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第70話 付与魔法の可能性
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(確かに砲撃魔法は凄い威力だ。でも、テボンさんを見る限りだとかなり魔力を消費するみたいだな)
砲撃魔法は威力に特化している分だけ術者の負担も大きく、ファイアボールを一発撃っただけでテボンは疲弊していた。彼が魔術師として未熟だとしても、魔法を発動する場面を見た限りでは発動までにかなりの精神力と体力を消耗していた。
人間は魔力を消耗すれば自然と体力も奪われ、特に魔法を使う時は精神力も削られる。砲撃魔法は魔力の消費量が激しいため、術者に大きな負荷を与える。一方で付与魔法の場合は物体に魔力を付与させる量を自分で調整できるため、無理に魔力を消耗し過ぎなければ砲撃魔法よりも負荷は少ない。
(敵を倒すだけなら派手な攻撃魔法なんていらない。最小限の魔力で効率良く敵を倒せる方法があれば十分なんだ)
テボンのファイアボールは威力は凄いが魔力消費量も激しく、しかも発動までに時間が掛かり過ぎて連発には向かない。もしも魔物の群れと遭遇した場合、最初の一発目で仕留めきれなければ生き残った魔物に襲われてしまう。だが、レノの付与魔法ならば連発も可能だった。
威力という点では付与魔法は砲撃魔法には劣るかもしれないが、魔力の消費量を自分で調整できる点は優れており、一概に付与魔法が砲撃魔法に劣るとは言えない。だからレノは付与魔法をより極めたいと考えた。
(もっと付与魔法の技術を磨けば俺も強くなれるのかな……)
他の魔術師の魔法を見れたことでレノは自分の覚えた付与魔法の可能性を見出し、今以上に付与魔法の力を磨きたいという思いを抱いた。そんなことを考えているとバルはヒカゲに話しかける。
「それでヒカゲ、あんたの疑いは晴れたのかい?」
「……一応は」
「え?疑い?」
「どういうこと?」
「何の話だよ?」
バルの言葉にレノ達は不思議に思うが、ヒカゲはレノに顔を向けるとばつが悪そうな表情を浮かべて頭を下げた。
「ごめんなさい、実は私はまだ貴方のことを疑っていた」
「えっ!?」
「どういう意味だよ!?」
「さっき疑いは晴れたんじゃないの!?」
「まあまあ、落ち着きな」
ヒカゲの謝罪にレノは戸惑うがハルナとダインも動揺していた。この二人もレノの疑惑は完全に晴れたと思い込んでいたが、バルはレノを訓練場に連れ出した本当の理由を教えた。
「ヒカゲはあんたの力を見たいと言い出したのは、本当に犯人じゃないのか確かめるためだったんだよ。あんたの弓の腕前を見ない限りは納得できなかったんだろうね」
「そ、そうだったんですか?」
「エルフの弟子を名乗るだけの実力があるのかどうかを確かめたかったという理由もある。もしも本当にエルフ並の弓の達人だとしたら、誰にも気づかれずに人を暗殺できるかもしれない……そう思ってギルドマスターに協力してもらった」
「まあ、私もエルフしか扱えないはずの世界樹の弓を持つあんたの実力を試したかったという理由もあるけどね」
「それなら僕達には教えてくれてもいいだろ!?」
「そうだそうだ!!二人で内緒にするなんて酷いよ!!」
「あんたらにまで喋ったら坊主を上手く誤魔化すことなんてできないだろ……」
バルがダインとハルナにも自分達の思惑を隠していた理由は二人は演技が下手なのを知っていたからであり、この二人に話すと必ずぼろが出ると思って黙っていたことを明かす。
ダインとハルナは嘘を吐くのは苦手なのはレノも何となく分かり、二人は隠し事には向いていない。もしも二人が事情を知れば下手な演技をして途中で気づいていたかもしれない。
「事情は分かりましたけど……俺の腕前を見て疑いは晴れたということは、もしかして俺って下手だと思われたんですか?」
「いやいや、そんなわけないだろ」
「全然違う、むしろ凄すぎて逆に引いた」
「ええっ……」
レノの発言にバルとヒカゲは呆れた表情を浮かべ、付与魔法の力を借りなくても継矢を果たしたレノの弓の腕前を下手と思う人間はいない。それならばどうして疑いが晴れたのかというと、バルが自分が的になると言い出した時のレノの反応を見てヒカゲは彼が殺人犯ではないと確信した。
「ギルドマスターが的の代わりになると言い出した時、君は撃つことを躊躇した。人に対して撃つことに抵抗感がある人間が人殺しなんてできるわけない」
「それは……」
「まあ、私は最初から疑ってはいなかったけどね」
ヒカゲの言う通りにレノは人を撃ったことはあるが、命まで奪ったことはない。今も人を撃つ際には緊張してしまい、もしも当たりどころが悪ければ殺してしまうのではないかと躊躇してしまう。
例の事件の殺人犯はヒカゲの推理では弓の達人の可能性があるが、冷静に考えれば彼女の推理は色々と無理がある。だが、ほんのわずかでも可能性があるのならば確かめなければならず、ヒカゲはバルに頼んでレノの腕前を確認したことを明かす。
「疑って悪かった……本当にごめんなさい」
「い、いや……誤解は解けたのならいいです」
「良かったね!!これでもう犯人じゃないって信じてもらえたよ!!」
「まあ、僕達は最初から疑ってなんかいなかったけどな!!」
ようやくレノの無実が証明されてハルナとダインは喜ぶが、そんな二人に対してバルは肩を組んで少し怖い表情を浮かべた。
「じゃあ、今度はあんた達の依頼の報告を聞かせてもらおうか。勿論、ちゃんと依頼を果たしたんだろうね?」
「「あっ……」」
バルの言葉にハルナとダインは表情を固まらせ、二人はギルド長室へと連れて行かれた――
――部屋に戻るとバルは二人から報告を聞いて難しい表情を浮かべ、同席していたレノは心配そうに二人を見つめる。先ほどまでの態度と一変して二人は身体を縮こませながら不安そうな表情を浮かべていた。
「……村人の護衛は果たしたけど、肝心のゴブリンの討伐は失敗。しかも部外者にゴブリンの群れを追い払ってもらっただって!?」
「ひいっ!?」
「ご、ごめんなさいっ!!」
バルに怒鳴られてダインは悲鳴をあげ、ハルナは必死に頭を下げた。そんな二人にバルは頭を悩ませ、レノの方に振り返って頭を下げる。
「うちの馬鹿共のせいで迷惑をかけたようだね……すまなかった」
「いえ、別に俺は気にしてませんから……」
「たくっ、あんた等はそれでも冒険者かい!?いったい何時になったらまともに仕事を終わらせられるようになるんだい!?」
「う、ううっ……」
「はうっ……」
ダインとハルナはバルに叱られて顔を伏せることしかできず、そんな二人にバルは厳しく叱りつける。
「ダイン!!あんたはハルナの教育係なんだよ!!最初に言ったはずだよ、新人を育て上げるまではあんたに昇格試験は受けさせないとね!!それなのにこの有様じゃ10年は試験を受けられないよ!!」
「そんなっ!?」
「ハルナ!!あんたもしっかりしな!!あんたには才能があるのに全く生かし切れていない!!いつまで戦うことを怖がってるんだい!?」
「ううっ……ごめんなさい」
「謝罪なんて聞きたくもない!!最初に言ったはずだよ、今回の依頼を失敗したらあんたらは首だってね!!」
「ま、待ってください!!」
首を言い渡そうとするバルに口を挟んだのはレノだった。部外者のレノが口を挟んできたことにバルは訝し気な表情を浮かべるが、レノは黙ってはいられなかった。
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威力という点では付与魔法は砲撃魔法には劣るかもしれないが、魔力の消費量を自分で調整できる点は優れており、一概に付与魔法が砲撃魔法に劣るとは言えない。だからレノは付与魔法をより極めたいと考えた。
(もっと付与魔法の技術を磨けば俺も強くなれるのかな……)
他の魔術師の魔法を見れたことでレノは自分の覚えた付与魔法の可能性を見出し、今以上に付与魔法の力を磨きたいという思いを抱いた。そんなことを考えているとバルはヒカゲに話しかける。
「それでヒカゲ、あんたの疑いは晴れたのかい?」
「……一応は」
「え?疑い?」
「どういうこと?」
「何の話だよ?」
バルの言葉にレノ達は不思議に思うが、ヒカゲはレノに顔を向けるとばつが悪そうな表情を浮かべて頭を下げた。
「ごめんなさい、実は私はまだ貴方のことを疑っていた」
「えっ!?」
「どういう意味だよ!?」
「さっき疑いは晴れたんじゃないの!?」
「まあまあ、落ち着きな」
ヒカゲの謝罪にレノは戸惑うがハルナとダインも動揺していた。この二人もレノの疑惑は完全に晴れたと思い込んでいたが、バルはレノを訓練場に連れ出した本当の理由を教えた。
「ヒカゲはあんたの力を見たいと言い出したのは、本当に犯人じゃないのか確かめるためだったんだよ。あんたの弓の腕前を見ない限りは納得できなかったんだろうね」
「そ、そうだったんですか?」
「エルフの弟子を名乗るだけの実力があるのかどうかを確かめたかったという理由もある。もしも本当にエルフ並の弓の達人だとしたら、誰にも気づかれずに人を暗殺できるかもしれない……そう思ってギルドマスターに協力してもらった」
「まあ、私もエルフしか扱えないはずの世界樹の弓を持つあんたの実力を試したかったという理由もあるけどね」
「それなら僕達には教えてくれてもいいだろ!?」
「そうだそうだ!!二人で内緒にするなんて酷いよ!!」
「あんたらにまで喋ったら坊主を上手く誤魔化すことなんてできないだろ……」
バルがダインとハルナにも自分達の思惑を隠していた理由は二人は演技が下手なのを知っていたからであり、この二人に話すと必ずぼろが出ると思って黙っていたことを明かす。
ダインとハルナは嘘を吐くのは苦手なのはレノも何となく分かり、二人は隠し事には向いていない。もしも二人が事情を知れば下手な演技をして途中で気づいていたかもしれない。
「事情は分かりましたけど……俺の腕前を見て疑いは晴れたということは、もしかして俺って下手だと思われたんですか?」
「いやいや、そんなわけないだろ」
「全然違う、むしろ凄すぎて逆に引いた」
「ええっ……」
レノの発言にバルとヒカゲは呆れた表情を浮かべ、付与魔法の力を借りなくても継矢を果たしたレノの弓の腕前を下手と思う人間はいない。それならばどうして疑いが晴れたのかというと、バルが自分が的になると言い出した時のレノの反応を見てヒカゲは彼が殺人犯ではないと確信した。
「ギルドマスターが的の代わりになると言い出した時、君は撃つことを躊躇した。人に対して撃つことに抵抗感がある人間が人殺しなんてできるわけない」
「それは……」
「まあ、私は最初から疑ってはいなかったけどね」
ヒカゲの言う通りにレノは人を撃ったことはあるが、命まで奪ったことはない。今も人を撃つ際には緊張してしまい、もしも当たりどころが悪ければ殺してしまうのではないかと躊躇してしまう。
例の事件の殺人犯はヒカゲの推理では弓の達人の可能性があるが、冷静に考えれば彼女の推理は色々と無理がある。だが、ほんのわずかでも可能性があるのならば確かめなければならず、ヒカゲはバルに頼んでレノの腕前を確認したことを明かす。
「疑って悪かった……本当にごめんなさい」
「い、いや……誤解は解けたのならいいです」
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「まあ、僕達は最初から疑ってなんかいなかったけどな!!」
ようやくレノの無実が証明されてハルナとダインは喜ぶが、そんな二人に対してバルは肩を組んで少し怖い表情を浮かべた。
「じゃあ、今度はあんた達の依頼の報告を聞かせてもらおうか。勿論、ちゃんと依頼を果たしたんだろうね?」
「「あっ……」」
バルの言葉にハルナとダインは表情を固まらせ、二人はギルド長室へと連れて行かれた――
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「たくっ、あんた等はそれでも冒険者かい!?いったい何時になったらまともに仕事を終わらせられるようになるんだい!?」
「う、ううっ……」
「はうっ……」
ダインとハルナはバルに叱られて顔を伏せることしかできず、そんな二人にバルは厳しく叱りつける。
「ダイン!!あんたはハルナの教育係なんだよ!!最初に言ったはずだよ、新人を育て上げるまではあんたに昇格試験は受けさせないとね!!それなのにこの有様じゃ10年は試験を受けられないよ!!」
「そんなっ!?」
「ハルナ!!あんたもしっかりしな!!あんたには才能があるのに全く生かし切れていない!!いつまで戦うことを怖がってるんだい!?」
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