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第84話 新たな旅へ
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「――二人とも昇格したんだね」
「うん……」
「まあ、一応はな」
事件が解決してから数日後、レノが宿泊している宿屋にダインとハルナが訪れた。二人を部屋に招くとレノはヒカゲが逮捕された後に何が起きたのか色々と聞かせてもらう。
黒虎の冒険者を狙った連続殺人事件の犯人がまさか同じギルドの冒険者であることが発覚し、ギルドは大騒ぎとなった。事件の調査を任されていた冒険者がまさか犯人だったとは夢にも思わず、しかも調査の過程で他のギルドの冒険者を犯人に仕立て上げようとしたことが大きな問題となった。
犯人は他のギルドの獣人族の冒険者の可能性が高いと思われ、黒虎は赤獅子と白狐に調査協力を申し込んでいた。しかし、両ギルドからすれば自分達の冒険者が疑われてはいい気分はせず、しかも真犯人が黒虎の冒険者だと判明したことで増々他のギルドとの確執が深まったらしい。
「今回の事件のせいで赤獅子と白狐から恨みを買ったせいで、黒虎は完全に敵視されたよ」
「他のギルドの冒険者さんとすれ違う度に舌打ちされたり、悪口言われて辛いよ……」
「そっか……ギルドマスターさんはどうなったの?」
「最初は責任を持って辞任するつもりだったけど、ギルドマスターが辞めたらうちのギルドは成り立たないって皆が説得してくれたから今は落ち着いてるよ」
ヒカゲを信頼して事件の調査を任せたことで今回の事態を招いたバルは責任を感じて辞職しようとしたが、彼女がギルドマスターでなければ黒虎のギルドは成り立たず、他の冒険者の反対もあってギルドマスターを続けることになった。
他の二つのギルドに関しては迷惑をかけたことは事実なので話し合いの場をいずれも受ける必要があるが、ひとまずは事件は解決した。そして今回の事件の功労者であるダインとハルナは解雇を免れる所か特例で試験を受けずに鉄級に昇格してもらった。
「昇格できて良かったね……あんまり嬉しそうじゃないけど」
「……正直、素直に喜べないんだよ」
「うん……私も」
念願の昇格を果たしたというのにダインもハルナも表情は暗く、二人にとってはヒカゲを捕まえた功績で昇格したことは素直に喜べなかった。二人はヒカゲとは親交があり、彼女のことは信頼していただけに今回の事件は大きなショックを受けていた。
「私は今でも信じられないよ。ヒカゲちゃんが悪い人だったなんて……」
「いい加減にあいつのことは忘れろよ。最初からあいつは僕達のことを騙してたんだ……ああ、くそっ!!何で昇格したのにこんな思いをしなきゃならないんだ!!」
「ダイン……」
ダインは何年も渇望していた鉄級冒険者の証のバッジを握りしめ、仲間だと思っていた相手を捕まえての昇格は彼にとっても不本意だった。素直に昇格したことを喜べないことにダインは不満を抱き、彼は頭を掻きむしる。
「くそっ!!こうなったらさっさと仕事をこなして銀級冒険者に昇格してやるぞ!!そしたら今度は思いっきり喜べるはずだ!!」
「そ、そうだね!!早く銀級冒険者になれるように頑張ろうね!!」
「え?あ、うん……頑張ってね」
「クォオッ……」
気落ちしていた二人だったが銀級冒険者に昇格するという新しい目標を立てて元気を取り戻す。その姿にレノは声援を送り、部屋の隅で眠っていたウルは目を覚ます。彼は同じ部屋で泊まっており、建物の中にいる間は昼寝ばかりしていた。
「よし、そうと決まればギルドに戻るぞ!!ばんばん仕事を達成させて一日も早く昇格するんだ!!」
「でも、大丈夫かな……また仕事失敗して降格したらどうしよう?」
