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第2話 魔法書
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「そんなこと気にしなくていいんだよ。他にも形見なんていくらでもあるし……ほら、遠慮せずに受け取りな」
「師匠……」
「まあ、どうせ読めはしないだろうけどね……」
アルは苦笑いを浮かべながら本を差し出し、彼女の言葉に不思議に思いながらもレノは受け取る。遂に魔法書を手に入れたレノは緊張した面持ちで本を開くと驚愕した。
「これって……」
「どうだい?読めないだろ……実は私もその本は読めないんだよ」
魔法書の中身は一般的に扱われている文字ではなく、何百年も前に廃れた「古代文字」と呼ばれる文字で構成されていた。現在の時代では扱われていない文字であり、普通の人間は読むことができない。
「私の母親は変わり者で大昔の人間が書いた魔法書を買い取ったんだけど、結局は解読できないまま死んじまったんだ。その本に書いてある文字は私も読めないし、どんな魔法が覚えられるのかも分からない」
「…………」
本を開いたままレノは固まり、それを見てアルはばつが悪そうな表情を浮かべる。期待させるだけさせておいて自分も解読できない本を渡したことにレノは怒っていないのか心配するが、これもアルなりの親心だった。
(これで魔法を覚えようなんて諦めてくれたらいいんだけどね……お前が思っているほど魔法は素敵なもんじゃないんだよ)
レノが魔法に対して強い憧れを抱いているのは重々承知しているが、それでもアルは彼に魔法を教えるつもりはない。そもそもアルが扱う魔法はエルフだけにしか使えず、人間に魔法を教える術を知らない。
自分でも解読できない魔法書を渡すことでアルはレノが諦めるように誘導するが、当のレノは何故か本を開いたまま動かず、何かを考え込むように古代文字を見続けた。
「この文字……」
「ん?どうかしたかい?」
「あ、いや……その、この本を借りてもいいんですよね?」
「あん?別に構わないけど……そんなもんどうする気だい?」
「えっと、ちょっと気になることがあって」
古代文字で記された魔法書を借りたいと言い出したレノにアルは困惑するが、子供の頃のアルも読めないと分かっていて魔法書を何度も読み直したことを思い出す。子供は未知の物に対して強い興味を抱き、レノも自分のように魔法書に興味を抱いたと考えた。
(毎日あれだけせがんでいた魔法書だもんな。そりゃ読めなくても欲しいとは思うか……まあ、飽きるまで貸してやるか)
子供の頃のアルも魔法書には何度も目を通したが、結局は古代文字を理解できずに最終的には飽きて読むこともなくなった。アルはレノが満足するまでは魔法書を貸すことにする。
「いいよ、そんなに気に入ったんならその本はお前にくれてやる。でも飽きたら捨てたりせずに本棚に戻しとくんだよ」
「はい!!ありがとうございます!!」
「あ、ああ……」
嬉しそうに魔法書を抱きしめるレノにアルは戸惑い、どうして読めもしないはずの魔法書を貰っただけでこんなにも嬉しそうな表情をするのかと戸惑うが、この時にアルは気付いていなかった。自分が読めないからといって弟子のレノが古代文字を理解できない保証はないことを――
――魔法書を受け取ったレノはアルと別れると自分の部屋に戻り、亡き両親が残した荷物を漁る。両親が亡くなった日、馬車に残っていた荷物は全て回収していた。
「えっと……あった、これだ!!」
レノが取り出したのは日記であり、彼がアルに拾われる前の日まで書いていた日記だった。両親がなくなってからは日記を書くのは辞めたが、亡き両親との思い出が記録された日記を見てレノは涙ぐむ。
「父さん、母さん……」
日記を抱きしめながらレノは亡き両親のことを思い出し、涙を拭って日記を開く。日記には魔物に襲われる前の日の出来事が全て記されており、その中でレノは父親から教わった内容を日記に記していたことを思い出す。
「確かに書いたはずだけど……あった!!」
日記を読み返してレノは父親の昔話を聞いた日の出来事を記した頁を見つけ出し、その内容は若い頃の父親は考古学者を目指していたことが書かれていた。
――レノの父親は商人になる前は考古学者を目指し、若い頃は古代文明の研究を行っていた。昔は学者として有名だったらしいが、資産家だった両親が死んでからは考古学者を辞めて幼馴染の母と結婚した。それからは考古学者の道を諦めて家族を養うために両親の残した遺産を元手に商人となった。
考古学者になることは諦めた父親だったが、息子であるレノに自分の夢を引き継いでほしかったのか古代文字の読み方を教えてくれた。しかし、幼かったレノは古代文字を完璧に解読できるほどの理解力はなく、アルから借りた魔法書を見るまでは古代文字のことなどすっかり忘れていた。
「昔の父さんは古代文明の研究をしてたんだ。俺にもよく古代文字を教えてくれた……でも、ちゃんと勉強してなかったから殆ど覚えていない」
魔法書を見た際にレノは父親から幼い頃に教わっていた古代文字で記されていることは分かったが、今では古代文字のことをすっかりと忘れてしまう。それでも自分の日記を読み直して父親から教わった古代文字の記録がないのか確認する。
「やっぱりあった!!だんだんと思い出してきたぞ、父さんから教わった古代文字はその日のうちに日記に書き写して残してたんだ!!」
父親から学んだ古代文字を日記に書き残していたことが幸いし、それらを読み直すことでレノは古代文字の解読法を見出す。日記を読み返す内に思い出も蘇り、改めて魔法書を開く。
(……読める!!)
