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第63話 黒虎のギルド
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「ウル、俺から離れるなよ」
「クゥンッ」
「……ここにいると騒ぎになる。早くギルドマスターの元に向かう」
「ま、待てって!!僕達も行くよ!!」
「お、置いてかないで~」
ヒカゲは先頭を歩くとレノ達もその後ろに続き、遂にギルドの建物の中に入った。建物内にも大勢の冒険者が存在し、酒場もあるのか昼間から酒に飲んだくれる者もちらほら見えた。
「ひっく……おい、もっと酒を持ってこい!!」
「がはははっ!!飲み過ぎだぞお前!!」
「仕事をしくじったからって落ち込むなよ!!」
「うるせえ、てめえらこそ真面目に働きやがれ!!」
酒場では大人の冒険者達が騒いでおり、傍から見るとどうしようもない大人にしか見えない。しかし、全員が武装した状態で飲んだくれており、一般人が見たらあまりに物騒な雰囲気に逃げ帰るかもしれない。
「あれも冒険者なの……?」
「……勘違いしないで。あそこにいるのは碌に仕事もできずに酒に溺れるどうしようもない大人だけ、真面目に働いている冒険者もたくさんいる」
「ちょ、ヒカゲ……声がデカいって。聞こえたらどうするんだよ」
「聞こえても問題ない。どうせあいつらは何もできない」
酒場で騒ぐ大人達を見てヒカゲは不機嫌そうな表情を浮かべ、彼女は昼間から真面目に仕事もせずに酒に溺れる大人達を軽蔑していた。レノも冒険者は魔物から人々を守る立派な職業のため、真面目な人間しか冒険者になれないと思っていたが、だらしなく昼間から騒ぎ立てる大人の冒険者達を見て考えを改め直す。
(……色々な冒険者がいるんだな)
レノが子供の頃に読んだ冒険者の絵本では、魔物から人々を守る勇敢な人物として描かれることが多かった。だが、本物の冒険者は絵本の登場人物のように格好良くて勇敢な人物ばかりではない。
子供の頃に抱いていた冒険者の理想像が崩れた気がしてレノは何とも言えない表情を浮かべるが、今はそんなことよりも自分の無実を証明することに集中する。レノがここへ連れてこられたのはヒカゲにかけられた殺人犯の容疑を晴らすためであり、そのためにはギルドマスターと会う必要があった。
「ただいま」
「あれ、お帰りなさいヒカゲさん!!もう戻ってきたんですか?」
「ギルドマスターに話がある。それとこの子達も戻ってきた」
ヒカゲは受付に向かうと眼鏡をかけた若い女の子の受付嬢に話しかけ、彼女はダインとハルナの姿を見て驚きの声を上げる。
「ダイン君にハルナちゃん!?良かった、無事だったんだ!!もう、帰りが遅いから心配してたのよ!!」
「お、おう……ただいま」
「ミカちゃん久しぶり~元気だった?」
受付嬢の名前はミカというらしく、彼女は無事に戻ってきたダインとハルナを見て涙目になる。どうやら二人と仲が良いらしく、彼女はすぐにギルドマスターと面会する手続きを行う。
「ここへ帰ってきたということは依頼を終わらせてきたのね?ギルドマスターからは二人が帰ってきたらすぐに部屋に来るように言われているから、今から会いに行っても問題ないわ」
「うえっ……マジかよ」
「私も会いに行って問題ない?」
「えっと……ヒカゲさんなら大丈夫だと思いますけど、緊急の用事ですか?」
「そんな感じ……それとこの男も確認して」
「ぐはっ!?」
「きゃっ!?だ、誰ですかこのむさくるしいおじさんは!?」
ヒカゲはここまで運んできたセマカを床に放り込むと、落ちた際に目を覚ましたセマカは混乱した。何時の間にか冒険者ギルドに運び込まれており、彼は慌てふためく。
