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十五章:懐かしの村とプロポーズ
178.目覚めてみれば
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気づけば、朝のしらじらした日差しが戸板の隙間から差し込んでいた。
板の上に毛布を敷いただけの、硬いベッドから身を起こすと、見知らぬ天上ならぬよく見た光景に出会う。
どうやら私は宿舎の自室でぐっすり眠ってたみたい。
「ええっと、どうしてここに……」
私は首を傾げてしまう。プロロッカの入り口を潜ったところまでは覚えてるんだけど。
しばらくうーんと悩んでいると、ふかふかのなにかが私の視線を遮った。
「きゅうん」
「あ、ごめんねぽち。私どのぐらい寝てたのかな」
なんて、彼に聞いても分からないんだけど。まあ結構長く寝ていたようで、大丈夫? どこか痛くない? と、病気の子供でも心配するかのようにぽちが鼻を鳴らして声を掛けてくれる。
大丈夫だよとその頭を撫でれば、ぱたぱたと尻尾を振るぽちが可愛い。
しばらくもふもふと撫でていると、お腹がぐーっと鳴った。
「うう、お腹空いた……」
とりあえず何か作ろうかとぽちと一緒に一階のキッチンへ降りると、そこにはケトルでお湯を沸かしてるヒセラさんが居た。
「あら、ベル。起きたのね。今から顔を見に行こうかと思っていたのだけど」
「済みません、何か倒れてたみたいで」
「そうねえ、二日も寝てたし」
「二日!?」
びっくりして目を見開くと、ヒセラさんは上品に口元を押さえてふふふと笑う。
「ぐったりした様子でアレックスに担ぎ込まれた時には驚いたわよ。帰りはアレックスに付き合って、随分と険しい道を来たんですって? お店が気になるにしても、女の子なんだから無理は駄目よ」
「は、はあ……」
いや、じつは追っ手を撒くために山道を進んだんです、とは言いづらい。
まあ当然だけど、一般職員に貴族絡みのトラブルなんて口外出来ないし。
王子様絡みでお貴族様の社交場に招かれましたら、 何とそこでお嬢様に殺されそうになりました。
とか、なにそれ胡散臭すぎ。
正直に言ったところで誰も信じないだろうし、そう考えると妥当なのかなぁ……。
アレックスさん、説明出来ないからって自分が悪い事にして誤魔化したのか。うーん、悪いことしたな。
まあ、後で何か美味しいものでも作ってあげよう。
なんて思いつつ、とりあえず押し麦のリゾットっぽいものを簡単に煮て食べる。
二日も食べてないらしいし、ここは胃に優しそうなのにしとこう。
くつくつと煮てる間に、ぽちにもご飯をあげて。
「あ、そういえばお土産とかあるんですけど。とても綺麗な柄の布とかあってですね」
「まあ、いつも有難う。でも、いつも土産とか大変でしょう?」
「いえいえ、お友達に似合うかなーって考えて選ぶの、楽しいので」
「あら、そう、ふふふ」
火を見る間に、王都のお洒落な布屋さんとか、素敵な文具屋さんの話などをすると、ヤカンを火から下ろしてポットにお茶を入れ始めたヒセラさんは、うんうんと私の話に頷いてくれる。
そのまま、台所の作業台に椅子を持ってきて一緒にお茶飲んだりして。
うわあ、ひさびさに友達とまともな雑談とかしてる気がする……。何だかすっごくホッとするよ。
可愛いポニーサイズのゴーレムが引く馬車の話とか、王都でできた薬師見習いの知人の事とか、思い出しながら色々と話す。
聞き上手なヒセラさんのタイミングのいい相槌に、するすると言葉が出てくるよ。
気づけば話は後半。アレックスさんの友人の詩人さんに観光に連れて行って貰ったのだとか、老舗ホテルの厨房で知り合った女の子と意気投合し、新しい料理を作ってそれが屋台で大流行なんて話をすると、流石にヒセラさんも目を丸くした。
「まあ……ベルって、本当に少し見ないと何か思いがけない事している気がするわ」
