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第24話 上位種
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「ば、化物……」
「グギィイイッ!!」
ホブゴブリンの迫力にレノは気圧されそうになるが、ここで何か行動に移らなければ殺される。
(戦うしかない!!)
移動しながらも弓を取り出したレノはホブゴブリンの顔面に目掛けて狙いを定め、走りながら弓を撃ちこむ。獲物を仕留めるために動きながら弓を撃つ練習も行っており、放たれた矢はホブゴブリンの頭へ一直線に向かう。
「くたばれ――!?」
「アガァッ!!」
だが、レノの放った矢はホブゴブリンは口元を開いて飲み込み、牙で粉々に噛み砕く。その光景を見てレノは驚愕のあまりに足を止めてしまう。これまで自分を撃った矢を噛み砕く生物と出くわしたことは一度もない。
ゴブリンの上位種であるホブゴブリンは巨体でありながら動きも素早く、矢を噛み砕くとレノの元へ向かう。力尽くで捕まえようと腕を伸ばしてくるが、それを見て固まっていたレノも慌てて強化術を発動して退避する。
「うわっ!?」
「グギィイイッ!!」
ホブゴブリンから逃れるためにレノは全速力で駆け抜けるが、強化術を発動してもホブゴブリンとの距離が開けない。通常種のゴブリンと比べてホブゴブリンは身体能力が高く、強化術を発動したレノでも振り切れない。
(こいつデカいくせに早い!?)
普通のゴブリンならば強化術を発動したレノに追いつくこともできないが、ホブゴブリンはレノが強化術で限界まで身体能力を引き上げても振り切れず、それどころか徐々に距離を縮めていく。このままでは追いつかれると思ったレノは地形を利用することにした。
「これならどうだ!?」
「グギィッ!?」
ホブゴブリンよりも体格が小さいことを生かしてレノは樹木を潜り抜けながら移動を行う。ホブゴブリンは巨体が災いして樹木が障害物となって上手く動けず、その間にレノは距離を取る。
(よし、これなら逃げ切れ……何だっ!?)
森の中を駆け抜けながらレノは振り返ると、そこには足元に落ちていた石を拾い上げるホブゴブリンの姿があった。それを見てレノは嫌な予感を抱いて近くにある樹木に身を隠す。
「グギャアッ!!」
「うわぁっ!?」
ホブゴブリンは逃げ回るレノに対して持ち前の怪力を生かして投石を行う。ホブゴブリンの怪力で投げつけられた石は砲弾並の威力があり、レノが隠れている樹木に衝突すると粉々に破壊した。
樹木を盾にしたことでどうにか直撃は避けられたレノだったが、樹木が破壊された際に地面に転んでしまう。もしも投石が当たっていたら命はなく、改めて魔物の恐ろしさを思い知る。
(し、死ぬ……殺される!?)
今までレノはゴブリンや一角兎といった魔物の中では比較的に力が弱い存在としか戦ってこなかったため、これほどまでに圧倒的な力を持つ存在と相対したことはない。初めてゴブリンに襲われた時を越える恐怖心を抱き、レノは身体を震わせた。
「はあっ、はあっ……くそ、動け!!動けよ、ちくしょう!!」
「グギィイッ……!!」
逃げなければならないと頭では分かってるのに身体が言うことを聞かず、ホブゴブリンが鳴き声と迫りくる足音を耳にする。急いで逃げなければ殺されると分かっていながらも身体を上手く動かせず、もう駄目かと思われた。
(師匠、助け――!?)
心の中でレノは師匠であるアルを思い出し、彼女が助けに来てくれることを願いかけた。だが、師から託された弓が視界に入ってレノは考え直す。
(何を考えてるんだ俺は……都合良く師匠が助けにくるはずがないだろ!!いつまで師匠に頼るつもりだ!?)
