっちも毛は真っ黒で牙がとても発達していた鑑定をしてみると
ステータス
種族ブラッドウルフ
名前 無し
性別 雄
年齢 6歳
Level.11
HP0/103
MP12/13
STR121
DEX6
VIT41
AGI29
INT13
MND8
LUK13

スキル
吸血Lv.1 咆哮Lv.2

ブラッドタイガーと似たようなステータスだな相打ちになったのもおかしくないかこの状態で強奪って使えるのかな?取り敢えずやってみるか
強奪
【どちらを奪いますか?吸血 咆哮 咆哮を奪う場合はLv.2の状態ではなくLv.1からになります】
と急に機械的な音声が頭の中に響いてきた

ブラッドウルフの咆哮はLv.2だけどLv.2を取れるわけじゃ無いのか
ん~このスキルわからない事だらけだな
この状態で鑑定って使えるのか?咆哮のスキルを知りたいんだけど

鑑定
咆哮
相手のステータスの?%弱体化さらに自分より格下相手だと相手は萎縮し?秒間硬直状態をもたらす
?=スキルLv.に依存スキルLv×1

なるほどこれだけみたらブラッドウルフの方が大分有利に感じるけど吸血も鑑定してみる

鑑定
吸血
相手の血を吸い相手のステータスの?%奪えるパーセントはスキルLvに依存最大10%

うん強いこれは強過ぎると思うんだけどなるほどねだから相打ちになったのか

とりあえずブラッドウルフからは咆哮を奪うって事で良さそうだなブラッドタイガーからは吸血でいいかな
強奪咆哮
【咆哮の強奪に成功ステータスに付与されます】
これで強奪できたのか
次はブラッドタイガーの方だな
そう言って颯はブラッドタイガーに近づいた
ブラッドウルフ同様血を流し倒れていた
一応怪力のスキルも鑑定しとくか
鑑定
怪力
常時STRにスキルLv×10%追加
スキル発動時STR2倍効果時間スキルLv×10秒
           クールタイム1時間
なるほど普通に強いけど吸血はステータスを奪えるからそのことを考えたらやっぱり吸血が魅力的だよな吸血を強奪しよう
強奪吸血
【吸血の強奪に失敗しました相手への嫌悪を与え相手は怒り状態になります】
え?失敗死んだら絶対成功じゃなかったのか?
もしかしてこいつ瀕死なだけでまだ生きてる
そう思ってブラッドタイガーの方に意識を向けた次の瞬間ブラッドタイガーの目は血走り颯を襲った
「クソッ危なっ」
襲いかかってきたブラッドタイガーの前足を当たる寸前ギリギリのところで颯は避けただが明らかに格上の相手いくら弱っていると言ってもLv.1の颯じゃ相手にならない安心し切っていた颯は唯一の武器の木の棒すらも置いていたそんな状態では全く闘う事は出来ない…

これどうしよう…まさか生きてるなんて思わなかったな流石に弱ってるからそんなに動けるわけじゃ無いから突っ込んでくるような真似はもうしないだろうけどやっぱりこうやって対峙してみると怖いな…
咆哮使ってみるかでも一度きりこれを使ったら俺の切り札はなくなるあの木の枝はあのブラッドタイガーの近くに落ちてるあいつと俺の距離は約3メートル弱ってところか運動神経がいいわけじゃないから足がめっちゃ早いってわけじゃないが3メートルぐらいなら1秒ぐらいで行けるが武器を拾ってあいつの喉に刺すには時間が足りないこれしかないか
俺が考え出した答えはブラッドタイガーに走って向かいギリギリまで近づいた所で咆哮を使い木の枝を拾い喉に突き刺すという作戦だだがこれは咆哮を使うのが早すぎても遅すぎても殺されるスキルを使うタイミングが一番大切だ
颯はブラッドタイガー目指して一直線に駆け出す
ブラッドタイガーは颯が来るの目を見開き牙を剥き出しにし待っていたそんな姿を見ても颯は怖気ずく事なく駆けたそしてブラッドタイガーが颯を手で払おうとした時
咆哮
「ウォォォー」
と雄叫びのような声が颯から出された
その声を聞きブラッドタイガーは硬直したそして颯は咆哮を使いすぐさま木の棒を拾っていた
その木の棒をブラッドタイガーの喉元目掛けて突き刺した木の枝はしっかりと喉元に突き刺さっておりブラッドタイガーは死んだその様子を見て颯は安堵したのか「はぁぁぁ~~」ととても長いため息を漏らした

 流石に死ぬかと思ったでも取り敢えずは一段落かなもうこんな経験はしたくないなその為にはやっぱり強くなるしかないか颯は異世界1日目にして死ぬような思いをして強くなることを決意した

そうだ、ブラッドタイガーから吸血強奪しないと
強奪吸血
と颯が頭に思い浮かべると
【吸血の強奪に成功ステータスに付与されます】
と今日2回目の無機質な声が聞こえた
幸先良いというべきか悪いというべきかスキル2個いきなり取れるのはかなり良かったんじゃないか?
ポジティブに考えないと精神的に参るよなこれは
そんな事を考えていたらいつの間にか颯の意識は
なくなった
 これは初めての異世界で初めての魔物との戦闘をしたというのもあるが強奪のスキルや咆哮、鑑定など様々なスキルを使っていたので MPが無くなり気絶してしまったのだった
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