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17章:女神の薬師はダンジョンへ
210.村潰しとの戦闘(上)
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その男は、森を抜ける過程でかボロボロになった黒のローブを纏って白い三つ角の馬に跨がっていた。
「この人が、村潰し……」
私は息を吞んだ。
その男はひどく痩せていて、顔色が悪かった。ローブのフードに半ば隠れているため容貌は分からないが、血色の悪い唇に引きつったような笑いを浮かべている。
森の魔力と同調して何度も見てはきたけれど、まさかこんな人物だったとは。
全体の構成や位置を気にするばかりに遠目に見ていたから、どんな容姿か分からなかったけど、よく馬に乗れているなと心配するほどに、窶れ果てた姿だった。
私が驚きに固まっていると、男はフードを骨張った指でちょいと引き上げ、戦場に展開した酒飲みさんチームやアレックスさん達を見て、甲高い声を上げた。
「何ですかぁ、これはまた随分と丁重に歓迎して下さいますねぇ。しかも、わざわざ銀狼を用意して下さるとはぁ……」
そこで村潰しはほぅとため息を吐き、狂気的な底光りした目を細めたかと思うと、うっとりとした顔をして。
「ああ、国でも何でも落とせそうな気がしますよぉ……」
なんて、夢見心地に言ったんだ。
「一体何を言っているんだあいつは。誇大妄想の気でもあるのか」
彼我の差も分からないのかとアレックスさんは呆れている。盾持ちのコースさん、大剣の酒飲みさんも前の方で警戒しながらも「気でも狂ったか?」 などと囁きあっている。
そんな白けたこちらのムードも気にせず、男の視線は銀狼に釘付けのままだ。
村潰しが引き連れてきた契約獣は、数こそ居るものの、格の違う相手が居並ぶ場に尻込みした様子を見せているのが大半だ。
最早、勝負の前に戦いは決した感じ。
そんなまずい状況を気にもしないで、うっとりしてる場合ではないと思うんだけどな。
あの右端にいる大型の兎なんて、ちょっとずつ後ろに逃げてるんですけど。
私は流石に疑問を覚える。
「この人、何でこんなに余裕なんだろう……何か隠し弾でもあるのかな?」
私がそう呟くと、アレックスさんが警戒に前を向いたまま答える。
「可能性は……まあ、なくもない。奴の今までの犯罪履歴を漁ると、必ず付いて回るものがある」
「それは、何?」
「火だ。奴の配下には火を使うモンスターが居るのか、奴が大きく動く時には必ず火が使われる」
アレックスさんはちらりと後ろを見て、ほわほわの七色の羽根に包まれた小鳥を確認すると、ぽつりと呟いた。
「……その鳥の前の持ち主も、おそらく火に巻かれて亡くなったと思われる。幸運の鳥と言われても、火を使われては無力だったのだろうな」
「そんな、酷い……」
私達の言葉を理解しているのかいないのか。今も私の腕で寛ぐように停まった小鳥は、会話を聞いているのかいないのか、不思議そうに首を傾げている。
その小さな頭を撫でて、私は強く思った。
必ず、あの男には罰を受けて貰おう、と。
――そう、強く思った時に、前方では戦いが始まった。
「さあ、狩りの時間だよぉ、お前達ぃ!」
村潰しの甲高い声が響くと共に、けたたましい嘶きを上げて奴の配下のイノシシが泡を吹きながら突進する。その目は契約者の狂気に釣られたかのように血走っていた。
次に大型のシカ、茶色の狼の姿などが興奮した様子でこちらへと殺到した。
どれもこれも、尋常ではない様子であるのが恐ろしい。
そんな狂気に彩られた戦場にあるにも関わらず、先頭で受けとめる役目の酒飲みさんチームは、むしろ愉快そうだ。
「なんだ、ボス級でも引き連れて来るかと思えば、俺らでも問題ないザコばっかりじゃねぇか。これは拍子抜けだ。んじゃ、さっさとあの野郎を捕まえて昇格試験と行くかねぇ!」
