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16章 女神の森に喫茶店を建てよう。
191:ベルは不思議な夢を見る(1)懐かしの風景
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そこは、私がよく知る庭だった。
木々の青い庇が影を作る所に小さな白いテーブルがひとつ、アイアンワークの椅子が二脚あって、背後には元気に背を伸ばすハーブ達が、瑞々しい香りを辺りに漂わせている。
ハーブに囲まれた庭を、飛び石伝いに抜けて行くと、そこにはこぢんまりとした喫茶店が立っていて。
ドアベルを鳴らし、白い扉を潜れば……かつて私が励まされ、師匠に学んだ、あの光景が確かに広がっていた。
カントリー風の木の風合いを活かした店内。
店長の趣味で集められたティーカップのコレクション棚と、しっかりラベリングされて整理されたガラス瓶入りのハーブ達。
彩りと実用にか、小分けにされたハーブがロープに吊るされ乾かされている。
カウンターに五脚、二人掛けテーブルが四つと、十数人も座れば一杯になるようなその店は、確かに見覚えのある場所だった。
「これって……」
私が懐かしい風景にぽかんと口を開けてると、ダンガリーシャツの裾を引っ張るものがいて、ふとそちらを向く。
「あれ、ぽち」
「くうん」
「ええっと、これって夢……で、いいんだよね」
「くうん?」
ぽちは首を傾げた。あ、うん。ぽちにも分からないよね。
なんて、一人と一匹で見つめあってたら、くすくすと女性の笑い声が聞こえた。
声のした方を向くと、カウンター裏のキッチンスペースには白いシャツと飾り気ないエプロン姿の女性が立っていた。
「師匠……?」
ううん、違う。髪をざっくりと一つまとめにしたところも、化粧っ気のない顔に浮かぶおおらかな笑みも似ているけど、その母性に満ちた慈愛の眼差しは、他の誰かを感じさせて……。
「女神、様」
「あら、もうバレてしまいました? なかなか似ていると思うのですけれどね」
くすくすと笑うその人は、悪気なくそう言って、カウンター端の跳ね上げ式の仕切りを上げるとキッチンから出てくる。
「此度は恩人の姿を借りてしまっているけど、ごめんなさいね。わたくしが作った世界だからか、似姿ですら地上に少なくない影響を与えてしまうもので、貴女の恩人の姿を借りる事で力を抑えているの」
女神様は私の前に立つと、ちょこんとエプロンの端を摘んで、くすりと笑った。
「えっと、そうなんですか?」
気になって詳しい話を聞くと、なんともファンタジックな内容だった。
それは遥か昔のこと。
女神を信仰する余りに彼女の姿を夢で見た彫刻家が、一つの小さな女神像を作ったそうだ。それが、あの手彫りの像の誕生秘話。
彼は、三日三晩掛けてその像を彫り上げる。
その人物は古代の小さな村の長にあたる人の子で、力尽きるように眠った子が大事に抱えるその像を長が見つけると、慌てて村の人達を集めた。
その母性に満ち満ちた像に感激した古代の人々は、祠を立てる。
人々は、そこで日々祈りを捧げたんだって。
つまりは、あの祠が女神信仰の最古の遺構であり、そこから女神の力が広がって、森が出来たと。
それって、森より先にあの像があったって事だよね? 今まで気軽にお祈りしてたけど、凄くない?
