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第48話 魔物使いの正体
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「忘れてた!!魔物使いの奴は何処へ行った!?」
「あ、しまった!?」
「あれ!?さっきまであそこにいたはずなのに……」
「ウォンッ?」
レノ達は魔物使いの姿を探すが既にいなくなっており、慌てて周りを探すが既に逃げられた後だった。魔物を倒したことで油断していたレノは魔物使いを取り逃がしたことに悔しがる。
「くそっ!!俺があの時に撃ってれば……」
「ウォンッ!!」
レノが悔しがっているとウルは魔物使いが立っていた場所で鼻を鳴らし、地面に鼻先を向けた状態で移動を開始する。どうやら魔物使いの臭いを辿っているらしく、それを見てレノ達も後を追う。
「ウル!!臭いが分かったのか!?」
「ウォンッ!!」
「よし、後を追いかけよう!!ハルナも早く来いよ!!」
「ま、待ってよ~」
ウルの後をレノとダインはすぐに追いかけるが、動きにくそうな鎧を装着しているハルナだけが少し遅れて付いてくる。レノ達は廃村を移動すると大きな屋敷の前に辿り着く。
「ウォンッ!!ウォオンッ!!」
「この中にいるのか!?」
「おい、ハルナ!!早く来いって!!」
「み、皆早いよ~……」
屋敷の前でウルは鳴き声をあげると、レノは魔物使いが中に隠れていると判断して準備を行う。室内では弓などの武器は扱いにくいため、彼は短剣を取り出した。
アルから教わったのは弓矢の技術だけではなく、敵が迫った時や弓が扱えない状況に陥った時に備えて短剣の戦い方も習っていた。鞄から短剣を取り出すとレノは腰に装着して準備を整える。
「中に入ろう」
「だ、大丈夫か?もしも中にも魔物がいたら……」
「ウォンッ!!」
ダインの言葉にウルは首を振る動作を行い、どうやら屋敷の中には魔物使い以外に臭いは感じないらしい。レノも試しに魔力感知を発動すると屋敷の中からは魔力が一つしか感じられず、魔物使い以外に生物は隠れていない。
「大丈夫だよ。この中には魔物使いしかいないよ」
「そ、それならいいけど……」
「よし、入ろう!!」
「あ、待って!?」
魔物使い以外に屋敷には誰もいないと知るとハルナは扉を開けようとするが、慌ててレノは彼女の元へ向かう。いくら魔物使いしかいなかったとしても屋敷の中に罠が仕掛けられている可能性はあり、咄嗟にレノは扉を開こうとしたハルナに飛びつく。
「危ない!!」
「わあっ!?」
ハルナが扉の取手に手を伸ばした瞬間、レノは彼女に飛びついてそれを阻止した。夜なので分かりにくいが扉の取手の内側の部分に針ののような物が固定されており、レノが止めなければ危うくハルナの手に針が刺さっていた。
「うわ、なんだこれ!?針が仕込まれてるぞ!?」
「あ、危なかった……大丈夫?」
「あ、ありがとうレノ君……でも、ちょっと恥ずかしいよ」
「え?」
レノはハルナを助けるために彼女を押し倒してしまい、ハルナは頬を赤らめて顔を反らす。自分の仕出かした行為にレノは慌てふためく。
「うわっ!?ご、ごめん……すぐに退くから!!」
「ううっ……ちょっとドキッとしたよ~」
「お前等この状況でイチャついてる場合か!?たくっ……ほら、針を取ったぞ!!」
「クゥンッ……」
ダインは二人を叱責しながら取手に仕込まれた罠を解除し、今度は身長に扉を開く。屋敷の中は暗闇で染まって中の様子は分からず、レノ達は緊張しながらも中に入ることにした。
「ウルは外で待機してろ。魔物使いが外に逃げた時のために見張っててくれ」
「ウォンッ!!」
「よ、よし……ランタンなら僕が持ってるぞ」
「ううっ……なんだか怖いよ」
ウルに見張り役を任せてレノ達は屋敷へ入ると、ダインが用意していたランタンに火を灯す。屋敷の中はかなり暗いが最近までは人が暮らしていた形跡はあった。
中に入る前にレノは魔力感知を発動させて魔物使いの居場所を探ろうとするが、その前に先に入ったダインが床に何か落ちていることに気が付く。
「あれ?何だこれ……うわっ!?」
「ど、どうしたのダイン君!?」
「こ、これ見ろよ……金だ!?しかもそこら中に散らばってるぞ!?」
「えっ!?」
屋敷の中は暗くて見えなかったがあちこちに銅貨や銀貨が散らばっており、それらを見てレノはすぐに村で襲われた人間の話を思い出す。
(そういえば金目の物が盗まれたと言ってたけど……まさか、襲った村で盗んだ物を全部ここに集めていたのか!?)
魔物使いは魔物を駆使して村を襲い、村人を殺すだけではなく金品の類を強奪していた。その奪った金品はこの場所に集められていたらしく、確かに隠れ場所としてはこれ以上に最適な場所はない。
この村は最初に魔物使いに襲われた場所であり、現在は村人は誰一人もいない。既に襲った村に魔物使いが戻ってくるなど誰も思わないため、それを利用して魔物使いは敢えて自分が襲った村を拠点にして各地から奪い取った金品を廃村に集めていたのだろう。
(ここが魔物使いの隠れ家だったのか……)
大量に散らばっている銅貨や銀貨を見てレノは襲われた村人達の気持ちを考えると怒りを抱く。恐らくはこれだけの金を集めるために何十人、下手をしたら何百人の人間が犠牲になっている。それを考えると魔物使いを許すことはできず、レノは何としても捕まえることを決意した。
「二人とも気を付けて……奴は上の階にいるはずだ」
「あ、ああ……」
「う、うん……」
レノは屋敷の二階に続く階段に視線を向け、先ほど魔力感知を試した時は上の階から魔力を感知した。この屋敷には魔物使い以外には誰もいないことは確認済みであり、レノは腰の短剣を何時でも抜ける状態で階段を上ろうとすると、上の階から灯りが灯る。
「ちっ……ここまで来やがったか」
「お前は!?」
「ま、魔物使い!?」
「ええっ!?」
レノ達が階段に足をかける前に二階から黒マントで身を包んだ人物が現れた。声音から男だと思われ、その手には松明が握りしめられていた。まさか魔物使いの方から出てくるとは思わずにレノ達は警戒するが、男はマントを脱いで姿を晒す。
「まさかてめえらのようなガキに追い詰められるとはな……俺も老いたもんだぜ」
「うひゃっ!?」
「ひいいっ!?」
「なっ!?」
マントから露わになった男の顔を見てダインとハルナはレノの背中に隠れ、レノも男の素顔を見て冷や汗を流す。男の顔は人間ではなく、ゴブリンその物だった。
(ゴブリン!?いや、そんなはずはない!!こいつは人間の言葉を喋っていた……どういうことだ!?)
ゴブリンと瓜二つの顔をした男にレノ達は混乱するが、そんな彼等の様子を見て男は高笑いした。
「ははははっ!!少しばかり驚かせすぎたか?」
「えっ!?」
「か、顔が!?」
「……覆面」
男はゴブリンの顔をした覆面を被っていたらしく、素顔を晒すと40代半ばぐらいの男性の顔が露わになる。男は硬めに獣に引っかかれたような傷跡があり、それを見てダインは大声をあげる。
「ああっ!?こいつの顔見覚えがあるぞ!!確か賞金首の手配書に載っていた奴だ!!」
「賞金首?」
「ちっ、どうやら俺の正体を知っているようだな」
ダインは慌てて自分の鞄から羊皮紙の束を取り出し、その中から一枚取り出すとレノ達に見せてくれた。羊皮紙には賞金首の似顔絵と名前が記されており、確かに目の前の男と瓜二つだった。
手配書には「セマカ」と記されており、元々は傭兵だったが護衛の依頼の途中で依頼主を殺害して金目の物を奪ったという理由で賞金首になった。
「あ、しまった!?」
「あれ!?さっきまであそこにいたはずなのに……」
「ウォンッ?」
レノ達は魔物使いの姿を探すが既にいなくなっており、慌てて周りを探すが既に逃げられた後だった。魔物を倒したことで油断していたレノは魔物使いを取り逃がしたことに悔しがる。
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「ウォンッ!!」
「よし、後を追いかけよう!!ハルナも早く来いよ!!」
「ま、待ってよ~」
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「ウォンッ!!ウォオンッ!!」
「この中にいるのか!?」
「おい、ハルナ!!早く来いって!!」
「み、皆早いよ~……」
屋敷の前でウルは鳴き声をあげると、レノは魔物使いが中に隠れていると判断して準備を行う。室内では弓などの武器は扱いにくいため、彼は短剣を取り出した。
アルから教わったのは弓矢の技術だけではなく、敵が迫った時や弓が扱えない状況に陥った時に備えて短剣の戦い方も習っていた。鞄から短剣を取り出すとレノは腰に装着して準備を整える。
「中に入ろう」
「だ、大丈夫か?もしも中にも魔物がいたら……」
「ウォンッ!!」
ダインの言葉にウルは首を振る動作を行い、どうやら屋敷の中には魔物使い以外に臭いは感じないらしい。レノも試しに魔力感知を発動すると屋敷の中からは魔力が一つしか感じられず、魔物使い以外に生物は隠れていない。
「大丈夫だよ。この中には魔物使いしかいないよ」
「そ、それならいいけど……」
「よし、入ろう!!」
「あ、待って!?」
魔物使い以外に屋敷には誰もいないと知るとハルナは扉を開けようとするが、慌ててレノは彼女の元へ向かう。いくら魔物使いしかいなかったとしても屋敷の中に罠が仕掛けられている可能性はあり、咄嗟にレノは扉を開こうとしたハルナに飛びつく。
「危ない!!」
「わあっ!?」
ハルナが扉の取手に手を伸ばした瞬間、レノは彼女に飛びついてそれを阻止した。夜なので分かりにくいが扉の取手の内側の部分に針ののような物が固定されており、レノが止めなければ危うくハルナの手に針が刺さっていた。
「うわ、なんだこれ!?針が仕込まれてるぞ!?」
「あ、危なかった……大丈夫?」
「あ、ありがとうレノ君……でも、ちょっと恥ずかしいよ」
「え?」
レノはハルナを助けるために彼女を押し倒してしまい、ハルナは頬を赤らめて顔を反らす。自分の仕出かした行為にレノは慌てふためく。
「うわっ!?ご、ごめん……すぐに退くから!!」
「ううっ……ちょっとドキッとしたよ~」
「お前等この状況でイチャついてる場合か!?たくっ……ほら、針を取ったぞ!!」
「クゥンッ……」
ダインは二人を叱責しながら取手に仕込まれた罠を解除し、今度は身長に扉を開く。屋敷の中は暗闇で染まって中の様子は分からず、レノ達は緊張しながらも中に入ることにした。
「ウルは外で待機してろ。魔物使いが外に逃げた時のために見張っててくれ」
「ウォンッ!!」
「よ、よし……ランタンなら僕が持ってるぞ」
「ううっ……なんだか怖いよ」
ウルに見張り役を任せてレノ達は屋敷へ入ると、ダインが用意していたランタンに火を灯す。屋敷の中はかなり暗いが最近までは人が暮らしていた形跡はあった。
中に入る前にレノは魔力感知を発動させて魔物使いの居場所を探ろうとするが、その前に先に入ったダインが床に何か落ちていることに気が付く。
「あれ?何だこれ……うわっ!?」
「ど、どうしたのダイン君!?」
「こ、これ見ろよ……金だ!?しかもそこら中に散らばってるぞ!?」
「えっ!?」
屋敷の中は暗くて見えなかったがあちこちに銅貨や銀貨が散らばっており、それらを見てレノはすぐに村で襲われた人間の話を思い出す。
(そういえば金目の物が盗まれたと言ってたけど……まさか、襲った村で盗んだ物を全部ここに集めていたのか!?)
魔物使いは魔物を駆使して村を襲い、村人を殺すだけではなく金品の類を強奪していた。その奪った金品はこの場所に集められていたらしく、確かに隠れ場所としてはこれ以上に最適な場所はない。
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(ここが魔物使いの隠れ家だったのか……)
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「う、うん……」
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「うひゃっ!?」
「ひいいっ!?」
「なっ!?」
マントから露わになった男の顔を見てダインとハルナはレノの背中に隠れ、レノも男の素顔を見て冷や汗を流す。男の顔は人間ではなく、ゴブリンその物だった。
(ゴブリン!?いや、そんなはずはない!!こいつは人間の言葉を喋っていた……どういうことだ!?)
ゴブリンと瓜二つの顔をした男にレノ達は混乱するが、そんな彼等の様子を見て男は高笑いした。
「ははははっ!!少しばかり驚かせすぎたか?」
「えっ!?」
「か、顔が!?」
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男はゴブリンの顔をした覆面を被っていたらしく、素顔を晒すと40代半ばぐらいの男性の顔が露わになる。男は硬めに獣に引っかかれたような傷跡があり、それを見てダインは大声をあげる。
「ああっ!?こいつの顔見覚えがあるぞ!!確か賞金首の手配書に載っていた奴だ!!」
「賞金首?」
「ちっ、どうやら俺の正体を知っているようだな」
ダインは慌てて自分の鞄から羊皮紙の束を取り出し、その中から一枚取り出すとレノ達に見せてくれた。羊皮紙には賞金首の似顔絵と名前が記されており、確かに目の前の男と瓜二つだった。
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