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プロローグ
第9話 魔法の応用
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「はあっ……う、動いた!?」
「何を驚いているの?これぐらいはできて当然の事よ」
「で、でも……今まであんなに動かせなかったのに」
「それは貴方が魔術師として半人前だったからよ。一流の魔術師を目指すのなら覚えておきなさい、魔術師に不可能という文字はないのよ」
マリアはナオが必死に動かした岩に手を向けると、彼女は呪文も口にせずに魔法を発動させる。掌から繰り出された三日月状の風の斬撃によって岩は真っ二つに切り裂くと、彼女はどうという事はない風に振り返る。
「この程度の岩を動かすように苦戦しているようではまだまだね」
「す、凄い……流石は先生。そこに痺れる憧れる!!」
「そ、その褒め方は何だか不穏な気がするのだけど……」
「あ、すいません。母の口癖が移ったみたいで……」
「そう……貴方のお母さんは変わり者なのね」
ナオの母親は異界から訪れたため、この世界の住民では理解できない言動も多々あった。それはともかく、マリアの魔法を見てナオは羨ましく思う。
「先生みたいに俺も魔法が使えたら良かったのに……」
「それは残念ながら無理ね。人間には私達の魔法は扱えないのだから……それに貴方には適性魔力がないでしょう」
「……どうしても覚えられないんですか?」
「少なくとも私の知る限りでは無属性の人間が魔法を扱えたという話は聞いた事はないわ。そういう意味では貴方は恵まれているのよ?魔導書を読んだとはいえ、古代魔法が扱えるんだから」
「……そうですね」
マリアの言葉にナオは頷き、無属性の他の人間と比べれば自分はまだ魔法が扱えるだけ良かったと思い込む。しかし、やはりマリアのように魔術師らしい魔法を覚えてみたいという気持ちはあった。
(俺も先生みたいに魔法の力で格好良く敵を倒せたらな……)
岩を真っ二つに切り裂いたマリアの魔法を見てナオは憧れを抱き、相手を画面で押し込む事しかできない自分の魔法と比べて殺傷能力も高く、厄介なゴブリンも一撃で葬れる。
この半年間の修業でナオも魔力操作の技術は格段に上がったが、無属性の彼ではマリアのように風属性の魔法を扱う事はできない。だからこそ自分が唯一に扱える「ステータス」の魔法を極めようとしているが、修行を続けていくうちにある事を思いつく。
(……真似できないかな?)
真っ二つに切り裂かれた岩を見てナオはある考えを抱き、その日の夜中に試す事を決めた――
――深夜、ナオはマリアの家から抜け出すと夜の森の中を歩く。夜中に出歩く事は危険という理由でマリアには禁止されていたが、どうしてもナオは試したいことがあった。
(昼間と雰囲気が全然違う……何だか不気味だな)
夜の森はあちこちから動物や魔物と思われる鳴き声が聞こえ、不安と恐怖で足がすくみそうになる。だが、何時までもマリアの指導を受けてばかりでは駄目だと考え直し、恐怖を押し殺してナオは昼間に訪れた川辺へと辿り着く。
(よし、辿り着いたぞ……まずはこれからだ)
ナオは地面に落ちていた木の枝を拾い上げると、空に目掛けて放り込む。そして掌を構えて魔法を発動させた。
「ステータス!!」
空中に浮かんだ木の枝に向けてナオはステータス画面を繰り出すと、木の枝は画面に弾かれて地面に落ちた。それを確認したナオは頭を掻き、木の枝に当てる事はできたが折れもせずに落とした事に不満を抱く。
「こんなんじゃ駄目だ。もうちょっと上手く当てないと……そうだ!!」
手元に画面を戻してナオは意識を集中させると、画面その物を時計回りの要領で回転させる。魔力操作の技術が向上した事で画面を自在に動かせるようになり、高速回転を加える事で勢いを増す。
大きな画面よりも小さい画面の方が操作しやすいため、通常時の半分程度の規模にまで画面を縮小化させ、その状態から回転を加える。するとナオの視界には四角形の画面が高速回転の際に生じた残像のせいで「円形」のように変化したようにしか見えない。
(よし、これだけ加速させれば十分だろう……試すか!!)
もう一度木の枝を拾い上げて上空に投げ飛ばすと、回転を加えた事で円のような形に変化したステータス画面を繰り出す。まるでブーメランやチャクラムの如く高速回転を加えられた画面が木の枝に触れると、真っ二つに切り裂く事に成功した。
「よし!!」
流石にマリアの魔法には及ばないが、木の枝を自分の魔法で切り裂けたことにナオは喜び、手元に画面を戻して回転を停止させた。これまでは画面全体を利用して相手を押し込む方法だけで戦ってきたが、今回は周端を利用して攻撃を繰り出す方法を編み出す。
(流石に先生みたいに岩を切り裂ける自信はないけど、もっと回転力をあげれば切れ味を増す事ができるかも……やっぱり、修行を続けて正解だったな)
マリアの言う通りに修行をしてきたお陰でナオは魔術師として成長していると実感し、今日の所は引き返そうとした。だが、後方から足音を耳にしたナオは振り返ると、ゴブリンの群れが武器を手にして迫っていた。
――ギィイイッ!!