「そ、そこは気合で何とかするんだよ!!」
階級が上がったとしても仕事で失敗を繰り返せば降格される可能性はあり、ダインとハルナは不安そうな表情を浮かべるが、そんな二人にレノは提案を行う。
「あのさ……良かったら二人にお願いがあるんだけど聞いて貰えるかな?」
「お願い?」
「うん、実は俺達はこの街を離れようと思うんだ」
「え~!?レノ君いなくなっちゃうの!?」
レノが街を離れることを伝えるとハルナは衝撃を受けた表情を浮かべ、彼女は悲しそうに昼寝しているウルを抱きかかえた。
「お別れなんてやだよ~!!ウルちゃんともこんなに仲良くなったのに……」
「ウォンッ……」
「おい、嫌がってるぞ。離してやれよ……」
いきなりハルナに抱きつかれたウルは鬱陶しそうな表情を浮かべ、昼寝を邪魔されて機嫌が悪くなる。そんな二人にレノは街を離れる理由を伝えた。
「最初はこの街に暮らすのもありかと思ったけど、やっぱり旅に出たいと思ったんだ」
「旅?」
「うん、子供の頃からの夢だったんだ。絵本の主人公のようにいろんな場所を旅してみたいって」
「あ、それ私も分かるよ!!小さいころはいろんなところでいろんな美味しい食べ物を食べたいと思ってたんだ~」
「いや、それちょっと違う気がするけど……」
この街で在住することも考えたが、レノは旅を続けて色々な場所に訪れたいと考えていた。ずっと森で暮らしていたせいでレノは外の世界のことをあまり知らず、もっと色々な場所に訪れて見識を広げたいと考える。
当面の目標は自分が暮らしている国の王都を見てみたいと思ったレノは王都まで旅を続けることにした。だが、旅を行うのならばウルと二人だけで行くよりも仲間が欲しいと思った。
「俺の旅にハルナとダインも付いて来てほしいんだけど……もちろん、依頼料は払うよ」
「つまり僕達を護衛として雇いたいわけか……でも、王都までの旅となるとどれくらいかかるかな」
「え~!?私も王都に行ってみたい!!ダイン君がいかなくても私は付いていくからね!!」
「い、行かないなんて言ってないだろ!?だけど仕事として同行するならいくら友達でも報酬を受け取らないと……長旅になるなら費用だって掛かるし」
「あ、お金なら大丈夫だよ。実はギルドマスターから結構貰ってるんだ」
事件解決のお礼としてレノはバルから大金を受け取っており、ヒカゲの捕縛に協力してくれたことを感謝された。但し、彼女から渡された大金は口止め料も含まれており、今回の事件の詳細は他の人間には決して話さないことを約束させられた。
『あんたには色々と迷惑をかけたね……ヒカゲから伝言を預かってるよ』
『伝言?』
『……あんたには才能があるだとよ』
別れ際にバルから言われた言葉を思い出し、レノは彼女が告げたヒカゲの伝言を聞いて不思議に思う。結局は何の才能があるのかまでは教えてくれなかったが、ヒカゲのことは一生忘れられない相手だと思った。
彼女が何を思って自分に伝言を伝えたのかは知らないが、レノは自分の力をもっと磨きたいと考えた。今回は運よく生き延びられたが、もしもバルの教えを思い出していなかったら死んでいたかもしれない。
(もっと強くなりたい……この魔法《ちから》を極めたい)
今の自分の強さに納得していないレノは旅に出ることで自分が強くなるための方法が見つかるのではないかと考えた。こういう時の自分の勘はよく当たることは自覚しており、ついでにダインとハルナの気晴らしも兼ねて二人を旅に誘う。
久々にできた友達なのでレノは二人ともっと一緒に居たいと思い、依頼という形で二人を旅に誘う。幸いにもバルから受け取った大金のお陰で王都に辿り着くまでの間は金に困ることはなく、今度は4人で旅をすることに決める。
「よ~し、じゃあ早速旅の準備だ!!」
「「お~!!」」
「ウォンッ!!」
レノの提案にダインとハルナも賛同し、ウルもようやく外に出られると知って嬉しそうな鳴き声をあげた――
「うん……」
「まあ、一応はな」
事件が解決してから数日後、レノが宿泊している宿屋にダインとハルナが訪れた。二人を部屋に招くとレノはヒカゲが逮捕された後に何が起きたのか色々と聞かせてもらう。
黒虎の冒険者を狙った連続殺人事件の犯人がまさか同じギルドの冒険者であることが発覚し、ギルドは大騒ぎとなった。事件の調査を任されていた冒険者がまさか犯人だったとは夢にも思わず、しかも調査の過程で他のギルドの冒険者を犯人に仕立て上げようとしたことが大きな問題となった。
犯人は他のギルドの獣人族の冒険者の可能性が高いと思われ、黒虎は赤獅子と白狐に調査協力を申し込んでいた。しかし、両ギルドからすれば自分達の冒険者が疑われてはいい気分はせず、しかも真犯人が黒虎の冒険者だと判明したことで増々他のギルドとの確執が深まったらしい。
「今回の事件のせいで赤獅子と白狐から恨みを買ったせいで、黒虎は完全に敵視されたよ」
「他のギルドの冒険者さんとすれ違う度に舌打ちされたり、悪口言われて辛いよ……」
「そっか……ギルドマスターさんはどうなったの?」
「最初は責任を持って辞任するつもりだったけど、ギルドマスターが辞めたらうちのギルドは成り立たないって皆が説得してくれたから今は落ち着いてるよ」
ヒカゲを信頼して事件の調査を任せたことで今回の事態を招いたバルは責任を感じて辞職しようとしたが、彼女がギルドマスターでなければ黒虎のギルドは成り立たず、他の冒険者の反対もあってギルドマスターを続けることになった。
他の二つのギルドに関しては迷惑をかけたことは事実なので話し合いの場をいずれも受ける必要があるが、ひとまずは事件は解決した。そして今回の事件の功労者であるダインとハルナは解雇を免れる所か特例で試験を受けずに鉄級に昇格してもらった。
「昇格できて良かったね……あんまり嬉しそうじゃないけど」
「……正直、素直に喜べないんだよ」
「うん……私も」
念願の昇格を果たしたというのにダインもハルナも表情は暗く、二人にとってはヒカゲを捕まえた功績で昇格したことは素直に喜べなかった。二人はヒカゲとは親交があり、彼女のことは信頼していただけに今回の事件は大きなショックを受けていた。
「私は今でも信じられないよ。ヒカゲちゃんが悪い人だったなんて……」
「いい加減にあいつのことは忘れろよ。最初からあいつは僕達のことを騙してたんだ……ああ、くそっ!!何で昇格したのにこんな思いをしなきゃならないんだ!!」
「ダイン……」
ダインは何年も渇望していた鉄級冒険者の証のバッジを握りしめ、仲間だと思っていた相手を捕まえての昇格は彼にとっても不本意だった。素直に昇格したことを喜べないことにダインは不満を抱き、彼は頭を掻きむしる。
「くそっ!!こうなったらさっさと仕事をこなして銀級冒険者に昇格してやるぞ!!そしたら今度は思いっきり喜べるはずだ!!」
「そ、そうだね!!早く銀級冒険者になれるように頑張ろうね!!」
「え?あ、うん……頑張ってね」
「クォオッ……」
気落ちしていた二人だったが銀級冒険者に昇格するという新しい目標を立てて元気を取り戻す。その姿にレノは声援を送り、部屋の隅で眠っていたウルは目を覚ます。彼は同じ部屋で泊まっており、建物の中にいる間は昼寝ばかりしていた。
「よし、そうと決まればギルドに戻るぞ!!ばんばん仕事を達成させて一日も早く昇格するんだ!!」
「でも、大丈夫かな……また仕事失敗して降格したらどうしよう?」
「そ、そこは気合で何とかするんだよ!!」
階級が上がったとしても仕事で失敗を繰り返せば降格される可能性はあり、ダインとハルナは不安そうな表情を浮かべるが、そんな二人にレノは提案を行う。
「あのさ……良かったら二人にお願いがあるんだけど聞いて貰えるかな?」
「お願い?」
「うん、実は俺達はこの街を離れようと思うんだ」
「え~!?レノ君いなくなっちゃうの!?」
レノが街を離れることを伝えるとハルナは衝撃を受けた表情を浮かべ、彼女は悲しそうに昼寝しているウルを抱きかかえた。
「お別れなんてやだよ~!!ウルちゃんともこんなに仲良くなったのに……」
「ウォンッ……」
「おい、嫌がってるぞ。離してやれよ……」
いきなりハルナに抱きつかれたウルは鬱陶しそうな表情を浮かべ、昼寝を邪魔されて機嫌が悪くなる。そんな二人にレノは街を離れる理由を伝えた。
「最初はこの街に暮らすのもありかと思ったけど、やっぱり旅に出たいと思ったんだ」
「旅?」
「うん、子供の頃からの夢だったんだ。絵本の主人公のようにいろんな場所を旅してみたいって」
「あ、それ私も分かるよ!!小さいころはいろんなところでいろんな美味しい食べ物を食べたいと思ってたんだ~」
「いや、それちょっと違う気がするけど……」
この街で在住することも考えたが、レノは旅を続けて色々な場所に訪れたいと考えていた。ずっと森で暮らしていたせいでレノは外の世界のことをあまり知らず、もっと色々な場所に訪れて見識を広げたいと考える。
当面の目標は自分が暮らしている国の王都を見てみたいと思ったレノは王都まで旅を続けることにした。だが、旅を行うのならばウルと二人だけで行くよりも仲間が欲しいと思った。
「俺の旅にハルナとダインも付いて来てほしいんだけど……もちろん、依頼料は払うよ」
「つまり僕達を護衛として雇いたいわけか……でも、王都までの旅となるとどれくらいかかるかな」
「え~!?私も王都に行ってみたい!!ダイン君がいかなくても私は付いていくからね!!」
「い、行かないなんて言ってないだろ!?だけど仕事として同行するならいくら友達でも報酬を受け取らないと……長旅になるなら費用だって掛かるし」
「あ、お金なら大丈夫だよ。実はギルドマスターから結構貰ってるんだ」
事件解決のお礼としてレノはバルから大金を受け取っており、ヒカゲの捕縛に協力してくれたことを感謝された。但し、彼女から渡された大金は口止め料も含まれており、今回の事件の詳細は他の人間には決して話さないことを約束させられた。
『あんたには色々と迷惑をかけたね……ヒカゲから伝言を預かってるよ』
『伝言?』
『……あんたには才能があるだとよ』
別れ際にバルから言われた言葉を思い出し、レノは彼女が告げたヒカゲの伝言を聞いて不思議に思う。結局は何の才能があるのかまでは教えてくれなかったが、ヒカゲのことは一生忘れられない相手だと思った。
彼女が何を思って自分に伝言を伝えたのかは知らないが、レノは自分の力をもっと磨きたいと考えた。今回は運よく生き延びられたが、もしもバルの教えを思い出していなかったら死んでいたかもしれない。
(もっと強くなりたい……この魔法《ちから》を極めたい)
今の自分の強さに納得していないレノは旅に出ることで自分が強くなるための方法が見つかるのではないかと考えた。こういう時の自分の勘はよく当たることは自覚しており、ついでにダインとハルナの気晴らしも兼ねて二人を旅に誘う。
久々にできた友達なのでレノは二人ともっと一緒に居たいと思い、依頼という形で二人を旅に誘う。幸いにもバルから受け取った大金のお陰で王都に辿り着くまでの間は金に困ることはなく、今度は4人で旅をすることに決める。
「よ~し、じゃあ早速旅の準備だ!!」
「「お~!!」」
「ウォンッ!!」
レノの提案にダインとハルナも賛同し、ウルもようやく外に出られると知って嬉しそうな鳴き声をあげた――
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