10 / 86
第10話 鍛錬の日々
しおりを挟む
「これを飲め、楽になるぞ」
「……いりません」
「意地を張ってる場合かい?ほら、さっさと飲みな!!」
「うっ……」
訓練を無理やり中断されたレノは悔しがるがアルはそんな彼に薬茶が入った水筒を渡す。レノは悩んだ末に水筒を飲もうとすると、いつも飲んでいた薬茶よりも味が苦くて咳き込む。
「げほっ、げほっ!!な、何だこの味……!?」
「はははっ!!前に作ったのより効くだろ?ちょいと材料を増やしたからね」
「うええっ……吐きそう」
アルの用意した薬茶は味は苦くて最悪だったが効果は抜群だった。飲んだ途端にレノは体力を取り戻して起き上がれるほどに回復した。レノは水筒を返そうとするとアルは自分で持っているように指示する。
「その水筒はお前が持ってろ。中身がなくなったら新しいのを補充してやるから」
「こ、これいつもよりも不味いんですけど何を入れたんですか?」
「聞かない方がいい。聞いたら絶対に飲めなくなるからな……」
「本当に何を入れた!?」
怪しげな表情を浮かべるアルにレノは敬語を忘れて突っ込むと、彼女はレノから取り上げた吸魔石を見せつける。レノは自分が訓練を失敗したことを思い出し、悔し気な表情を浮かべた。
「夜まで耐え切ることはできなかったな」
「くっ……師匠!!もう一度お願いします!!」
「駄目だ、この訓練は一日に一度までだ」
「そんな……」
訓練を再開しようと申し込むレノだったがアルはそれを許さず、今日の訓練は失敗に終わったまま終了する。レノは魔力操作の技術を掴んだつもりだったが、ほんの1時間で魔力を維持できなくなった事に悔しく思う。
最初の内は吸魔石に奪われそうになる魔力を留めて置くことができたが、時間が経過するにつれて集中力が乱れてしまい、その一瞬の気の緩みで魔力を一気に奪われてしまった。レノの想像以上に魔力を奪われないように保ち続けるのが困難な行為だった。
「これ以上に無茶をすると本当に死ぬよ。いいから今日はもう休め、この薬は魔力までは回復できないからね」
「で、でもあと少しだけ……」
「いいから休めと言ってるんだよ!!これ以上にわがまま言うと修行を中止するよ!!」
「……はい」
アルに怒鳴りつけられてレノは渋々と引き下がり、修行の中断を受け入れるしかなかった。その日は自分の部屋に戻って身体を休めることしかできなかった――
――数週間後、レノは未だに魔力操作の修業に手こずっていた。前よりも魔力を維持できる時間は格段に増えたが、最近の彼は修行中の間も仕事を任されることが多くなる。
「レノ、壺の水がなくなったから川で水を汲んで来な!!」
「は、はい!!」
最初のうちはレノは魔力を維持するためだけに集中できたが、少し前からアルはレノに雑用を頼むことが多くなった。右手は封じられているので任されるのは片手で行える簡単な仕事ばかりだが、それでも仕事の間もレノは魔力を吸魔石に奪われないように注意しなければならない。
水汲みのためにレノは桶を掲げながら川原へ向かい、その途中で頭痛を覚えた。知らず知らずのうちに右手の吸魔石に魔力を奪われていたらしく、レノは足を止めて頭を抑える。
「くっ……流石にそろそろ限界か」
訓練が始まってから3時間は経過しており、最初の頃と比べれば魔力を維持できる時間も格段に伸びていたがそれでも日没まで魔力を維持できたことは一度もない。仕事を行わずに魔力を維持することに集中すればもしかしたら日没まで耐え切れるかもしれないが、アルはそんな甘えを許さない。
『いいか、魔法を使えるようになりたいなら魔力操作の技術だけは完璧に身に付けろ!!どんな時でも常に自分の魔力を保ち続けろ!!』
