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聖域でのんびり暮らしたい
40 姫巫女は白い子供に出会う
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その日は新しい森歩き用のグッズの開発に錬金ギルドに来ていた。
ホバーボードを作れないかと思ったのよね。
一応徒歩でもそこそこ動けるぐらいには鍛えてるけど、それでも障害物の多い森の中ではくま蔵くん達のようには早く動けないから、いっそ浮いてしまえと思った訳です。地形無視って無敵じゃない?
「まーたおかしな事言い出した」
台の上に乗った髭もじゃ親父ことドワーフの親方が言う。
「親方ったらひどい」
適当にメモした設計図もどきをあきれ顔で見ているドワーフに私がぶんむくれる。
「むう。もういいわ。とにかくだいたいのイメージは出来てるの。見て」
私は設計図を指さす。そこにはスケートボードかスノーボードのような板状のものが描かれている。
「ふうん? 結構はっきりイメージは出来てんだな」
「ええとね、高さは下に吹き出す風でコントロールするでしょ。で、安定したところに、横に付けた風魔法の装置で移動方向にこう、魔法を推進力にして動かすわけ」
まずは試用に一つ作るため、十分に研究出来ている基本属性である風魔法で行く。重力魔法は、レア過ぎるからなしの方向でいくことにした。 まずは風魔法の応用で、基礎研究。魔力の操作すら出来れば、基本的な属性は誰でも使えるものなのよ。ほら、第三王子のお友達の中でも、文官志望だけど魔法使える人がいるでしょう? あんな感じで、適性がなくとも初級程度の簡単な魔法なら知識があれば使えるし。
「ふーむ……? おいおい、こりゃあ相当な魔力がいるぞ。下に吹き付ける風は常時、横に吹かせんのは適宜操縦者が変えんだろ?」
「それは……横の吹き出し口の操作を出来るように、外部でコントロールするものを作るとかで?」
「ああ、切り替え装置を作んのな」
「そう。でなければ、体重の傾きの方向に進むようにするとか……」
「いやまあ、作んのは作れるけどよぉ、誰が動かすんだこりゃ。同属性とはいえ、二つ同時に使うとなりゃ維持コストも膨大なもんだ。宮廷付きの魔術師でもなきゃ常時魔法展開なんぞ使えんぞ」
「いやあ、それは……あはは」
親方に指摘されるまで、自分で使うんだしと思って、コストの事なんて考えてなかったや。魔法チートの弊害だね、これって。
……白けた空気が辺りに漂う。
そこに走り込んできた小さな影がある。
「大変だ、大変だよ姫さんっ! 門のとこに子供が倒れてんだっ」
大きな肩掛け鞄を背負った子供ほどの背丈の人物は、小人族のメールボーイだ。
私は顔見知りの彼の声に、思わず目を丸くした。
「ええっ何それ? 近くに親御さんといかいないの?」
「さあ? 俺もしばらく様子見たけど、誰も出てこないからいないんじゃないの?」
「そう……それは困ったわね」
子供が一人で倒れてるってだけでもおかしな事なのに、誰も連れの人が出ないって、どういうことかしら。
「とにかくさ、時間も時間だし、治癒術士で頼れるの姫さんしかいないんだよ。おれと一緒に来てよ」
時間は夕刻。
確かにそろそろ勤め人らが家に帰る頃だ。
そんな訳で、知り合いのメールボーイにぐいぐい手を引かれて、私は夕暮れ時の門の方へと足を運んだ訳だけど。
まっすぐと続く街道が見える門の横。
そこには、ぐったりと手足を投げ出した、身なりのいい少年が倒れている。
その第一印象は……。
「……真っ白な子ね」
青ざめた顔も、肌も、髪も。
着ている服はさすがに王族を示す白ではなかったけれど、全体的に白い印象を持つ少年だった。
私はそっと近寄り少年の横に腰を下ろすと、とりあえず熱を測り、脈を取り、呼吸音を確認しと簡単に触診を済ませる。
「熱もないしおかしな呼吸音もないわね。脈拍も正常と。うーん、何で倒れているのかしら……ねえ貴方、薬師さんを呼んできてくれない?」
「ほーい。んじゃ、ねーさんの事呼んでくるねー」
素人考えで処置するのも何かと思って専門家を呼ぼう考えて、辺りの人に言うと、気の利く事にメールボーイが請け負ってくれ、足早に夕暮れ時の町へと消える。
しばしのち。
