5 / 10
5.???
しおりを挟む
最悪だ。バレバレだった。死にたい。
羞恥心で死にそうになっている俺を机に座ってじろじろ見ながら、達也は
「俺でシコったりしてたん?」
と聞いた。なんとなく、今嘘をついてはいけないような気がして、
「…はい。」
と消え入るような声でそう返す。
「俺のことオカズにしてオナニーしてたの?」
「……はい。」
「俺に突っ込みたいとか思ったの?」
「………はい。」
「最悪だわ。気持ち悪りー。」
達也は俺を蔑むような目で見下ろした。
「ごめんなさい。…ごめんなさい。」
それが当たり前の反応だ。涙があふれてこないように下を向きながら謝ることしかできない。
「あー、泣くなって。」
達也はそう言いながらポケットティッシュを差し出した。
「ほら、これで拭きなよ。」
俺は言われるがままに涙をふいた。
「マジで泣かせるつもりはなかった。ごめん。」
達也は顔の前で手を合わせた。
「悪いのは俺だから。…もう二度としません。」
過呼吸気味になりながらもなんとか謝罪を口にする。
「え、やめなくていいよ。てか、いまここでやったら全然許すわ。」
いいこと思いついた!みたいなテンションで達也の口から飛び出した提案を飲み込むのに10秒ほど費やす。
「え?」
「え?じゃないだろ。やれっつてんの。」
達也は机に腰掛け、顎をしゃくった。
羞恥心で死にそうになっている俺を机に座ってじろじろ見ながら、達也は
「俺でシコったりしてたん?」
と聞いた。なんとなく、今嘘をついてはいけないような気がして、
「…はい。」
と消え入るような声でそう返す。
「俺のことオカズにしてオナニーしてたの?」
「……はい。」
「俺に突っ込みたいとか思ったの?」
「………はい。」
「最悪だわ。気持ち悪りー。」
達也は俺を蔑むような目で見下ろした。
「ごめんなさい。…ごめんなさい。」
それが当たり前の反応だ。涙があふれてこないように下を向きながら謝ることしかできない。
「あー、泣くなって。」
達也はそう言いながらポケットティッシュを差し出した。
「ほら、これで拭きなよ。」
俺は言われるがままに涙をふいた。
「マジで泣かせるつもりはなかった。ごめん。」
達也は顔の前で手を合わせた。
「悪いのは俺だから。…もう二度としません。」
過呼吸気味になりながらもなんとか謝罪を口にする。
「え、やめなくていいよ。てか、いまここでやったら全然許すわ。」
いいこと思いついた!みたいなテンションで達也の口から飛び出した提案を飲み込むのに10秒ほど費やす。
「え?」
「え?じゃないだろ。やれっつてんの。」
達也は机に腰掛け、顎をしゃくった。
0
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男
湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。
何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
ストレスを感じすぎた社畜くんが、急におもらししちゃう話
こじらせた処女
BL
社会人になってから一年が経った健斗(けんと)は、住んでいた部屋が火事で焼けてしまい、大家に突然退去命令を出されてしまう。家具やら引越し費用やらを捻出できず、大学の同期であった祐樹(ゆうき)の家に転がり込むこととなった。
家賃は折半。しかし毎日終電ギリギリまで仕事がある健斗は洗濯も炊事も祐樹に任せっきりになりがちだった。罪悪感に駆られるも、疲弊しきってボロボロの体では家事をすることができない日々。社会人として自立できていない焦燥感、日々の疲れ。体にも心にも余裕がなくなった健斗はある日おねしょをしてしまう。手伝おうとした祐樹に当たり散らしてしまい、喧嘩になってしまい、それが張り詰めていた糸を切るきっかけになったのか、その日の夜、帰宅した健斗は玄関から動けなくなってしまい…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる