72 / 140
14章:楽しい? 王都観光です
162.ご飯を奢って貰います。
しおりを挟む
何でか、私の事が歌になってた。
それは驚きだったけど、まあ大変に装飾されたものだったので、正直自分の事には思えなかったりもするんだよねぇ。
その場の盛り上がりを下げるのも何だと、ホテルに戻ってきてからアレックスさんが詩人さんに怒った。
「まぁたオレの事勝手に歌いやがって。いい加減オレも怒るぞ」
「おや、済みませんでしたね。ですがもうアレックスの顔なんて誰でも知ってるでしょう。放って置いても貴方ならば何処かで歌われてますよ」
詩人さんは涼しげな笑顔で言うけど……それとこれとは別では。
そののらりくらりと躱す姿は誰かを思わせ、うーん口が上手いなぁと思いながら、部屋にあるお茶を淹れてまったり一息入れた私も苦情を言う。
「いきなり、断りもなく歌われるとびっくりしますね。私も正直一言ぐらい事前に断ってほしかったです」
「おや、私が取材していたのは知っていたと思いましたが」
「知ってましたけど、許可した覚えは無いですよね?」
「はは、そこは吟遊詩人の業とでも言いましょうか。感銘を覚えたものは歌わずにいられないのです」
わあ、思いっきり職業に責任転嫁したよ、この人。
ううう、ちょっとムカつく。おっと、ここで感情のまま怒り出したら彼の思うツボだ。足元にいるぽちをぎゅっと抱き締めて、その暖かさに力を貰い心を鎮める。
息を吸ってー吐いてー。よし、落ち着いた。
「はあ、詩人の業ですか。でも詩人さん個人に怒ってるので、今は職業は関係ないですよね」
私がぽちをもふもふしながら睨むと、彼は「おや、手強い」 と私の淹れたお茶を飲んで視線を逸らした。
「アレックスさん、詩人さんに反省が見られません」
「うーん、まあこいつ、いつもこうなんだよなぁ。よし、高い飯奢らせるか」
えっ、どういう流れ?
本日のお捻りを消費させる為に、私達は詩人さんの奢りで食べに行く事になった。
ええと……結局歌の事はうやむやになってるような。
「歌うなって言ってもどうせ聞きゃしない。なら、オレらの歌で稼いだ分を奢らせるしかないのさ」
「はあ、分かったような分からないような」
ホテルから馬車でアーケード街まで辿り着くと、夕飯時の今は買い物客で賑わっていた。
私達は馬車を降り、のんびりと混雑する商店街を歩く。
噴水広場の時の驚き程はないけど、ここも人が多いなぁ。
「では、仕方ありませんので私のよく行く店に行きましょうか。こちらです」
詩人さんの案内で、比較的に若い層が多いカジュアル路線な一角に足を運ぶ。なんて言うか、ディスプレイが売り物が学生さんとか二十代ぐらいまでの若い人達向けな明るい感じの色合いの物が多いんだ。
ふうん、ここら辺は一階と二階が別のお店をやってる所も多いんだ。あ、あそこの出窓の飾り付け、すごく可愛いなぁ。
へえ、何だか明るいなと思ったら、一本裏の路地に入り込んだ所では、夜でも屋台とかやっててそこで労働者は食べるんだ。あっちの賑わいも気になるなぁ、なんてそわそわしてると、ぽちがどうしたのって感じでクイクイスカートを引っ張る。
「ああ、うん。あっちが賑わってるなって思って。今度一緒に見てこようか」
そんな私達に、アレックスさんが笑って、オババ様は呆れてる。
あ、オババ様もただ飯ならって付いてきたんだよね。
「いらっしゃいませ」
で、詩人さんの案内で辿り着いたのはカジュアル層がうろつく場所には相応しくないような、妙にシックな感じの店。
木目を活かした焦げ茶の柱に、モルタル風の壁にはどこかの風景画が飾られてる。
照明は少し暗め。席は四人がけテーブル五つしかなく、かなりこぢんまりとしてる。
声の方を見れば、お酒の瓶や食器などが飾られた棚を背にしてバーテンさんのような人がいて、その人は詩人さんを見ると口元を笑みの形にした。
詩人さんはバーテンさんのような人のところに挨拶に行く。
「お久しぶりです」
「ええ、お久しぶり。今日は歌いに?」
「いいえ、友人と食事をしに来たんですよ。店主の卵料理が食べたくて」
「そうですか。それは光栄ですね」
二人は知り合いなのか、気軽な感じで笑顔で話している。うーん、卵料理。とても気になるなぁ。
カウンターを挟んで話す二人に、店内のお客さんは興味しんしん。中には詩人さんにきづいたようで、一曲歌ってと頼む人もいる。
それをやんわりとした笑顔で断る詩人さん。へえ、リクエストされればいつでも歌うのかと思えば、そうでもないんだ。
