12 / 69
外の世界へ
第12話 変わり果てた村
しおりを挟む
――マリアの元を離れてからしばらく歩いた後、ナオは改めて魔法を発動させてステータス画面の確認を行う。一年前から表示される文章には得に変わりはなく、相変わらず数字の部分だけが文字化けしていた。
「う~ん……結局、何なんだろうこれ?」
画面に記されている文字にナオは首を傾げ、母親から教わった日本語で記されているのは間違いないが、書いている内容の意味が良く分からない。
「まあ、いいか……師匠の言っていた通り、これは防御魔法なんだ」
深く考えるのを辞めたナオは森から抜け出した後はどうするか考えていると、近くの茂みからゴブリンが飛び出し、頭に目掛けて石斧を振りかざす。
「ギギィッ!!」
「おっと」
自分に攻撃を仕掛けてきたゴブリンに対してナオは冷静に画面を操作して石斧を防ぐと、ゴブリンは目に見えない壁の様な物に阻まれて驚愕する。その隙を逃さずにナオは画面を縮小化させ、手元で高速回転させる。
これまでナオは画面をブーメランの要領で投げ飛ばす攻撃しかしてこなかったが、接近戦用に新しい使い方を見出す。それは右手の甲の部分に縮小化させた画面を高速回転させ、丸鋸のように相手に切り付ける攻撃方法だった。
「おらぁっ!!」
「ギャインッ!?」
拘束回転が加えられた画面で胸元を切りつけられたゴブリンは悲鳴を上げて倒れ込み、容赦なくナオは顔面に目掛けて全体重を乗せて踏みつける。もう昔の彼とは違い、戦う力を身に着けたナオは魔物が相手でも怯えたりはしない。
「ふうっ……もうお前等なんか怖くないぞ」
「ギィイッ……!?」
顔面と胸元から大量の血を噴き出しながらゴブリンは動かなくなり、それを見届けたナオは血の臭いにつられて他の魔物が押し寄せる前に退散した。もうゴブリン程度の魔物では彼の相手にもならなかった。
(俺、強くなってる。師匠の言う通り、今なら他の奴等に何と言われようと気にしないぞ)
村に暮らしていた頃は髪の毛の色が不気味という理由で村人から距離を置かれ、子供の頃は他の子からいじめられていた。だが、恐ろしい魔物を倒せるだけの力を手に入れた今の自分なら他の人間に負ける気がしない。
(性懲りもなく俺を虐めようとしたら仕返ししてやる!!)
魔法の力で今まで嫌がらせをしてきた人間に返り討ちにしてやろうかと考え、森を脱出するために歩き続けた――
――数時間後、森を抜け出したナオは久々に自分の生まれ故郷である村に辿り着いた。だが、村に辿り着いたナオは愕然とした。帰ってきた村はまるで廃村のように建物は崩れ、村人どころか家畜の姿さえ見えなかった。
「な、何だよこれ……どうなってるんだ?」
変わり果てた村の光景にナオは唖然とするが、とりあえずは人間を探すために村中を探し回る。しかし、いくら探しても村人は誰も見つからず、代わりに人骨と思われる骨が村のあちこちに散らばっていた。
大量の骨の山を前にしてナオは愕然とするが、状況から考えて魔物の仕業だとしか考えられない。恐らくは村は魔物の群れに襲われ、村人は全滅して死体は食いつくされたのだろう。
「嘘だろ……皆死んじゃったのか?」
変わり果てた故郷にナオは膝を崩し、村の人間は嫌な連中だったが別に死んでほしいとまでは考えた事もない。まさか自分がいない間に魔物が村を壊滅させたという事実にナオは涙を流す。
(何だよこれ……なんで泣いてるんだよ)
村の人間に思い入れがあったわけではないが、唯一の自分の帰る場所が魔物のせいで失われたという事実にナオは悔しく思う。今すぐにマリアがいる森に帰りたいと思ったが、こんなにも早くに森に戻ったらマリアに情けない男と思われるのが嫌だった。
「くそっ……泣いている場合じゃないだろ!!」
自分自身を叱咤してナオは立ち上がり、とりあえずは自分の家に帰る事にした。一年ぶりに戻ってきた家は他の建物と同様に酷い有様だったが、それでも使えそうな道具を探して集める。
「この風呂敷は使えそうだな……包丁とかは武器になりそうだけど、ちょっと錆びてるな。まあ、武器は最悪なくてもいいか」
魔法が扱えるナオは武器は必要とせず、とりあえずは金目になりそうな物をまとめて風呂敷に包むと、ついでに他の家に入り込んで役立ちそうな物を探す。
(皆、悪く思わないでくれよ。これも生き延びるためなんだ)
他の人間の家で物色するのは火事場泥棒をしているようで気分は悪いが、見つかった人骨は罪滅ぼしも兼ねて地面に埋めて墓を作る。大分時間はかかってしまったが、夕方を迎える頃にはナオは村人全員の墓を作り出す。
「……義理は通したよ」
村人全員の人骨をまとめて地面に埋めた後、墓標の代わりにナオは木の杭を差し込む。両手を合わせて彼等の冥福を祈った後、井戸の水で身体を洗い流す。
今日は遅くなったので今晩は自分の家で過ごす事にした。毛布に包まりながらナオは自分の部屋で最後の夜を過ごし、早くも森で暮らしていた頃が懐かしく思う。
(何だか一人だと寂しいな……早く寝よう)
マリアが傍にいないだけでナオは孤独感に苛まれ、寂しさを誤魔化すために早々に眠る事にした――
――翌朝、目を覚ましたナオは森から出る前に持参した干し肉を食べる。これが最後の食料であり、今日中に別の村に辿り着かなければ食事にもありつけない。
「ここから一番近い街は……流石に遠いな」
村長の屋敷に残っていた地図を確認してナオは街が存在する方向を確認し、地図を見る限りでは相当に距離が離れているらしく、徒歩での移動だと半日以上はかかってしまう。
「う~ん……歩いて行くと疲れそうだな」
徒歩で移動の場合だと街に辿り着く前に体力が尽きる可能性があり、しかも草原には魔物も生息しているらしい。疲れて動けない時に魔物に襲われたらひとたまりもなく、どうにか草原を安全に抜ける方法がないのかを考える。
ナオは空を見上げると渡り鳥の群れを見かけた。自分が鳥ならば街まで一飛びできるのにと考えた時、森で練習していたステータス画面を利用した移動法を思い出す。
「あ、そうだ。画面に乗って移動すればすぐに辿り着けるかも……いや、どうせ途中で転んで大怪我を負うだけだな」
これまでに何度かナオは画面に乗った状態での移動を試みたが、バランスを保つのが難しすぎて全て失敗に終わった。せめて画面と自分を固定するような道具があればと考えた時、昨日の内に集めて置いた道具を思い出す。
「待てよ……もしかしたらあれを使えば飛べるかも」
ナオは道具の中から取り出したのは「草取り鎌」と「ロープ」であり、この二つの道具を上手く利用すれば空も飛べるようになるのではないかと考えた――
「う~ん……結局、何なんだろうこれ?」
画面に記されている文字にナオは首を傾げ、母親から教わった日本語で記されているのは間違いないが、書いている内容の意味が良く分からない。
「まあ、いいか……師匠の言っていた通り、これは防御魔法なんだ」
深く考えるのを辞めたナオは森から抜け出した後はどうするか考えていると、近くの茂みからゴブリンが飛び出し、頭に目掛けて石斧を振りかざす。
「ギギィッ!!」
「おっと」
自分に攻撃を仕掛けてきたゴブリンに対してナオは冷静に画面を操作して石斧を防ぐと、ゴブリンは目に見えない壁の様な物に阻まれて驚愕する。その隙を逃さずにナオは画面を縮小化させ、手元で高速回転させる。
これまでナオは画面をブーメランの要領で投げ飛ばす攻撃しかしてこなかったが、接近戦用に新しい使い方を見出す。それは右手の甲の部分に縮小化させた画面を高速回転させ、丸鋸のように相手に切り付ける攻撃方法だった。
「おらぁっ!!」
「ギャインッ!?」
拘束回転が加えられた画面で胸元を切りつけられたゴブリンは悲鳴を上げて倒れ込み、容赦なくナオは顔面に目掛けて全体重を乗せて踏みつける。もう昔の彼とは違い、戦う力を身に着けたナオは魔物が相手でも怯えたりはしない。
「ふうっ……もうお前等なんか怖くないぞ」
「ギィイッ……!?」
顔面と胸元から大量の血を噴き出しながらゴブリンは動かなくなり、それを見届けたナオは血の臭いにつられて他の魔物が押し寄せる前に退散した。もうゴブリン程度の魔物では彼の相手にもならなかった。
(俺、強くなってる。師匠の言う通り、今なら他の奴等に何と言われようと気にしないぞ)
村に暮らしていた頃は髪の毛の色が不気味という理由で村人から距離を置かれ、子供の頃は他の子からいじめられていた。だが、恐ろしい魔物を倒せるだけの力を手に入れた今の自分なら他の人間に負ける気がしない。
(性懲りもなく俺を虐めようとしたら仕返ししてやる!!)