自分が窮地に陥ったのは師匠の助言を無視して夜の間に狩猟に出たのが原因であり、自分の判断で危機に陥ったのに都合が悪くなると師匠《アル》に助けを求めるなど図々しいと思ったレノは勇気を振り絞って振り返った。
ホブゴブリンは既にレノに対して腕を伸ばしていたが、それを見て反射的にレノは矢筒に手を伸ばして矢を掴む。そして自分を捕まえようとしてくるホブゴブリンの手に矢を突き刺す。
「触るな!!」
「グギャッ!?」
思いもよらぬ反撃を受けたホブゴブリンは慌てて腕を引くと、その隙を逃さずにレノは全速力で駆け出す。今は逃げることに専念して樹木を潜り抜けながら移動を行う。逃げ惑うレノに対してホブゴブリンは怒りの咆哮を放つ。
「グギィイイッ!!」
「くっ……うおおおおっ!!」
咆哮を聞いただけでレノは怖気づきそうになるが、自分も大声を張り上げて気合を入れ直す。ホブゴブリンは先ほどのように投石を仕掛けるが、それを見越してレノは地面に伏せる。
「グギィッ!!」
「ひいっ!?」
ホブゴブリンの鳴き声が聞こえた瞬間にレノは身体を伏せると、自分の頭ほどの大きさはある石が頭上を通過した。もしも反応が遅ければ今頃は頭が吹き飛んでいたかもしれないが、どうにか鳴き声を頼りに攻撃を回避する。
(こんな暗闇じゃあいつだって上手く狙えないはずだ!!)
今夜は満月と言っても森の中は樹木がひしめき合っているせいで薄暗く、ホブゴブリンもレノの正確な位置が掴めなければ投石を当てることは難しい。しかし、レノは夜での狩猟は慣れているので相手の位置さえ把握すれば確実に矢を当てる自信があった。
「グギィッ……」
「させるか!!」
「グギャアアッ!?」
三度目の投石を行おうとしたホブゴブリンに対してレノは先に矢を放ち、ホブゴブリンが投げつける前に足を狙い撃つ。投げる前に体勢を崩したせいでホブゴブリンが放った石は見当違いの方向へ飛んでいく。
自分の足に突き刺さった矢をホブゴブリンは引き抜こうとするが、その間にレノは身を隠す。魔力で位置を悟られないように魔力隠蔽を行い、ホブゴブリンが見失っている間に身体を休ませる。
「グギィイイッ!!」
「…………」
自分に傷をつけたレノに対してホブゴブリンは怒りを露わにして姿を探すが、既にレノは樹木の陰に身を隠していた。先ほどまでは強化術を発動していたのでホブゴブリンもレノの位置を掴むことがはできたが、今は逆に魔力を完全に抑えているのでホブゴブリンはレノの位置を捉えきれない。
「グギィッ……!?」
森の中を見渡してもレノらしき人影は見当たらず、ホブゴブリンは最後に彼を見失った場所へ向かう。レノは魔力を抑えながらも弓を握りしめ、ホブゴブリンが接近してくる足音を耳にして身体を震わせる。だが、それは恐怖による身体の震えではなかった。
(こっちに近付いて来てる……そうだ、もっと早く来い!!)
先ほどまでとは違い、自分の攻撃が通じたことでレノは自身を取り戻す。ホブゴブリンは確かに化物のように強いが無敵ではなく、ゴブリンと同じ場所に急所が存在する。そこを狙えば確実に倒せるはずだった。
(少しばかしデカいからって関係ない……頭を撃ち抜けば終わりだ!!)
レノは武者震いしながらホブゴブリンが接近するのを待ち構え、遂に視界にホブゴブリンを捕えると弓に矢を番える。ホブゴブリンは最後にレノが倒れた場所に辿り着くと、大声をあげて弓を構えた。
「こっちだ化物!!」
「グギィッ!?」
まさか逃げているはずのレノの方から正体を現すとは夢にも思わず、声が聞えた方角にホブゴブリンは振り返った。そこにはレノが弓を構えて立っており、既に強化術を発動させていた。
ホブゴブリンは再び顔面を狙われると思ったのか両手で顔を塞ぐが、それに対してレノは笑みを浮かべて弓の向きを変えた。狙いは顔面などではなく、ホブゴブリンの胸元に目掛けて矢を放つ。
「グギィイイッ!!」
ホブゴブリンの迫力にレノは気圧されそうになるが、ここで何か行動に移らなければ殺される。
(戦うしかない!!)