小柄なメールボーイと共に現れた薬師のお姉様は、私の隣に腰を落とすと、少年の様子を確認し。
「……う~ん。ここじゃあ専門の器具もないしなんとも言えないけれどぉ。見る限りはぁ、ただの過労かしらねぇ。見たところ苦しげな様子もないし、ただ寝ているだけと思うわ」
お姉様がそう言うものだから、じゃあ戸板を用意して貰って運びましょうとなって。
……で、現在施療院。
ベッドに寝かせ、特に問題なさそうなので子供が目を覚ますのを待っている訳だけれど。
「で、やっぱりこの子の関係者って見つからなかったの?」
「うん。こんだけ目立つ子だし、誰かこの子を見た人がいるかと思ったんだけどさー。でも、誰もこの子の事知らないんだって」
「そう、それは困ったわね……」
少年の寝顔を眺めながら、私と小人族のメールボーイの青年が話していると。
「ううん……」
少年が小さく声を上げた。
私たちがハッとして、ベッドの上の少年を注目すると、ぱちりと少年は目を開けた。
少年の幼くも整った容貌の中、ひどく印象的な赤い、赤い瞳が目についた。
……私は確かに、その容貌に既視感を覚えたのだけれど。
(誰……かしら。こんなに印象的な子、貴族にいるなら知らない訳がないのだけれど)
その時は、行き倒れの少年が目を覚ました事への安堵の方が大きくて。己の中の違和感に対し追求する事をやめてしまって。
――私はのちに、その事を後悔する事になるのだけれど。
少年は目元を手の甲で擦ると、ぱちぱちと赤い目を瞬かせる。
真っ白な少年は、思ったよりも緩慢な動きでのそりと動いた。
私と小人族の青年は、固唾を吞んでそれを見守る。
「ここ……どこ?」
透き通るようなボーイズソプラノで呟くと、ベッドで半身を起こした白い少年は、ぼんやりと辺りを見回して……ぐうとおなかを鳴らし。
「お腹減った……」
と、お腹の辺りをさすりながら悲しげに言った。
「え、まさかの」
「空腹で行き倒れ……?」
行き掛かり上付き添っていた私たちは、呆然と少年を眺めていた。
なんだかんだと時間は夕飯どき。
もしかしたら夜通しの付き添いになるかと、フォルと寮の方には連絡を入れてあるから、外食になっても問題はないだろう。
空腹でお腹を鳴らしている少年が可哀想に思えて、私たちは町の何の変哲もない飯屋でご飯を奢ることとなった。
……まあ、急病でなくて良かったわよね。
飯時とあってガヤガヤと周囲はうるさい。
「ねえ、貴方のお父さんお母さんはどこにいるの?」
「わかんにゃい」
「どうしてここに来たのか分かる?」
「おぼへてにゃい」
木製のテーブルに座って対面の席から話しかければ、安くて早くて盛りがよい、定番の飯屋の具だくさんスープと堅焼きパンを頬張り、もぐもぐと口を動かしながら少年は答える。
すごい勢いで食べてるんだけど、でも汚く食べてないあたり相応の教育が見られるわね。やっぱり貴族の子かなぁ、なんて私はのんきに当たりをつけて。
「やっぱり迷子かなぁ……」
「でもご両親がどこにいるのか分からないというのは困るわよね」
どうしよう、と、小人族の青年と私は顔を見合わせ、困るばかりだ。
「とりあえず、ご両親が見つかるまで孤児院預かり、かな」
「その辺りが妥当ね」
まあ実際、年に何度かは、聖域まで礼拝に来たものの食うに困って子供を置いていく労働階級の者もいなくはない。
そんな理由もあって、門前町の孤児院は常に子供を受け入れているいるのだけれど。
「孤児院……」
何故か白い少年は悲しげに私を見つめた。
「な、なに?」
私は木のスプーンを置き、どもり気味にそう返すと。
「ボク、捨てられたの?」
うるうると赤い瞳を潤ませる少年があざと可愛い。
「え……」
「お姉さんも置いていくの?」
真っ赤ななにこれ、良心が痛むのだけど。
「え、ええと。お姉さん教会に務めてるの。だからそこに来れば会えると思うわ!」
あわあわと答えると、横から冷静な突っ込みが入った。
「ねえ、姫さん。今、あんた変装してるよね、多分教会に来てもこの少年あんたの事わかんないと思うんだけど……」
「あ」
うん、色々グダグダね、我ながら……。
ホバーボードを作れないかと思ったのよね。
一応徒歩でもそこそこ動けるぐらいには鍛えてるけど、それでも障害物の多い森の中ではくま蔵くん達のようには早く動けないから、いっそ浮いてしまえと思った訳です。地形無視って無敵じゃない?
