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第8話 かぞくってなに?
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数日後、水端流はセンターに赴き、会議室にプロジェクトメンバーとアンドロイドの全員を集めた。
「諸君。毎日の任務、ご苦労。今日は新たな報告がある。シリウスを知り合いの動物学者に預けることになった」
その瞬間、驚いた雄飛とイオがハッとした表情を浮かべた。
「道円人志という学者でな。道円動物研究所という施設を作ってメトロポリス星の様々な動物の研究をしている。だから、シリウスが犬に変身するメカニズムもぜひうちで調査したいと言ってくれたのだ」
「水端教授、お気持ちは嬉しいです。でも、第三者にシリウスを預けて大丈夫なんでしょうか?」
雄飛が不安そうな表情で言った。水端流はふむ、と言うと微笑んで言った。
「彼は私の大学からの友人でな。実に人の良い関西人なのだ。シリウスを引き取る際には彼が直接センターに来ると言っていた。雄飛くん、イオ、二人に挨拶をしたいそうだ。だから、何も心配はいらん」
「そうですか……それなら良いですが」
雄飛はそう言いつつも不安は拭えない様子で眉をひそめていた。一方、イオも不安そうな表情を浮かべたままだった。すると、皆の様子を興味深そうに見ていたシリウスが声を上げた。
「ねーねー!どこかに遊びに行くの?!」
雄飛はしゃがみ込むと目線をシリウスに合わせた。そして、不安そうな表情をすぐに消し、微笑んで言った。
「シリウス、君はこれから水端教授の友人の所へ行くんだ」
「きょーじゅのお友達?何してる人?」
「動物のお世話をしている人だよ。君はアンドロイドだけど犬に変身できる。だから、ぜひ会ってみたいんだそうだよ」
「へぇ~動物好きな人なんだね。何か楽しい遊び、教えてくれるかな?」
すると、イオもしゃがみ込みシリウスに笑いかけると言った。
「もちろん!きっとたくさん遊んでくれるはずだよ」
「そっか!楽しみだな!ねーねー、きょーじゅ、いつ行くの?」
水端流は立ったまま微笑を浮かべ、シリウスに言った。
「急だが、明日の午後には迎えに来るそうだ。準備をして待っているのだぞ」
水端流の笑顔が作られたものだとは知らないシリウスは楽しそうに満面の笑みを浮かべると片手を上げて返事をした。
「はーい!」
一方、4人の様子を黙って見つめていたベネラ、ハレー、暁子は微妙な表情を浮かべていた。ベネラは隣にいる暁子に耳打ちした。
「暁子、教授の友人って何者かしら?本当に信用していいの?」
「さあね。教授の身辺なんて私達にはわかりゃしないよ」
ハレーが舌打ちをしながら言った。
「どうも胡散臭せぇな。オレは信用できねぇ」
すると、ハレーの隣にいる彗が不思議そうな顔をして言った。
「……そうでしょうか?動物学者なんですから妙なことはしないでしょう」
「……彗、お前って奴は本当に単純な奴だな。疑うってことをしらねぇ。それでよくオレみたいなアンドロイドを作れたな」
「なっ……?!」
ハレーの言葉に彗が驚いているとベネラがクスッと笑って呟いた。
「……オレみたいなって。ハレー、あなた自分がどんなアンドロイドなのかようやく分かったのね?」
すると、暁子がぷっと吹き出した。慌てて口元に手をやりながら、からかうように呟いた。
「ハレー、偉いじゃないか。成長したねぇ」
「……んだと?うるせーな、放っとけ!」
「おい。先程から何をコソコソしておる。何か言いたいことがあるならはっきり言ってくれ」
水端流が苛立ち、声を荒げた。誰も答えないので彗が慌てて返事をした。
「す、すいません!何でもないです!」
「それなら良いが……。では、諸君。各自プロジェクトに励むように。雄飛くん、イオ、シリウス、お前たちは明日の準備を入念に行うように」
「……分かりました」
「きょーじゅ!友達によろしくね!」
シリウスの言葉に水端流は再び作り笑いを浮かべると、ああ、とだけ返事をした。そして、会議室から出て行ったのだった。
その日の晩、雄飛とイオは自宅に帰るとすぐにシリウスを預ける準備に取り掛かった。大きなブルーのスーツケースに大量の洋服を詰め込んでいるとシリウスが興奮した様子で部屋の中を駆け回った。
「わーい!おっとまり♪おっとまり♪」
「コラ!シリウス!走り回っちゃダメっていつも言ってるでしょ!下の人から苦情が来るんだからね!」
「まあまあ、イオ。そんなに怒らなくてもいいじゃないか。明日からしばらく帰って来られないんだし」
「もう、雄飛ったら。いつもシリウスに弱いんだから」
イオはそう言って頬を膨らませた。
「イオ、だいじょうぶだよ。ボク、ちゃんといい子にしてるから」
「シリウス……」
イオは思わずシリウスの小さな体を抱き締めた。素性のよく分からない第三者にシリウスを預けなければならないことがとても不安だった。そんな二人の様子を見た雄飛が真剣な顔で言った。
「大丈夫。何かあれば俺が何とかする。嘘じゃない」
「雄飛……」
「……またデカい口叩いてるって思うかもしれない。でも、今度こそ俺は約束守るから。家族の一人として君達を……シリウスを守る」
「雄飛、ありがとう……」
イオのブルーの瞳から大粒の涙が零れた。そんな二人の様子を見て、シリウスは首を傾げた。
(どうしてイオは泣いてるんだろう?)