父親から教わったお陰でレノは魔法書に記されている内容を読み解き、その日から自分の日記を読み漁って古代語の解読を行う――
――数日後、父親から教わった範囲の古代文字の解読法を思い出したレノは魔法書を読み解き、古代で扱われた魔法の詳細を知る。
「付与魔法《エンチャント》……これが魔法の名前なのか?」
魔法書に記されていたのは「付与魔法」と呼ばれる基礎魔術であり、魔法の力の源である魔力を物体に宿す魔法だと記されていた。
「魔力……確か師匠も言ってたな。魔法使いは魔力を利用して魔法を使うって」
アルの話によれば魔力とは生命力その物であり、魔術師は体内の魔力を利用して魔法を構築する。つまり魔力がなければ魔法を発現することもできず、アルも自分の魔力を消費して魔法を生み出している。
全ての生物は例外なく魔力を宿しており、動物や魔物も体内に魔力を宿している。しかし、魔力を操作して魔法を扱えるのは人族だけであり、人間やエルフが魔法を扱えるのは彼等が魔力を魔法の力に変換させる術を知っているからだという。
「俺の身体の中にも魔力が流れているらしいけど、それをどうすれば魔法が使えるようになるんだろう……」
魔法の原理は理解できても肝心の魔力を魔法の力に変換させる方法が分からなければ一生魔法を使うことはできず、レノは魔法書を読み解いて魔法の使い方も書かれていないのかを確かめる。
「物体に触れた状態で魔力を操作し……駄目だ、そもそも魔力を操る方法が分からないんだよ。もっと前の頁に戻る必要があるかな……」
付与魔法を覚える前にレノは魔法の力の源である魔力を操作する技術を身に着ける必要があった。彼は魔法書の最初の部分まで戻り、魔力を操作する方法が記されていないか確認する。
「えっと……あった!!多分これだ!!」
魔法を早くに覚えたいためにレノは魔法の名前らしき文章が記されている部分から読み始めたが、その前の頁に魔力を操作する術が記されていた。
「師匠……」
「まあ、どうせ読めはしないだろうけどね……」
アルは苦笑いを浮かべながら本を差し出し、彼女の言葉に不思議に思いながらもレノは受け取る。遂に魔法書を手に入れたレノは緊張した面持ちで本を開くと驚愕した。
「これって……」
「どうだい?読めないだろ……実は私もその本は読めないんだよ」
魔法書の中身は一般的に扱われている文字ではなく、何百年も前に廃れた「古代文字」と呼ばれる文字で構成されていた。現在の時代では扱われていない文字であり、普通の人間は読むことができない。
「私の母親は変わり者で大昔の人間が書いた魔法書を買い取ったんだけど、結局は解読できないまま死んじまったんだ。その本に書いてある文字は私も読めないし、どんな魔法が覚えられるのかも分からない」
「…………」
本を開いたままレノは固まり、それを見てアルはばつが悪そうな表情を浮かべる。期待させるだけさせておいて自分も解読できない本を渡したことにレノは怒っていないのか心配するが、これもアルなりの親心だった。
(これで魔法を覚えようなんて諦めてくれたらいいんだけどね……お前が思っているほど魔法は素敵なもんじゃないんだよ)
レノが魔法に対して強い憧れを抱いているのは重々承知しているが、それでもアルは彼に魔法を教えるつもりはない。そもそもアルが扱う魔法はエルフだけにしか使えず、人間に魔法を教える術を知らない。
自分でも解読できない魔法書を渡すことでアルはレノが諦めるように誘導するが、当のレノは何故か本を開いたまま動かず、何かを考え込むように古代文字を見続けた。
「この文字……」
「ん?どうかしたかい?」
「あ、いや……その、この本を借りてもいいんですよね?」
「あん?別に構わないけど……そんなもんどうする気だい?」
「えっと、ちょっと気になることがあって」
古代文字で記された魔法書を借りたいと言い出したレノにアルは困惑するが、子供の頃のアルも読めないと分かっていて魔法書を何度も読み直したことを思い出す。子供は未知の物に対して強い興味を抱き、レノも自分のように魔法書に興味を抱いたと考えた。
(毎日あれだけせがんでいた魔法書だもんな。そりゃ読めなくても欲しいとは思うか……まあ、飽きるまで貸してやるか)
子供の頃のアルも魔法書には何度も目を通したが、結局は古代文字を理解できずに最終的には飽きて読むこともなくなった。アルはレノが満足するまでは魔法書を貸すことにする。
「いいよ、そんなに気に入ったんならその本はお前にくれてやる。でも飽きたら捨てたりせずに本棚に戻しとくんだよ」
「はい!!ありがとうございます!!」
「あ、ああ……」
嬉しそうに魔法書を抱きしめるレノにアルは戸惑い、どうして読めもしないはずの魔法書を貰っただけでこんなにも嬉しそうな表情をするのかと戸惑うが、この時にアルは気付いていなかった。自分が読めないからといって弟子のレノが古代文字を理解できない保証はないことを――
――魔法書を受け取ったレノはアルと別れると自分の部屋に戻り、亡き両親が残した荷物を漁る。両親が亡くなった日、馬車に残っていた荷物は全て回収していた。
「えっと……あった、これだ!!」
レノが取り出したのは日記であり、彼がアルに拾われる前の日まで書いていた日記だった。両親がなくなってからは日記を書くのは辞めたが、亡き両親との思い出が記録された日記を見てレノは涙ぐむ。
「父さん、母さん……」
日記を抱きしめながらレノは亡き両親のことを思い出し、涙を拭って日記を開く。日記には魔物に襲われる前の日の出来事が全て記されており、その中でレノは父親から教わった内容を日記に記していたことを思い出す。
「確かに書いたはずだけど……あった!!」
日記を読み返してレノは父親の昔話を聞いた日の出来事を記した頁を見つけ出し、その内容は若い頃の父親は考古学者を目指していたことが書かれていた。
――レノの父親は商人になる前は考古学者を目指し、若い頃は古代文明の研究を行っていた。昔は学者として有名だったらしいが、資産家だった両親が死んでからは考古学者を辞めて幼馴染の母と結婚した。それからは考古学者の道を諦めて家族を養うために両親の残した遺産を元手に商人となった。
考古学者になることは諦めた父親だったが、息子であるレノに自分の夢を引き継いでほしかったのか古代文字の読み方を教えてくれた。しかし、幼かったレノは古代文字を完璧に解読できるほどの理解力はなく、アルから借りた魔法書を見るまでは古代文字のことなどすっかり忘れていた。
「昔の父さんは古代文明の研究をしてたんだ。俺にもよく古代文字を教えてくれた……でも、ちゃんと勉強してなかったから殆ど覚えていない」
魔法書を見た際にレノは父親から幼い頃に教わっていた古代文字で記されていることは分かったが、今では古代文字のことをすっかりと忘れてしまう。それでも自分の日記を読み直して父親から教わった古代文字の記録がないのか確認する。
「やっぱりあった!!だんだんと思い出してきたぞ、父さんから教わった古代文字はその日のうちに日記に書き写して残してたんだ!!」
父親から学んだ古代文字を日記に書き残していたことが幸いし、それらを読み直すことでレノは古代文字の解読法を見出す。日記を読み返す内に思い出も蘇り、改めて魔法書を開く。
(……読める!!)
父親から教わったお陰でレノは魔法書に記されている内容を読み解き、その日から自分の日記を読み漁って古代語の解読を行う――
――数日後、父親から教わった範囲の古代文字の解読法を思い出したレノは魔法書を読み解き、古代で扱われた魔法の詳細を知る。
「付与魔法《エンチャント》……これが魔法の名前なのか?」
魔法書に記されていたのは「付与魔法」と呼ばれる基礎魔術であり、魔法の力の源である魔力を物体に宿す魔法だと記されていた。
「魔力……確か師匠も言ってたな。魔法使いは魔力を利用して魔法を使うって」
アルの話によれば魔力とは生命力その物であり、魔術師は体内の魔力を利用して魔法を構築する。つまり魔力がなければ魔法を発現することもできず、アルも自分の魔力を消費して魔法を生み出している。
全ての生物は例外なく魔力を宿しており、動物や魔物も体内に魔力を宿している。しかし、魔力を操作して魔法を扱えるのは人族だけであり、人間やエルフが魔法を扱えるのは彼等が魔力を魔法の力に変換させる術を知っているからだという。
「俺の身体の中にも魔力が流れているらしいけど、それをどうすれば魔法が使えるようになるんだろう……」
魔法の原理は理解できても肝心の魔力を魔法の力に変換させる方法が分からなければ一生魔法を使うことはできず、レノは魔法書を読み解いて魔法の使い方も書かれていないのかを確かめる。
「物体に触れた状態で魔力を操作し……駄目だ、そもそも魔力を操る方法が分からないんだよ。もっと前の頁に戻る必要があるかな……」
付与魔法を覚える前にレノは魔法の力の源である魔力を操作する技術を身に着ける必要があった。彼は魔法書の最初の部分まで戻り、魔力を操作する方法が記されていないか確認する。
「えっと……あった!!多分これだ!!」
魔法を早くに覚えたいためにレノは魔法の名前らしき文章が記されている部分から読み始めたが、その前の頁に魔力を操作する術が記されていた。
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でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
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