「まーたおかしな事言い出した」
台の上に乗った髭もじゃ親父ことドワーフの親方が言う。
「親方ったらひどい」
適当にメモした設計図もどきをあきれ顔で見ているドワーフに私がぶんむくれる。
「むう。もういいわ。とにかくだいたいのイメージは出来てるの。見て」
私は設計図を指さす。そこにはスケートボードかスノーボードのような板状のものが描かれている。
「ふうん? 結構はっきりイメージは出来てんだな」
「ええとね、高さは下に吹き出す風でコントロールするでしょ。で、安定したところに、横に付けた風魔法の装置で移動方向にこう、魔法を推進力にして動かすわけ」
まずは試用に一つ作るため、十分に研究出来ている基本属性である風魔法で行く。重力魔法は、レア過ぎるからなしの方向でいくことにした。 まずは風魔法の応用で、基礎研究。魔力の操作すら出来れば、基本的な属性は誰でも使えるものなのよ。ほら、第三王子のお友達の中でも、文官志望だけど魔法使える人がいるでしょう? あんな感じで、適性がなくとも初級程度の簡単な魔法なら知識があれば使えるし。
「ふーむ……? おいおい、こりゃあ相当な魔力がいるぞ。下に吹き付ける風は常時、横に吹かせんのは適宜操縦者が変えんだろ?」
「それは……横の吹き出し口の操作を出来るように、外部でコントロールするものを作るとかで?」
「ああ、切り替え装置を作んのな」
「そう。でなければ、体重の傾きの方向に進むようにするとか……」
「いやまあ、作んのは作れるけどよぉ、誰が動かすんだこりゃ。同属性とはいえ、二つ同時に使うとなりゃ維持コストも膨大なもんだ。宮廷付きの魔術師でもなきゃ常時魔法展開なんぞ使えんぞ」
「いやあ、それは……あはは」
親方に指摘されるまで、自分で使うんだしと思って、コストの事なんて考えてなかったや。魔法チートの弊害だね、これって。
……白けた空気が辺りに漂う。
そこに走り込んできた小さな影がある。
「大変だ、大変だよ姫さんっ! 門のとこに子供が倒れてんだっ」
大きな肩掛け鞄を背負った子供ほどの背丈の人物は、小人族のメールボーイだ。
私は顔見知りの彼の声に、思わず目を丸くした。
「ええっ何それ? 近くに親御さんといかいないの?」
「さあ? 俺もしばらく様子見たけど、誰も出てこないからいないんじゃないの?」
「そう……それは困ったわね」
子供が一人で倒れてるってだけでもおかしな事なのに、誰も連れの人が出ないって、どういうことかしら。
「とにかくさ、時間も時間だし、治癒術士で頼れるの姫さんしかいないんだよ。おれと一緒に来てよ」
時間は夕刻。
確かにそろそろ勤め人らが家に帰る頃だ。
そんな訳で、知り合いのメールボーイにぐいぐい手を引かれて、私は夕暮れ時の門の方へと足を運んだ訳だけど。
まっすぐと続く街道が見える門の横。
そこには、ぐったりと手足を投げ出した、身なりのいい少年が倒れている。
その第一印象は……。
「……真っ白な子ね」
青ざめた顔も、肌も、髪も。
着ている服はさすがに王族を示す白ではなかったけれど、全体的に白い印象を持つ少年だった。
私はそっと近寄り少年の横に腰を下ろすと、とりあえず熱を測り、脈を取り、呼吸音を確認しと簡単に触診を済ませる。
「熱もないしおかしな呼吸音もないわね。脈拍も正常と。うーん、何で倒れているのかしら……ねえ貴方、薬師さんを呼んできてくれない?」
「ほーい。んじゃ、ねーさんの事呼んでくるねー」
素人考えで処置するのも何かと思って専門家を呼ぼう考えて、辺りの人に言うと、気の利く事にメールボーイが請け負ってくれ、足早に夕暮れ時の町へと消える。
しばしのち。
小柄なメールボーイと共に現れた薬師のお姉様は、私の隣に腰を落とすと、少年の様子を確認し。
「……う~ん。ここじゃあ専門の器具もないしなんとも言えないけれどぉ。見る限りはぁ、ただの過労かしらねぇ。見たところ苦しげな様子もないし、ただ寝ているだけと思うわ」