うっかり、女神の森の成り立ちを知ってしまった……でも話せる人なんてアレックスさんしか居ないよ、これ。
そんなとんでもない知識を知ってしまった驚きも冷めやらぬ中、女神様はにこにこと笑みを浮かべて続きを話す。
「美鈴さんがどうやらお悩みのようなので、比較的に地上に影響が少なく、個人に干渉しやすい夢を伝って話に来ました」
美鈴さんと、師匠の姿をした女神様は言う。
確かに私の名前なのに、もう一年もベルと呼ばれてきたからか、何だか馴染みのない名前のようでこそばゆい。
思わずもじもじとしていると、気をつかった女神様が僅かに眉を寄せて言う。
「あら? ベルさんの方がいいかしら」
「いえ、折角ですし、美鈴の方で」
私は首を振った。いい加減、本名を忘れそうだしいい機会だ。
「そう、では、美鈴さんと呼ばせて頂くわね。美鈴さん、改めて、この一年、見ず知らずの土地でよく頑張りましたね。貴女のお陰で、少しずつですが地上に笑顔が戻って来ています。その事で、お礼を言いに来たのです」
「いえ、そんな。大したことなんてしていません」
えっ、私何かしたかな? と考えても、お礼を言われるような事は思いつかない。
慌てて手を振ると、女神様は優雅に首を振った。
彼女は指折り数えるよう、その優しい声で私に語り掛ける。
「いいえ。貴女はこの世界に来るなり、わたくしの白き獣を癒しました。彼女は死にゆく定めであったというのに、貴女のお陰で命を繋いだのです」
わたくしの白い獣。それは、狼のお母さんの事を言っているのかな。それに関しては、お母さんを助けてって連れていったぽちのお手柄のような気もするけれど。
「次に妬心より魔力を歪められ縛られた、古き信仰を守る勇者を助けました。彼の祈りは信仰の要。彼が失意のうちに亡くなれば、わたくしは容易に地上へ干渉する道を見つけられず、こうして貴女の夢に渡る事も出来ずにいた事でしょう」
一見いい話だけど、アレックスさん自体を私に会わせるように女神様が仕組んだってネタばらししてるような……。
あ、いえ、アレックスさんが居なければ私もイノシシにやられて死んでた訳で。素直に有難いことです、はい。
「それだけではありません。貴女は出会った人々の悩み、苦しみを救ってきました。膝を悪くしていた者、目を悪くしていた者、穏やかな心を環境に捻じ曲げていた者、長患いに苦しんでいた者……貴女が関わった現地の者達をどうするかは、貴女の心掛け次第でした。わたくしの力は、ただの力。それを笑みに変えたのは貴女なのです」
「ええっと……」
どうしよう、掛け値無しに褒められると、何だか恥ずかしい。
うーん、そんな善業みたいに言われるほどの事はないんだけどな。
ハーブがあって、それで少しでも相手の辛さが軽減するなら普通は使わないかな? それだけの事だったんだよ。
「僅か一年にして……地上に多くの変化を、それも良い方向へと向けたのです。本当に、素晴らしいこと」
「いえあの、褒めすぎですし、そもそもハーブに宿った力は女神様のものですよ」
慈愛に満ちた瞳を向けられ、褒められるとどうにもこそばゆい。
ハーブを使ったケアだって、民間療法レベルの事しか出来てない以上、影響は明らかに女神様のものなんだから、私が褒められるのは違うと思うんだよね。
「いいえ、いいえ。確かにわたくしは貴女へ差し上げた力を良い方に振る舞う事を望みましたが、それをどう使うかは貴女次第だったのです。貴女が増やした笑顔は、貴女が魔力に添えた心が生み出した結果なのです。それは、誇るべきものでしょう。よく、頑張りましたね」
彼女はその優しい手で私の頬を撫でた。
ただただ優しい、温かな手。
それに何故か、私はどっと涙を溢れさせた。
「あれ……?」
何で私、泣いたんだろう。
そう思う間も無く、涙は次々湧いて来て。
女神様は、そんな私をそっと抱きしめてくれる。
あの優しいキンモクセイの匂いがふわりと漂って、温かい体温が私を包んだ。
ああ、やっぱり。あのいつも私に寄り添ってくれていた気配は、女神様のものだったんだ。
「当然ですよ。見ず知らずの場所、たった一人で貴女は今の信頼関係を築き、今の技術を身につけたのです。それは孤独な戦いだったでしょう。ごめんなさいね、手を差し伸べたくとも、地上への影響を考えると、わたくしは見ているだけしか出来なかった」
