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16章 女神の森に喫茶店を建てよう。
192.ベルは不思議な夢を見る(2)女神様とティーブレイク。
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「ええと、それで相談内容は何だったかしら……あ」
上品に頰に手を添えて悩む女神様は、ぽんと手を叩く。
「そうですね。ちょっとここで一息入れませんか。折角貴女の記憶で再現した喫茶店に居るのだから、美鈴さんの淹れたハーブティーが飲みたいわ」
キラキラと目を輝かせた女神様から、そんなリクエストがあった。
「え? あの、相談は……」
「それは後で。貴女が落ち着いてからの方がいいと思うのです。今もほら、何だか気が昂ぶっているようですよ」
そう、悪戯っぽく笑い、胸元を押さえる彼女につられ、自分の胸元に手を当てたら……あ、本当だ。少し鼓動が速い気がする。
「まだまだ、貴女が起きる時刻になるまでは時間がありますからね。ゆっくりお茶でもして、それから話し合いましょう」
「分かりました。それなら、とりあえず、何をお淹れするか決めるのに、軽く質問をしていいですか」
「ええ、いいですよ」
こくりと頷く女神様に、私は簡単な質問をする。
「女神様は最近どんな生活をしていらっしゃいますか? どこかが辛いとか、お疲れとかあるなら、それに合わせて淹れますけれど」
私の質問に、女神様は小首を傾げて頰に手をやると、しばし考えるように視線を遠くに投げる。
「そうですね。最近は地上をよく眺めるからか、目の疲れを感じるような気がしますね」
「目、ですか……」
うーん、それなら、マスターに渡してるいつものハーブに、ローズヒップなんか入れて女性向けにしようかな。
マスターにいつも渡してるメグスリノキとか、ビタミンたっぷり疲労回復のハイビスカスに、目のサプリでおなじみブルーベリー、それと、アイブライトを入れてみようかな。
ブルーベリーは、春に白の釣鐘みたいな花を咲かせる木で、花の後に実る紫色の小さな実が、ヨーグルトに掛けたり、パンに塗ったりするジャムや、まるごと食べてるあのブルーベリーの実なんだ。
北アメリカでは古くから食用にされているそうで、果樹として品種改良されたのは結構最近、20世紀に入ってからのことらしい。
目に効くとされてるアントシアニンだけど、国内外の論文や研究では、視力回復効果は認められていないらしくて……うーん、まあ、ビタミンは取れるもんね。疲労回復を期待しましょう。
アイブライトは、ヨーロッパに生えるハーブで、和名はコゴメクサ。ゴマノハグサ科の一年草。
収れん作用や抗炎症作用により、疲れ目や目の充血に改善効果が見込まれると言われているんだ。
その歴史は長く、古代ギリシャの時代から、目にいいとされてきたハーブなんだって。このハーブは神話にも語られていて、アイブライトの学名は女神エウプロシュネに由来するとか。英名なんて、日本語で直訳すると輝く目なんだから、いかにも目に良さそうなのが伝わるよね。
味は少し苦味があるけど癖がないものだから、割と飲みやすいんじゃないかな。
ということで、どちらかと言えば疲労回復強化な感じで淹れてみましょう。
「折角だし、美鈴さんも一緒にお茶にしましょう? 相談があるなら、お話も長くなるでしょうし」
「それもそうですね……じゃあ、ぽちのお水と犬用クッキーとか用意して、皆でのんびり話しましょう」
「あら、素敵ね」
と、二人でにっこり笑いあって、私達を不思議そうに見上げてるぽちをひと撫で。うん、大人しくしてていい子だね。
「あ、ちょっとお湯沸かしたり、カップを温めるので時間が掛かるでしょうから、ぽちと遊んでて下さい。ぽち、ちょっと作業するから女神様と遊んでてくれる?」
「そうですね。では、貴女の白い小さな獣と遊んでいましょうか。……ぽち、と言ったかしら?」
「わん」
「ふふ、いいお返事ね。わたくしと遊んで下さる?」
「わふん」
女神様とぽちがいい感じで遊び始めたのを見てから、私はカウンターに入って、ハーブティーの用意。勿論ちゃんと手は洗ったよ。
「器は……女神様に似合いそうなのはどれかな」
そう考えながら、私は師匠のコレクションのカップボードを眺める。この、国内外の有名無名限らず様々に集めたカップコレクションも、久々だなぁ。思わずしみじみしてしまう。
あ、私の森のお店では、あちこちのカップをコレクションしてみるのもいいかも知れない。村の素朴な木の器も、あれでなかなか良いものなんですよ?