生まれてしばらく経った頃、シリウスは雄飛にこう教わった。
「いいかい?シリウス。君は俺とイオの子供だ。で、俺が君のお父さん、イオがお母さんなんだ。ほら、いつもイオが『お母さんって呼びなさい!』って言うだろ?それで、俺達は三人揃って『家族』というんだよ」
「かぞく……?それってどういうもの?たのしいもの?」
「うーん。そうだな。もちろん楽しいものだよ。でも、それよりも『自分にとって最も大切な存在』『守りたい存在』っていう方が近いかな」
シリウスはしばらく考えた。しかし、6歳のシリウスには雄飛の言っていることはまだよく理解できなかった。
「……よくわかんないや」
「まぁ、そうだよな。いずれ、分かる時が来るよ」
「そっか。でも、ボク、ユウヒとイオのことはだーいすきだよ!だっていつも遊んでくれるし、色んなこと教えてくれるもん。イオはよくおこるからちょっとこわいけどね」
シリウスはそう言って笑った。
「大好きって気持ちがあれば十分だよ。それも『家族』に必要な要素だ。ありがとう、シリウス。俺もイオも君のことが大好きだよ」
雄飛はそう言って、シリウスの頭を優しく撫でたのだった。
それ以来、シリウスは幼いながら「家族」というものが一体どんなものなのかを探求し続けていた。しかし、これだ!と思える決定的なものはいまだに何も見つかっていない。
(かぞくってよくわからない。けど、ボクはユウヒとイオがだいすき。それはずっと変わらないもん)
シリウスは雄飛に言われたことを思い出し、犬に変身すると雄飛とイオの間にちょこんと座った。そして、嬉しそうに二人の体に自身の体をすり寄せた。
「ワン!」
「ん?どうした?シリウス」
「なんか急に甘え出したわね……?」
シリウスは再び子供の姿に戻った。そして、二人に向かって言ったのだった。
「ボク、二人のことだいすきだからね!」
雄飛とイオは思わず顔を見合わせた。そして嬉しそうに笑うとシリウスのことを強く抱きしめたのだった。
「諸君。毎日の任務、ご苦労。今日は新たな報告がある。シリウスを知り合いの動物学者に預けることになった」
その瞬間、驚いた雄飛とイオがハッとした表情を浮かべた。
「道円人志という学者でな。道円動物研究所という施設を作ってメトロポリス星の様々な動物の研究をしている。だから、シリウスが犬に変身するメカニズムもぜひうちで調査したいと言ってくれたのだ」
「水端教授、お気持ちは嬉しいです。でも、第三者にシリウスを預けて大丈夫なんでしょうか?」
雄飛が不安そうな表情で言った。水端流はふむ、と言うと微笑んで言った。
「彼は私の大学からの友人でな。実に人の良い関西人なのだ。シリウスを引き取る際には彼が直接センターに来ると言っていた。雄飛くん、イオ、二人に挨拶をしたいそうだ。だから、何も心配はいらん」
「そうですか……それなら良いですが」
雄飛はそう言いつつも不安は拭えない様子で眉をひそめていた。一方、イオも不安そうな表情を浮かべたままだった。すると、皆の様子を興味深そうに見ていたシリウスが声を上げた。
「ねーねー!どこかに遊びに行くの?!」
雄飛はしゃがみ込むと目線をシリウスに合わせた。そして、不安そうな表情をすぐに消し、微笑んで言った。
「シリウス、君はこれから水端教授の友人の所へ行くんだ」
「きょーじゅのお友達?何してる人?」
「動物のお世話をしている人だよ。君はアンドロイドだけど犬に変身できる。だから、ぜひ会ってみたいんだそうだよ」
「へぇ~動物好きな人なんだね。何か楽しい遊び、教えてくれるかな?」
すると、イオもしゃがみ込みシリウスに笑いかけると言った。
「もちろん!きっとたくさん遊んでくれるはずだよ」
「そっか!楽しみだな!ねーねー、きょーじゅ、いつ行くの?」
水端流は立ったまま微笑を浮かべ、シリウスに言った。
「急だが、明日の午後には迎えに来るそうだ。準備をして待っているのだぞ」
水端流の笑顔が作られたものだとは知らないシリウスは楽しそうに満面の笑みを浮かべると片手を上げて返事をした。
「はーい!」
一方、4人の様子を黙って見つめていたベネラ、ハレー、暁子は微妙な表情を浮かべていた。ベネラは隣にいる暁子に耳打ちした。
「暁子、教授の友人って何者かしら?本当に信用していいの?」
「さあね。教授の身辺なんて私達にはわかりゃしないよ」
ハレーが舌打ちをしながら言った。
「どうも胡散臭せぇな。オレは信用できねぇ」
すると、ハレーの隣にいる彗が不思議そうな顔をして言った。