上品に口元に手を当てて驚くヒセラさんに、私は苦笑を返す。
「あはは、いや、自分で食べたいもの作っただけなんですけどね。あ、失敗しづらいパン種の事とか聞いてきたんで、今度揚げパンや菓子パンも作ってみますよ。王都の人気のパン屋さんで作って貰ったから、本当に美味しいパンだったんですよ」
「それにしても、ベルの揚げパンに、ベルの菓子パン、ね……あの楽園に、名前を残しちゃったなんて流石としか言えないわ」
そこを突っ込まれると、何というか。
ついでに、王宮に新しい薬を下ろすとか言ったら、もっと驚くんだろうなぁ……。
あ、この辺りの事はお金の話も絡むし、冒険者ギルドのマスターにも話を通しておかないとね。今のところ、私の住所ってギルドの宿舎だし、定期的に送られるだろう支払いとかどうなるのかよく分からないし。
ああ、今から苦虫を噛み潰したようなマスターの顔が思い浮かぶよ。怖いんだよねぇ、あれ。
そうやって話してると、一ヶ月ぐらいいた中で、それなりに王都でも思い出が出来てたんだなぁって、改めて思う。
驚くほど豪華なホテルにも泊まったし、本物の王子様にも出会ったし。
うーん。思い返すと、ちょっと凄い経験しちゃったんじゃない? って今更に。
でも、殆どアレックスさんのつながりだし、私がというよりアレックスが凄いのよね、これって。
なんて考えながらご飯を食べ終わって、 流しで食器を洗ったら、部屋からいつもの肩下げカバンを持ってきて、とりあえずお土産配りに行くことにした。
喫茶店の営業日でなくても、カロリーネさんやティエンミン君はヴィボさん手伝ってるだろうし、皆居るよね。と。
「ええっと、只今帰りました……?」
裏口からギルドの受付に繋がるドアを開けて、小さくそう呟くと、まるで待ち構えていたようにカロリーネさんとティエンミン君が走って来たんだけど、な、 何で?
「ちょっと、ベル! 倒れたって聞いたけど大丈夫なの?」
「村の入り口で倒れたって話題になってて、すっごく驚いたんですよー」
え、ええっ。
何、私が入り口の所で倒れたの、そんなに話題になってるの?
それって、すっごく恥ずかしいよー!
板の上に毛布を敷いただけの、硬いベッドから身を起こすと、見知らぬ天上ならぬよく見た光景に出会う。
どうやら私は宿舎の自室でぐっすり眠ってたみたい。
「ええっと、どうしてここに……」
私は首を傾げてしまう。プロロッカの入り口を潜ったところまでは覚えてるんだけど。
しばらくうーんと悩んでいると、ふかふかのなにかが私の視線を遮った。
「きゅうん」
「あ、ごめんねぽち。私どのぐらい寝てたのかな」
なんて、彼に聞いても分からないんだけど。まあ結構長く寝ていたようで、大丈夫? どこか痛くない? と、病気の子供でも心配するかのようにぽちが鼻を鳴らして声を掛けてくれる。
大丈夫だよとその頭を撫でれば、ぱたぱたと尻尾を振るぽちが可愛い。
しばらくもふもふと撫でていると、お腹がぐーっと鳴った。
「うう、お腹空いた……」
とりあえず何か作ろうかとぽちと一緒に一階のキッチンへ降りると、そこにはケトルでお湯を沸かしてるヒセラさんが居た。
「あら、ベル。起きたのね。今から顔を見に行こうかと思っていたのだけど」
「済みません、何か倒れてたみたいで」
「そうねえ、二日も寝てたし」
「二日!?」
びっくりして目を見開くと、ヒセラさんは上品に口元を押さえてふふふと笑う。
「ぐったりした様子でアレックスに担ぎ込まれた時には驚いたわよ。帰りはアレックスに付き合って、随分と険しい道を来たんですって? お店が気になるにしても、女の子なんだから無理は駄目よ」
「は、はあ……」
いや、じつは追っ手を撒くために山道を進んだんです、とは言いづらい。
まあ当然だけど、一般職員に貴族絡みのトラブルなんて口外出来ないし。
王子様絡みでお貴族様の社交場に招かれましたら、 何とそこでお嬢様に殺されそうになりました。
とか、なにそれ胡散臭すぎ。