「ああ、折角の英雄様のご推薦となれば、俄然張り切らざる得ないからな」
前衛を務める二人は、そう言って大剣と大盾を構え、走り寄るイノシシをその妙技でもっていなし、盾で叩き、あるいは大剣で斬る。
シカや茶色の狼などは、彼らの脇をすり抜けようとしたところをぽちの兄弟に組み付かれているようだ。
何でこの二人がこんなに張り切っているかと言うと、村潰しを生け捕りする見返りに、アレックスさんから冒険者ランク昇格の推薦を取り付けたんですって。
村の英雄様にして第一王子殿下のお気に入りの魔法騎士、アレックスの推薦ともなれば、とんでもない最強のカード。ギルドも無視出来ないものってわけで、それは張り切るっていうものでしょう。
殺到する五体のイノシシを軽く叩いたところで、酒飲みさんが声を上げた。
「よし、とりあえずはこんなところか。ここからはお前らに任すぜ!」
彼らはイノシシ等をぽちの兄弟に任せて、本命の村潰しの方へと向かうことにしたようだ。
しかし、流石に村潰しも全ての契約獣を放つことはなく、己の周りにも十分な数を残していたので、なかなか簡単には辿り着けなさそうだ。
「チッ、ザコばっかりゾロゾロと……!」
「大きさばかりに目を向けるとは、モンスターの特性を知らぬ者は全く愚かですねぇ」
甲高い笑い声を上げる村潰しに、酒飲みさんはイラッとしたように「うるせぇっ」 と言って大剣を振りかぶる。
しかしそれは、固い鱗を持つ大きなトカゲに阻まれた
。
「何っ!」
「くっ、こいつら強い!」
見ればコースさんも大型のヒョウのようなモンスターにガリガリを盾を削られていて、二人は思うように村潰しに近づけずにいた。
強力なモンスターに守られた村潰しは、ニヤリと唇を歪める。
「分かっているのですよぉ、狼はリーダーに従う。そこの大きなシルバーウルフ、お前がリーダーでしょう。そいつを抑えれば、私の勝ちですねぇ……! お前達っ! その大型のシルバーウルフを集中攻撃なさいっ! 弱りさえすればこちらのものですよぉ……!」
そう言って、馬上で奴はけたたましく笑った。
「この人が、村潰し……」
私は息を吞んだ。
その男はひどく痩せていて、顔色が悪かった。ローブのフードに半ば隠れているため容貌は分からないが、血色の悪い唇に引きつったような笑いを浮かべている。
森の魔力と同調して何度も見てはきたけれど、まさかこんな人物だったとは。
全体の構成や位置を気にするばかりに遠目に見ていたから、どんな容姿か分からなかったけど、よく馬に乗れているなと心配するほどに、窶れ果てた姿だった。
私が驚きに固まっていると、男はフードを骨張った指でちょいと引き上げ、戦場に展開した酒飲みさんチームやアレックスさん達を見て、甲高い声を上げた。
「何ですかぁ、これはまた随分と丁重に歓迎して下さいますねぇ。しかも、わざわざ銀狼を用意して下さるとはぁ……」
そこで村潰しはほぅとため息を吐き、狂気的な底光りした目を細めたかと思うと、うっとりとした顔をして。
「ああ、国でも何でも落とせそうな気がしますよぉ……」
なんて、夢見心地に言ったんだ。
「一体何を言っているんだあいつは。誇大妄想の気でもあるのか」
彼我の差も分からないのかとアレックスさんは呆れている。盾持ちのコースさん、大剣の酒飲みさんも前の方で警戒しながらも「気でも狂ったか?」 などと囁きあっている。
そんな白けたこちらのムードも気にせず、男の視線は銀狼に釘付けのままだ。
村潰しが引き連れてきた契約獣は、数こそ居るものの、格の違う相手が居並ぶ場に尻込みした様子を見せているのが大半だ。
最早、勝負の前に戦いは決した感じ。
そんなまずい状況を気にもしないで、うっとりしてる場合ではないと思うんだけどな。
あの右端にいる大型の兎なんて、ちょっとずつ後ろに逃げてるんですけど。
私は流石に疑問を覚える。