「こ、ここは!?くそ、縄を解けっ!?」
「うるさい」
「はぐぅっ!?」
騒ぎ立てるセマカをヒカゲは首元に手刀を叩き込んで気絶させ、彼女はミカにセマカのことを任せた。
「こいつは賞金首、ダインとハルナが捕まえた」
「えっ!?賞金首!?そういえば手配書にあったような……」
「この男もギルドマスターのところに連れて行く。ダイン、運んで」
「僕が運ぶのかよ!?先輩を何だと思ってるんだ!?」
「あ、私が代わりに運ぶよ~」
再び気絶させたセマカはハルナが肩に背負い、万が一にも人さらいと間違えられないように一応はミカに確認させたうえでギルドマスターの元へ連れて行く。
レノ達は改めてミカから許可を得るとヒカゲはレノ達を連れてギルドマスターの部屋へ向かおうとした。この時にミカはウルを抱えたレノを見て不思議そうな表情を浮かべた。
「あれ?ちょっと待って!!貴方はうちの冒険者じゃ……」
「あ、えっと……」
「この男の子もギルドマスターと合わせる必要がある。貴女は気にしなくていい」
「え、ええっ!?」
ミカに呼び止められたレノをヒカゲは引っ張っていき、残されたミカは戸惑いながらも見送ることしかできなかった――
――長い廊下を歩いた後、レノ達はギルドマスターのいる部屋に辿り着く。扉には「ギルド長室」と刻まれた木札が張り付けられており、ヒカゲはノックを行う前に確認を行う。
「これからギルドマスターと会う。二人とも覚悟はできた?」
「ううっ……緊張してきた」
「だ、大丈夫だって……多分、いきなり首にされることはないはずだから」
「この中に黒虎のギルドマスターが……」
「クゥンッ?」
こんな形で黒虎のギルドマスターと会うことになるとは思わず、レノは緊張するがダインとハルナの方が精神的に追い詰められていた。二人は次に依頼を失敗したら冒険者を解雇されると直々に言われており、顔を合わせる前に覚悟を決める。
「よ、よし、僕はいいぞ」
「わ、私も……」
「……ギルドマスター失礼します」
二人の確認を取るとヒカゲは扉にノックを行う。しばらく待つが返事はなく、試しにもう一度だけノックを行うが反応はなかった。
「あれ?留守なのかな?」
「な、何だ。留守なら仕方ないよな……」
「ほっ……いなかったんだ~」
「……違う、そんなはずはない」
ノックを行っても扉の中から返事がないのでギルドマスターは不在かと思われたが、ヒカゲは扉に耳を押し当てる。彼女の行動にレノ達は驚くが、ヒカゲは聴覚に集中して部屋の中の音を探る。
ギルドマスターの部屋から微かに物音が聞え、ヒカゲは扉の取っ手に手をかけると勢いよく開く。彼女の行動にレノ達は驚かされるが、部屋の中の光景を見てさらに度肝を抜く。
「――997、998、999……1000!!」
部屋の中には上半身裸の女性が背中を向けて立っており、漆黒の大剣で素振りを行っていた。それを見てレノ達は唖然とするが、すぐにハルナは後ろからレノに抱きついて両目を塞ぎ、ヒカゲはダインの顔面に張り手を喰らわせて部屋の外に突き飛ばす。
「み、見ちゃ駄目ぇっ!!」
「うわっ!?」
「変態っ!!」
「あいたぁっ!?」
「あん?なんだいあんたら……もう戻ってきたのかい?」
レノ達の声を聞いて女性は振り返り、胸も隠さずに堂々と立ち尽くす。その大胆な行為にハルナは頬を赤らめて慌てふためき、ヒカゲは疲れた表情を浮かべる。
「ギルドマスター……胸ぐらい隠して」
「ん?ああ、そういえば裸だったね。暑くて脱いじまってたよ」
「い、いいから服を着てよ~!!男の子がいるんだよ!?」
「たくっ、面倒だね……ほら、これでいいだろ?」
「い、いったい何が……」