移動しながらも弓を取り出したレノはホブゴブリンの顔面に目掛けて狙いを定め、走りながら弓を撃ちこむ。獲物を仕留めるために動きながら弓を撃つ練習も行っており、放たれた矢はホブゴブリンの頭へ一直線に向かう。
「くたばれ――!?」
「アガァッ!!」
だが、レノの放った矢はホブゴブリンは口元を開いて飲み込み、牙で粉々に噛み砕く。その光景を見てレノは驚愕のあまりに足を止めてしまう。これまで自分を撃った矢を噛み砕く生物と出くわしたことは一度もない。
ゴブリンの上位種であるホブゴブリンは巨体でありながら動きも素早く、矢を噛み砕くとレノの元へ向かう。力尽くで捕まえようと腕を伸ばしてくるが、それを見て固まっていたレノも慌てて強化術を発動して退避する。
「うわっ!?」
「グギィイイッ!!」
ホブゴブリンから逃れるためにレノは全速力で駆け抜けるが、強化術を発動してもホブゴブリンとの距離が開けない。通常種のゴブリンと比べてホブゴブリンは身体能力が高く、強化術を発動したレノでも振り切れない。
(こいつデカいくせに早い!?)
普通のゴブリンならば強化術を発動したレノに追いつくこともできないが、ホブゴブリンはレノが強化術で限界まで身体能力を引き上げても振り切れず、それどころか徐々に距離を縮めていく。このままでは追いつかれると思ったレノは地形を利用することにした。
「これならどうだ!?」
「グギィッ!?」
ホブゴブリンよりも体格が小さいことを生かしてレノは樹木を潜り抜けながら移動を行う。ホブゴブリンは巨体が災いして樹木が障害物となって上手く動けず、その間にレノは距離を取る。
(よし、これなら逃げ切れ……何だっ!?)
森の中を駆け抜けながらレノは振り返ると、そこには足元に落ちていた石を拾い上げるホブゴブリンの姿があった。それを見てレノは嫌な予感を抱いて近くにある樹木に身を隠す。
「グギャアッ!!」
「うわぁっ!?」
ホブゴブリンは逃げ回るレノに対して持ち前の怪力を生かして投石を行う。ホブゴブリンの怪力で投げつけられた石は砲弾並の威力があり、レノが隠れている樹木に衝突すると粉々に破壊した。
樹木を盾にしたことでどうにか直撃は避けられたレノだったが、樹木が破壊された際に地面に転んでしまう。もしも投石が当たっていたら命はなく、改めて魔物の恐ろしさを思い知る。
(し、死ぬ……殺される!?)
今までレノはゴブリンや一角兎といった魔物の中では比較的に力が弱い存在としか戦ってこなかったため、これほどまでに圧倒的な力を持つ存在と相対したことはない。初めてゴブリンに襲われた時を越える恐怖心を抱き、レノは身体を震わせた。
「はあっ、はあっ……くそ、動け!!動けよ、ちくしょう!!」
「グギィイッ……!!」
逃げなければならないと頭では分かってるのに身体が言うことを聞かず、ホブゴブリンが鳴き声と迫りくる足音を耳にする。急いで逃げなければ殺されると分かっていながらも身体を上手く動かせず、もう駄目かと思われた。
(師匠、助け――!?)
心の中でレノは師匠であるアルを思い出し、彼女が助けに来てくれることを願いかけた。だが、師から託された弓が視界に入ってレノは考え直す。
(何を考えてるんだ俺は……都合良く師匠が助けにくるはずがないだろ!!いつまで師匠に頼るつもりだ!?)
自分が窮地に陥ったのは師匠の助言を無視して夜の間に狩猟に出たのが原因であり、自分の判断で危機に陥ったのに都合が悪くなると師匠《アル》に助けを求めるなど図々しいと思ったレノは勇気を振り絞って振り返った。
ホブゴブリンは既にレノに対して腕を伸ばしていたが、それを見て反射的にレノは矢筒に手を伸ばして矢を掴む。そして自分を捕まえようとしてくるホブゴブリンの手に矢を突き刺す。
「触るな!!」
「グギャッ!?」
思いもよらぬ反撃を受けたホブゴブリンは慌てて腕を引くと、その隙を逃さずにレノは全速力で駆け出す。今は逃げることに専念して樹木を潜り抜けながら移動を行う。逃げ惑うレノに対してホブゴブリンは怒りの咆哮を放つ。
「グギィイイッ!!」
「くっ……うおおおおっ!!」
咆哮を聞いただけでレノは怖気づきそうになるが、自分も大声を張り上げて気合を入れ直す。ホブゴブリンは先ほどのように投石を仕掛けるが、それを見越してレノは地面に伏せる。
「グギィッ!!」
「ひいっ!?」
ホブゴブリンの鳴き声が聞こえた瞬間にレノは身体を伏せると、自分の頭ほどの大きさはある石が頭上を通過した。もしも反応が遅ければ今頃は頭が吹き飛んでいたかもしれないが、どうにか鳴き声を頼りに攻撃を回避する。
(こんな暗闇じゃあいつだって上手く狙えないはずだ!!)
今夜は満月と言っても森の中は樹木がひしめき合っているせいで薄暗く、ホブゴブリンもレノの正確な位置が掴めなければ投石を当てることは難しい。しかし、レノは夜での狩猟は慣れているので相手の位置さえ把握すれば確実に矢を当てる自信があった。
「グギィッ……」
「させるか!!」
「グギャアアッ!?」
三度目の投石を行おうとしたホブゴブリンに対してレノは先に矢を放ち、ホブゴブリンが投げつける前に足を狙い撃つ。投げる前に体勢を崩したせいでホブゴブリンが放った石は見当違いの方向へ飛んでいく。
自分の足に突き刺さった矢をホブゴブリンは引き抜こうとするが、その間にレノは身を隠す。魔力で位置を悟られないように魔力隠蔽を行い、ホブゴブリンが見失っている間に身体を休ませる。
「グギィイイッ!!」
「…………」
自分に傷をつけたレノに対してホブゴブリンは怒りを露わにして姿を探すが、既にレノは樹木の陰に身を隠していた。先ほどまでは強化術を発動していたのでホブゴブリンもレノの位置を掴むことがはできたが、今は逆に魔力を完全に抑えているのでホブゴブリンはレノの位置を捉えきれない。
「グギィッ……!?」
森の中を見渡してもレノらしき人影は見当たらず、ホブゴブリンは最後に彼を見失った場所へ向かう。レノは魔力を抑えながらも弓を握りしめ、ホブゴブリンが接近してくる足音を耳にして身体を震わせる。だが、それは恐怖による身体の震えではなかった。
(こっちに近付いて来てる……そうだ、もっと早く来い!!)
先ほどまでとは違い、自分の攻撃が通じたことでレノは自身を取り戻す。ホブゴブリンは確かに化物のように強いが無敵ではなく、ゴブリンと同じ場所に急所が存在する。そこを狙えば確実に倒せるはずだった。
(少しばかしデカいからって関係ない……頭を撃ち抜けば終わりだ!!)
レノは武者震いしながらホブゴブリンが接近するのを待ち構え、遂に視界にホブゴブリンを捕えると弓に矢を番える。ホブゴブリンは最後にレノが倒れた場所に辿り着くと、大声をあげて弓を構えた。
「こっちだ化物!!」
「グギィッ!?」
まさか逃げているはずのレノの方から正体を現すとは夢にも思わず、声が聞えた方角にホブゴブリンは振り返った。そこにはレノが弓を構えて立っており、既に強化術を発動させていた。
ホブゴブリンは再び顔面を狙われると思ったのか両手で顔を塞ぐが、それに対してレノは笑みを浮かべて弓の向きを変えた。狙いは顔面などではなく、ホブゴブリンの胸元に目掛けて矢を放つ。
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なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
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