「この人、何でこんなに余裕なんだろう……何か隠し弾でもあるのかな?」
私がそう呟くと、アレックスさんが警戒に前を向いたまま答える。
「可能性は……まあ、なくもない。奴の今までの犯罪履歴を漁ると、必ず付いて回るものがある」
「それは、何?」
「火だ。奴の配下には火を使うモンスターが居るのか、奴が大きく動く時には必ず火が使われる」
アレックスさんはちらりと後ろを見て、ほわほわの七色の羽根に包まれた小鳥を確認すると、ぽつりと呟いた。
「……その鳥の前の持ち主も、おそらく火に巻かれて亡くなったと思われる。幸運の鳥と言われても、火を使われては無力だったのだろうな」
「そんな、酷い……」
私達の言葉を理解しているのかいないのか。今も私の腕で寛ぐように停まった小鳥は、会話を聞いているのかいないのか、不思議そうに首を傾げている。
その小さな頭を撫でて、私は強く思った。
必ず、あの男には罰を受けて貰おう、と。
――そう、強く思った時に、前方では戦いが始まった。
「さあ、狩りの時間だよぉ、お前達ぃ!」
村潰しの甲高い声が響くと共に、けたたましい嘶きを上げて奴の配下のイノシシが泡を吹きながら突進する。その目は契約者の狂気に釣られたかのように血走っていた。
次に大型のシカ、茶色の狼の姿などが興奮した様子でこちらへと殺到した。
どれもこれも、尋常ではない様子であるのが恐ろしい。
そんな狂気に彩られた戦場にあるにも関わらず、先頭で受けとめる役目の酒飲みさんチームは、むしろ愉快そうだ。
「なんだ、ボス級でも引き連れて来るかと思えば、俺らでも問題ないザコばっかりじゃねぇか。これは拍子抜けだ。んじゃ、さっさとあの野郎を捕まえて昇格試験と行くかねぇ!」
「ああ、折角の英雄様のご推薦となれば、俄然張り切らざる得ないからな」
前衛を務める二人は、そう言って大剣と大盾を構え、走り寄るイノシシをその妙技でもっていなし、盾で叩き、あるいは大剣で斬る。
シカや茶色の狼などは、彼らの脇をすり抜けようとしたところをぽちの兄弟に組み付かれているようだ。
何でこの二人がこんなに張り切っているかと言うと、村潰しを生け捕りする見返りに、アレックスさんから冒険者ランク昇格の推薦を取り付けたんですって。
村の英雄様にして第一王子殿下のお気に入りの魔法騎士、アレックスの推薦ともなれば、とんでもない最強のカード。ギルドも無視出来ないものってわけで、それは張り切るっていうものでしょう。
殺到する五体のイノシシを軽く叩いたところで、酒飲みさんが声を上げた。
「よし、とりあえずはこんなところか。ここからはお前らに任すぜ!」
彼らはイノシシ等をぽちの兄弟に任せて、本命の村潰しの方へと向かうことにしたようだ。
しかし、流石に村潰しも全ての契約獣を放つことはなく、己の周りにも十分な数を残していたので、なかなか簡単には辿り着けなさそうだ。
「チッ、ザコばっかりゾロゾロと……!」
「大きさばかりに目を向けるとは、モンスターの特性を知らぬ者は全く愚かですねぇ」
甲高い笑い声を上げる村潰しに、酒飲みさんはイラッとしたように「うるせぇっ」 と言って大剣を振りかぶる。
しかしそれは、固い鱗を持つ大きなトカゲに阻まれた
。
「何っ!」
「くっ、こいつら強い!」
見ればコースさんも大型のヒョウのようなモンスターにガリガリを盾を削られていて、二人は思うように村潰しに近づけずにいた。
強力なモンスターに守られた村潰しは、ニヤリと唇を歪める。
「分かっているのですよぉ、狼はリーダーに従う。そこの大きなシルバーウルフ、お前がリーダーでしょう。そいつを抑えれば、私の勝ちですねぇ……! お前達っ! その大型のシルバーウルフを集中攻撃なさいっ! 弱りさえすればこちらのものですよぉ……!」
そう言って、馬上で奴はけたたましく笑った。
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