お姉様がそう言うものだから、じゃあ戸板を用意して貰って運びましょうとなって。
……で、現在施療院。
ベッドに寝かせ、特に問題なさそうなので子供が目を覚ますのを待っている訳だけれど。
「で、やっぱりこの子の関係者って見つからなかったの?」
「うん。こんだけ目立つ子だし、誰かこの子を見た人がいるかと思ったんだけどさー。でも、誰もこの子の事知らないんだって」
「そう、それは困ったわね……」
少年の寝顔を眺めながら、私と小人族のメールボーイの青年が話していると。
「ううん……」
少年が小さく声を上げた。
私たちがハッとして、ベッドの上の少年を注目すると、ぱちりと少年は目を開けた。
少年の幼くも整った容貌の中、ひどく印象的な赤い、赤い瞳が目についた。
……私は確かに、その容貌に既視感を覚えたのだけれど。
(誰……かしら。こんなに印象的な子、貴族にいるなら知らない訳がないのだけれど)
その時は、行き倒れの少年が目を覚ました事への安堵の方が大きくて。己の中の違和感に対し追求する事をやめてしまって。
――私はのちに、その事を後悔する事になるのだけれど。
少年は目元を手の甲で擦ると、ぱちぱちと赤い目を瞬かせる。
真っ白な少年は、思ったよりも緩慢な動きでのそりと動いた。
私と小人族の青年は、固唾を吞んでそれを見守る。
「ここ……どこ?」
透き通るようなボーイズソプラノで呟くと、ベッドで半身を起こした白い少年は、ぼんやりと辺りを見回して……ぐうとおなかを鳴らし。
「お腹減った……」
と、お腹の辺りをさすりながら悲しげに言った。
「え、まさかの」
「空腹で行き倒れ……?」
行き掛かり上付き添っていた私たちは、呆然と少年を眺めていた。
なんだかんだと時間は夕飯どき。
もしかしたら夜通しの付き添いになるかと、フォルと寮の方には連絡を入れてあるから、外食になっても問題はないだろう。
空腹でお腹を鳴らしている少年が可哀想に思えて、私たちは町の何の変哲もない飯屋でご飯を奢ることとなった。
……まあ、急病でなくて良かったわよね。
飯時とあってガヤガヤと周囲はうるさい。
「ねえ、貴方のお父さんお母さんはどこにいるの?」
「わかんにゃい」
「どうしてここに来たのか分かる?」
「おぼへてにゃい」
木製のテーブルに座って対面の席から話しかければ、安くて早くて盛りがよい、定番の飯屋の具だくさんスープと堅焼きパンを頬張り、もぐもぐと口を動かしながら少年は答える。
すごい勢いで食べてるんだけど、でも汚く食べてないあたり相応の教育が見られるわね。やっぱり貴族の子かなぁ、なんて私はのんきに当たりをつけて。
「やっぱり迷子かなぁ……」
「でもご両親がどこにいるのか分からないというのは困るわよね」
どうしよう、と、小人族の青年と私は顔を見合わせ、困るばかりだ。
「とりあえず、ご両親が見つかるまで孤児院預かり、かな」
「その辺りが妥当ね」
まあ実際、年に何度かは、聖域まで礼拝に来たものの食うに困って子供を置いていく労働階級の者もいなくはない。
そんな理由もあって、門前町の孤児院は常に子供を受け入れているいるのだけれど。
「孤児院……」
何故か白い少年は悲しげに私を見つめた。
「な、なに?」
私は木のスプーンを置き、どもり気味にそう返すと。
「ボク、捨てられたの?」
うるうると赤い瞳を潤ませる少年があざと可愛い。
「え……」
「お姉さんも置いていくの?」
真っ赤ななにこれ、良心が痛むのだけど。
「え、ええと。お姉さん教会に務めてるの。だからそこに来れば会えると思うわ!」
あわあわと答えると、横から冷静な突っ込みが入った。
「ねえ、姫さん。今、あんた変装してるよね、多分教会に来てもこの少年あんたの事わかんないと思うんだけど……」
「あ」
うん、色々グダグダね、我ながら……。
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