と、思考がすっかり逸れた。
女神様には……うーん、この、ノリタケのアフロディーテなんてどうかな。
女神の名前を冠しているだけあって、金の縁どりも艶やかでお花柄もくど過ぎない、とても素敵なティーカップとソーサーなの。
「うん、これに決めた」
カップを決めたら、使い慣れたガスレンジにたっぷりのお水を汲んでケトルで沸かす。
おっと、お湯を沸かしてる間に、他に出来る事をやっておこう。
あ、お菓子はどうしよう……って考えてたところ、やっぱり夢だけあって都合のいい事にアレックスさんに貰った魔法袋がしっかりと身につけてたので、ここから出す事にする。
ええっと……丁度秋の新作を考えてたから、少し早めだけど秋っぽい果物タルトを出そうかな。
概ね、通常の三倍は長持ちするらしいこの魔法袋。去年仕込んだ梨のコンフィチュールがまだまだ現役で使えたりするもので、それでタルトを作ってみたのよね。
あとは冷蔵庫からクリームを出して、軽く泡立てておく。
で、お皿は……シンプルに白でいいかな。
お菓子を飾り付けている頃には、お湯が沸いた。
まずはティーカップとティーポットにお湯を入れて、ポットは温まったら捨てる。ティーカップのはそのまま。
次に、高温のお湯をポットに注ぐよ。ハーブの量はフレッシュハーブの場合、ドライよりも大分多めだね。
ティーコゼをポットに掛けて、いつものおまじない。
「美味しく出来ますように」
さてと。蒸らし終わったら、カップから温め用のお湯を捨てて、ポットからハーブティーを注ぐ。
この時、きっちりとエキスを最後まで出すのがポイントだね。
あ、ぽちのお水も入れなきゃ。師匠のお店には散歩の途中のお客さんも寄るので、ペット用の陶器のお皿もいくつかあるんだよ。
「用意が出来ました。ぽち、ぽちの分もあるからそっちのテーブルに行こう」
「わん」
「あら。では一緒に頂きましょうか」
ということで、2人掛けのテーブルに、ティーカップとケーキ皿、カトラリーを入れた籐籠を並べて着席。
ああ、やっぱりお茶とケーキっていいよね。何だかすごく心安らぐというか……。
「まあ、この梨のタルト? というの、とても美味しいわ」
「お口に合ったならよかったです」
「ハーブティーも、香りというか、自然の風味が詰まってるみたいで楽しいわね」
「くうん」
足元で食べてるぽちには、偶に気晴らしで作ってる動物用クッキーをあげてます。折角のお茶の時間だからね。
「ああ……この、ハーブティーというのもいいですね。不思議と疲れが取れていくような気がするわ」
「そうですか? なら、ティーバックに小分けして後で飲めるようにしておきましょうか」
「あら、ふふふ。それはいいお土産が出来たわ」
そうして、しばしゆっくりとお茶を楽しんでから、相談の時間になったのだけど……。
これが意外な展開となるのでした。
+++++++++++++
区切りがいいので、今日は短いですがここまでで。
次回は「女神様と、魔法修行致します!?」 明日か明後日にはアップします。
上品に頰に手を添えて悩む女神様は、ぽんと手を叩く。
「そうですね。ちょっとここで一息入れませんか。折角貴女の記憶で再現した喫茶店に居るのだから、美鈴さんの淹れたハーブティーが飲みたいわ」
キラキラと目を輝かせた女神様から、そんなリクエストがあった。
「え? あの、相談は……」
「それは後で。貴女が落ち着いてからの方がいいと思うのです。今もほら、何だか気が昂ぶっているようですよ」
そう、悪戯っぽく笑い、胸元を押さえる彼女につられ、自分の胸元に手を当てたら……あ、本当だ。少し鼓動が速い気がする。
「まだまだ、貴女が起きる時刻になるまでは時間がありますからね。ゆっくりお茶でもして、それから話し合いましょう」
「分かりました。それなら、とりあえず、何をお淹れするか決めるのに、軽く質問をしていいですか」
「ええ、いいですよ」
こくりと頷く女神様に、私は簡単な質問をする。
「女神様は最近どんな生活をしていらっしゃいますか? どこかが辛いとか、お疲れとかあるなら、それに合わせて淹れますけれど」
私の質問に、女神様は小首を傾げて頰に手をやると、しばし考えるように視線を遠くに投げる。
「そうですね。最近は地上をよく眺めるからか、目の疲れを感じるような気がしますね」
「目、ですか……」
うーん、それなら、マスターに渡してるいつものハーブに、ローズヒップなんか入れて女性向けにしようかな。
マスターにいつも渡してるメグスリノキとか、ビタミンたっぷり疲労回復のハイビスカスに、目のサプリでおなじみブルーベリー、それと、アイブライトを入れてみようかな。
ブルーベリーは、春に白の釣鐘みたいな花を咲かせる木で、花の後に実る紫色の小さな実が、ヨーグルトに掛けたり、パンに塗ったりするジャムや、まるごと食べてるあのブルーベリーの実なんだ。
北アメリカでは古くから食用にされているそうで、果樹として品種改良されたのは結構最近、20世紀に入ってからのことらしい。
目に効くとされてるアントシアニンだけど、国内外の論文や研究では、視力回復効果は認められていないらしくて……うーん、まあ、ビタミンは取れるもんね。疲労回復を期待しましょう。
アイブライトは、ヨーロッパに生えるハーブで、和名はコゴメクサ。ゴマノハグサ科の一年草。
収れん作用や抗炎症作用により、疲れ目や目の充血に改善効果が見込まれると言われているんだ。
その歴史は長く、古代ギリシャの時代から、目にいいとされてきたハーブなんだって。このハーブは神話にも語られていて、アイブライトの学名は女神エウプロシュネに由来するとか。英名なんて、日本語で直訳すると輝く目なんだから、いかにも目に良さそうなのが伝わるよね。
味は少し苦味があるけど癖がないものだから、割と飲みやすいんじゃないかな。
ということで、どちらかと言えば疲労回復強化な感じで淹れてみましょう。
「折角だし、美鈴さんも一緒にお茶にしましょう? 相談があるなら、お話も長くなるでしょうし」
「それもそうですね……じゃあ、ぽちのお水と犬用クッキーとか用意して、皆でのんびり話しましょう」
「あら、素敵ね」
と、二人でにっこり笑いあって、私達を不思議そうに見上げてるぽちをひと撫で。うん、大人しくしてていい子だね。
「あ、ちょっとお湯沸かしたり、カップを温めるので時間が掛かるでしょうから、ぽちと遊んでて下さい。ぽち、ちょっと作業するから女神様と遊んでてくれる?」
「そうですね。では、貴女の白い小さな獣と遊んでいましょうか。……ぽち、と言ったかしら?」
「わん」
「ふふ、いいお返事ね。わたくしと遊んで下さる?」
「わふん」
女神様とぽちがいい感じで遊び始めたのを見てから、私はカウンターに入って、ハーブティーの用意。勿論ちゃんと手は洗ったよ。
「器は……女神様に似合いそうなのはどれかな」
そう考えながら、私は師匠のコレクションのカップボードを眺める。この、国内外の有名無名限らず様々に集めたカップコレクションも、久々だなぁ。思わずしみじみしてしまう。
あ、私の森のお店では、あちこちのカップをコレクションしてみるのもいいかも知れない。村の素朴な木の器も、あれでなかなか良いものなんですよ?
と、思考がすっかり逸れた。
女神様には……うーん、この、ノリタケのアフロディーテなんてどうかな。
女神の名前を冠しているだけあって、金の縁どりも艶やかでお花柄もくど過ぎない、とても素敵なティーカップとソーサーなの。
「うん、これに決めた」
カップを決めたら、使い慣れたガスレンジにたっぷりのお水を汲んでケトルで沸かす。
おっと、お湯を沸かしてる間に、他に出来る事をやっておこう。
あ、お菓子はどうしよう……って考えてたところ、やっぱり夢だけあって都合のいい事にアレックスさんに貰った魔法袋がしっかりと身につけてたので、ここから出す事にする。
ええっと……丁度秋の新作を考えてたから、少し早めだけど秋っぽい果物タルトを出そうかな。
概ね、通常の三倍は長持ちするらしいこの魔法袋。去年仕込んだ梨のコンフィチュールがまだまだ現役で使えたりするもので、それでタルトを作ってみたのよね。
あとは冷蔵庫からクリームを出して、軽く泡立てておく。
で、お皿は……シンプルに白でいいかな。
お菓子を飾り付けている頃には、お湯が沸いた。
まずはティーカップとティーポットにお湯を入れて、ポットは温まったら捨てる。ティーカップのはそのまま。
次に、高温のお湯をポットに注ぐよ。ハーブの量はフレッシュハーブの場合、ドライよりも大分多めだね。
ティーコゼをポットに掛けて、いつものおまじない。
「美味しく出来ますように」
さてと。蒸らし終わったら、カップから温め用のお湯を捨てて、ポットからハーブティーを注ぐ。
この時、きっちりとエキスを最後まで出すのがポイントだね。
あ、ぽちのお水も入れなきゃ。師匠のお店には散歩の途中のお客さんも寄るので、ペット用の陶器のお皿もいくつかあるんだよ。
「用意が出来ました。ぽち、ぽちの分もあるからそっちのテーブルに行こう」
「わん」
「あら。では一緒に頂きましょうか」
ということで、2人掛けのテーブルに、ティーカップとケーキ皿、カトラリーを入れた籐籠を並べて着席。
ああ、やっぱりお茶とケーキっていいよね。何だかすごく心安らぐというか……。
「まあ、この梨のタルト? というの、とても美味しいわ」
「お口に合ったならよかったです」
「ハーブティーも、香りというか、自然の風味が詰まってるみたいで楽しいわね」
「くうん」
足元で食べてるぽちには、偶に気晴らしで作ってる動物用クッキーをあげてます。折角のお茶の時間だからね。
「ああ……この、ハーブティーというのもいいですね。不思議と疲れが取れていくような気がするわ」
「そうですか? なら、ティーバックに小分けして後で飲めるようにしておきましょうか」
「あら、ふふふ。それはいいお土産が出来たわ」
そうして、しばしゆっくりとお茶を楽しんでから、相談の時間になったのだけど……。
これが意外な展開となるのでした。
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