「違っ……女神様、の……温かさ、感じて、ました……」
グズグズと鼻を鳴らしながら、私は必死に言う。
彼女の気配は、そう、いつだって感じていて。その優しい気配にとても助けられていた。
「そうね。貴女はわたくしがこの世界に連れて来てしまったものだから。どうしても気になって、ついつい見ていたのだわ」
女神様は自嘲するように笑う。優しく私の頭を撫でながら。
本当は、それすら力の偏りを生み出すものだから良くない事なんだって。
「貴女がこの世界にもたらした変化は、だからわたくしの責任でもあるのよ。余り、気にしないで、これからも貴女は自由になさい」
それがきっと個人個人の悩みを解消し、ひいては世界を救う事になるのだと……そんな事を言って、彼女は私の額に額をくっつける。
「ずっと見ているわ。きっとこれからも、どうしても気になって貴女を見てしまう。その度にきっと貴女は貴女の心のままに誰かにお茶を振舞っているのでしょうね。ええ、だからこそ、わたくしは貴女の幸せを祈らずにいられない……」
「私、も、きっと、その時は……女神様の気配を感じて……安心してしまうんだと思います」
「あら、そう。それは素敵ね。その時は、わたくしは心だけでも貴女の側に寄り添っていられるのかしら」
私達は少し笑って、お互いを抱きしめ合って。
そうしてしばらく、くすくすと笑っていたんだ。
木々の青い庇が影を作る所に小さな白いテーブルがひとつ、アイアンワークの椅子が二脚あって、背後には元気に背を伸ばすハーブ達が、瑞々しい香りを辺りに漂わせている。
ハーブに囲まれた庭を、飛び石伝いに抜けて行くと、そこにはこぢんまりとした喫茶店が立っていて。
ドアベルを鳴らし、白い扉を潜れば……かつて私が励まされ、師匠に学んだ、あの光景が確かに広がっていた。
カントリー風の木の風合いを活かした店内。
店長の趣味で集められたティーカップのコレクション棚と、しっかりラベリングされて整理されたガラス瓶入りのハーブ達。
彩りと実用にか、小分けにされたハーブがロープに吊るされ乾かされている。
カウンターに五脚、二人掛けテーブルが四つと、十数人も座れば一杯になるようなその店は、確かに見覚えのある場所だった。
「これって……」
私が懐かしい風景にぽかんと口を開けてると、ダンガリーシャツの裾を引っ張るものがいて、ふとそちらを向く。
「あれ、ぽち」
「くうん」
「ええっと、これって夢……で、いいんだよね」
「くうん?」
ぽちは首を傾げた。あ、うん。ぽちにも分からないよね。
なんて、一人と一匹で見つめあってたら、くすくすと女性の笑い声が聞こえた。
声のした方を向くと、カウンター裏のキッチンスペースには白いシャツと飾り気ないエプロン姿の女性が立っていた。
「師匠……?」
ううん、違う。髪をざっくりと一つまとめにしたところも、化粧っ気のない顔に浮かぶおおらかな笑みも似ているけど、その母性に満ちた慈愛の眼差しは、他の誰かを感じさせて……。
「女神、様」
「あら、もうバレてしまいました? なかなか似ていると思うのですけれどね」
くすくすと笑うその人は、悪気なくそう言って、カウンター端の跳ね上げ式の仕切りを上げるとキッチンから出てくる。
「此度は恩人の姿を借りてしまっているけど、ごめんなさいね。わたくしが作った世界だからか、似姿ですら地上に少なくない影響を与えてしまうもので、貴女の恩人の姿を借りる事で力を抑えているの」
女神様は私の前に立つと、ちょこんとエプロンの端を摘んで、くすりと笑った。
「えっと、そうなんですか?」
気になって詳しい話を聞くと、なんともファンタジックな内容だった。
それは遥か昔のこと。
女神を信仰する余りに彼女の姿を夢で見た彫刻家が、一つの小さな女神像を作ったそうだ。それが、あの手彫りの像の誕生秘話。
彼は、三日三晩掛けてその像を彫り上げる。
その人物は古代の小さな村の長にあたる人の子で、力尽きるように眠った子が大事に抱えるその像を長が見つけると、慌てて村の人達を集めた。
その母性に満ち満ちた像に感激した古代の人々は、祠を立てる。
人々は、そこで日々祈りを捧げたんだって。
つまりは、あの祠が女神信仰の最古の遺構であり、そこから女神の力が広がって、森が出来たと。
それって、森より先にあの像があったって事だよね? 今まで気軽にお祈りしてたけど、凄くない?