修業で仕事を任せられるようになったときにアルから言われた言葉を思い出したレノは頭痛を我慢して作業を再開し、何があろうと修行を完遂させることを誓う。
「やってやる……必ず魔法を教えてもらうんだ!!」
気を張り直したレノだったがその日も修行は失敗に終わり、水汲みから帰る途中で意識を失ってアルに介抱された――
――修行を開始して数か月後、レノは遂に日常生活を送りながら吸魔石に魔力を奪われないように維持することに成功した。最初の頃は魔力を奪われないように意識して生活を送っていたが、最近では魔力を操作するという行為を無意識に行えるようになった。
吸魔石に関しても右手で握りしめたままでは色々と不便があるため、アルが吸魔石を嵌める腕輪を作ってレノに装着させた。そのお陰で両手が自由になったレノは魔法以外の稽古も受けられるようになる。
「どうした!!かかってこい!!」
「くっ……やああっ!!」
成長して身体が大きくなったレノはアルから格闘の稽古も付けてもらい、彼女が独自に編み出した格闘術を学ぶ。
「せやぁっ!!」
「甘い!!」
「うぐぅっ!?」
レノが殴り掛かろうとするとアルは彼の膝を蹴りつけて体勢を崩し、その隙を逃さずに顔面を殴りつけた。殴られた際にレノは意識が飛びそうになるが、歯を食いしばって耐え抜く。
「くっ……まだまだ!!」
「へっ、威勢は良いけどそろそろ限界だろ?足元がふらついてるよ!!」
「このっ……!!」
アルに指摘された通りにレノの両足は震えていた。稽古を初めてから一時間は経過しており、レノの疲労は限界を迎え様としていた。
(やっぱり師匠は強い。けど、いつまでも負けていられるか!!)
殴られっぱなしは気に喰わないレノは何としてもアルに一矢報いようと考え、自分が装着した腕輪に視線を向けた。腕輪には吸魔石が嵌め込まれており、これを利用してレノはアルの不意を突く方法を思いつく。
(一か八か……やってやる!!)
覚悟を決めたレノはアルの元に全速力で駆け出す。またもや突っ込んできたレノにアルは拳を構えるが、彼女が拳を繰り出すよりも前にレノは右腕の腕輪に意識を集中させる。
吸魔石は魔力を吸い上げると光り輝く特性を持ち、その特性を生かしてレノは奇襲を仕掛けた。本来は魔力を奪われないための修業のために取り付けた腕輪を逆利用し、敢えて魔力を送り込んで腕輪に嵌めた吸魔石を光り輝かせた。
「喰らえっ!!」
「うわっ!?」
レノが装着している吸魔石が輝いた瞬間、アルは一瞬だけ目が眩んだ。その隙を逃さずにレノはアルの元に駆け出し、今度は逆に彼女の膝に蹴りを叩きつけて体勢を崩す。
「やああっ!!」
「なぁっ!?」
「当たれぇっ!!」
膝に衝撃を受けて体勢を崩したアルの腹部にレノは拳をめり込み、しかも腕輪が嵌め込まれた右腕で殴りつけていた。子供が繰り出したとは思えない程の拳の重さにアルは苦悶する。
「ぐはぁっ!?」
「はあっ、はあっ……あ、当たった!!初めて師匠に当てられた!!」
「こ、この……げほっ、げほっ!!」
腹部に強烈な衝撃を受けたアルはその場に四つん這いになって激しく咳き込み、彼女の腹にはレノが殴りつけた拳の跡がくっきりと残っていた。下手をしたら肋骨が折れている可能性があり、アルは慌てて魔力を集中させて回復を行う。
怪我をした箇所に魔力を集中させることで再生機能を強化させて回復を促すが、レノの殴りつけた箇所は中々痛みが引かない。とても子供が繰り出した攻撃とは思えぬほどに見事な一撃にアルは動揺を隠せない。
(今の攻撃、こいつまさか気付いていないのかい……!?)
最後のレノの攻撃は半年前に試して失敗に終わった身体強化を実行していることにアルは気が付く。
「……いりません」
「意地を張ってる場合かい?ほら、さっさと飲みな!!」
「うっ……」
訓練を無理やり中断されたレノは悔しがるがアルはそんな彼に薬茶が入った水筒を渡す。レノは悩んだ末に水筒を飲もうとすると、いつも飲んでいた薬茶よりも味が苦くて咳き込む。
「げほっ、げほっ!!な、何だこの味……!?」
「はははっ!!前に作ったのより効くだろ?ちょいと材料を増やしたからね」
「うええっ……吐きそう」
アルの用意した薬茶は味は苦くて最悪だったが効果は抜群だった。飲んだ途端にレノは体力を取り戻して起き上がれるほどに回復した。レノは水筒を返そうとするとアルは自分で持っているように指示する。
「その水筒はお前が持ってろ。中身がなくなったら新しいのを補充してやるから」
「こ、これいつもよりも不味いんですけど何を入れたんですか?」
「聞かない方がいい。聞いたら絶対に飲めなくなるからな……」
「本当に何を入れた!?」
怪しげな表情を浮かべるアルにレノは敬語を忘れて突っ込むと、彼女はレノから取り上げた吸魔石を見せつける。レノは自分が訓練を失敗したことを思い出し、悔し気な表情を浮かべた。
「夜まで耐え切ることはできなかったな」
「くっ……師匠!!もう一度お願いします!!」
「駄目だ、この訓練は一日に一度までだ」
「そんな……」
訓練を再開しようと申し込むレノだったがアルはそれを許さず、今日の訓練は失敗に終わったまま終了する。レノは魔力操作の技術を掴んだつもりだったが、ほんの1時間で魔力を維持できなくなった事に悔しく思う。
最初の内は吸魔石に奪われそうになる魔力を留めて置くことができたが、時間が経過するにつれて集中力が乱れてしまい、その一瞬の気の緩みで魔力を一気に奪われてしまった。レノの想像以上に魔力を奪われないように保ち続けるのが困難な行為だった。
「これ以上に無茶をすると本当に死ぬよ。いいから今日はもう休め、この薬は魔力までは回復できないからね」
「で、でもあと少しだけ……」
「いいから休めと言ってるんだよ!!これ以上にわがまま言うと修行を中止するよ!!」
「……はい」
アルに怒鳴りつけられてレノは渋々と引き下がり、修行の中断を受け入れるしかなかった。その日は自分の部屋に戻って身体を休めることしかできなかった――
――数週間後、レノは未だに魔力操作の修業に手こずっていた。前よりも魔力を維持できる時間は格段に増えたが、最近の彼は修行中の間も仕事を任されることが多くなる。
「レノ、壺の水がなくなったから川で水を汲んで来な!!」
「は、はい!!」
最初のうちはレノは魔力を維持するためだけに集中できたが、少し前からアルはレノに雑用を頼むことが多くなった。右手は封じられているので任されるのは片手で行える簡単な仕事ばかりだが、それでも仕事の間もレノは魔力を吸魔石に奪われないように注意しなければならない。
水汲みのためにレノは桶を掲げながら川原へ向かい、その途中で頭痛を覚えた。知らず知らずのうちに右手の吸魔石に魔力を奪われていたらしく、レノは足を止めて頭を抑える。
「くっ……流石にそろそろ限界か」
訓練が始まってから3時間は経過しており、最初の頃と比べれば魔力を維持できる時間も格段に伸びていたがそれでも日没まで魔力を維持できたことは一度もない。仕事を行わずに魔力を維持することに集中すればもしかしたら日没まで耐え切れるかもしれないが、アルはそんな甘えを許さない。
『いいか、魔法を使えるようになりたいなら魔力操作の技術だけは完璧に身に付けろ!!どんな時でも常に自分の魔力を保ち続けろ!!』
修業で仕事を任せられるようになったときにアルから言われた言葉を思い出したレノは頭痛を我慢して作業を再開し、何があろうと修行を完遂させることを誓う。
「やってやる……必ず魔法を教えてもらうんだ!!」
気を張り直したレノだったがその日も修行は失敗に終わり、水汲みから帰る途中で意識を失ってアルに介抱された――
――修行を開始して数か月後、レノは遂に日常生活を送りながら吸魔石に魔力を奪われないように維持することに成功した。最初の頃は魔力を奪われないように意識して生活を送っていたが、最近では魔力を操作するという行為を無意識に行えるようになった。
吸魔石に関しても右手で握りしめたままでは色々と不便があるため、アルが吸魔石を嵌める腕輪を作ってレノに装着させた。そのお陰で両手が自由になったレノは魔法以外の稽古も受けられるようになる。
「どうした!!かかってこい!!」
「くっ……やああっ!!」
成長して身体が大きくなったレノはアルから格闘の稽古も付けてもらい、彼女が独自に編み出した格闘術を学ぶ。
「せやぁっ!!」
「甘い!!」
「うぐぅっ!?」
レノが殴り掛かろうとするとアルは彼の膝を蹴りつけて体勢を崩し、その隙を逃さずに顔面を殴りつけた。殴られた際にレノは意識が飛びそうになるが、歯を食いしばって耐え抜く。
「くっ……まだまだ!!」
「へっ、威勢は良いけどそろそろ限界だろ?足元がふらついてるよ!!」
「このっ……!!」
アルに指摘された通りにレノの両足は震えていた。稽古を初めてから一時間は経過しており、レノの疲労は限界を迎え様としていた。
(やっぱり師匠は強い。けど、いつまでも負けていられるか!!)
殴られっぱなしは気に喰わないレノは何としてもアルに一矢報いようと考え、自分が装着した腕輪に視線を向けた。腕輪には吸魔石が嵌め込まれており、これを利用してレノはアルの不意を突く方法を思いつく。
(一か八か……やってやる!!)
覚悟を決めたレノはアルの元に全速力で駆け出す。またもや突っ込んできたレノにアルは拳を構えるが、彼女が拳を繰り出すよりも前にレノは右腕の腕輪に意識を集中させる。
吸魔石は魔力を吸い上げると光り輝く特性を持ち、その特性を生かしてレノは奇襲を仕掛けた。本来は魔力を奪われないための修業のために取り付けた腕輪を逆利用し、敢えて魔力を送り込んで腕輪に嵌めた吸魔石を光り輝かせた。
「喰らえっ!!」
「うわっ!?」
レノが装着している吸魔石が輝いた瞬間、アルは一瞬だけ目が眩んだ。その隙を逃さずにレノはアルの元に駆け出し、今度は逆に彼女の膝に蹴りを叩きつけて体勢を崩す。
「やああっ!!」
「なぁっ!?」
「当たれぇっ!!」
膝に衝撃を受けて体勢を崩したアルの腹部にレノは拳をめり込み、しかも腕輪が嵌め込まれた右腕で殴りつけていた。子供が繰り出したとは思えない程の拳の重さにアルは苦悶する。
「ぐはぁっ!?」
「はあっ、はあっ……あ、当たった!!初めて師匠に当てられた!!」
「こ、この……げほっ、げほっ!!」
腹部に強烈な衝撃を受けたアルはその場に四つん這いになって激しく咳き込み、彼女の腹にはレノが殴りつけた拳の跡がくっきりと残っていた。下手をしたら肋骨が折れている可能性があり、アルは慌てて魔力を集中させて回復を行う。
怪我をした箇所に魔力を集中させることで再生機能を強化させて回復を促すが、レノの殴りつけた箇所は中々痛みが引かない。とても子供が繰り出した攻撃とは思えぬほどに見事な一撃にアルは動揺を隠せない。
(今の攻撃、こいつまさか気付いていないのかい……!?)
最後のレノの攻撃は半年前に試して失敗に終わった身体強化を実行していることにアルは気が付く。
0
お気に入りに追加
784
あなたにおすすめの小説

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています


雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草
ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)
10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。
親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。
同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……──
※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました!
※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる