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第82話 殺人の方法
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(そうだ、もしかしたらあの方法なら……考えている暇はない。これに賭けるしかないんだ!!)
覚悟を決めたレノは付与魔法を発動させようとすると、ヒカゲはそれを見て笑みを浮かべた。
「付与!!」
「レノ君!?」
「お、おい!?」
「……当てられる自信があるのなら当てて見たら?」
矢に風の魔力を付与させたレノを見てハルナとダインは驚き、彼の矢の威力はこの二人が一番よく知っていた。相手が魔物ならばともかく、人間が当たれば即死は免れない威力を誇る。しかし、ヒカゲは自分に向けられた弓を見て勝利を確信する。
昼間の訓練場にてヒカゲはレノの弓魔術を把握しており、彼の放つ矢は確かに凄まじい威力と攻撃速度を誇る。しかし、矢を撃つ直前に回避行動に移れば当たらない自信はあった。
(精密な射撃ほど案外避けやすい。矢を撃つ瞬間を見極めればどうということはない)
訓練場でレノが披露した射撃の腕はヒカゲも認めざるを得ないが、彼の目線と気配を感じ取ればいつ矢を撃とうとしているのかヒカゲは見抜くことができる。正確な射撃ができる人間と分かっていれば安心して構えられる。
ヒカゲは過去に何度か弓使いと戦ったことはあったが、彼女が苦手とするのはレノのように精密な射撃ができる人間ではなく、命中率が定まらない相手の方が厄介だった。腕が悪い弓使いほど何処を狙ってくるのか予想ができず、逆に腕の良い弓使いほど正確な射撃をしてくるので自分の身体の何処を狙っているのか簡単に予測できた。
(この子の狙いは足……やっぱり、人を殺すことに躊躇がある)
レノの目線だけでヒカゲは彼が自分の足を狙って撃とうとしていることを予測し、それさえ分かれば怖く等なかった。忍者を自称する彼女は気配を察知する能力と観察眼に長けており、相手がどのように行動するのか予測することを得意とする。だからレノが矢を撃つ寸前を見極めれば弓魔術で放たれた矢でも避ける自信はあった。
(訓練場で見せた矢は連発には向いていない。つまり、一発目を躱せば次の矢を撃つ前に仕留める好機が訪れる)
訓練場で弓魔術を見た時からヒカゲはレノの対策法を考えていた。もしも矢が放たれた瞬間、ヒカゲはそれを避けてレノに近付いて彼の首を短剣は切る自信はあった。
「ハルナ、ダイン……二人とも離れて」
「だ、駄目だよ!!ヒカゲちゃんが死んじゃうよ!?」
「馬鹿!!何言ってんだよ!!あいつは俺達を裏切ったんだぞ!?」
「で、でも……」
ハルナはレノが本気でヒカゲに当てるつもりだと知って止めようとするが、それをダインが阻止した。ヒカゲはこの期に及んでも裏切った自分を心配するハルナに笑う。
「ハルナは本当にお人好し……正直、嫌いじゃなかった」
「ヒカゲちゃん!!こんなの止めてよ!!」
「もう遅い……さあ、私を撃てる自信があるなら撃ってみればいい!!」
「っ……!!」
挑発するようにヒカゲは両手を広げて立ち尽くすと、それを見たレノは冷や汗を流す。ヒカゲはこの状態でもレノが撃つ前に回避行動に移る自信はあり、彼の一挙手一投足を見逃さない。
(撃て……早くっ!!)
中々矢を撃とうとしないレノにヒカゲはじれったく思うが、そんな彼女に対してレノは苦笑いを浮かべながら弓を少し下げた。彼の行動にヒカゲは不審に思うが、レノの狙いは最初からヒカゲではなく、彼女の足元の地面だった。
「そこだっ!!」
「っ!?」
「うわっ!?」
「わああっ!?」
弓から放たれた矢はヒカゲではなく、地面に目掛けて衝突した。鏃が地面に触れた瞬間に蓄積されていた風の魔力が解放され、土砂をまき散らして土煙を作り上げた。
(煙幕!?最初からこれが狙いだった!?)
空き地全体に土煙が舞い上がり、そのせいでヒカゲはレノ達の姿を捉えることができなくなった。しかし、それは他の人間も同じでハルナとダインも混乱する。
「ぺっぺっ……な、何なんだよっ!?」
「い、痛い!!目に砂が入っちゃったよぉっ……」
土煙の中からダインとハルナの声が聞こえ、ヒカゲは両目を閉じて口元を塞ぎながらも感覚を研ぎ澄ます。土煙で姿を隠そうと彼女ほどの実力者ならば音と気配で他の人間の位置を探ることもできた。
ダインとハルナは最初に居た位置から動いておらず、二人とも土煙のせいで砂が目に入ったのか逃げる暇もなかった。しかし、砂煙を舞い上げたはずのレノの気配が消えていることにヒカゲは戸惑う。
(彼の気配が消えた?まさか気配を殺す術も身に着けていた?いや、狩人なら有り得る)
森の中で生活してきた狩人ならば狩猟の際に獲物に気付かれないように気配を隠す術を身に着けていてもおかしくはなく、砂煙に乗じてレノが逃げ出したとヒカゲは判断した。
(まさか二人を置いて先に逃げた?意外と冷酷な判断ができる……でも、確かにそれが一番生き残れる可能性が高い)
砂煙を利用してダイン達を囮に逃げ出せばレノ一人だけが生き残れる可能性は高い。合理的な手段にヒカゲは感心するが、それならばヒカゲは逃げたレノを殺人犯に仕立てる絶好の機会だった。
(今ここでこの二人を殺して逃げ出した彼を犯人として報告すれば怪しまれない。それどころか逃げた彼を捕まえて引き渡せば私が殺人犯を捕まえた功績が得られる)
自分の正体を知ったダインとハルナを始末できるだけではなく、自分が行った殺人の犯行をレノの押し付けて彼を捕まえればヒカゲは自分の罪も気づかれずに周囲の評価も上がると歓喜した。
土煙に紛れてヒカゲはダインとハルナの元に足音を立てずに接近し、二人を確実に始末するために短剣を握りしめた。二人を殺した後は逃げ出したレノを追いかけて彼を捕まえれば完全犯罪が成立する。
(貴方達のことは嫌いじゃなかったけど……私のために死んで)
まずは一番近くに立っているハルナを狙いに定め、ヒカゲは彼女の背後に接近した。この際にヒカゲは完璧に気配を殺し、彼女が近付いていることをハルナは全く気づかなかった。
「ううっ……二人とも何処にいるの~?」
「ハルナ!!逃げろ!!殺されるぞ!?」
「そ、そんなことを言われたって……よく見えないよ~」
土煙のせいでハルナとダインはお互いの位置も分からず、話している間にもヒカゲは背後にまで迫っていた。彼女はハルナの背中に回り込むと、少し前の出来事を思い出す。
(ギンと同じ死に方にしてあげる)
今日の昼前にヒカゲが殺したギンはこれまで彼女が殺した冒険者とは違い、殺される寸前に彼女の正体に気が付いた。ギンは自分が命を狙われていると知って戦おうとしたが、ヒカゲは長年の修業で完成させた術で彼を殺害した。
ギンが殺された場所は人通りの多い街道だったが、一般人は誰もギンを殺したヒカゲの姿を目撃していない。その理由は彼女が10年以上も費やして生み出した「隠蔽術」のお陰だった。
――冒険者であると同時に一流の暗殺者でもあるヒカゲは気配を極限にまで消す技能を身に着けていた。彼女が気配を完璧に消し去ると周りの人間は不思議なことに彼女の存在を認識できず、まるで透明人間になったかのようにヒカゲの姿を捉えることができない。普通の人間と比べても気配に敏感な実力者でも彼女の存在を感知するのは容易ではない。
覚悟を決めたレノは付与魔法を発動させようとすると、ヒカゲはそれを見て笑みを浮かべた。
「付与!!」
「レノ君!?」
「お、おい!?」
「……当てられる自信があるのなら当てて見たら?」
矢に風の魔力を付与させたレノを見てハルナとダインは驚き、彼の矢の威力はこの二人が一番よく知っていた。相手が魔物ならばともかく、人間が当たれば即死は免れない威力を誇る。しかし、ヒカゲは自分に向けられた弓を見て勝利を確信する。
昼間の訓練場にてヒカゲはレノの弓魔術を把握しており、彼の放つ矢は確かに凄まじい威力と攻撃速度を誇る。しかし、矢を撃つ直前に回避行動に移れば当たらない自信はあった。
(精密な射撃ほど案外避けやすい。矢を撃つ瞬間を見極めればどうということはない)
訓練場でレノが披露した射撃の腕はヒカゲも認めざるを得ないが、彼の目線と気配を感じ取ればいつ矢を撃とうとしているのかヒカゲは見抜くことができる。正確な射撃ができる人間と分かっていれば安心して構えられる。
ヒカゲは過去に何度か弓使いと戦ったことはあったが、彼女が苦手とするのはレノのように精密な射撃ができる人間ではなく、命中率が定まらない相手の方が厄介だった。腕が悪い弓使いほど何処を狙ってくるのか予想ができず、逆に腕の良い弓使いほど正確な射撃をしてくるので自分の身体の何処を狙っているのか簡単に予測できた。
(この子の狙いは足……やっぱり、人を殺すことに躊躇がある)
レノの目線だけでヒカゲは彼が自分の足を狙って撃とうとしていることを予測し、それさえ分かれば怖く等なかった。忍者を自称する彼女は気配を察知する能力と観察眼に長けており、相手がどのように行動するのか予測することを得意とする。だからレノが矢を撃つ寸前を見極めれば弓魔術で放たれた矢でも避ける自信はあった。
(訓練場で見せた矢は連発には向いていない。つまり、一発目を躱せば次の矢を撃つ前に仕留める好機が訪れる)
訓練場で弓魔術を見た時からヒカゲはレノの対策法を考えていた。もしも矢が放たれた瞬間、ヒカゲはそれを避けてレノに近付いて彼の首を短剣は切る自信はあった。
「ハルナ、ダイン……二人とも離れて」
「だ、駄目だよ!!ヒカゲちゃんが死んじゃうよ!?」
「馬鹿!!何言ってんだよ!!あいつは俺達を裏切ったんだぞ!?」
「で、でも……」
ハルナはレノが本気でヒカゲに当てるつもりだと知って止めようとするが、それをダインが阻止した。ヒカゲはこの期に及んでも裏切った自分を心配するハルナに笑う。
「ハルナは本当にお人好し……正直、嫌いじゃなかった」
「ヒカゲちゃん!!こんなの止めてよ!!」
「もう遅い……さあ、私を撃てる自信があるなら撃ってみればいい!!」
「っ……!!」
挑発するようにヒカゲは両手を広げて立ち尽くすと、それを見たレノは冷や汗を流す。ヒカゲはこの状態でもレノが撃つ前に回避行動に移る自信はあり、彼の一挙手一投足を見逃さない。
(撃て……早くっ!!)
中々矢を撃とうとしないレノにヒカゲはじれったく思うが、そんな彼女に対してレノは苦笑いを浮かべながら弓を少し下げた。彼の行動にヒカゲは不審に思うが、レノの狙いは最初からヒカゲではなく、彼女の足元の地面だった。
「そこだっ!!」
「っ!?」
「うわっ!?」
「わああっ!?」
弓から放たれた矢はヒカゲではなく、地面に目掛けて衝突した。鏃が地面に触れた瞬間に蓄積されていた風の魔力が解放され、土砂をまき散らして土煙を作り上げた。
(煙幕!?最初からこれが狙いだった!?)
空き地全体に土煙が舞い上がり、そのせいでヒカゲはレノ達の姿を捉えることができなくなった。しかし、それは他の人間も同じでハルナとダインも混乱する。
「ぺっぺっ……な、何なんだよっ!?」
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土煙の中からダインとハルナの声が聞こえ、ヒカゲは両目を閉じて口元を塞ぎながらも感覚を研ぎ澄ます。土煙で姿を隠そうと彼女ほどの実力者ならば音と気配で他の人間の位置を探ることもできた。
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(彼の気配が消えた?まさか気配を殺す術も身に着けていた?いや、狩人なら有り得る)
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自分の正体を知ったダインとハルナを始末できるだけではなく、自分が行った殺人の犯行をレノの押し付けて彼を捕まえればヒカゲは自分の罪も気づかれずに周囲の評価も上がると歓喜した。
土煙に紛れてヒカゲはダインとハルナの元に足音を立てずに接近し、二人を確実に始末するために短剣を握りしめた。二人を殺した後は逃げ出したレノを追いかけて彼を捕まえれば完全犯罪が成立する。
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土煙のせいでハルナとダインはお互いの位置も分からず、話している間にもヒカゲは背後にまで迫っていた。彼女はハルナの背中に回り込むと、少し前の出来事を思い出す。
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