残念そうに席に戻った人は、なら明日は噴水広場に歌を聴きに行こうかなんて連れの人に言ってる。
カウンターは一本の木を切り出したような一枚板で作られてて、止まり木には、ちょっとだけ背伸びしたような若い二人がお酒を飲んでいる。
そこから離れた詩人さんは、入り口付近で止まったままの私達に手招きして「こちらで食べましょう」 と、慣れた様子でテーブルに誘った。
「お待たせしました」
そう言って、バーテンさんのような人が料理を持って来た。
大きなオムレツのようなものと、獣肉のグリル、それに大きなドイツ風パン。
どこか懐かしいようなシンプルなそれは、けれどとても食欲を刺激した。
「では、食べましょうか」
詩人さんは率先して料理を取り分けてくれる。
オムレツのようなものは、具沢山。サイコロカットの野菜に鶏肉がゴロゴロと入った、スペイン風オムレツみたいな料理だった。下処理の時に味付けしているのか、特に何を付けなくても十分美味しい。
獣肉のグリルは皮がパリパリで、何のお肉か微妙に判断出来ないけど、きちんと臭みがでないように血抜きされてるからかお塩の調味だけで十分だ。肉汁がじゅわっと溢れて来て……はあ、この肉汁をパンで吸い取って余さず食べたい。
ドイツ風パンは、大きな丸いパンで、薄切りに切り出して食べる。これも、田舎パン独特のどっしりした感じが凄くいいなぁ。
……なんて、果実で薄めたワインを飲みながら私はいつもより多めに食べちゃった。アレックスさんもパンをお代わりしながら機嫌よくワインを消費してる。
結構高価そうなのに、もうボトル三本目……詩人さんは支払い大丈夫なのかしらね。
皆も気に入ったのか、黙々と食べたからあっという間にテーブルを埋めていた料理は空となった。
気取ってないけど、だからこそ美味しい。そんな家庭料理の良さを感じられた食事だったね。
「どうでしたか? 店主の料理は」
「うん、すっごい美味しかったです」
私が笑顔で返すと、詩人さんはいつものような胡散臭い笑顔でなく素直な笑みを見せた。
「そうですか。それは良かったです。アレックスは?」
「うん、酒の方もいい品揃えで、料理も肩肘張ってなくていいな。マナーとか忘れて食える。あ、こっちにワイン追加」
なんて言いつつ、アレックスさんはまたお酒を注文して……もう、酔っ払っても知りませんよ。まあ、私も飲むけど。
「フン、この店は知らなかったが悪くないね。年寄りはくどいのは苦手だから、普通のがいいんだ」
オババ様はお酒が多少入ったからか、いつもは年寄り扱いを嫌う癖に自分から年寄り宣言してる。
あはは……皆、いい具合だねぇ。
なんて、気分良く食べて飲んだその帰り道。
私を暗がりに引き込む手に、私は咄嗟に……。
それは驚きだったけど、まあ大変に装飾されたものだったので、正直自分の事には思えなかったりもするんだよねぇ。
その場の盛り上がりを下げるのも何だと、ホテルに戻ってきてからアレックスさんが詩人さんに怒った。
「まぁたオレの事勝手に歌いやがって。いい加減オレも怒るぞ」
「おや、済みませんでしたね。ですがもうアレックスの顔なんて誰でも知ってるでしょう。放って置いても貴方ならば何処かで歌われてますよ」
詩人さんは涼しげな笑顔で言うけど……それとこれとは別では。
そののらりくらりと躱す姿は誰かを思わせ、うーん口が上手いなぁと思いながら、部屋にあるお茶を淹れてまったり一息入れた私も苦情を言う。
「いきなり、断りもなく歌われるとびっくりしますね。私も正直一言ぐらい事前に断ってほしかったです」
「おや、私が取材していたのは知っていたと思いましたが」
「知ってましたけど、許可した覚えは無いですよね?」
「はは、そこは吟遊詩人の業とでも言いましょうか。感銘を覚えたものは歌わずにいられないのです」
わあ、思いっきり職業に責任転嫁したよ、この人。
ううう、ちょっとムカつく。おっと、ここで感情のまま怒り出したら彼の思うツボだ。足元にいるぽちをぎゅっと抱き締めて、その暖かさに力を貰い心を鎮める。
息を吸ってー吐いてー。よし、落ち着いた。
「はあ、詩人の業ですか。でも詩人さん個人に怒ってるので、今は職業は関係ないですよね」
私がぽちをもふもふしながら睨むと、彼は「おや、手強い」 と私の淹れたお茶を飲んで視線を逸らした。
「アレックスさん、詩人さんに反省が見られません」
「うーん、まあこいつ、いつもこうなんだよなぁ。よし、高い飯奢らせるか」
えっ、どういう流れ?