正直に言ったところで誰も信じないだろうし、そう考えると妥当なのかなぁ……。
アレックスさん、説明出来ないからって自分が悪い事にして誤魔化したのか。うーん、悪いことしたな。
まあ、後で何か美味しいものでも作ってあげよう。
なんて思いつつ、とりあえず押し麦のリゾットっぽいものを簡単に煮て食べる。
二日も食べてないらしいし、ここは胃に優しそうなのにしとこう。
くつくつと煮てる間に、ぽちにもご飯をあげて。
「あ、そういえばお土産とかあるんですけど。とても綺麗な柄の布とかあってですね」
「まあ、いつも有難う。でも、いつも土産とか大変でしょう?」
「いえいえ、お友達に似合うかなーって考えて選ぶの、楽しいので」
「あら、そう、ふふふ」
火を見る間に、王都のお洒落な布屋さんとか、素敵な文具屋さんの話などをすると、ヤカンを火から下ろしてポットにお茶を入れ始めたヒセラさんは、うんうんと私の話に頷いてくれる。
そのまま、台所の作業台に椅子を持ってきて一緒にお茶飲んだりして。
うわあ、ひさびさに友達とまともな雑談とかしてる気がする……。何だかすっごくホッとするよ。
可愛いポニーサイズのゴーレムが引く馬車の話とか、王都でできた薬師見習いの知人の事とか、思い出しながら色々と話す。
聞き上手なヒセラさんのタイミングのいい相槌に、するすると言葉が出てくるよ。
気づけば話は後半。アレックスさんの友人の詩人さんに観光に連れて行って貰ったのだとか、老舗ホテルの厨房で知り合った女の子と意気投合し、新しい料理を作ってそれが屋台で大流行なんて話をすると、流石にヒセラさんも目を丸くした。
「まあ……ベルって、本当に少し見ないと何か思いがけない事している気がするわ」
上品に口元に手を当てて驚くヒセラさんに、私は苦笑を返す。
「あはは、いや、自分で食べたいもの作っただけなんですけどね。あ、失敗しづらいパン種の事とか聞いてきたんで、今度揚げパンや菓子パンも作ってみますよ。王都の人気のパン屋さんで作って貰ったから、本当に美味しいパンだったんですよ」
「それにしても、ベルの揚げパンに、ベルの菓子パン、ね……あの楽園に、名前を残しちゃったなんて流石としか言えないわ」
そこを突っ込まれると、何というか。
ついでに、王宮に新しい薬を下ろすとか言ったら、もっと驚くんだろうなぁ……。
あ、この辺りの事はお金の話も絡むし、冒険者ギルドのマスターにも話を通しておかないとね。今のところ、私の住所ってギルドの宿舎だし、定期的に送られるだろう支払いとかどうなるのかよく分からないし。
ああ、今から苦虫を噛み潰したようなマスターの顔が思い浮かぶよ。怖いんだよねぇ、あれ。
そうやって話してると、一ヶ月ぐらいいた中で、それなりに王都でも思い出が出来てたんだなぁって、改めて思う。
驚くほど豪華なホテルにも泊まったし、本物の王子様にも出会ったし。
うーん。思い返すと、ちょっと凄い経験しちゃったんじゃない? って今更に。
でも、殆どアレックスさんのつながりだし、私がというよりアレックスが凄いのよね、これって。
なんて考えながらご飯を食べ終わって、 流しで食器を洗ったら、部屋からいつもの肩下げカバンを持ってきて、とりあえずお土産配りに行くことにした。
喫茶店の営業日でなくても、カロリーネさんやティエンミン君はヴィボさん手伝ってるだろうし、皆居るよね。と。
「ええっと、只今帰りました……?」
裏口からギルドの受付に繋がるドアを開けて、小さくそう呟くと、まるで待ち構えていたようにカロリーネさんとティエンミン君が走って来たんだけど、な、 何で?
「ちょっと、ベル! 倒れたって聞いたけど大丈夫なの?」
「村の入り口で倒れたって話題になってて、すっごく驚いたんですよー」
え、ええっ。
何、私が入り口の所で倒れたの、そんなに話題になってるの?
それって、すっごく恥ずかしいよー!
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