「……そうでしょうか?動物学者なんですから妙なことはしないでしょう」
「……彗、お前って奴は本当に単純な奴だな。疑うってことをしらねぇ。それでよくオレみたいなアンドロイドを作れたな」
「なっ……?!」
ハレーの言葉に彗が驚いているとベネラがクスッと笑って呟いた。
「……オレみたいなって。ハレー、あなた自分がどんなアンドロイドなのかようやく分かったのね?」
すると、暁子がぷっと吹き出した。慌てて口元に手をやりながら、からかうように呟いた。
「ハレー、偉いじゃないか。成長したねぇ」
「……んだと?うるせーな、放っとけ!」
「おい。先程から何をコソコソしておる。何か言いたいことがあるならはっきり言ってくれ」
水端流が苛立ち、声を荒げた。誰も答えないので彗が慌てて返事をした。
「す、すいません!何でもないです!」
「それなら良いが……。では、諸君。各自プロジェクトに励むように。雄飛くん、イオ、シリウス、お前たちは明日の準備を入念に行うように」
「……分かりました」
「きょーじゅ!友達によろしくね!」
シリウスの言葉に水端流は再び作り笑いを浮かべると、ああ、とだけ返事をした。そして、会議室から出て行ったのだった。
その日の晩、雄飛とイオは自宅に帰るとすぐにシリウスを預ける準備に取り掛かった。大きなブルーのスーツケースに大量の洋服を詰め込んでいるとシリウスが興奮した様子で部屋の中を駆け回った。
「わーい!おっとまり♪おっとまり♪」
「コラ!シリウス!走り回っちゃダメっていつも言ってるでしょ!下の人から苦情が来るんだからね!」
「まあまあ、イオ。そんなに怒らなくてもいいじゃないか。明日からしばらく帰って来られないんだし」
「もう、雄飛ったら。いつもシリウスに弱いんだから」
イオはそう言って頬を膨らませた。
「イオ、だいじょうぶだよ。ボク、ちゃんといい子にしてるから」
「シリウス……」
イオは思わずシリウスの小さな体を抱き締めた。素性のよく分からない第三者にシリウスを預けなければならないことがとても不安だった。そんな二人の様子を見た雄飛が真剣な顔で言った。
「大丈夫。何かあれば俺が何とかする。嘘じゃない」
「雄飛……」
「……またデカい口叩いてるって思うかもしれない。でも、今度こそ俺は約束守るから。家族の一人として君達を……シリウスを守る」
「雄飛、ありがとう……」
イオのブルーの瞳から大粒の涙が零れた。そんな二人の様子を見て、シリウスは首を傾げた。
(どうしてイオは泣いてるんだろう?)
生まれてしばらく経った頃、シリウスは雄飛にこう教わった。
「いいかい?シリウス。君は俺とイオの子供だ。で、俺が君のお父さん、イオがお母さんなんだ。ほら、いつもイオが『お母さんって呼びなさい!』って言うだろ?それで、俺達は三人揃って『家族』というんだよ」
「かぞく……?それってどういうもの?たのしいもの?」
「うーん。そうだな。もちろん楽しいものだよ。でも、それよりも『自分にとって最も大切な存在』『守りたい存在』っていう方が近いかな」
シリウスはしばらく考えた。しかし、6歳のシリウスには雄飛の言っていることはまだよく理解できなかった。
「……よくわかんないや」
「まぁ、そうだよな。いずれ、分かる時が来るよ」
「そっか。でも、ボク、ユウヒとイオのことはだーいすきだよ!だっていつも遊んでくれるし、色んなこと教えてくれるもん。イオはよくおこるからちょっとこわいけどね」
シリウスはそう言って笑った。
「大好きって気持ちがあれば十分だよ。それも『家族』に必要な要素だ。ありがとう、シリウス。俺もイオも君のことが大好きだよ」
雄飛はそう言って、シリウスの頭を優しく撫でたのだった。
それ以来、シリウスは幼いながら「家族」というものが一体どんなものなのかを探求し続けていた。しかし、これだ!と思える決定的なものはいまだに何も見つかっていない。
(かぞくってよくわからない。けど、ボクはユウヒとイオがだいすき。それはずっと変わらないもん)
シリウスは雄飛に言われたことを思い出し、犬に変身すると雄飛とイオの間にちょこんと座った。そして、嬉しそうに二人の体に自身の体をすり寄せた。
「ワン!」
「ん?どうした?シリウス」
「なんか急に甘え出したわね……?」
シリウスは再び子供の姿に戻った。そして、二人に向かって言ったのだった。
「ボク、二人のことだいすきだからね!」
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