本日のお捻りを消費させる為に、私達は詩人さんの奢りで食べに行く事になった。
ええと……結局歌の事はうやむやになってるような。
「歌うなって言ってもどうせ聞きゃしない。なら、オレらの歌で稼いだ分を奢らせるしかないのさ」
「はあ、分かったような分からないような」
ホテルから馬車でアーケード街まで辿り着くと、夕飯時の今は買い物客で賑わっていた。
私達は馬車を降り、のんびりと混雑する商店街を歩く。
噴水広場の時の驚き程はないけど、ここも人が多いなぁ。
「では、仕方ありませんので私のよく行く店に行きましょうか。こちらです」
詩人さんの案内で、比較的に若い層が多いカジュアル路線な一角に足を運ぶ。なんて言うか、ディスプレイが売り物が学生さんとか二十代ぐらいまでの若い人達向けな明るい感じの色合いの物が多いんだ。
ふうん、ここら辺は一階と二階が別のお店をやってる所も多いんだ。あ、あそこの出窓の飾り付け、すごく可愛いなぁ。
へえ、何だか明るいなと思ったら、一本裏の路地に入り込んだ所では、夜でも屋台とかやっててそこで労働者は食べるんだ。あっちの賑わいも気になるなぁ、なんてそわそわしてると、ぽちがどうしたのって感じでクイクイスカートを引っ張る。
「ああ、うん。あっちが賑わってるなって思って。今度一緒に見てこようか」
そんな私達に、アレックスさんが笑って、オババ様は呆れてる。
あ、オババ様もただ飯ならって付いてきたんだよね。
「いらっしゃいませ」
で、詩人さんの案内で辿り着いたのはカジュアル層がうろつく場所には相応しくないような、妙にシックな感じの店。
木目を活かした焦げ茶の柱に、モルタル風の壁にはどこかの風景画が飾られてる。
照明は少し暗め。席は四人がけテーブル五つしかなく、かなりこぢんまりとしてる。
声の方を見れば、お酒の瓶や食器などが飾られた棚を背にしてバーテンさんのような人がいて、その人は詩人さんを見ると口元を笑みの形にした。
詩人さんはバーテンさんのような人のところに挨拶に行く。
「お久しぶりです」
「ええ、お久しぶり。今日は歌いに?」
「いいえ、友人と食事をしに来たんですよ。店主の卵料理が食べたくて」
「そうですか。それは光栄ですね」
二人は知り合いなのか、気軽な感じで笑顔で話している。うーん、卵料理。とても気になるなぁ。
カウンターを挟んで話す二人に、店内のお客さんは興味しんしん。中には詩人さんにきづいたようで、一曲歌ってと頼む人もいる。
それをやんわりとした笑顔で断る詩人さん。へえ、リクエストされればいつでも歌うのかと思えば、そうでもないんだ。
残念そうに席に戻った人は、なら明日は噴水広場に歌を聴きに行こうかなんて連れの人に言ってる。
カウンターは一本の木を切り出したような一枚板で作られてて、止まり木には、ちょっとだけ背伸びしたような若い二人がお酒を飲んでいる。
そこから離れた詩人さんは、入り口付近で止まったままの私達に手招きして「こちらで食べましょう」 と、慣れた様子でテーブルに誘った。
「お待たせしました」
そう言って、バーテンさんのような人が料理を持って来た。
大きなオムレツのようなものと、獣肉のグリル、それに大きなドイツ風パン。
どこか懐かしいようなシンプルなそれは、けれどとても食欲を刺激した。
「では、食べましょうか」
詩人さんは率先して料理を取り分けてくれる。
オムレツのようなものは、具沢山。サイコロカットの野菜に鶏肉がゴロゴロと入った、スペイン風オムレツみたいな料理だった。下処理の時に味付けしているのか、特に何を付けなくても十分美味しい。
獣肉のグリルは皮がパリパリで、何のお肉か微妙に判断出来ないけど、きちんと臭みがでないように血抜きされてるからかお塩の調味だけで十分だ。肉汁がじゅわっと溢れて来て……はあ、この肉汁をパンで吸い取って余さず食べたい。
ドイツ風パンは、大きな丸いパンで、薄切りに切り出して食べる。これも、田舎パン独特のどっしりした感じが凄くいいなぁ。
……なんて、果実で薄めたワインを飲みながら私はいつもより多めに食べちゃった。アレックスさんもパンをお代わりしながら機嫌よくワインを消費してる。
結構高価そうなのに、もうボトル三本目……詩人さんは支払い大丈夫なのかしらね。
皆も気に入ったのか、黙々と食べたからあっという間にテーブルを埋めていた料理は空となった。
気取ってないけど、だからこそ美味しい。そんな家庭料理の良さを感じられた食事だったね。
「どうでしたか? 店主の料理は」
「うん、すっごい美味しかったです」
私が笑顔で返すと、詩人さんはいつものような胡散臭い笑顔でなく素直な笑みを見せた。
「そうですか。それは良かったです。アレックスは?」
「うん、酒の方もいい品揃えで、料理も肩肘張ってなくていいな。マナーとか忘れて食える。あ、こっちにワイン追加」
なんて言いつつ、アレックスさんはまたお酒を注文して……もう、酔っ払っても知りませんよ。まあ、私も飲むけど。
「フン、この店は知らなかったが悪くないね。年寄りはくどいのは苦手だから、普通のがいいんだ」
オババ様はお酒が多少入ったからか、いつもは年寄り扱いを嫌う癖に自分から年寄り宣言してる。
あはは……皆、いい具合だねぇ。
なんて、気分良く食べて飲んだその帰り道。
私を暗がりに引き込む手に、私は咄嗟に……。
21
お気に入りに追加
8,124
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。