唐突に現れたゴブリンの群れにナオは驚き、しかも先頭に立っているゴブリンには見覚えがあった。それは昼間にナオが泉に突き落としたゴブリンであり、ナオとの戦闘で怪我を負いながらも再び彼の前に仲間を引き連れて現れた。
(こいつは昼間の……くそっ!!やっぱり夜に抜け出すんじゃなかった!!)
マリアに注意されていたにも関わらず、勝手に夜に外に出たせいで窮地に追い詰められたナオは冷や汗を流す。その一方で昼間の一件で怪我を負ったゴブリンはナオの姿を憎々し気に睨みつけ、仲間達に鳴き声を上げる。
「ギィイイッ!!」
「ギギィッ!!」
「ギィアッ!!」
「くそっ……逃げるのは無理そうか」
ゴブリンの群れはバラバラに散らばってナオの退路を塞ぎ、川辺に追い込まれたナオはこの状況をどうやって切り抜けるのか考えた。
(数が多すぎる……ここは逃げるしかないか)
ナオは後方に広がる川に顔を向け、反対側の岸辺に視線を向ける。どうにか川を渡り切ればゴブリンの追跡を振り切れそうだが、泳いで渡るのは自殺行為だった。
(こうなったら……一か八か試してみるか)
ゴブリンの群れが襲い掛かってくる前にナオは水面に右手を向けると、魔法を発動させるのと同時に川に跳び込む。
「ステータス!!」
「ギィッ!?」
「ギギィッ!?」
「ギィアッ!?」
小さい頃に読んだ絵本の「魔法の絨毯」のようにナオは魔法で造り出したステータス画面の上に飛び乗り、足場として利用するだけではなく、画面を移動させて川を渡ろうとした。
(このまま向こう岸に辿り着けば……!?)
だが、画面が移動させようとした瞬間、上に乗っていたナオは高速移動する画面の上でバランスを保てず、呆気なく川の中に落ちてしまう。
「うわああああっ!?」
「「「ギギィッ!?」」」
自分達が何もしていないのに勝手に川に落ちたナオにゴブリン達は呆気に取られるが、慌てて川岸に戻ったナオは全身が水浸しとなり、息を荒げながらゴブリン達を睨みつける。
「よ、よくもやったな……お前等絶対許さないぞ!!」
「「「ギィアッ!?」」」
何故か逆切れしたナオにゴブリン達は呆気に取られるが、逃走に失敗したナオは半ば自棄になりながらも覚悟を決めて戦闘に挑む。
「何を驚いているの?これぐらいはできて当然の事よ」
「で、でも……今まであんなに動かせなかったのに」
「それは貴方が魔術師として半人前だったからよ。一流の魔術師を目指すのなら覚えておきなさい、魔術師に不可能という文字はないのよ」
マリアはナオが必死に動かした岩に手を向けると、彼女は呪文も口にせずに魔法を発動させる。掌から繰り出された三日月状の風の斬撃によって岩は真っ二つに切り裂くと、彼女はどうという事はない風に振り返る。
「この程度の岩を動かすように苦戦しているようではまだまだね」
「す、凄い……流石は先生。そこに痺れる憧れる!!」
「そ、その褒め方は何だか不穏な気がするのだけど……」
「あ、すいません。母の口癖が移ったみたいで……」
「そう……貴方のお母さんは変わり者なのね」
ナオの母親は異界から訪れたため、この世界の住民では理解できない言動も多々あった。それはともかく、マリアの魔法を見てナオは羨ましく思う。
「先生みたいに俺も魔法が使えたら良かったのに……」
「それは残念ながら無理ね。人間には私達の魔法は扱えないのだから……それに貴方には適性魔力がないでしょう」
「……どうしても覚えられないんですか?」
「少なくとも私の知る限りでは無属性の人間が魔法を扱えたという話は聞いた事はないわ。そういう意味では貴方は恵まれているのよ?魔導書を読んだとはいえ、古代魔法が扱えるんだから」
「……そうですね」
マリアの言葉にナオは頷き、無属性の他の人間と比べれば自分はまだ魔法が扱えるだけ良かったと思い込む。しかし、やはりマリアのように魔術師らしい魔法を覚えてみたいという気持ちはあった。
(俺も先生みたいに魔法の力で格好良く敵を倒せたらな……)
岩を真っ二つに切り裂いたマリアの魔法を見てナオは憧れを抱き、相手を画面で押し込む事しかできない自分の魔法と比べて殺傷能力も高く、厄介なゴブリンも一撃で葬れる。
この半年間の修業でナオも魔力操作の技術は格段に上がったが、無属性の彼ではマリアのように風属性の魔法を扱う事はできない。だからこそ自分が唯一に扱える「ステータス」の魔法を極めようとしているが、修行を続けていくうちにある事を思いつく。
(……真似できないかな?)
真っ二つに切り裂かれた岩を見てナオはある考えを抱き、その日の夜中に試す事を決めた――
――深夜、ナオはマリアの家から抜け出すと夜の森の中を歩く。夜中に出歩く事は危険という理由でマリアには禁止されていたが、どうしてもナオは試したいことがあった。
(昼間と雰囲気が全然違う……何だか不気味だな)
夜の森はあちこちから動物や魔物と思われる鳴き声が聞こえ、不安と恐怖で足がすくみそうになる。だが、何時までもマリアの指導を受けてばかりでは駄目だと考え直し、恐怖を押し殺してナオは昼間に訪れた川辺へと辿り着く。
(よし、辿り着いたぞ……まずはこれからだ)
ナオは地面に落ちていた木の枝を拾い上げると、空に目掛けて放り込む。そして掌を構えて魔法を発動させた。
「ステータス!!」
空中に浮かんだ木の枝に向けてナオはステータス画面を繰り出すと、木の枝は画面に弾かれて地面に落ちた。それを確認したナオは頭を掻き、木の枝に当てる事はできたが折れもせずに落とした事に不満を抱く。
「こんなんじゃ駄目だ。もうちょっと上手く当てないと……そうだ!!」
手元に画面を戻してナオは意識を集中させると、画面その物を時計回りの要領で回転させる。魔力操作の技術が向上した事で画面を自在に動かせるようになり、高速回転を加える事で勢いを増す。
大きな画面よりも小さい画面の方が操作しやすいため、通常時の半分程度の規模にまで画面を縮小化させ、その状態から回転を加える。するとナオの視界には四角形の画面が高速回転の際に生じた残像のせいで「円形」のように変化したようにしか見えない。
(よし、これだけ加速させれば十分だろう……試すか!!)
もう一度木の枝を拾い上げて上空に投げ飛ばすと、回転を加えた事で円のような形に変化したステータス画面を繰り出す。まるでブーメランやチャクラムの如く高速回転を加えられた画面が木の枝に触れると、真っ二つに切り裂く事に成功した。
「よし!!」
流石にマリアの魔法には及ばないが、木の枝を自分の魔法で切り裂けたことにナオは喜び、手元に画面を戻して回転を停止させた。これまでは画面全体を利用して相手を押し込む方法だけで戦ってきたが、今回は周端を利用して攻撃を繰り出す方法を編み出す。
(流石に先生みたいに岩を切り裂ける自信はないけど、もっと回転力をあげれば切れ味を増す事ができるかも……やっぱり、修行を続けて正解だったな)
マリアの言う通りに修行をしてきたお陰でナオは魔術師として成長していると実感し、今日の所は引き返そうとした。だが、後方から足音を耳にしたナオは振り返ると、ゴブリンの群れが武器を手にして迫っていた。
――ギィイイッ!!
唐突に現れたゴブリンの群れにナオは驚き、しかも先頭に立っているゴブリンには見覚えがあった。それは昼間にナオが泉に突き落としたゴブリンであり、ナオとの戦闘で怪我を負いながらも再び彼の前に仲間を引き連れて現れた。
(こいつは昼間の……くそっ!!やっぱり夜に抜け出すんじゃなかった!!)
マリアに注意されていたにも関わらず、勝手に夜に外に出たせいで窮地に追い詰められたナオは冷や汗を流す。その一方で昼間の一件で怪我を負ったゴブリンはナオの姿を憎々し気に睨みつけ、仲間達に鳴き声を上げる。
「ギィイイッ!!」
「ギギィッ!!」
「ギィアッ!!」
「くそっ……逃げるのは無理そうか」
ゴブリンの群れはバラバラに散らばってナオの退路を塞ぎ、川辺に追い込まれたナオはこの状況をどうやって切り抜けるのか考えた。
(数が多すぎる……ここは逃げるしかないか)
ナオは後方に広がる川に顔を向け、反対側の岸辺に視線を向ける。どうにか川を渡り切ればゴブリンの追跡を振り切れそうだが、泳いで渡るのは自殺行為だった。
(こうなったら……一か八か試してみるか)
ゴブリンの群れが襲い掛かってくる前にナオは水面に右手を向けると、魔法を発動させるのと同時に川に跳び込む。
「ステータス!!」
「ギィッ!?」
「ギギィッ!?」
「ギィアッ!?」
小さい頃に読んだ絵本の「魔法の絨毯」のようにナオは魔法で造り出したステータス画面の上に飛び乗り、足場として利用するだけではなく、画面を移動させて川を渡ろうとした。
(このまま向こう岸に辿り着けば……!?)
だが、画面が移動させようとした瞬間、上に乗っていたナオは高速移動する画面の上でバランスを保てず、呆気なく川の中に落ちてしまう。
「うわああああっ!?」
「「「ギギィッ!?」」」
自分達が何もしていないのに勝手に川に落ちたナオにゴブリン達は呆気に取られるが、慌てて川岸に戻ったナオは全身が水浸しとなり、息を荒げながらゴブリン達を睨みつける。
「よ、よくもやったな……お前等絶対許さないぞ!!」
「「「ギィアッ!?」」」
何故か逆切れしたナオにゴブリン達は呆気に取られるが、逃走に失敗したナオは半ば自棄になりながらも覚悟を決めて戦闘に挑む。
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