「ううっ……何で僕がこんな目に」
女性が服を着るまでの間はレノとダインは部屋から追い出され、ようやく女性が服を着るのを確認すると部屋の中に入ることを許された。
「クゥンッ」
「……ここにいると騒ぎになる。早くギルドマスターの元に向かう」
「ま、待てって!!僕達も行くよ!!」
「お、置いてかないで~」
ヒカゲは先頭を歩くとレノ達もその後ろに続き、遂にギルドの建物の中に入った。建物内にも大勢の冒険者が存在し、酒場もあるのか昼間から酒に飲んだくれる者もちらほら見えた。
「ひっく……おい、もっと酒を持ってこい!!」
「がはははっ!!飲み過ぎだぞお前!!」
「仕事をしくじったからって落ち込むなよ!!」
「うるせえ、てめえらこそ真面目に働きやがれ!!」
酒場では大人の冒険者達が騒いでおり、傍から見るとどうしようもない大人にしか見えない。しかし、全員が武装した状態で飲んだくれており、一般人が見たらあまりに物騒な雰囲気に逃げ帰るかもしれない。
「あれも冒険者なの……?」
「……勘違いしないで。あそこにいるのは碌に仕事もできずに酒に溺れるどうしようもない大人だけ、真面目に働いている冒険者もたくさんいる」
「ちょ、ヒカゲ……声がデカいって。聞こえたらどうするんだよ」
「聞こえても問題ない。どうせあいつらは何もできない」
酒場で騒ぐ大人達を見てヒカゲは不機嫌そうな表情を浮かべ、彼女は昼間から真面目に仕事もせずに酒に溺れる大人達を軽蔑していた。レノも冒険者は魔物から人々を守る立派な職業のため、真面目な人間しか冒険者になれないと思っていたが、だらしなく昼間から騒ぎ立てる大人の冒険者達を見て考えを改め直す。
(……色々な冒険者がいるんだな)
レノが子供の頃に読んだ冒険者の絵本では、魔物から人々を守る勇敢な人物として描かれることが多かった。だが、本物の冒険者は絵本の登場人物のように格好良くて勇敢な人物ばかりではない。
子供の頃に抱いていた冒険者の理想像が崩れた気がしてレノは何とも言えない表情を浮かべるが、今はそんなことよりも自分の無実を証明することに集中する。レノがここへ連れてこられたのはヒカゲにかけられた殺人犯の容疑を晴らすためであり、そのためにはギルドマスターと会う必要があった。
「ただいま」
「あれ、お帰りなさいヒカゲさん!!もう戻ってきたんですか?」
「ギルドマスターに話がある。それとこの子達も戻ってきた」
ヒカゲは受付に向かうと眼鏡をかけた若い女の子の受付嬢に話しかけ、彼女はダインとハルナの姿を見て驚きの声を上げる。
「ダイン君にハルナちゃん!?良かった、無事だったんだ!!もう、帰りが遅いから心配してたのよ!!」
「お、おう……ただいま」
「ミカちゃん久しぶり~元気だった?」
受付嬢の名前はミカというらしく、彼女は無事に戻ってきたダインとハルナを見て涙目になる。どうやら二人と仲が良いらしく、彼女はすぐにギルドマスターと面会する手続きを行う。
「ここへ帰ってきたということは依頼を終わらせてきたのね?ギルドマスターからは二人が帰ってきたらすぐに部屋に来るように言われているから、今から会いに行っても問題ないわ」
「うえっ……マジかよ」
「私も会いに行って問題ない?」
「えっと……ヒカゲさんなら大丈夫だと思いますけど、緊急の用事ですか?」
「そんな感じ……それとこの男も確認して」
「ぐはっ!?」
「きゃっ!?だ、誰ですかこのむさくるしいおじさんは!?」
ヒカゲはここまで運んできたセマカを床に放り込むと、落ちた際に目を覚ましたセマカは混乱した。何時の間にか冒険者ギルドに運び込まれており、彼は慌てふためく。
「こ、ここは!?くそ、縄を解けっ!?」
「うるさい」
「はぐぅっ!?」
騒ぎ立てるセマカをヒカゲは首元に手刀を叩き込んで気絶させ、彼女はミカにセマカのことを任せた。
「こいつは賞金首、ダインとハルナが捕まえた」
「えっ!?賞金首!?そういえば手配書にあったような……」
「この男もギルドマスターのところに連れて行く。ダイン、運んで」
「僕が運ぶのかよ!?先輩を何だと思ってるんだ!?」
「あ、私が代わりに運ぶよ~」
再び気絶させたセマカはハルナが肩に背負い、万が一にも人さらいと間違えられないように一応はミカに確認させたうえでギルドマスターの元へ連れて行く。
レノ達は改めてミカから許可を得るとヒカゲはレノ達を連れてギルドマスターの部屋へ向かおうとした。この時にミカはウルを抱えたレノを見て不思議そうな表情を浮かべた。
「あれ?ちょっと待って!!貴方はうちの冒険者じゃ……」
「あ、えっと……」
「この男の子もギルドマスターと合わせる必要がある。貴女は気にしなくていい」
「え、ええっ!?」
ミカに呼び止められたレノをヒカゲは引っ張っていき、残されたミカは戸惑いながらも見送ることしかできなかった――
――長い廊下を歩いた後、レノ達はギルドマスターのいる部屋に辿り着く。扉には「ギルド長室」と刻まれた木札が張り付けられており、ヒカゲはノックを行う前に確認を行う。
「これからギルドマスターと会う。二人とも覚悟はできた?」
「ううっ……緊張してきた」
「だ、大丈夫だって……多分、いきなり首にされることはないはずだから」
「この中に黒虎のギルドマスターが……」
「クゥンッ?」
こんな形で黒虎のギルドマスターと会うことになるとは思わず、レノは緊張するがダインとハルナの方が精神的に追い詰められていた。二人は次に依頼を失敗したら冒険者を解雇されると直々に言われており、顔を合わせる前に覚悟を決める。
「よ、よし、僕はいいぞ」
「わ、私も……」
「……ギルドマスター失礼します」
二人の確認を取るとヒカゲは扉にノックを行う。しばらく待つが返事はなく、試しにもう一度だけノックを行うが反応はなかった。
「あれ?留守なのかな?」
「な、何だ。留守なら仕方ないよな……」
「ほっ……いなかったんだ~」
「……違う、そんなはずはない」
ノックを行っても扉の中から返事がないのでギルドマスターは不在かと思われたが、ヒカゲは扉に耳を押し当てる。彼女の行動にレノ達は驚くが、ヒカゲは聴覚に集中して部屋の中の音を探る。
ギルドマスターの部屋から微かに物音が聞え、ヒカゲは扉の取っ手に手をかけると勢いよく開く。彼女の行動にレノ達は驚かされるが、部屋の中の光景を見てさらに度肝を抜く。
「――997、998、999……1000!!」
部屋の中には上半身裸の女性が背中を向けて立っており、漆黒の大剣で素振りを行っていた。それを見てレノ達は唖然とするが、すぐにハルナは後ろからレノに抱きついて両目を塞ぎ、ヒカゲはダインの顔面に張り手を喰らわせて部屋の外に突き飛ばす。
「み、見ちゃ駄目ぇっ!!」
「うわっ!?」
「変態っ!!」
「あいたぁっ!?」
「あん?なんだいあんたら……もう戻ってきたのかい?」
レノ達の声を聞いて女性は振り返り、胸も隠さずに堂々と立ち尽くす。その大胆な行為にハルナは頬を赤らめて慌てふためき、ヒカゲは疲れた表情を浮かべる。
「ギルドマスター……胸ぐらい隠して」
「ん?ああ、そういえば裸だったね。暑くて脱いじまってたよ」
「い、いいから服を着てよ~!!男の子がいるんだよ!?」
「たくっ、面倒だね……ほら、これでいいだろ?」
「い、いったい何が……」
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