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11章:喫茶店と人間模様です
127.ブレイクタイムと遠出の話。
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騒ぎが何とか落ち着いた後。
オーラフさん達は二人席に着き、相席をお断りしたイサベレさんだけがカウンターに残った。
「はあ……」
疲れたように両肘をカウンターに突いて、頭を抱えているイサベレさん。お疲れ様です。
「あはは。オーラフさんも困った人ですね」
「ああ、全くだよ……っと、そういや注文してなかったか。ええと、ハーフサイズのプリン一つと、それからカモミールティーで」
「はい、承りました。カロリーネさん」
「大丈夫、聞こえてるわよ」
「では私もお茶作っちゃいますね」
うーん、大分お疲れで可哀想だね、少しはオーラフさんに遊ばれてしまったイサベレさんが癒やされますようにっと……。
ティーポットでカモミールの成分を出してる間に、ティーコゼの掛けられたそれにそっと祈りを捧げて。
祈りと共にふわりとキンモクセイの香りが広がる。
……うん、過剰でもなく少なくもなく。いい感じで掛けられたんじゃないかな?
「カモミールティー出来ました」
茶こしを使ってカップに注いだ私が言うと、カロリーネさんも答える。
「こっちもカウンターに出してるわよ」
「あ、ありがとうございます。ハーフのプリンとカモミールティー、お待たせしました」
木の素朴なカップとお皿に載せたそれをお盆にセットして、カウンターのイサベレさんに出す。
「ああ、出来たか……はあー、お茶がいい匂いだな」
完全に悄げていた彼女の表情が、香りに癒やされたようにほっと緩む。
うん、この瞬間がやっぱり好きだな。
ゆっくりと熱いお茶を飲む彼女が快活な表情を取り戻すまで、私はカウンターでお客様の注文を捌きながら様子を見ることにした。
彼女は大事そうに、ゆっくりとハーフサイズのプリンを食べる。
木のスプーンで掬い取るとそれを口に入れ、目を閉じてほうと息を吐く。
「甘くて美味いなぁ……」
彼女も髪色からして魔法使えるみたいだし、やっぱり甘い物が好きなんだね。
すごくゆっくりと、口の中で転がすように一口一口食べるんだ。
そうしてゆっくり食べ終わった彼女は、満足そうに笑顔を浮かべて。
「うん、美味かった。貧乏冒険者のオレにはちょっと高いけど、でもやっぱりこの味を知っちゃうとついつい来ちゃうんだよな」
あいつも居るのに……と再び頭を抱えるイサベレさん。ここに来ると結果的ににオーラフさんとかち合うからねぇ。
お菓子の方は、お砂糖のせいで手頃な値段とは言えませんが、今後も宜しくお願いします。
常連さんまた増えたなぁなんて嬉しく思ってると、カップを片手にオーラフさんがカウンターに寄ってくる。
……えっと。お代わりかしら。イサベレさんがすごい顔してるんですが?
「ちっ、近寄るな」
「ええー、失礼しちゃうなー。ボクは注文しに来ただけなのにー。あ、二杯目はコーヒーでお願いするねー」
「はい、承りました。あの、オーラフさん、お客様をからかうのは余り……」
「はいはい、もうやらないって」
控えめにお願いすると、彼は笑顔で肩を竦めるけど、どうにも嘘っぽい。
絶対やらかすに違いないんだよなぁ、はぁ。
私はタンポポコーヒーの粉末をネルっぽい生地のフィルターに入れ、お湯を注いでゆっくりとコーヒーを落としていく。
手持ち無沙汰なのか、オーラフさんはそんな私の動きを眺めて口を開いた。
と思ったら。
「そういえば、ベルちゃん王都へ行くんだって?」
いきなり、最近決まったばかりの浮かぶ城への出張(?) 予定の話を突っ込んでくる。
私は思わず動きを止めた。おっと、コーヒー。
「えっ、その話どこから……」
ゆっくりお湯を注ぐのを再開しつつ、私は彼に訊く。
すると、ヘラヘラとした笑顔を浮かべて。
「実はオババと仲良しなんだよねー、ボク」
でた、オーラフさんの謎のコミュ力……。
コミュ強ってやつはこれだから侮れない。
「まあ、ちょっと用事がありまして」
はは、と愛想笑いを浮かべる私。油断も隙もないなぁ、オーラフさん。
「うん? ベルは王都に行くのか?」
すると、それまで空気を読んで黙っていたアレックスさんが口を開く。
「えっ、アレックスも知らなかったのー?」
「ああ……何時ぐらいに行くんだ? 結構険しい場所もあるし、かなり慎重に準備して行かないとな」
聞けば、直線で行けば二週間ぐらいで着くところを、山だの湖だの川だのに阻まれて、かなり遠回りしながらの道となるという。
ああ、そりゃそうだよね。いくら大陸でも有数の大国とはいえ、モンスターが闊歩するこの大地で人を使って道を整備するのは難しいかもね。
それがこの僻地ときたら。
「……って、まるでアレックスさんも付いていくように聞こえるんですけど」
「当たり前だろ。王都へ行くならそこは貴族の巣窟だ。後見人としては、余計な嘴を挟まれないように警戒しなきゃならん」
ああ、そうか。子爵に伯爵と、出会う人出会う人ぽちを手に入れるべく主人の私を手に入れようとする人ばっかりだし、そこはまあ当然の警戒だよねぇ……。
「へえー、アレックス王都へ行くんだー。約二年ぶり?」
「そうだな、二年ぶりぐらいか」
興味深そうに聞くオーラフさんに、アレックスさんは何てことないように頷く。
あ……。
そういえば、王都はアレックスさんの左手に呪いを掛けた人がいるんだよねぇ。心中穏やかではない気がするんだけど大丈夫なのかな……。
アレックスさんとオーラフさんの会話を耳に挟みながら、コーヒーを落とし終わって。
「はい、コーヒー出来ました」
「ありがとー、ベルちゃん。うん、これも香ばしくてなかなかだねー」
カウンターにタンポポコーヒーを出すと、嬉しそうにオーラフさんはその香ばしい匂いを嗅ぐ。
その時だ。
「へえ、ベルは王都へ行くのか。懐かしいな」
意外な人が、王都という言葉に反応したのは。
オーラフさんの目が輝く。
「おやっ、イサベレちゃんはCランクだよね? 王都に入れるって大した事な筈だけど、実は豪商か元貴族のお嬢様とか、魔法学校通いだったとかいうオチ?」
浮かぶ城。
そこは、何でも特別な人しか訪れる事が出来ない楽園のような場所、だそうだけど……。
今ここにいる、訳ありだろう彼女にそういう追及をしちゃうから、このお兄さんは残念な人なんだとしみじみ思う。
けど、彼女は予想外にカラリと笑って言ったんだ。
「いやいや。大商人でもお貴族様でも、ましてや魔術師になれなかった学生でもないよ。オレの父がSランクだったから、そのオマケさ」
++++++++
9/29 あちこち抜けや誤字脱字があったので、訂正しました。
オーラフさん達は二人席に着き、相席をお断りしたイサベレさんだけがカウンターに残った。
「はあ……」
疲れたように両肘をカウンターに突いて、頭を抱えているイサベレさん。お疲れ様です。
「あはは。オーラフさんも困った人ですね」
「ああ、全くだよ……っと、そういや注文してなかったか。ええと、ハーフサイズのプリン一つと、それからカモミールティーで」
「はい、承りました。カロリーネさん」
「大丈夫、聞こえてるわよ」
「では私もお茶作っちゃいますね」
うーん、大分お疲れで可哀想だね、少しはオーラフさんに遊ばれてしまったイサベレさんが癒やされますようにっと……。
ティーポットでカモミールの成分を出してる間に、ティーコゼの掛けられたそれにそっと祈りを捧げて。
祈りと共にふわりとキンモクセイの香りが広がる。
……うん、過剰でもなく少なくもなく。いい感じで掛けられたんじゃないかな?
「カモミールティー出来ました」
茶こしを使ってカップに注いだ私が言うと、カロリーネさんも答える。
「こっちもカウンターに出してるわよ」
「あ、ありがとうございます。ハーフのプリンとカモミールティー、お待たせしました」
木の素朴なカップとお皿に載せたそれをお盆にセットして、カウンターのイサベレさんに出す。
「ああ、出来たか……はあー、お茶がいい匂いだな」
完全に悄げていた彼女の表情が、香りに癒やされたようにほっと緩む。
うん、この瞬間がやっぱり好きだな。
ゆっくりと熱いお茶を飲む彼女が快活な表情を取り戻すまで、私はカウンターでお客様の注文を捌きながら様子を見ることにした。
彼女は大事そうに、ゆっくりとハーフサイズのプリンを食べる。
木のスプーンで掬い取るとそれを口に入れ、目を閉じてほうと息を吐く。
「甘くて美味いなぁ……」
彼女も髪色からして魔法使えるみたいだし、やっぱり甘い物が好きなんだね。
すごくゆっくりと、口の中で転がすように一口一口食べるんだ。
そうしてゆっくり食べ終わった彼女は、満足そうに笑顔を浮かべて。
「うん、美味かった。貧乏冒険者のオレにはちょっと高いけど、でもやっぱりこの味を知っちゃうとついつい来ちゃうんだよな」
あいつも居るのに……と再び頭を抱えるイサベレさん。ここに来ると結果的ににオーラフさんとかち合うからねぇ。
お菓子の方は、お砂糖のせいで手頃な値段とは言えませんが、今後も宜しくお願いします。
常連さんまた増えたなぁなんて嬉しく思ってると、カップを片手にオーラフさんがカウンターに寄ってくる。
……えっと。お代わりかしら。イサベレさんがすごい顔してるんですが?
「ちっ、近寄るな」
「ええー、失礼しちゃうなー。ボクは注文しに来ただけなのにー。あ、二杯目はコーヒーでお願いするねー」
「はい、承りました。あの、オーラフさん、お客様をからかうのは余り……」
「はいはい、もうやらないって」
控えめにお願いすると、彼は笑顔で肩を竦めるけど、どうにも嘘っぽい。
絶対やらかすに違いないんだよなぁ、はぁ。
私はタンポポコーヒーの粉末をネルっぽい生地のフィルターに入れ、お湯を注いでゆっくりとコーヒーを落としていく。
手持ち無沙汰なのか、オーラフさんはそんな私の動きを眺めて口を開いた。
と思ったら。
「そういえば、ベルちゃん王都へ行くんだって?」
いきなり、最近決まったばかりの浮かぶ城への出張(?) 予定の話を突っ込んでくる。
私は思わず動きを止めた。おっと、コーヒー。
「えっ、その話どこから……」
ゆっくりお湯を注ぐのを再開しつつ、私は彼に訊く。
すると、ヘラヘラとした笑顔を浮かべて。
「実はオババと仲良しなんだよねー、ボク」
でた、オーラフさんの謎のコミュ力……。
コミュ強ってやつはこれだから侮れない。
「まあ、ちょっと用事がありまして」
はは、と愛想笑いを浮かべる私。油断も隙もないなぁ、オーラフさん。
「うん? ベルは王都に行くのか?」
すると、それまで空気を読んで黙っていたアレックスさんが口を開く。
「えっ、アレックスも知らなかったのー?」
「ああ……何時ぐらいに行くんだ? 結構険しい場所もあるし、かなり慎重に準備して行かないとな」
聞けば、直線で行けば二週間ぐらいで着くところを、山だの湖だの川だのに阻まれて、かなり遠回りしながらの道となるという。
ああ、そりゃそうだよね。いくら大陸でも有数の大国とはいえ、モンスターが闊歩するこの大地で人を使って道を整備するのは難しいかもね。
それがこの僻地ときたら。
「……って、まるでアレックスさんも付いていくように聞こえるんですけど」
「当たり前だろ。王都へ行くならそこは貴族の巣窟だ。後見人としては、余計な嘴を挟まれないように警戒しなきゃならん」
ああ、そうか。子爵に伯爵と、出会う人出会う人ぽちを手に入れるべく主人の私を手に入れようとする人ばっかりだし、そこはまあ当然の警戒だよねぇ……。
「へえー、アレックス王都へ行くんだー。約二年ぶり?」
「そうだな、二年ぶりぐらいか」
興味深そうに聞くオーラフさんに、アレックスさんは何てことないように頷く。
あ……。
そういえば、王都はアレックスさんの左手に呪いを掛けた人がいるんだよねぇ。心中穏やかではない気がするんだけど大丈夫なのかな……。
アレックスさんとオーラフさんの会話を耳に挟みながら、コーヒーを落とし終わって。
「はい、コーヒー出来ました」
「ありがとー、ベルちゃん。うん、これも香ばしくてなかなかだねー」
カウンターにタンポポコーヒーを出すと、嬉しそうにオーラフさんはその香ばしい匂いを嗅ぐ。
その時だ。
「へえ、ベルは王都へ行くのか。懐かしいな」
意外な人が、王都という言葉に反応したのは。
オーラフさんの目が輝く。
「おやっ、イサベレちゃんはCランクだよね? 王都に入れるって大した事な筈だけど、実は豪商か元貴族のお嬢様とか、魔法学校通いだったとかいうオチ?」
浮かぶ城。
そこは、何でも特別な人しか訪れる事が出来ない楽園のような場所、だそうだけど……。
今ここにいる、訳ありだろう彼女にそういう追及をしちゃうから、このお兄さんは残念な人なんだとしみじみ思う。
けど、彼女は予想外にカラリと笑って言ったんだ。
「いやいや。大商人でもお貴族様でも、ましてや魔術師になれなかった学生でもないよ。オレの父がSランクだったから、そのオマケさ」
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9/29 あちこち抜けや誤字脱字があったので、訂正しました。
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