うっかり、女神の森の成り立ちを知ってしまった……でも話せる人なんてアレックスさんしか居ないよ、これ。
そんなとんでもない知識を知ってしまった驚きも冷めやらぬ中、女神様はにこにこと笑みを浮かべて続きを話す。
「美鈴さんがどうやらお悩みのようなので、比較的に地上に影響が少なく、個人に干渉しやすい夢を伝って話に来ました」
美鈴さんと、師匠の姿をした女神様は言う。
確かに私の名前なのに、もう一年もベルと呼ばれてきたからか、何だか馴染みのない名前のようでこそばゆい。
思わずもじもじとしていると、気をつかった女神様が僅かに眉を寄せて言う。
「あら? ベルさんの方がいいかしら」
「いえ、折角ですし、美鈴の方で」
私は首を振った。いい加減、本名を忘れそうだしいい機会だ。
「そう、では、美鈴さんと呼ばせて頂くわね。美鈴さん、改めて、この一年、見ず知らずの土地でよく頑張りましたね。貴女のお陰で、少しずつですが地上に笑顔が戻って来ています。その事で、お礼を言いに来たのです」
「いえ、そんな。大したことなんてしていません」
えっ、私何かしたかな? と考えても、お礼を言われるような事は思いつかない。
慌てて手を振ると、女神様は優雅に首を振った。
彼女は指折り数えるよう、その優しい声で私に語り掛ける。
「いいえ。貴女はこの世界に来るなり、わたくしの白き獣を癒しました。彼女は死にゆく定めであったというのに、貴女のお陰で命を繋いだのです」
わたくしの白い獣。それは、狼のお母さんの事を言っているのかな。それに関しては、お母さんを助けてって連れていったぽちのお手柄のような気もするけれど。
「次に妬心より魔力を歪められ縛られた、古き信仰を守る勇者を助けました。彼の祈りは信仰の要。彼が失意のうちに亡くなれば、わたくしは容易に地上へ干渉する道を見つけられず、こうして貴女の夢に渡る事も出来ずにいた事でしょう」
一見いい話だけど、アレックスさん自体を私に会わせるように女神様が仕組んだってネタばらししてるような……。
あ、いえ、アレックスさんが居なければ私もイノシシにやられて死んでた訳で。素直に有難いことです、はい。
「それだけではありません。貴女は出会った人々の悩み、苦しみを救ってきました。膝を悪くしていた者、目を悪くしていた者、穏やかな心を環境に捻じ曲げていた者、長患いに苦しんでいた者……貴女が関わった現地の者達をどうするかは、貴女の心掛け次第でした。わたくしの力は、ただの力。それを笑みに変えたのは貴女なのです」
「ええっと……」
どうしよう、掛け値無しに褒められると、何だか恥ずかしい。
うーん、そんな善業みたいに言われるほどの事はないんだけどな。
ハーブがあって、それで少しでも相手の辛さが軽減するなら普通は使わないかな? それだけの事だったんだよ。
「僅か一年にして……地上に多くの変化を、それも良い方向へと向けたのです。本当に、素晴らしいこと」
「いえあの、褒めすぎですし、そもそもハーブに宿った力は女神様のものですよ」
慈愛に満ちた瞳を向けられ、褒められるとどうにもこそばゆい。
ハーブを使ったケアだって、民間療法レベルの事しか出来てない以上、影響は明らかに女神様のものなんだから、私が褒められるのは違うと思うんだよね。
「いいえ、いいえ。確かにわたくしは貴女へ差し上げた力を良い方に振る舞う事を望みましたが、それをどう使うかは貴女次第だったのです。貴女が増やした笑顔は、貴女が魔力に添えた心が生み出した結果なのです。それは、誇るべきものでしょう。よく、頑張りましたね」
彼女はその優しい手で私の頬を撫でた。
ただただ優しい、温かな手。
それに何故か、私はどっと涙を溢れさせた。
「あれ……?」
何で私、泣いたんだろう。
そう思う間も無く、涙は次々湧いて来て。
女神様は、そんな私をそっと抱きしめてくれる。
あの優しいキンモクセイの匂いがふわりと漂って、温かい体温が私を包んだ。
ああ、やっぱり。あのいつも私に寄り添ってくれていた気配は、女神様のものだったんだ。
「当然ですよ。見ず知らずの場所、たった一人で貴女は今の信頼関係を築き、今の技術を身につけたのです。それは孤独な戦いだったでしょう。ごめんなさいね、手を差し伸べたくとも、地上への影響を考えると、わたくしは見ているだけしか出来なかった」
「違っ……女神様、の……温かさ、感じて、ました……」
グズグズと鼻を鳴らしながら、私は必死に言う。
彼女の気配は、そう、いつだって感じていて。その優しい気配にとても助けられていた。
「そうね。貴女はわたくしがこの世界に連れて来てしまったものだから。どうしても気になって、ついつい見ていたのだわ」
女神様は自嘲するように笑う。優しく私の頭を撫でながら。
本当は、それすら力の偏りを生み出すものだから良くない事なんだって。
「貴女がこの世界にもたらした変化は、だからわたくしの責任でもあるのよ。余り、気にしないで、これからも貴女は自由になさい」
それがきっと個人個人の悩みを解消し、ひいては世界を救う事になるのだと……そんな事を言って、彼女は私の額に額をくっつける。
「ずっと見ているわ。きっとこれからも、どうしても気になって貴女を見てしまう。その度にきっと貴女は貴女の心のままに誰かにお茶を振舞っているのでしょうね。ええ、だからこそ、わたくしは貴女の幸せを祈らずにいられない……」
「私、も、きっと、その時は……女神様の気配を感じて……安心してしまうんだと思います」
「あら、そう。それは素敵ね。その時は、わたくしは心だけでも貴女の側に寄り添っていられるのかしら」
私達は少し笑って、お互いを抱きしめ合って。
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