魔法の力で今まで嫌がらせをしてきた人間に返り討ちにしてやろうかと考え、森を脱出するために歩き続けた――
――数時間後、森を抜け出したナオは久々に自分の生まれ故郷である村に辿り着いた。だが、村に辿り着いたナオは愕然とした。帰ってきた村はまるで廃村のように建物は崩れ、村人どころか家畜の姿さえ見えなかった。
「な、何だよこれ……どうなってるんだ?」
変わり果てた村の光景にナオは唖然とするが、とりあえずは人間を探すために村中を探し回る。しかし、いくら探しても村人は誰も見つからず、代わりに人骨と思われる骨が村のあちこちに散らばっていた。
大量の骨の山を前にしてナオは愕然とするが、状況から考えて魔物の仕業だとしか考えられない。恐らくは村は魔物の群れに襲われ、村人は全滅して死体は食いつくされたのだろう。
「嘘だろ……皆死んじゃったのか?」
変わり果てた故郷にナオは膝を崩し、村の人間は嫌な連中だったが別に死んでほしいとまでは考えた事もない。まさか自分がいない間に魔物が村を壊滅させたという事実にナオは涙を流す。
(何だよこれ……なんで泣いてるんだよ)
村の人間に思い入れがあったわけではないが、唯一の自分の帰る場所が魔物のせいで失われたという事実にナオは悔しく思う。今すぐにマリアがいる森に帰りたいと思ったが、こんなにも早くに森に戻ったらマリアに情けない男と思われるのが嫌だった。
「くそっ……泣いている場合じゃないだろ!!」
自分自身を叱咤してナオは立ち上がり、とりあえずは自分の家に帰る事にした。一年ぶりに戻ってきた家は他の建物と同様に酷い有様だったが、それでも使えそうな道具を探して集める。
「この風呂敷は使えそうだな……包丁とかは武器になりそうだけど、ちょっと錆びてるな。まあ、武器は最悪なくてもいいか」
魔法が扱えるナオは武器は必要とせず、とりあえずは金目になりそうな物をまとめて風呂敷に包むと、ついでに他の家に入り込んで役立ちそうな物を探す。
(皆、悪く思わないでくれよ。これも生き延びるためなんだ)
他の人間の家で物色するのは火事場泥棒をしているようで気分は悪いが、見つかった人骨は罪滅ぼしも兼ねて地面に埋めて墓を作る。大分時間はかかってしまったが、夕方を迎える頃にはナオは村人全員の墓を作り出す。
「……義理は通したよ」
村人全員の人骨をまとめて地面に埋めた後、墓標の代わりにナオは木の杭を差し込む。両手を合わせて彼等の冥福を祈った後、井戸の水で身体を洗い流す。
今日は遅くなったので今晩は自分の家で過ごす事にした。毛布に包まりながらナオは自分の部屋で最後の夜を過ごし、早くも森で暮らしていた頃が懐かしく思う。
(何だか一人だと寂しいな……早く寝よう)
マリアが傍にいないだけでナオは孤独感に苛まれ、寂しさを誤魔化すために早々に眠る事にした――
――翌朝、目を覚ましたナオは森から出る前に持参した干し肉を食べる。これが最後の食料であり、今日中に別の村に辿り着かなければ食事にもありつけない。
「ここから一番近い街は……流石に遠いな」
村長の屋敷に残っていた地図を確認してナオは街が存在する方向を確認し、地図を見る限りでは相当に距離が離れているらしく、徒歩での移動だと半日以上はかかってしまう。
「う~ん……歩いて行くと疲れそうだな」
徒歩で移動の場合だと街に辿り着く前に体力が尽きる可能性があり、しかも草原には魔物も生息しているらしい。疲れて動けない時に魔物に襲われたらひとたまりもなく、どうにか草原を安全に抜ける方法がないのかを考える。
ナオは空を見上げると渡り鳥の群れを見かけた。自分が鳥ならば街まで一飛びできるのにと考えた時、森で練習していたステータス画面を利用した移動法を思い出す。
「あ、そうだ。画面に乗って移動すればすぐに辿り着けるかも……いや、どうせ途中で転んで大怪我を負うだけだな」
これまでに何度かナオは画面に乗った状態での移動を試みたが、バランスを保つのが難しすぎて全て失敗に終わった。せめて画面と自分を固定するような道具があればと考えた時、昨日の内に集めて置いた道具を思い出す。
「待てよ……もしかしたらあれを使えば飛べるかも」
ナオは道具の中から取り出したのは「草取り鎌」と「ロープ」であり、この二つの道具を上手く利用すれば空も飛べるようになるのではないかと考えた――
46
お気に入りに追加
144
あなたにおすすめの小説
素質ナシの転生者、死にかけたら最弱最強の職業となり魔法使いと旅にでる。~趣味で伝説を追っていたら伝説になってしまいました~
シロ鼬
ファンタジー
才能、素質、これさえあれば金も名誉も手に入る現代。そんな中、足掻く一人の……おっさんがいた。
羽佐間 幸信(はざま ゆきのぶ)38歳――完全完璧(パーフェクト)な凡人。自分の中では得意とする持ち前の要領の良さで頑張るが上には常に上がいる。いくら努力しようとも決してそれらに勝つことはできなかった。
華のない彼は華に憧れ、いつしか伝説とつくもの全てを追うようになり……彼はある日、一つの都市伝説を耳にする。
『深夜、山で一人やまびこをするとどこかに連れていかれる』
山頂に登った彼は一心不乱に叫んだ…………そして酸欠になり足を滑らせ滑落、瀕死の状態となった彼に死が迫る。
――こっちに……を、助けて――
「何か……聞こえる…………伝説は……あったんだ…………俺……いくよ……!」
こうして彼は記憶を持ったまま転生、声の主もわからぬまま何事もなく10歳に成長したある日――
転生メイドは絆されない ~あの子は私が育てます!~
志波 連
ファンタジー
息子と一緒に事故に遭い、母子で異世界に転生してしまったさおり。
自分には前世の記憶があるのに、息子は全く覚えていなかった。
しかも、愛息子はヘブンズ王国の第二王子に転生しているのに、自分はその王子付きのメイドという格差。
身分差故に、自分の息子に敬語で話し、無理な要求にも笑顔で応える日々。
しかし、そのあまりの傍若無人さにお母ちゃんはブチ切れた!
第二王子に厳しい躾を始めた一介のメイドの噂は王家の人々の耳にも入る。
側近たちは不敬だと騒ぐが、国王と王妃、そして第一王子はその奮闘を見守る。
厳しくも愛情あふれるメイドの姿に、第一王子は恋をする。
後継者争いや、反王家貴族の暗躍などを乗り越え、元親子は国の在り方さえ変えていくのだった。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
最強スキルで無双したからって、美女達によってこられても迷惑なだけなのだが……。冥府王は普通目指して今日も無双する
覧都
ファンタジー
男は四人の魔王を倒し力の回復と傷ついた体を治す為に魔法で眠りについた。
三十四年の後、完全回復をした男は、配下の大魔女マリーに眠りの世界から魔法により連れ戻される。
三十四年間ずっと見ていたの夢の中では、ノコと言う名前で貧相で虚弱体質のさえない日本人として生活していた。
目覚めた男はマリーに、このさえない男ノコに姿を変えてもらう。
それはノコに自分の世界で、人生を満喫してもらおうと思ったからだ。
この世界でノコは世界最強のスキルを持っていた。
同時に四人の魔王を倒せるほどのスキル<冥府の王>
このスキルはゾンビやゴーストを自由に使役するスキルであり、世界中をゾンビだらけに出来るスキルだ。
だがノコの目標はゾンビだらけにすることでは無い。
彼女いない歴イコール年齢のノコに普通の彼女を作ることであった。
だがノコに近づいて来るのは、大賢者やお姫様、ドラゴンなどの普通じゃない美女ばかりでした。
果たして普通の彼女など出来るのでしょうか。
普通で平凡な幸せな生活をしたいと思うノコに、そんな平凡な日々がやって来ないという物語です。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる