72 / 86
第71話 最後のチャンス
しおりを挟む
「二人はゴブリンを倒してはいないかもしれませんけど、村の人達を避難させて守り切ったんです!!もしも二人がいなかったらどれだけ犠牲が出ていたか……」
「……悪いけど部外者は黙ってくれるかい?私はこの二人と話してるんだよ」
「村の人達も二人には感謝してました!!それに俺だってこの二人に命を助けられてるんです!!だからどうか首だけはしないでください!!」
「レ、レノ君……」
「お前、そこまで……」
レノがバルに頭を下げるとハルナとダインは感動するが、一方で頭を下げられたバルは面倒臭そうな表情を浮かべる。ここで意外なことにヒカゲが助け舟を出した。
「ギルドマスター……今回は大目に見たら?」
「ヒカゲ!?あんたまで何を言い出すんだい?」
「確かに二人は依頼を達成しなかった。でも、一応は村人を守るために頑張ったのも事実……それに村を襲った魔物を操っていた賞金首も捕まえてきた。これは評価すべきだと思う」
「例の魔物使いか……」
ハルナとダインが依頼を受けた村を襲ったゴブリンの群れは魔物使いが従えていた魔物だと判明しており、魔物使いを捕縛したことで今後は村が襲われる心配もなくなった。それを考慮すれば二人は依頼は果たせなかったが村を守り抜いたともいえる。
魔物使いの捕縛に関してはレノも協力しているが、ダインとハルナの協力が無ければ魔物使いを取り逃がしていた可能性が高い。だからレノは魔物使いを捕まえた功績を考慮して二人の首だけは辞めるように頼む。
「魔物使いを捕まえていなかったら今でも村の人たちが襲われていたはずです!!」
「私もその可能性は十分に有ると思う」
「むむむっ……たくっ、分かったよ!!依頼の失敗は賞金首を捕まえたことでチャラにしてやるよ!!」
「マ、マジで!?」
「やったぁっ!!」
首を宣告されると思っていたハルナとダインはバルの言葉を聞いて表情を明るくさせるが、そんな二人にバルは厳しく注意した。
「但し、許すのは今回限りだよ!!それと依頼人にはギルドの方から依頼料を返却する!!依頼を達成したわけじゃないから今回の報酬は無し、そしてあんた達の賞金首の懸賞金も無しだ!!」
「ええっ!?」
「そ、そんなっ……」
「ごちゃごちゃ文句を言うんじゃないよ!!本当なら首にしたところなんだからね!!」
依頼の報酬だけではなく、賞金首の懸賞金まで没収されたダインとハルナは落ち込むが、冒険者を辞めずに済んで首の皮一枚繋がった。レノは二人が首にならずに済んで安心するが、そんな彼にバルは振り返る。
「あんたにはうちのガキ共が色々と世話になったね。魔物使いの懸賞金に関してはあんたの取り分はちゃんと支払わせてもらうよ。懸賞金の半分ぐらいでいいかい?」
「え?いや、別にそういうのは……」
「お礼はちゃんと受け取っておいた方がいい。変に遠慮すると二人が気を遣う」
「ぼ、僕達のことは気にしなくていいよ。そもそもレノが居なかったら捕まえられなかったし……」
「そうそう、遠慮しなくていいよ~」
「そういうことなら……」
レノも魔物使いの捕縛に貢献したのでバルはちゃんと懸賞金を支払うことを約束する。ダインとハルナの報酬分は差し引かれるが、それでも十分な大金だった。
「さてと……ヒカゲ、あんたは任務に戻りな。この坊主の容疑が晴れた以上は犯人は別にいることになる」
「分かってる……疑ってごめんね」
「え?いや、別に気にしてないので……」
改めてヒカゲはレノに頭を下げて謝罪すると、彼女は殺人犯の調査を再開するために外へ出ようとした。だが、扉の前でヒカゲは何かを思いついたように振り返った。
「あっ、そうだ……君のワンちゃんを貸してくれない?」
「ワンちゃん?ウルのこと?」
「ウォンッ?」
部屋の隅で大人しく横たわっていたウルは声をかけられて顔を上げると、ヒカゲはウルの元に近寄る。しかし、ヒカゲに色々な目に遭わされたウルは不機嫌そうに唸り声を上げる。
「グルルルッ……!!」
「……もしかして私、嫌われてる?」
「ウル、落ち着け……ほら、良い子だから」
「クゥ~ンッ」
レノに頭を撫でられてウルはようやく機嫌を直すが、そのウルの態度を見てヒカゲは困った表情を浮かべる。そんな彼女を見てバルは何がしたいのかを尋ねた。
「ヒカゲ、そのワンコロをどうしたいんだい?」
「狼の魔獣なら普通の犬や狼よりも嗅覚に優れているはず……殺害現場に連れて行けば何か手がかりが掴めるかもしれない」
「なるほど……けど、その様子だとワンコロはあんたが嫌いみたいだね」
「ウォンッ!!」
ウルはレノの背中に隠れて鳴き声を上げ、ヒカゲに従う様子はない。そんなウルを見てバルは飼い主のレノに頼む。
「そのワンコロはあんたの言うことなら聞くんだろ?だったらあんたも事件の調査に協力してくれないか?勿論、報酬は出すからさ」
「え?でも……」
「賞金首の懸賞金の受け取りはちょっと時間が掛かるからね。夕方までには用意できると思うけど、それまでここで待つのも暇だろう?悪いけど人助けと思って手伝ってくれないかい?」
賞金首の懸賞金を受け取るには犯罪者を警備兵に引き渡し、それから色々と手続きを行う必要がある。そのため懸賞金が支払われるまでしばらく時間が掛かるため、その間だけバルはレノに調査の協力を依頼した。
懸賞金に調査の報酬が上乗せされるならばレノも断る理由はなく、これから旅をする以上はお金はいくらあっても困ることはない。夕方までの間だけレノは捜査に協力する。
「ウル、力を貸してくれる?」
「クゥ~ンッ……」
レノの頼みを聞いてウルはヒカゲの元に近付き、自分の言うことを聞いてくれるのかと思ったヒカゲはウルの頭に手を伸ばすが、それに対してウルは身体を引いて避ける。
「ウォンッ!!」
「むうっ……全然懐いてくれない」
「ウルちゃんは恥ずかしがり屋さんなだけだよ。ほら、こっちにおいで~」
「クゥ~ンッ」
ヒカゲの代わりにハルナが頭を撫でるとウルはくすぐったそうな表情を浮かべ、いつの間にかハルナにも懐いていたことが判明する。それを見たバルは良いことを思いついたとばかりに提案してきた。
「そうだ。ハルナもダインも仕事終わりで今は暇だね?ならあんた達もヒカゲの仕事を手伝ってやりな」
「ええっ!?何で僕達まで!?帰ってきたばかりで疲れてるのに……」
「仕事を失敗しておいて呑気に休もうなんていい度胸じゃないかい……何だったら今から私がその腑抜けた根性を鍛え直してやろうかっ!?」
「ひいっ!?そ、それだけは勘弁を!!」
「……ギルドマスター、私に面倒役を押し付けないで」
ダインとハルナも同行することが決まるとヒカゲは心底面倒くさそうな表情を浮かべるが、そんな彼女にバルは悪びれもせずに告げた。
「人手は多い方がいいだろう?それにこいつらを放っておくと何を仕出かすか分からないからね。年長者のあんたがしっかりと見張っておくんだよ」
「あの、一番の年長者は僕なんだけど……」
「細かいことはいいんだよ。ほら、私は今から仕事だからさっさと出て行きな!!」
「うわわっ!?」
「わわっ!?」
「お、横暴だ!!」
「キャインッ!?」
バルは部屋から全員を追い出すと扉に鍵をかけ、しばらくすると部屋の中から大剣の素振りの音が聞こえてきた。仕事をすると言い出しながら再び身体を鍛え始めたらしく、そんな彼女にヒカゲはため息を吐いてレノ達に振り返る。
「……悪いけど部外者は黙ってくれるかい?私はこの二人と話してるんだよ」
「村の人達も二人には感謝してました!!それに俺だってこの二人に命を助けられてるんです!!だからどうか首だけはしないでください!!」
「レ、レノ君……」
「お前、そこまで……」
レノがバルに頭を下げるとハルナとダインは感動するが、一方で頭を下げられたバルは面倒臭そうな表情を浮かべる。ここで意外なことにヒカゲが助け舟を出した。
「ギルドマスター……今回は大目に見たら?」
「ヒカゲ!?あんたまで何を言い出すんだい?」
「確かに二人は依頼を達成しなかった。でも、一応は村人を守るために頑張ったのも事実……それに村を襲った魔物を操っていた賞金首も捕まえてきた。これは評価すべきだと思う」
「例の魔物使いか……」
ハルナとダインが依頼を受けた村を襲ったゴブリンの群れは魔物使いが従えていた魔物だと判明しており、魔物使いを捕縛したことで今後は村が襲われる心配もなくなった。それを考慮すれば二人は依頼は果たせなかったが村を守り抜いたともいえる。
魔物使いの捕縛に関してはレノも協力しているが、ダインとハルナの協力が無ければ魔物使いを取り逃がしていた可能性が高い。だからレノは魔物使いを捕まえた功績を考慮して二人の首だけは辞めるように頼む。
「魔物使いを捕まえていなかったら今でも村の人たちが襲われていたはずです!!」
「私もその可能性は十分に有ると思う」
「むむむっ……たくっ、分かったよ!!依頼の失敗は賞金首を捕まえたことでチャラにしてやるよ!!」
「マ、マジで!?」
「やったぁっ!!」
首を宣告されると思っていたハルナとダインはバルの言葉を聞いて表情を明るくさせるが、そんな二人にバルは厳しく注意した。
「但し、許すのは今回限りだよ!!それと依頼人にはギルドの方から依頼料を返却する!!依頼を達成したわけじゃないから今回の報酬は無し、そしてあんた達の賞金首の懸賞金も無しだ!!」
「ええっ!?」
「そ、そんなっ……」
「ごちゃごちゃ文句を言うんじゃないよ!!本当なら首にしたところなんだからね!!」
依頼の報酬だけではなく、賞金首の懸賞金まで没収されたダインとハルナは落ち込むが、冒険者を辞めずに済んで首の皮一枚繋がった。レノは二人が首にならずに済んで安心するが、そんな彼にバルは振り返る。
「あんたにはうちのガキ共が色々と世話になったね。魔物使いの懸賞金に関してはあんたの取り分はちゃんと支払わせてもらうよ。懸賞金の半分ぐらいでいいかい?」
「え?いや、別にそういうのは……」
「お礼はちゃんと受け取っておいた方がいい。変に遠慮すると二人が気を遣う」
「ぼ、僕達のことは気にしなくていいよ。そもそもレノが居なかったら捕まえられなかったし……」
「そうそう、遠慮しなくていいよ~」
「そういうことなら……」
レノも魔物使いの捕縛に貢献したのでバルはちゃんと懸賞金を支払うことを約束する。ダインとハルナの報酬分は差し引かれるが、それでも十分な大金だった。
「さてと……ヒカゲ、あんたは任務に戻りな。この坊主の容疑が晴れた以上は犯人は別にいることになる」
「分かってる……疑ってごめんね」
「え?いや、別に気にしてないので……」
改めてヒカゲはレノに頭を下げて謝罪すると、彼女は殺人犯の調査を再開するために外へ出ようとした。だが、扉の前でヒカゲは何かを思いついたように振り返った。
「あっ、そうだ……君のワンちゃんを貸してくれない?」
「ワンちゃん?ウルのこと?」
「ウォンッ?」
部屋の隅で大人しく横たわっていたウルは声をかけられて顔を上げると、ヒカゲはウルの元に近寄る。しかし、ヒカゲに色々な目に遭わされたウルは不機嫌そうに唸り声を上げる。
「グルルルッ……!!」
「……もしかして私、嫌われてる?」
「ウル、落ち着け……ほら、良い子だから」
「クゥ~ンッ」
レノに頭を撫でられてウルはようやく機嫌を直すが、そのウルの態度を見てヒカゲは困った表情を浮かべる。そんな彼女を見てバルは何がしたいのかを尋ねた。
「ヒカゲ、そのワンコロをどうしたいんだい?」
「狼の魔獣なら普通の犬や狼よりも嗅覚に優れているはず……殺害現場に連れて行けば何か手がかりが掴めるかもしれない」
「なるほど……けど、その様子だとワンコロはあんたが嫌いみたいだね」
「ウォンッ!!」
ウルはレノの背中に隠れて鳴き声を上げ、ヒカゲに従う様子はない。そんなウルを見てバルは飼い主のレノに頼む。
「そのワンコロはあんたの言うことなら聞くんだろ?だったらあんたも事件の調査に協力してくれないか?勿論、報酬は出すからさ」
「え?でも……」
「賞金首の懸賞金の受け取りはちょっと時間が掛かるからね。夕方までには用意できると思うけど、それまでここで待つのも暇だろう?悪いけど人助けと思って手伝ってくれないかい?」
賞金首の懸賞金を受け取るには犯罪者を警備兵に引き渡し、それから色々と手続きを行う必要がある。そのため懸賞金が支払われるまでしばらく時間が掛かるため、その間だけバルはレノに調査の協力を依頼した。
懸賞金に調査の報酬が上乗せされるならばレノも断る理由はなく、これから旅をする以上はお金はいくらあっても困ることはない。夕方までの間だけレノは捜査に協力する。
「ウル、力を貸してくれる?」
「クゥ~ンッ……」
レノの頼みを聞いてウルはヒカゲの元に近付き、自分の言うことを聞いてくれるのかと思ったヒカゲはウルの頭に手を伸ばすが、それに対してウルは身体を引いて避ける。
「ウォンッ!!」
「むうっ……全然懐いてくれない」
「ウルちゃんは恥ずかしがり屋さんなだけだよ。ほら、こっちにおいで~」
「クゥ~ンッ」
ヒカゲの代わりにハルナが頭を撫でるとウルはくすぐったそうな表情を浮かべ、いつの間にかハルナにも懐いていたことが判明する。それを見たバルは良いことを思いついたとばかりに提案してきた。
「そうだ。ハルナもダインも仕事終わりで今は暇だね?ならあんた達もヒカゲの仕事を手伝ってやりな」
「ええっ!?何で僕達まで!?帰ってきたばかりで疲れてるのに……」
「仕事を失敗しておいて呑気に休もうなんていい度胸じゃないかい……何だったら今から私がその腑抜けた根性を鍛え直してやろうかっ!?」
「ひいっ!?そ、それだけは勘弁を!!」
「……ギルドマスター、私に面倒役を押し付けないで」
ダインとハルナも同行することが決まるとヒカゲは心底面倒くさそうな表情を浮かべるが、そんな彼女にバルは悪びれもせずに告げた。
「人手は多い方がいいだろう?それにこいつらを放っておくと何を仕出かすか分からないからね。年長者のあんたがしっかりと見張っておくんだよ」
「あの、一番の年長者は僕なんだけど……」
「細かいことはいいんだよ。ほら、私は今から仕事だからさっさと出て行きな!!」
「うわわっ!?」
「わわっ!?」
「お、横暴だ!!」
「キャインッ!?」
バルは部屋から全員を追い出すと扉に鍵をかけ、しばらくすると部屋の中から大剣の素振りの音が聞こえてきた。仕事をすると言い出しながら再び身体を鍛え始めたらしく、そんな彼女にヒカゲはため息を吐いてレノ達に振り返る。
10
お気に入りに追加
784
あなたにおすすめの小説

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています


雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草
ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)
10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。
親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。
同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……──
※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました!
※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。

婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました
ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。
王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。
しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる