11 / 54
指定大都市アクア8
しおりを挟む
警備員さんから教えてもらった通り、教員室へと向かいアレンさんの担任に会う事が出来た。
担任は細めの女性で、オドオドした態度であった。こちらは王子殿下がいるから確かにそうせざる負えないのは分かるが...これは恐らく本質からのものだろう。オドオドを通り抜けてビクビクしてる。
「そ、その...アレンくんですが...本日は登校はしたのですが、先程体調が悪いと...下校してしまいました。」
「なんだって?!...入れ違いになってしまったか。」
「その、体調不良って熱とかですか?」
「なんといいますか、ちょっとアレンくんは......えっとですね。」
「言い難いんですか?」
「そうですね......少し、心が疲れているんです。」
「心が疲れてる?意味がわからないのだが。」
「「あー...。」」
「な、なんだ二人揃って!!私を除け者にするな!!」
分からないというのは、国民性なのかダニエル様ならではなのか...。
心が疲れている、だなんてワード俺と涼ちゃんがいた日本にはよく耳にするワードだし、学生であれば一学年に一人はいるタイプである。
「余り元気じゃないってことですよ。特にダニエル様は刺激しないようにしてくださいよ。」
「な、なんだと。」
「そうですよー。ダニエル様はアレンくんとあったら極力シーですよ?」
「...んぐっ!......わかった。」
涼ちゃんがダニエル様の目の前で人差し指を彼の唇にそっとあてがっていた。
それをモロに食らってしまった為に、唸っていた。首も顔も耳も林檎の如く真っ赤だ。
可愛いですもんねー彼女。
「それでどうしようか、一旦家に帰ってみる?」
「見た目がそもそも分からないですし、一旦お家で待ってみましょう。」
「確かにそうだ、ダニエル様よろしいですか?」
「致し方ないな。」
先生からはアレンくんまだは十歳の子どもということしか教えられていない。一応教材を入れる鞄を手提げているらしいが...。俺達がいた世界では彼の年齢だと義務教育だから今の時間は子どもは皆学校にいる。が、ここの世界は学校は行けたら行く程度らしい。だから来る途中もちらほらと彼と同じくらいの子を見た。大体がおうちのお手伝いをしているらしい。要は見分けがつかないとという事だな。
「それじゃぁ、出発しましょう!」
「あぁ。」
「わかった。」
ふと、彼宛ての手紙は誰からの物だったのかと気になった。
鞄から涼ちゃんから預かったアレンくん宛の手紙。それを取り出して見てみる。
...送り主の住所はレッドウォール。
ここは現在魔獣が多く確認出来る地域じゃなかっただろうか。地形が盆地になっている為瘴気が溜まりやすいからだとヨハンが言っていたのを覚えている。
今一番の激戦区と言うやつだ。
そんな場所からアレンくんへどんな便りが...。
「あ、あれって...。学生が持ってる鞄?じゃない?歳も十歳くらい?じゃないかな。男の子だし...。」
彼女が小声で目先にトボトボ歩く男の子を指さしていた。
背格好からして確かに先生が言っていた通りの子だが...。後ろ姿だし、何よりも全くアレンくんを知らない。本人かも分からない。いきなり声を掛けても良いものか。
「...あ!!!!」
「ん?」
「何を惚けているんだ!!行くぞ!!!」
「...って、誰だアレ!!!」
考えていたら二人が何か声を荒らげていた。
少年を見てみれば...明らかにボロボロの服を着ており顔全体を汚れた布で覆っている...明らかな不審者が少年の腕を掴んで無理やりその場から引っ張っていた。
「...これなら、話しかけても問題ないよな...!!」
「急げ!!!」
「そこの不審者!!!まちなさーーい!!!」
担任は細めの女性で、オドオドした態度であった。こちらは王子殿下がいるから確かにそうせざる負えないのは分かるが...これは恐らく本質からのものだろう。オドオドを通り抜けてビクビクしてる。
「そ、その...アレンくんですが...本日は登校はしたのですが、先程体調が悪いと...下校してしまいました。」
「なんだって?!...入れ違いになってしまったか。」
「その、体調不良って熱とかですか?」
「なんといいますか、ちょっとアレンくんは......えっとですね。」
「言い難いんですか?」
「そうですね......少し、心が疲れているんです。」
「心が疲れてる?意味がわからないのだが。」
「「あー...。」」
「な、なんだ二人揃って!!私を除け者にするな!!」
分からないというのは、国民性なのかダニエル様ならではなのか...。
心が疲れている、だなんてワード俺と涼ちゃんがいた日本にはよく耳にするワードだし、学生であれば一学年に一人はいるタイプである。
「余り元気じゃないってことですよ。特にダニエル様は刺激しないようにしてくださいよ。」
「な、なんだと。」
「そうですよー。ダニエル様はアレンくんとあったら極力シーですよ?」
「...んぐっ!......わかった。」
涼ちゃんがダニエル様の目の前で人差し指を彼の唇にそっとあてがっていた。
それをモロに食らってしまった為に、唸っていた。首も顔も耳も林檎の如く真っ赤だ。
可愛いですもんねー彼女。
「それでどうしようか、一旦家に帰ってみる?」
「見た目がそもそも分からないですし、一旦お家で待ってみましょう。」
「確かにそうだ、ダニエル様よろしいですか?」
「致し方ないな。」
先生からはアレンくんまだは十歳の子どもということしか教えられていない。一応教材を入れる鞄を手提げているらしいが...。俺達がいた世界では彼の年齢だと義務教育だから今の時間は子どもは皆学校にいる。が、ここの世界は学校は行けたら行く程度らしい。だから来る途中もちらほらと彼と同じくらいの子を見た。大体がおうちのお手伝いをしているらしい。要は見分けがつかないとという事だな。
「それじゃぁ、出発しましょう!」
「あぁ。」
「わかった。」
ふと、彼宛ての手紙は誰からの物だったのかと気になった。
鞄から涼ちゃんから預かったアレンくん宛の手紙。それを取り出して見てみる。
...送り主の住所はレッドウォール。
ここは現在魔獣が多く確認出来る地域じゃなかっただろうか。地形が盆地になっている為瘴気が溜まりやすいからだとヨハンが言っていたのを覚えている。
今一番の激戦区と言うやつだ。
そんな場所からアレンくんへどんな便りが...。
「あ、あれって...。学生が持ってる鞄?じゃない?歳も十歳くらい?じゃないかな。男の子だし...。」
彼女が小声で目先にトボトボ歩く男の子を指さしていた。
背格好からして確かに先生が言っていた通りの子だが...。後ろ姿だし、何よりも全くアレンくんを知らない。本人かも分からない。いきなり声を掛けても良いものか。
「...あ!!!!」
「ん?」
「何を惚けているんだ!!行くぞ!!!」
「...って、誰だアレ!!!」
考えていたら二人が何か声を荒らげていた。
少年を見てみれば...明らかにボロボロの服を着ており顔全体を汚れた布で覆っている...明らかな不審者が少年の腕を掴んで無理やりその場から引っ張っていた。
「...これなら、話しかけても問題ないよな...!!」
「急げ!!!」
「そこの不審者!!!まちなさーーい!!!」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる